企業説明会や応募書類の作成、面接を繰り返すも、なかなか内定につながらない……。不採用の連絡が来るたび、「自分は就職ができないのではないか」「このまま卒業まで内定がもらえなかったらどうしよう」と不安になったり、落ち込んでしまうこともあるでしょう。
試験のように点数の良し悪しで判断されるのとは異なり、就職活動は企業ごとに選考内容や判断軸が異なるため、明確な課題や正解は見つけにくいです。
しかし、現在就職活動に苦戦している方は、必ず何かしらの理由や原因があります。そして、その課題を改善することで成功への道はひらけます。
今回は、就職活動がうまくいかない理由や原因、特徴や解決策を紹介します。
目次
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就職活動がうまくいかない人の特徴と理由
就職活動が順調にいかない理由や原因は、自分ひとりでは気付けないことも多いです。そのため客観的な視点を持ち、自分が陥っている現状や理由を冷静に分析する必要があります。まず就職活動がうまくいかない代表的な特徴を紹介します。
理由①自己分析が足りない(就職活動の軸が定まっていない)
自分のアピールポイントを、上手く伝えられない、企業ごとに異なってしまいブレてしまう、といったケースでは自己分析が十分にできていない可能性があります。自己分析の目的は、「就職活動の軸を定める」ことです。就職活動の基本中の基本でもある自己分析ですが、その目的が間違っていたり、不十分であるケースが多いです。
【原因】
業界・企業研究が十分にできていない原因は、「憧れが強すぎる」ことも考えられます。例えば、エンタメ業界が第一志望だとすると、「エンタメ業界で働きたい」理由はなんでしょうか? ただ漠然と子どもの頃からの夢であったり、誰よりもテーマパークに詳しい自信があったとしても、就職活動の軸とはなりにくいです。
【改善策】
憧れは大切な動機にもなります。しかし、もう一歩踏み込んで研究することが大事です。エンタメ業界で働きたい理由は、「みんなを笑顔にできるから」かもしれませんし、「非日常的な空間」が好きだからかもしれません。みんなを笑顔にできる仕事はエンタメ業界に限りません。そう考えると志望企業の選択肢も増えます。
企業研究は自己分析と密接にリンクします。改善策として有効なのが、OB・OG訪問です。現場で働くOB・OGの声を聞くうち、「憧れだけじゃ難しいかも」「自分の本当にやりたい仕事はここじゃないかもしれない」と客観的な視点が得られるはず。
それでも本当に目指したい業界や企業だった場合は、「なぜその企業なのか」を明確に説明できるように競合他社との比較ができるよう企業研究を徹底しましょう。
理由②面接などでコミュニケーションがうまくとれていない
どれほど優れた履歴書やエントリーシートを作成できていても、面接で苦戦する学生は少なくありません。コミュニケーションがうまく取れず、自身の強みや思いが伝わっていない可能性があります。
【原因】
面接に慣れていないとどうしても緊張してしまいます。そのため話す内容を上手くまとめられず、面接官に伝わらなかったというのはよくある失敗談です。また想定質問内容の対策ばかりしていると、想定外の質問をされたときに戸惑ってしまいうまく答えることができなくなります。
【改善策】
面接では、慣れが必要不可欠です。そのため事前の練習と振り返りが重要になります。大学のキャリアセンターや友人に協力してもらい、自信がつくまで繰り返し練習するのがおすすめです。客観的な指摘を受けながら改善していくことで少しずつ自信がついていきます。
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理由③エントリーシートや履歴書がうまく書けない
選考の第一関門となるエントリーシートや履歴書などの応募書類は、人柄や強みなどをアピールできていなければ、通過するのが難しくなります。志望する企業ごとに、志望動機や自己PRなどを書き分ける必要もあり、応募書類の準備には時間がかかります。
【原因】
応募書類がうまく書けない原因は、大きく2つあります。1つ目は、自己分析や企業研究が不足していてアピールポイントや強みを明確にできていない。2つ目は、自己分析と企業研究はできているが、うまく書けていない、説得力のある書き方ができていないことです。
【改善策】
まず自己分析をしてアピールポイントを明確にしましょう。そのうえで、アピールポイントを裏づける具体的なエピソードが必要になります。書き方は一度覚えてしまうと、難しくありません。結論ファーストで「私の長所は●●です」と書き始め、具体的なエピソードで強調していきます。志望動機も同様です。
そしてエントリーシートや応募書類も面接対策と同様に大学のキャリアセンターや友人や家族などに添削をしてもらい改善をしていきましょう。
理由④ビジネスマナーが守れていない
面接に遅刻したり、身だしなみが乱れている、挨拶ができていないなど最低限のビジネスマナーが守れていないため企業にマイナスイメージを持たれているケースもあります。
【原因】
大学生活の延長線上で就職活動を捉えていると失敗を招きます。髪型や服装などの身だしなみはもちろん、敬語やメール、電話の受け答えなど一般的なビジネスマナーを知っていると知らないでは大きな差が出ます。
