就活が思うように進まないとモチベーションはついつい下がりがち。ここで諦めずに「またがんばろう!」という気持ちになれるかどうかで、違う結果が待っているとわかっていても、やる気が置きないことはよくあることです。しかしモチベーションは、自分でコントロールできないものだと思っていませんか?
ここでは、モチベーションの上げ方や維持をする方法を、「科学的な角度」と「著名人の実践方法」の2つの観点から解説します!
モチベーションが上がる秘密は脳内物質にあり
やみくもにやる気を起こそうとしても、なかなかうまくコントロールできるものではありません。
モチベーションをアップするには、科学的に脳へアクセスすることが大切。モチベーションに深く関わる脳内物質には、「ドーパミン」と「ノルアドレナリン」のふたつがあります。さっそく詳しくみていきましょう。
・ドーパミン
「ドーパミン」は、目標をクリアした時や報酬を得た時などに分泌される脳内物質。ドーパミンが分泌されると、人は快楽を感じ、目の前のことに長期的に熱中します。
ですが、ドーパミンはギャンブルなどの依存症にも関わるもの。そこで、次に紹介するノルアドレナリンとのバランスが大切になります。
・ノルアドレナリン
“怒りのホルモン”といわれている物質で、ストレスや不安を感じた時に分泌されます。注意力、判断力を高める役割も担います。
「馬鹿にされて悔しいから頑張る」、「怒られるのが嫌だからちゃんとしよう」など、マイナスな事態から回避するために働くもの。ドーパミンと比べ、短期的な効果を得るには適している物質です。
就活のモチベーション向上や維持には、「ドーパミン」と「ノルアドレナリン」のふたつをバランスよく分泌させるのが大切。両者をバランスよく刺激すれば安定してモチベーションが保てるのです。
これらの脳内物質は、自分で意識的にコントロールすることができます。次の章から、その方法についてお伝えします。
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すぐにできるモチベーションを上げる2つの方法
ストレス系のノルアドレナリンは瞬間的に放出されますが、ドーパミンは日々の積み重ねが大切。脳に喜びの回路を作るには刷り込む必要があるのです。ここでは、ドーパミンを活発に分泌させる方法をふたつご紹介します。
・運動をする
脳と身体は繋がっているので、身体を動かすと脳が刺激され活発に働くようになります。運動をすれば脳内でドーパミンが多く放出され、前向きな気持ちになれるという仕組みです。
クヨクヨ考えていても前に進めないもの。まずは身体を動かしドーパミンを分泌させてみましょう。特別な運動でなくても一駅多く歩くなど、できる範囲で習慣づけてみてください。
・"小さな"ご褒美を用意する
ドーパミンの分泌には、行動に対する報酬が重要だといわれています。ただ、報酬を与えすぎると飽きが生じ、喜びは麻痺してしまうもの。特に、目に見える物質的な報酬は欲求が加速し、間違った方向へ行けば中毒になる危険性もあります。
そのため、自発的に動こうとする内的な動機付けを邪魔しない程度の“小さな”報酬が有効です。ある目標まで進めたらワンランク上のランチをとったり、好きな音楽を一曲ダウンロードしたりなど、ちょっとしたご褒美を用意しましょう。
世界の著名人がモチベーションを上げている方法
モチベーション・やる気はどのように湧いてくるのか、なにが人を突き動かすのか……これまでドーパミンとノルアドレナリンに関してご紹介してきましたが、人によってさまざまな方法があるのも事実。
ここでは、世界的に有名な政治家や科学者、有名企業の社長などが自身のアイデアをプレゼンテーションする番組『TED』をご紹介!それぞれの著名人が経験や実験から気づきを得たモチベーションアップの方法をプレゼンしている動画から、その極意を学んでみましょう。
ダニエル・ピンク『やる気に関する驚きの化学』
アメリカの作家である、ダニエル・ピンク氏。著者には『モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか』があります。
やる気と報酬の関係がよく分かるプレゼンテーション。“アメとムチ”のような報酬によって人の行動をコントロールするのはもう古いということを提示し、目に見えない内的な喜びで人は成果を生み出すことを、実験結果を踏まえて具体的に解説しています。
アンソニー・ロビンズ『何が人を動かすのか』
アメリカの自己啓発本作家、メンタルコーチであるアンソニー・ロビンズ氏。
自分の感情をコントロールするだけでなく、他人の感情を理解すると大きな効果が得られるエピソードなど、“感情”が人を突き動かすのだと語っています。
イーロン・マスク『我々が築き、掘っている未来』
SpaceX、テスラの創業者である有名起業家イーロン・マスク氏。
新しいプロジェクトであるトンネルの掘削や火星移住計画など、不可能を可能にする男の熱いトーク。とりあえず行動することこそが、未来の可能性に繋がることを痛感させられることでしょう。
モチベーションアップ術は社会人になっても役立つ
実際、社会に出て仕事をしてみると、自分の思い通りに進むことばかりではありません。ですが、そうした状況の中においてもモチベーションを維持できれば、事態を好転させることも可能なのです。脳内物質の仕組みを知ってうまくに調整できるようになればモチベーションをアップさせたり維持したりすることは難しいことではありません。
ここで得たモジベーションアップ術は、社会人になっても必ず役立つもの。ぜひ日々の成長に活かしてみてください。
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