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理系の就活はいつから?就活の進め方と企業選びのポイント

  • 就活ノウハウ
  • 2021.01.26
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理系学生が進路を決めるにあたっては、まず「就職」か「大学院へ進学」かの二択があります。大学院に進学せず就職することを決めた場合も、自由応募か推薦応募かで悩んだり、業界選び・企業選びで悩んだりすることになるでしょう。

理系学生と文系学生では就活のポイントが異なるので、理系ならではの注意点を把握したうえで就活を進める必要があります。今回は「理系の就活」にフォーカスして、就活のスケジュールや企業選びのポイントなどについて解説していきます。

目次

    理系の就活の特徴と文系との違い

    理系学生は研究室に所属するため、就活に使える時間が少ないと言われます。研究室に入る時期は大学や学部によって差がありますが、3年もしくは4年に上がるタイミングで研究室に入ることが多いようです。そうなると、通常の授業に加えて自身の研究で忙しくなり、就活に時間を割くのが難しくなってしまいます。

    内定率は文系を上回る!

    限られた時間のなかで就活を進めなければいけない理系学生ですが、だからと言って、就活で不利になるわけではありません。むしろ、文系学生より有利に就活を進めているのが理系学生です。それを裏付けるのが、文科省と厚労省が共同でおこなっている「就職内定状況調査」です。

    この調査では、時期を変えて年に4回、大学卒業予定者の内定率を発表しています。令和2年3月大学卒業予定者を対象とした、令和元年度の調査結果は以下のとおりでした。

    令和元年10月1日現在 文系の就職内定率:76.2%
    理系の就職内定率:79.3%
    令和元年12月1日現在 文系の就職内定率:86.9%
    理系の就職内定率:88.1%
    令和2年4月1日現在 文系の就職率:97.8%
    理系の就職率:98.5%

    令和元年度大学等卒業予定者の就職内定状況調査(10月1日現在)

    令和元年度大学等卒業予定者の就職内定状況調査(12月1日現在)

    令和元年度大学等卒業予定者の就職内定状況調査(2月1日現在)

    令和元年度大学等卒業者の就職状況調査(4月1日現在)

    どのタイミングを見ても理系学生の内定率は文系学生の内定率を上回っており、最終的な就職率もわずかですが理系学生のほうが高くなっています。なお、令和3年3月大学卒業予定者を対象とした、令和2年度(10月発表)の調査結果は以下のようになっています。

    令和2年10月1日現在 文系の就職内定率:68.7%(前年同期比7.5ポイント低下)
    理系の就職内定率:74.5%(前年同期比4.8ポイント低下)

    令和2年度大学等卒業予定者の就職内定状況調査(10月1日現在)

    新型コロナウイルスの影響もあり、文系・理系ともに前年同期比で内定率が下がっていますが、それでも理系学生は文系学生に比べて高い内定率を誇っています。

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    理系学生の進路と就活の選択肢

    進路(就職 or 大学院への進学)

    理系学生が進路を決めるにあたっては、まず「就職」か「大学院への進学」かという分岐点があります。

    文系学生に比べると、理系学生は大学院に進む学生が多い傾向にあります。文科省の調査によると、文系学生の大学院進学率が5%前後であるのに対し、理系学生の大学院進学率は40%前後と、大きな差があることが分かります。

    大学院に進学する場合と、就職する場合、それぞれどんなメリット・デメリットがあるのか見ていきましょう。

    ●大学院に進学するメリット・デメリット

    大学院に進学すれば、自らの専攻分野の専門性をさらに高めることができます。自分の専門性が企業の事業内容にマッチしている場合などは、企業にとって「獲得したい人材」になれるはずです。加えて、高い専門性を有する大学院生は、大学生に比べ新卒初任給も高くなる傾向にあります。
    また、研究開発職を募集する企業は、採用条件を「修士以上」に限定しているケースが少なくありません。つまり、大学院に進めば研究開発職も含め、就活の選択肢が広がるわけです。
    一方、大学院に進学することで社会人としてのスタートが遅れることを、デメリットだと感じる人もいるでしょう。社会に出るのが2年遅くなるので、学部卒で就職した学生と比べると実務経験において差がついてしまいます。

