【プロフィール】
同志社大学工学部インテリジェント情報工学科2020年卒 大上百花さん
三菱自動車工業株式会社 人事本部 人事プロセス推進部 相川令奈様
■新たなチャレンジを重ねた大学時代
――大学は工学部インテリジェント情報工学科に進学されています。この進路を選んだ理由は?
大上さん:大学受験のときは将来の夢がまだ具体的に決まっていなかったんです。でも、数学が得意だったので理工系に進もうと思いました。学科を決めたのは「今後、ロボットやAIが活躍する社会になるはずだから、どの道に進んでも情報系の知識が必要になるだろう」と考えたからです。
――もともと情報系の学問に関心があったのですか?
大上さん:いえ、そうではありませんでした。プログラミングは大学に入学して初めて学んだので、最初は苦労しました。プログラミングは高校までの数学と違って、正解がひとつに限定されないので、そこが難しかったですね。でも、そのぶん成長を実感することが多く、楽しかったです。
――勉強以外に大学時代に熱中したことは?
大上さん:中高時代はバレーボール部に所属していたのですが、大学からは体育会の準硬式野球部のマネージャーをはじめました。それまでの選手という立場から、選手をサポートする立場に変わったので、これも最初はちょっと大変でしたね。でも、事務作業など、活動を裏で支える役割の大切さを知りました。
■“学部卒”でも専門スキルを生かした挑戦がしたい
――就職活動をはじめたのはいつからですか?
大上さん:大学3年の12月、ちょうど部活がオフになったタイミングです。まず企業合同説明会に参加しました。同じ学科の人たちはSEなどプログラミングのスキルを活かした職種を志望していたのですが、私はもう少し広く業界を見てみようと、メーカーを中心に話を聞きに行きました。
dodaキャンパスに登録したのは、部活の仲間に教えてもらったのがきっかけです。「キャリアノート」にアピールポイントを記入する際は、内容を簡潔に書くことを心がけました。また具体的にイメージできるように活動内容の写真も多めにアップしましたね。
――企業側としては、大上さんの経歴のどういった点に着目してオファーを出したのでしょう?
相川さん:まず、オファーを出す時点で自動車業界や三菱自動車に、まったく目を向けていない学生の方を探していました。現在、自動車業界は100年に一度の変革期を迎えていて、新しい価値を生み出すために、新たな視点をもっている多種多様な人材を求めているんですね。
その中で大上さんのオファーのきっかけは2つありまして…1つ目は、「情報学」を中心として理系全般の知識がある点です。自動車業界もIoT化が進んでいますから、情報系の学問を学んだ学生の方にも、活躍できる可能性が大きく広がっていることをお伝えしたかったんです。
2つ目は「キャリアノート」に「新しいことに挑戦する中で、たくさんのことを学び、吸収し、成長をし続ける」ということを自己PRとして、ご自身の経験が書いてある点に目がとまりました。業界の変革期の中で、新たなチャレンジに挑み、そうした変化を積極的にリードしていっていただける気概を感じましたね。ぜひお会いして、クルマの未来について少しでも体感していただきたいと思いました。
――オファーをもらったときは、どう感じました。
大上さん:驚きました。間違いじゃないかと思って、差出人を何度か見返してしまいました(笑)。
相川さん:弊社はリケジョ向けのイベントも開催しているのですが、大上さんの場合、大学の先輩リクルーターが主催するイベントが直近にあったので、すぐにでも自動車業界、三菱自動車を知っていただきたいと思い、そちらのイベントに参加していただきました。同じ大学の先輩が主催するイベントということで、より気軽に何でも相談でき、三菱自動車で働く「人」を身近に感じていただけるのではと思いました。
――イベントに参加して、どう感じましたか?
大上さん:私は大学院に進学しなかったので、技術系の道に進むのは難しいと思っていたんです。だから最初は事務系の職種を希望していたのですが、リクルーターの方が「学部卒でも技術畑で活躍している人がいるし、サポートもあるから大丈夫」とおっしゃっていただいて、「せっかく理工学部で学んだのだから、専門スキルを活かした挑戦がしたい」と考えが変わりました。また、メールもたくさんいただいて、働くことに関する不安を解消できたのがすごく大きかったですね。
■さまざまな機会を活用し、視野を広げよう
――ほかの企業の選考も進んでいたと思います。最終的に三菱自動車を選んだ理由は?
大上さん:リクルーターの方が、会社のことを積極的に教えてくださったのが大きかったです。面接時も、こちらがリラックスして話せる雰囲気をつくってくださいましたし、「面倒見がいい」というか、「人を大切にする」という印象が決め手になりました。内定が出たときは、まずお世話になったリクルーターの方に連絡しましたね。
――これから就職活動を迎える後輩へのメッセージを。
大上さん:活動中はどうしても、他の人と自分を比べてしまうことがあると思います。でも、自分に合った会社は人それぞれ。うまくいかずに焦りを感じることもあると思いますが、「自分は自分」と割り切って、自分のやり方を信じることが大切です。
また、今回のオファーがきっかけで、それまで考えていなかった業界に進むことができました。自分で業界を決めて、企業研究するのもよいと思いますが、オファーがきっかけになって、知ることができる魅力的な会社もあると思います。いろいろな機会を活用して、視野を広げながら就職活動を進めるのがよいのではないでしょうか。
相川さん:これは企業側から見ても同じことが言えます。普通に会社説明会やイベントを告知すると、もともと自動車業界に興味のある人の参加が多くなるんですね。もちろん、そういった方にも来ていただきたいですし、入社した後も活躍していただいています。でも、今は自動車好きの方に限らず、多種多様な人材、新しい価値観を持ってチャレンジできる方にも来ていただきたいと思っているので、スカウトサービスを使って多様な学生さんにオファーを出していくのは、お互いにとって出会いのチャンスが広がると感じています。
――おふたりとも本日は、どうもありがとうございました。
無料
- ▼ 自己分析に役立つ適性検査(GPS)
- ▼ 自己PR添削
関連記事