「大学で学ぶ授業は、社会人になったら役立つの?」そんな疑問を持つ人もいるだろう。
近年、大学の講義は、授業のなかでプレゼンテーションを行ったり、企業と共同研究を行ったりするなど、社会で役立つスキルを身につけられるよう工夫されたものも多いんだ。そこで今回は、社会人の先輩に今の仕事で役立っている大学の授業について聞いてみた。
経営学や心理学など教養科目が役立った!
教養科目とは、大学での専門分野の基礎となる知識や、社会人として必要な幅広い教養を学べる科目のこと。
この教養科目のなかでは、ビジネスの基礎が学べる経営学や会計学を挙げる先輩がめだった。そのほか、人の心を科学する心理学や“人のあり方”を理論的に探る学問である倫理学を挙げる先輩も。
先輩の体験記
経済学が役立っています!
マクロ経済学やミクロ経済学などの経済学全般で学んだことは、今も役立っています。経済学は社会人としての基礎を学べる学問だと思います。
(建設業/Nさん)
英語が役立っています!
大学時代に受けた英語の発音、リーディング、ライティングの授業のおかげで、英語が得意になりました。電話対応や打ち合わせなどの業務で役に立っています。
(IT/一般事務/Nさん)
心理学が役立っています!
心理学の授業は、人と関わる上で役に立っています。人に不快感を与えない接し方や、どうすれば相手が話しやすいかなど、相手を思いやる心を学ぶことができました。
(学校/養護教諭/Kさん)
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オフィスで働く先輩は、情報系科目が役立った!
大学時代にワードやエクセル、パワーポイントなどのスキルを習得しておくと、就職後もオフィスでの資料作成などに役立つようだ。
また、専門職をめざす人でなくても、プログラミングやデザインについて学んでおくと、ホームページ更新を頼まれたり、資料作成をまかされたりと、活躍の場が広がるはずだ!
先輩の体験記
エクセル、ワード、パワーポイントが役立っています!
パソコンの授業です。エクセルやワード、パワーポイントの使い方を習ったことは、社会人になっても非常に役立っています。ホームページの更新を担当しているので、パソコンの授業をとっていてよかったと感じています。
(運輸/一般事務/Mさん)
プログラミングが役立っています!
「プログラミング初級」という講義があり、この講義で習得した技術は、現在の仕事にも役立っています。また、現在の職業を知るきっかけにもなりました。
(システムエンジニア/Mさん)
ゼミでの学びが役立った!
大学の学びで役立ったものとして最も意見が多かったのが「ゼミ」だ。研究を通して専門的な知識を身につけられたという点よりも、ゼミでの学び方が仕事に生かせているという意見が多かった。特に研究の手法やプレゼンテーションを挙げる先輩が目立った。
また、仲間と力を合わせて研究を進めることが多いため、コミュニケーション力も磨かれるようだ。
先輩の体験記
プレゼンテーション力が役立った!
大学の研究室での活動は、自分が行った研究成果をまとめ、研究室内外を問わず発表する機会が多くありました。この活動を通して、プレゼンテーション力が磨かれました。今の仕事でも、プレゼンを行う機会が多くあり、研究室での活動で得られた力が生きていると感じます。
(冠婚葬祭/営業事務/Sさん)
研究の手法が役立った!
研究を進めるプロセスが現在の仕事で役に立っています。自分で研究計画を立て、実験を行い、結果をまとめ、次のプロセスにつなげる、といったPDCAサイクルを大学時代に身につけることができましたが、現在システムの開発を行うプロセスと似ているため、役に立っています。
(システムエンジニア/Fさん)
入学したばかりの頃は、一般教養科目が多く、専門的な内容が少ないため、「これって何の役に立つの?」と、疑問に思う人もいるかもしれない。
ただ、そうした科目も一見、仕事に直結しなくとも、実は社会で必要とされる力が身についてくるのだ。将来に役立つという観点で積極的に取り組んでみるといいだろう。
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