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理系学生のエントリー数は?何社受けるのが普通?

  • 就活ノウハウ
  • 2020.09.01
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「理系だけど、何社くらいにエントリーすればいいのか?」
「業界や職種を絞って受けようと思っているけど、エントリー数が少なくなりそうで不安」


そんなふうに悩んでいる理系学生も多いのではないでしょうか?

ここでは、理系学生のエントリー数についてのヒントをご紹介します。

目次

    理系学生のエントリー数は何社くらい?

    理系のプレエントリー数は文系より多い

    プレエントリーの数は、文系と理系では大きく開きが出ています。以下、公益社団法人全国求人情報協会の調査結果の引用です。

    ”プレエントリー、企業説明会は、文系大学生で「20~49社」、理系大学生で「1~4社」が最も高く、社数に開きがみられる。一方、書類選考になると、文系大学生、理 系大学生ともに「1~4社」が最も高いことから、文系大学生で、この段階で企業を絞り込んでいる傾向がみられる。前年の2018年調査と比べると、大学生で企業説明会を受けた社数が減少しており、理系大学生でその傾向が強い”

    理系のエントリー数は、文系よりも少なくなる傾向があることがわかります。

    参考:公益社団法人全国求人情報協会 2019年卒学生の就職活動の実態に関する調査

    理系のエントリー数が文系よりも少ない理由

    文系に比べて理系のエントリー数が少なくなる理由は、学生時代に研究した専門分野の知識や経験を生かすために、それに関連した業界や職種の企業に絞ってエントリーする人が多いからです。
    また、学校推薦を受ける理系学生も多いため、自己応募でのエントリー数は少なくなります。

    文系の場合は、理系ほど業種や職種が限定されることはないため、エントリー数は多くなる傾向にあるでしょう。

    さらに「研究が忙しい」というのも理系のエントリー数が少ない理由の一つです。
    平日だけでなく土日も実験を行ったり発表会に向けての資料準備など、理系の学生は多忙な傾向があります。研究を疎かにして就活に全ての時間を割くことは現実的には難しいため、結果的に文系の就活生よりもエントリー数は少なくなってしまいます。

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    理系学生は何社にエントリーすればいい?

    個人の状況によって異なるので一概には言えませんが、エントリー数が多い場合と少ない場合、それぞれのメリット・デメリットを理解したうえで、自分にとって適切なエントリー数を決めるといいでしょう。

    エントリー数が多い場合のメリット・デメリット

    多くの企業にエントリーして応募の母数を増やせば、内定を獲得できる確率は全体的に上がるでしょう。もちろんこれは全体的な確率の話であって、エントリー数を増やす = 第一志望群の企業からの内定獲得率アップ、という単純な話ではないため注意しましょう。

    エントリー数を増やすということは、業界研究や企業研究にかかる時間も増えることを意味します。まったく業界研究や企業研究を行わずに選考を受けるわけにはいきませんから、エントリーした企業全てに対してある程度のリサーチは必要でしょう。しかし、エントリー数が多ければ、必然的に一社一社のリサーチにかけられる時間は少なくなり、業界研究・企業研究の内容が薄いものになるリスクがあります。

    エントリー数が少ない場合のメリット・デメリット

    エントリーする企業の数を絞れば、一つひとつの企業への対策に十分な時間を割くことができます。業界研究・企業研究も濃密なものにできるでしょう。企業に対する理解が深まれば深まるほど、志望動機や自己PRも具体的になりますし、「この企業に絶対に入りたい」という意欲も高まっていくはずです。結果的に、浅い業界研究・企業研究しか行っていない他の学生よりも、その企業から内定をもらえる確率は上がるでしょう。

    しかし、絞って受けた企業から内定がもらえないというリスクはあります。どれだけ入念に対策をしても、内定が獲得できる保証はどこにもないのが就活です。エントリー数を絞りすぎた場合、第一志望群の企業に全敗したときに、もう持ち駒がなく何も動けなくなった……という事態も想定できるでしょう。

    理系学生の適切なエントリー数の考え方

    エントリー数を多くした場合と少なくした場合、それぞれのメリット・デメリットを考慮すると、最も安全なのが以下のような対策ではないでしょうか?

    『第一志望群の企業数社にエントリーしつつ、負担のない範囲でエントリー数は増やしておく』

    何社にエントリーすべきなのか、その具体的な数字は個々人の状況によるので「この数が正解」とは断言できませんが、多すぎず少なすぎずの目安としては以下のような数値でしょうか。



    • 第一志望群のエントリー数:5社ほど
    • 第二志望群のエントリー数:10〜20社ほど

    もし大手に絞る場合は、想定倍率を考慮する必要があります。学生の大手志向がますます高まるに連れて、大手は狭き門になっています。

    “従業員300人未満の中小企業の求人倍率(学生1人に対する求人数)は9.91倍で現在の調査方法として過去最高。従業員5千人以上の大企業で求人倍率が0.37倍まで下がり、学生にとって狭き門となっていることと対照的な結果となった。

    大手だけに絞ることはリスクが大きいことを理解しておきましょう。大手だけでなく中小企業も候補に入れて、リスク分散しておくことをおすすめします。

    出典:中小の採用難深刻に 求人倍率9.91倍で過去最高 31年春調査 大企業は「狭き門」 – 産経ニュース

    エントリーする第二志望群の企業の選定方法

    理系ならある程度、業界や職種は絞り込まれているはずです。業界研究の負担を少しでも減らすために、なるべく第一志望群の企業と同じ業界・職種の企業を選定するといいでしょう。 まったく違う業界や職種の場合、ゼロから業界研究や企業研究を行う必要があり、かなりの負担になってしまいます。同じ業界・職種の企業なら、ある程度、前提となる知識や面接対策も共通するため、最小の労力で対策できるでしょう。

    仮に、業界や職種がまったく異なる企業にエントリーする場合は、自分の価値観や強み、経験が発揮できそうな企業かどうかを判断基準にして、エントリーすることをおすすめします。

    もし、業界も職種も異なり、なおかつ自分の価値観や強み、経験とも合わない企業の場合は、選考を受けても内定・入社に至らない可能性が高いので、やみくもにエントリーすることは避けたほうがいいでしょう。内定をもらったとしても、自分とマッチしない企業で働くのは、幸せなことではないはずです。

    企業から採用選考のオファーをもらって効率的に就活を進めよう

    理系学生のエントリー数は、業界や職種がある程度絞り込まれていることもあり、文系就活生よりも少なめになる傾向があります。エントリー数が少ないことに対して、「本当にこのくらいの数でいいのか?」と不安になるかもしれませんが、そのときは、今回ご説明した「適切なエントリー数の考え方」を思い出して、実践してみてください。無理なくエントリー数を増やして、内定ゼロのリスクを減らすことができるはずです。

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