    ●大学院に進学せず就職するメリット・デメリット

    早い段階から実務経験を積めるのは、大学院に進学せず就職するメリットだと言えるでしょう。研究室で学ぶより、ビジネスの現場で実践するほうが成長が促されるという人も多いと思います。

    ただ、院生に比べると職種の選択肢が絞られてしまう傾向にあります。上述のとおり、大手の研究職などは採用条件を修士以上としているケースも目立つので、研究職を志す人は大学院への進学を検討したほうがいいでしょう。

    応募方法(自由応募 or 推薦応募)

    文系学生のほとんどは「自由応募」で就活を進めますが、理系学生の場合、「推薦応募」で就職を決める人が少なくありません。それぞれのメリット・デメリットを押さえておきましょう。

    ●自由応募のメリット・デメリット

    自由応募は、自分から企業にアプローチして、説明会、ES、面接といった選考へと進んでいく就活方法です。

    自由応募のメリットは文字どおり、自由度の高い就活ができることです。自分の意志ひとつで、多くの選択肢のなかから業界や企業を選ぶことができます。大学での専攻分野以外でも幅広く志望できるので、自分の可能性を広げることにもつながります。また、複数企業の選考を並行して進められるのも自由応募のメリットです。

    一方で、自由応募のデメリットは競争率が高くなることです。文系学生のほとんどは自由応募で就活をしていることもあり、特に有名な企業は高倍率になりがち。倍率が高い企業は選考プロセスも多くなるので、就活が長期戦になる傾向にあります。

    自由応募は、自分から企業にアプローチする就活方法ですが、近年は「企業からのオファーをもらう」就活も一般的になっています。自分に興味を持ってくれた企業からオファーが届くので、忙しい理系学生も効率的に就活を進められます。

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    ●推薦応募のメリット・デメリット

    推薦応募は、学校もしくは教授から企業に推薦してもらい、選考へと進んでいく就活方法です。

    推薦応募のメリットは自由応募に比べて内定率が高く、採用に至りやすいことです。まれに落ちてしまうケースもありますが、面接や試験などの選考プロセスが省略されることも多く、短期間で就活を終えられる傾向にあります。

    一方、就職先の選択肢が学校と関わりのある企業に限られるのは、推薦応募のデメリットだと言えます。また、推薦応募の場合、基本的に第一志望の企業にしか応募できませんし、内定をもらったら辞退することはできません。

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    就職先(理系就職 or 文系就職)

    理系学生の就職先を大きく分けると、「理系就職」か「文系就職」かになります。それぞれを比較して見ていきましょう。

    ●理系就職のメリット・デメリット

    理系は「機械」「電気」「情報」「建築」「薬学」などの業界と親和性が高く、求人需要も多くあります。このような自分の専攻分野と関連の深い業界で技術・研究・開発といった職業に就くのが、いわゆる「理系就職」です。

    理系就職は、大学で学んできた専門性を生かせるのが最大のメリットです。自分のスキルや強みをうまくアピールできれば、内定を得られる確率も高まります。

    ですが、理系学生の全員が「大学で学んできたこと=仕事にしたいこと」とは限りません。「自分は理系だから理系就職しかない」という考え方だと、後悔することになってしまうかもしれません。

    ●文系就職のメリット・デメリット

    理系学生でも自由応募によって、いわゆる「文系就職」を選ぶ人もいます。具体的な就職先としては、銀行・保険・証券などの金融系、商社、コンサルティング、マスコミなどの業界・職種です。

    理系学生が文系就職するメリットは、文系学生との差別化を図れることです。文系企業の応募者は圧倒的に文系学生が多いので、理系学生が応募すると印象に残りやすく、選考におけるアドバンテージになります。近年、多様な人材を獲得したいと考える企業が増えており、文系学生とは違った特性・スキルを持っている理系学生を歓迎する文系企業も少なくありません。

