「書類選考を突破し、いよいよ志望企業の面接……!」
そんな時、一抹の不安を胸に抱かれる学生もいるでしょう。中には「面接はどうしても緊張してうまく話せない……」と苦手意識を覚えている学生も多いかもしれません。緊張してしまうと言葉に詰まったり言いたいことを忘れてしまったりと、うまくいかないことも多いもの。
しかし、面接は練習をしっかりとおこなうことで、緊張や不安を取り除き、本来の自分をアピールすることができるようになるものです。今回は、できるだけ万全な状態で面接に挑みたいという学生に向けて、面接の練習方法や、適切な面接の練習が出来る施設や手段についてご紹介します。
面接の練習をする前に。改めて気をつけておきたいこと
面接の練習をおこなう前に、まずは気をつけておきたいポイントについてご紹介します。評価されるポイントを知ることで、面接の練習もしやすくなるでしょう。
自己PRと志望動機はしっかりと固めておこう
面接時で間違いなく必要となるのが“自己PR”と“志望動機”の存在。学生によっては、面接の練習で一字一句丸暗記している人もいるかもしれません。しかし、実際に面接で重要なのは「何を伝えるか」というポイントです。
言葉を淀みなく伝えることが出来ても、中身が伴っていなければ面接者からの評価が低いものになってしまいます。また、すべての企業でテンプレート通りの面接がおこなわれるわけではありません。臨機応変に対応するためにも、文章を丸暗記するのではなく、なにを話すか要点のみ覚えておき、自己PR出来る内容と志望動機のイメージを自分の中で固めておくことが重要です。
簡潔に伝える術を身につけておく
面接の練習を始めたばかりの学生は自己PRのあまり、話す内容が長くなってしまう傾向にあります。しかし、面接の場ではどれだけ簡潔に伝えられるかがひとつのポイント。面接官は何十人もの自己PRや志望動機を限られた時間の中で聞いていくため、できるだけ簡潔に要点だけをわかりやすく話す学生はそれだけで評価されるもの。
そのため、面接の場では結論から話し、簡潔にまとめることを心掛けましょう。結論から話すことは報連相の基礎であり、社会人として必要なスキルでもあります。「自分が話す過程で相手の時間を頂いている」考えを持ちながら、時間を有益に活用するためにも簡潔にわかりやすく話すことが求められているといえるでしょう。
就活マナーをおさらいしておこう
面接で話す内容をどれだけ完璧に固めても、見た目や態度など、マナーの部分で損をしてしまう学生もいます。見た目や態度に社会人としての配慮が欠けていれば、面接官の心証が悪くなってしまうのは避けられないでしょう。
面接は、話す内容、話し方、見た目や態度など、すべて合わせて評価されるもの。たとえば面接までに、電話やメールで企業の方とやり取りをする学生もいるでしょう。しかし、面接自体は好印象でも、就活マナーに問題があれば採用担当者に違和感を覚えられてしまうかもしれません。
ですので、面接マナーに関しては今一度おさらいをしておきましょう。改めて学んでおきたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。
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面接の練習ができる場所・方法って?