【改善策】
時間を守ることは、社会人として当たり前のマナーです。まずはビジネスルールに則った言葉づかいや身だしなみなどを身につけましょう。また明るくハキハキと話すことも忘れないようにしましょう。
遅れそうな場合は事前に連絡をすることも基本的なビジネスマナーです。また面接時などは、時間に余裕をもち、面接前にトイレなどで身だしなみをチェックするように心がけましょう。ちょっとした意識で第一印象を変えることができます。
理由⑤エントリー数や企業を絞り込みすぎている
「大手企業以外には行きたくない」「志望業界以外はエントリーしない」などの理由から、エントリー数を絞った結果、うまくいかない例もあります。
【原因】
企業規模や志望業界、ネームバリューがある企業ばかりに固執してしまうとどうしても視野が狭くなってしまいます。同時に競争も激しいので、選考を進めるのも難しくなります。就職活動の本質である「何がしたいのか」「どうなりたいのか」を見直す必要があります。
【改善策】
業界を軸にするのもいいですが、自分が喜びを感じることを突き詰めていくと選択肢が増えます。例えば、「人をサポートすることに喜びを感じる」のであれば、企業のバックオフィスからコンサルティング業界、人材業界など可能性は広がっていきます。
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就職活動が辛い……そんな現状を打破する方法
自分が就職活動に苦戦している一方で、周りから「内定が出た」と聞けば、焦ってしまうこともあるでしょう。そうなってしまうとモチベーションが下がったり、マイナス思考になり、就職活動そのものが辛くなってしまいます。そんな現状を打破する方法を紹介します。
自分を追い込まない
まず自分と周りを比較したり、意識し過ぎるのは避けましょう。焦りから、志望業界以外の企業にエントリーをしても、決していい方向に進みません。仮に内定が得られてもミスマッチを生むだけですので、ときには就職活動から離れて、趣味の時間を楽しんだり、リラックスする時間を過ごして気持ちを切り替えるのもよいでしょう。
視野を広げてみる
視野を広げてみるのも効果が期待できます。自己分析や企業研究が十分でも、視野が狭まっていると本来の持ち味を出せません。例えば、これまで大学のキャリアセンターを利用していないのであれば訪れてみる、面接の練習セミナーに足を運ぶなど、第三者の意見を聞いてみると意外なヒントが見つかったりします。もちろん家族や友人に相談してみるのもいいでしょう。
就職活動の振り返りを行う
就職活動中は短期間に、さまざまな企業の選考が同時進行しますので、想像以上に多忙になります。そのため、なかなか自分の応募書類や面接を振り返る時間がありません。ときには立ち止まってこれまでの就職活動を振り返って「どうして不採用となってしまったのか」を客観的に分析することで、同じ失敗を繰り返さないことにつながるでしょう。
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【番外編】理系学生が陥りやすい就職活動の苦労
理系学生は、大学で学んできたことが仕事に直結することも多いです。しかし、研究や論文提出が就職活動の時期と重なることもあり、早めの準備や工夫をしないといけません。理系学生で就職活動がうまくいかない場合は、下記も参考にしてみましょう。
スケジュール調整が肝心
課題や研究で忙しい場合、スケジュールの調整が重要になります。早めから準備をしておけば、研究や卒業論文の時間も十分に確保できます。余裕を持ったスケジュールを設定しておきましょう。
理系職種だけに絞らない
「理系だから理系の職種だけしか受けない」と選考の幅を狭めている方もいますが、意外と適性がある文系職種も存在します。「なぜ志望するのか」をしっかりと説明できれば、文系職種での内定獲得も可能です。選択の幅を広げてさまざまな可能性にチャンレンジしましょう。
学校推薦も活用する
理系学生の強みは、自分で企業を探して応募する「自由応募」とともに、大学や教授に寄せられたオファーに応募する「学校推薦」が利用できる点にあります。
大学や教授が推薦状を書き、選考を受ける学校推薦は自分の専攻を生かした業界・職種の企業や、特別な選考ルートが用意されている場合があります。ただし、優秀な成績を残すことが求められ、場合によっては学内選考や選抜もあります。また内定獲得後の辞退は難しいため、慎重な判断が必要です。
理系の専門性を就職に活かす?専門外にいくのもアリ?理系学生の就活の進め方
焦りは就職活動に禁物。原因を分析して成功につなげよう
周りが内定を獲得しているなか、自分が就職活動に苦戦していると焦りが生まれてしまいがちです。しかし、焦りから、エントリーをしても、ますます悪循環に陥ることもあります。
そんなときは、あらためて自分の就職活動を振り返り、原因を洗い出しましょう。応募書類や面接、自己分析ができていないことがわかれば、改善できるようすぐに取り組みましょう。そうすれば、きっと内定獲得への道筋が見えてくるはずです。
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