    文系就職のデメリットは、就活に時間がかかることです。一般的に文系企業は選考プロセスが多いので、応募してから内定に至るまで時間がかかります。卒業研究などで忙しい理系学生は準備・対策に時間をかけられないため、その点で文系学生に比べ不利になってしまうケースがあります。

    理系の就活で専攻に関連する企業と専攻外の企業を受ける際のポイント

    理系学生の就活はいつから?スケジュールを頭に入れておこう

    多忙な理系学生が就活を成功させるためには、スケジュール管理が重要になってきます。理系の就活スケジュールを頭に入れ、余裕を持って準備を進めていきましょう。

    ●STEP01:就活準備

    業界研究や企業研究、自己分析など、就活を効率よく進めるための準備期間に「早過ぎる」ということはありません。 昨今は就活が早期化しているため、サマーインターンの選考が始まる6月くらいまでには、自己分析や企業研究を中心に進路やキャリアを大まかにでも考えておけるとよいでしょう。

    そのため、遅くとも学部生であれば3年の4月くらいから、院生であれば修士1年の4月くらいから就活準備に取りかかれると良いでしょう。OB/OG訪問や就職ガイダンスなどで情報収集をするほか、インターンに参加するのもおすすめです。

    ●STEP02:エントリー受付開始

    学部4年・修士2年になる直前の3月1日から、企業へのエントリーや会社説明会の予約が始まります。説明会やセミナーに参加して、より具体的な企業情報を収集します。

    ●STEP03:選考解禁

    学部4年・修士2年の6月1日は選考開始の日。面接などが始まり、採用が確定する時期に入っていきます。選考が始まると次々に内定(内々定)が出て残りの枠が減っていくので、早い動き出しが重要です。

    ●STEP04:内定式

    10月1日に内定式をおこなう企業は多くあります。しかしこの時点でまだ内定を獲得できていない学生や、企業側も予定していた採用枠を充足できていないケースがあります。そのため、10月1日以降も就活が続く場合もありえます。

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    理系学生の企業選びのポイントとは?

    理系学生は、以下のポイントを意識して企業選びをおこないましょう。

    ●視野を広く持つ

    理系学生は、自分の専攻分野や研究内容に関連する職種だけに絞って就活を進める傾向にあります。ですが、あまり絞りすぎてしまうと志望できる企業は限定されてきますし、うまくいかなかったときに他の選択肢を考えられないのはリスキーです。

    「絶対にこの道に進むんだ!」という固い決意がある人なら選択肢を絞った就活のほうが効率的ですが、少しでも迷いがあるなら、専攻外の理系職種や文系職種も視野に入れて就活をしたほうがいいでしょう。

    ●エントリー数を絞り過ぎない

    一般的に、理系学生は自分の専攻が生かせる理系職種に絞って就活を進める人が多く、就活に使える時間も少ないこともあり、文系学生に比べるとエントリー数は少ない傾向にあります。

    内閣府の調査(※)では、大学4年生のエントリーシート提出数の平均値は、文系学生が18.1社であるのに対し、理系学生が11.5社という結果が出ています。

    ※ 学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査報告書(令和2年11月30日)|文系・理系別の集計

    エントリー数を絞れば第一志望群の企業の対策に集中することができますが、内定が得られなかった場合のリスクも大きくなります。このリスクを回避するには、第二志望群の企業にもエントリーしておいたほうがいいでしょう。

    ●インターンに参加する

    職場の雰囲気に触れ、実際の仕事を体験できるインターンは、就活において非常に有意義な取り組みです。しかし、理系学生は文系学生に比べインターンへの参加人数が少ない傾向にあります。

    インターンに参加することで、業界や企業に対するイメージがガラリと変わったり、実際に経験しないと得られない貴重な気付きを得られたりします。インターンでの経験が就活の満足度を左右することも多いので、短期間でもインターンへの参加をおすすめします。

    まとめ

    就活準備は、早めにスタートしてマイナスになることはありません。特に、理系学生は3~4年になると急激に忙しくなってくるので、時間に余裕のあるうちにじっくりと自己分析や業界研究・企業研究に取り組んでおきましょう。

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