「面接の練習をしたいけれど、どうすればいいんだろう?」とお悩みの学生へ向けて、面接練習のコツや、実際に面接の練習ができるおすすめの場所を紹介します。
まずは面接練習をしてみよう【練習方法編】
自分ではよく出来たと思っていても、見直したり、他者からの指摘ではじめて気付かされたりする問題点もあるもの。面接対策として練習を始める前に、まずはどのような面接練習方法があるのかチェックしていきましょう。
・動画を撮る
面接の練習としてもっとも重要なポイントが、「身だしなみ」を整えて「ハキハキ」と伝えるということ。自分では出来ているつもりでも、面接練習の動画を見直すと声が小さかったり、姿勢が崩れてしまっていたりすることも……。
ケータイやパソコンで動画を撮り、第三者視点から自分を見つめ直すことで、自分では意識できていなかった問題点が浮かび上がってきます。背筋をしっかりと伸ばした状態で、しっかりと滑舌良く喋れているのか動画を見直してチェックすることを心掛けましょう。
とはいえ、「見直した上で反省点はない」と終わらせてしまうのもNG。もし自分でどこが悪いかわからない場合は、先輩や友人に意見を聞いてみましょう。客観的に判断してもらうためにも第三者からの意見を聞くことが重要なポイントになってきます。
・友達と一緒に練習する
面接の練習を友達と一緒におこなうのも、おすすめな面接練習のひとつ。同じ就活生として学生同士で切磋琢磨しあうことで、お互いの問題点を見つけあうことができます。自身の問題点を振り返るだけでなく、友達の問題点を見つけることが自分の面接練習に役立つこともあるでしょう。
しかし、友達同士では緊張感を保てず、ついふざけてしまうかもしれません。また、友達からよく出来ていると評価されても実は言い出しづらいだけで、「本当は反省点があるのに」ということも……。
改善点を見逃してしまうようであれば、友達同士の面接練習は無意味になってしまいます。「他人だと思って厳しくチェックしてもらいたい」という風にひと言伝え、予め念を押しておきましょう
・OB・OG訪問で疑似面接の経験を積んでみる
すでに社会人として活躍しているOBや志望企業のOGに会い、擬似面接練習をしてもらう方法もおすすめです。OB/OGは、就活で面接を突破してきた人物であるうえに、企業側の意見も持っていいます。そうした人と話すことで、自分では意識できなかった注意点や志望動機や自己PRに対する意見をもらうことができるでしょう。
しかし、ここで重要なのは、すべてのOBやOGが企業面接に対して卓越したスキルを持っているわけではないということ。OBやOGの疑似面接はあくまで社会人からの視野でアドバイスをもらう形となります。
たとえ希望している企業のOBOGであっても、実際に面接をおこなうのは人事部であり、同じシチュエーション内容の面接だとは限りません。臨機応変に対応できるよう、面接で答える内容は自身でしっかりと考える必要があるといえるでしょう。
面接対策はどこでできる?【場所編】
友人同士で協力し合ったり、自分自身で動画を撮ったりすることも良い面接練習になるでしょう。しかし、場合によっては面接の対策がしっかりとおこなえる施設を利用してみることで、視野を広げることができるかもしれません。
ここでは、面接対策が出来るそれぞれの施設についてみていきましょう。
・ハローワーク
ハローワークは既卒の求職者や転職者が利用するもの、とイメージする学生も多いのですが、実際には新卒向けの求人もそろっています。それにあわせてハローワークでは就活をサポートする活動をおこなっており、応募企業の傾向を想定した上で擬似面接を受けることも可能です。
何人もの面接官役により複数のケースで面接を練習することも出来るため、面接に対する不安を打ち消すには最適な場だといえるでしょう。
・ジョブカフェ
ジョブカフェとは、都道府県が設置している若者の就職支援をおこなう施設のこと。ジョブカフェとハローワークが併設されているケースも存在します。面接対策をおこなえるだけでなく、カウンセリングや職業紹介といったさまざまな面から就活のサポートをして貰うことも可能です。
厚生労働省では都道府県ごとにホームページを持つジョブカフェの紹介をおこなっています。一度、自分の地域のジョブカフェにいってみてはいかがでしょうか。
・大学のキャリアセンター
大学の中にはキャリアセンターでは、就活のプロカウンセラーが相談に乗ってくれるケースもあります。1対1の面接をしつつビデオで録画し、その内容のフィードバックや面接の基礎を学ぶことができるでしょう。もちろんエントリーシートの添削など、就活自体のサポートもして貰うことが可能です。
ただし、企業ごとの面接対策を行ってもらえるかどうかは大学によって異なるため、あくまでオーソドックスな面接練習に収まる点は覚えておきましょう。
本番さながらの面接練習で苦手意識を消そう!
面接は苦手だと言う学生も多いでしょう。面接はペーパーテストのように正解がなく、その場の質問や雰囲気にあわせて、臨機応変に対応できるかといったスキルも必要です。ですがそうしたスキルは、経験値がモノをいう部分がどうしても多いもの。だからこそできるだけ練習をおこない、苦手意識を払拭しておくことが大切なのです。
面接の練習をおこなう上で重要なのは“第三者視点から自分を見つめ直す”ということ。たとえ面接の練習を重ねて緊張を取り除くことが出来ても、その内容が伴っていなければ意味がありません。
また、面接をおこなう上では、自分の希望や将来にマッチしており、志望動機がしっかりと固められる企業を見つけることが先決だといえます。
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