プロフィール
企画名:「『EJ School』いつでも、どこでも質の高い教育を。」
明治大学 国際日本学部 2年
森下 真衣 さん
※本記事は「[キャリアゲートウェイ powered by dodaキャンパス]ービジネスコンテスト2023」の受賞者インタビュー記事です。
本ビジネスコンテストは、「大学低学年のうちに実践的な経験を経て、さらに学びや経験を深めてほしい」という考えのもと、大学1,2年生を対象に腕試しと成長機会を提供するべく開催されました。
「SDGs課題をアプリで解決」をテーマに、興味のあるSDGs課題を選択し、解決策を提案。多くの素晴らしい企画の中から、最優秀賞(1組)、優秀賞(2組)、企業賞(16組)、審査員特別賞(1組)の計20組が表彰を受けました。
この記事では、受賞企画の内容から、ビジコン参加の理由や参加によって得られた経験まで、受賞者の声をお届けします。
目次
家庭学習のサポートに特化した「教育アプリ」を考案
――「キャリアゲートウェイ ビジネスコンテスト2023(ビジコン)」に参加したきっかけは?
ビジコンの存在を知ったのは、偶然広告で見つけたのがきっかけです。すでに企画提出の期限が目前に迫っていたのですが、パートナー企業に「ベネッセコーポレーション」の名前を見つけて迷わず参加を決めました。ビジコンは初めてでしたが、もともと持っていた教育業界への強い関心をぶつけて、教育関係のテーマで何かチャンスをつかめたらと思い挑戦しました。
――ビジコンで発表したアプリの内容について教えてください。
私が考案したのは、小中学生の家庭学習をサポートする「EJ School」です。月額1,000円で主要5科目の対策ができるアプリで、学校や塾だけではなく、いかに自宅での学習をサポートするかに特化しています。
まずはアプリでレベルチェックのテストを行い、そのテスト結果をもとに一人ひとりに合ったレベルの教材や課題の提案をしてくれる仕組みです。生徒のモチベーション維持のため、課題提出などの取り組みに応じてポイントが貯まる機能を用意しました。貯まったポイントは、筆記用具や飲料商品と交換することができるようにしています。
課題を「日割り」に分割することで、生徒のやる気がアップ
――このアプリを考えるにあたって、注目した課題はなんですか?
私は大学1年生のときから個別指導塾でアルバイトをしていて、小学生から高校生までさまざまな生徒を見てきました。そのなかで痛感したのが、家庭学習の重要性でした。塾の生徒には自宅での勉強が苦手な子も多く、かといって塾で週1回1コマだけ学習していては限界があります。そこで学校や塾以外、つまり家庭での学習をサポートしたいと考えたのが、このアプリの原点です。合わせて義務教育における格差を少しでも縮めることができればと、具体的な内容を詰めていきました。
――ビジコンで特に力を入れたところを教えてください。
成績を伸ばす、苦手科目を得意にするといった従来のサービスとの差別化として、苦手なままでも、自宅での学習機会をつくりモチベーションを保つことに特化しました。
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機能面においては、自分の塾講師としての実体験をもとに工夫を凝らしました。その1つが、日割りによる課題提案です。これは個別指導で生徒に宿題を出すときに、1週間分としてまとめて渡さずに月曜日分、火曜日分と日ごとにした方がやる気を持って取り組んでくれる傾向を踏まえたものです。
自分の主張だけでは信憑性に欠けるので、アンケート調査にも力を入れました。保護者向けアンケートは、ピアノ教室をしている母に協力してもらって調査を実施。結果、「月額1,000円ならお得感があって利用しやすい」「ポイント制度がモチベーション維持に役立ちそう」といった意見をいただき、より説得力を持たせることができました。
自分の経験から生まれたアプリだからこそ、熱量を込めて発表できた
――企画から発表を通して苦労したことはありますか?
ビジネスモデルとして利益を出す仕組みを考えるのも初めてのことだったので、その考案にはかなり苦戦しましたね。私の場合は個人での参加だったため、アプリの考案、スライドづくり、アンケート作成・実施まで、全てを1人でこなすのが大変でした。ビジコンの期間はちょうど大学の授業もアルバイトも忙しい時期で、授業後は毎日のように大学に残り、アルバイトまでの時間をビジコンの準備にあてていました。
――ビジコンを通して成長を感じられた部分があればお聞かせください。
自分が実現したいと思った教育アプリを実際に形にできたのは大きかったです。自分の経験から「本当にこんなアプリがあったらいいのに」と思えるアプリを構成していったからこそ、熱量を込めてプレゼンできました。
講評では教育業界をはじめとする企業の方々からもたくさんのアドバイスやフィードバックをいただけて勉強になりました。ベネッセの担当者の方からも自分がこだわったアプリのコンセプトを評価いただき、受賞までできて本当に嬉しかったです。
ビジコンへ挑戦した経験が自信に。人生で役立つ力が身についた
――ビジコンでの経験をもとに、今後の目標はありますか?
個別指導塾ではビジコンを通して得たリサーチ結果や知見を取り入れつつ、今後も生徒たちの学習をサポートしていきたいです。
また大学卒業後は、教育関連のサービスを提供する企業や英語教育に携われる企業で働きたいと考えています。今回のビジコンで実際に教育にまつわるビジネスモデルを考えて発表した経験は、就職活動はもちろん社会に出た後にも活かされると思っています。
――最後に、ビジコンに興味を持つ学生にメッセージをお願いします。
キャリアゲートウェイのビジコンは、アプリ画面の作成方法やビジネスモデルの考え方、進捗状況の確認まで丁寧なフォローがあるので、初めてビジコンに参加する方も安心して挑戦できます。私自身もビジコン参加は初めだったからこそ、ビジネスモデルの考案、アンケートなどのリサーチ、スライドづくりなど、今後の人生で役立つことをたくさん学ぶことができました。知らないことをたくさん学べる機会なので、全1,2年生におすすめしたいなと思います。
※掲載情報は2024年1月時点の内容です。
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