「10月になっても内定が出ない…」「秋冬の就活攻略法が知りたい」このような気持ちを抱え、焦っていませんか?
しかし、就活は早く決まる方が良いとは限りません。
この記事では、10月以降に就活をされる皆さんに向けて、秋冬の就活で気を付けるポイントや採用中の企業の見つけ方、注意点をご紹介します。本記事の内容を参考に納得のいく就活をしていただけたら幸いです。
目次
秋採用の就活はいつから?スケジュールなど春夏との違い
春採用、夏採用=就活解禁(3月)から夏休みまで
就活解禁時期である4年生の3月から行われる採用活動は、春・夏採用と呼ばれています。採用サイトや会社説明会などの情報が解禁となるため、新卒採用を実施する企業がアクティブとなる時期です。会社説明会に関する案内や個別オファーが届くなど、学生側も企業からの大量のメールに追われ、忙しくなります。
また、中間テスト中の6月からは面接などの選考や内々定が解禁に。企業は一気に学生を獲得するモードに変わります。
就職みらい研究所の調査『就職プロセス調査(2023年卒)「2022年3月1日時点内定状況」』によると、大学生の3月1日時点での就職内定率は22.6%(+5.0ポイント)となっており、2016年卒以降、過去最高の値であることが分かっています。
秋採用、冬採用=夏休み明けから卒業直前まで
夏で採用予定人数が充足した企業から、4年生を対象とした募集活動が終了となります。
就職したい企業が決まっている場合は、秋・冬採用を待たずに、春・夏採用でチャレンジしておきましょう。秋・冬採用は採用予定人数が春・夏採用よりも少なく、倍率も高い傾向にあります。春・夏以上にしっかりと準備をして臨むことが重要です。もちろん、秋・冬採用でもチャンスはありますので、本記事で秋・冬採用のやり方を押さえておきましょう!
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企業が秋採用を行う理由
企業が春・夏採用で終えず秋採用を行う理由は下記2点です。
企業が秋採用を行う理由
- 採用予定数に達していないため
- 通年採用を行っているため
それぞれについて詳細を解説します。
1.採用予定数に達していないため
企業が秋採用を行う理由の一つは、春や夏の採用活動で予定していた人数を確保できなかったためです。
これは必ずしも応募者が少なかったからではありません。採用方針の変更や、内定辞退などさまざまな要因が影響しています。「秋採用を行っている」=「企業の人気が低い」ではないと認識しましょう。
2.通年採用を行っているため
通年採用とは、春・夏に重点を置かず、年間を通じて採用活動を行う形式です。この採用手法を取る企業は、秋冬も採用活動を実施しています。
一部の企業が通年採用を行う理由として、業界の特性や企業の方針があります。例えば、IT業界やコンサルティング業界では、プロジェクトの開始時期が一定ではありません。そのため、必要な人材をいつでも採用できる体制が求められます。また、グローバルに事業展開する企業では、海外の大学を卒業した学生を採用するために通年採用を行うことも。
秋から就活を実施する際は、通年採用を行う企業も視野にいれて検討すると良いでしょう。
秋冬に新卒採用する企業の特徴
10月から内定を獲得することは可能です。では、どのような企業が10月以降も採用活動をしているのか、企業の特徴や秋採用を実施する企業についてご紹介します。
1.多くの人材を求めている企業
いわゆる大手企業やグループ会社などの従業員数が多く、新卒採用においても大量募集をかける企業が該当します。
春・夏にも募集活動を行っているにも関わらず、採用予定人数に達することができなかったことにより、秋・冬にも継続して募集をかけているケースです。
ご自身が興味のある業界があれば、秋冬採用をやっていないか検索してみるとよいでしょう。
2.一般的にあまり知られていない企業
いわゆるベンチャーや中小企業、BtoBビジネスを展開する一般消費者からの知名度が低い企業が該当します。
知名度が低いと言っても、実は私達の生活を支える身近な隠れた優良企業であることも大いにありますので、積極的に企業研究しましょう。
3.地方にある企業
地方を拠点とする企業は、都市部への若手人材の流出やエリア特性といった問題から、人材獲得に苦戦する傾向にあります。地方企業の採用担当者向けに調査したビズリーチの「若手人材の採用」に関する実態調査によると、地方企業の約8割が採用に苦戦しているというデータも。
最近は、テレワーク導入や待遇改善などによる魅力度アップに努める企業も多いため、「都内じゃないから…」と除外してしまわないようにしましょう。
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秋採用、冬採用を行っている企業の探し方は?
10月以降に採用を行っている企業を自力で探すのは大変ですよね。ここでは、秋冬採用を行っている企業を効率的に探す方法を伝授します。
■ 新卒向けスカウト(オファー)サービスを利用する
スカウト(オファー)サービスは、企業が学生のプロフィールを見て直接スカウト(オファー)を送る、いわゆる逆求人型の採用スタイルです。 企業から声をかけてもらう仕組みのため、自分の知らなかった企業と出会いやすく、視野を広げつつ効率的に就活を進めることができます。
dodaキャンパスは、このスカウト(オファー)サービスのうちの一つです。
累計契約企業数は10,000社以上(2024年6月時点)。あなたの経験や自己PRをプロフィールとして登録しておけば、興味を持った人事担当者から直接オファーが届きます。
プロフィールを充実させておくと、特別選考の案内を受け取る可能性も。
スカウト(オファー)サービスを活用することは、特に秋・冬選考において内定への近道だと言えるでしょう。
■ 新卒向けエージェントを利用する
キャリアアドバイザーがあなたの希望条件を元に、求人を紹介する無料サービスです。
自己分析の壁打ちをはじめ、ESなどの書類添削、面接対策…など、丁寧なカウンセリングを通して、あなたの希望に合った就活支援を行っているサービスも。
「就活が上手く進まない」「誰かに相談したい」といった時に利用を検討してみるとよいでしょう。
ベネッセグループの「dodaキャンパス」が運営するエージェントであれば、信頼できる就活のプロが親身になって相談に乗ってくれます。
■ 合同説明会などのイベントに積極的に参加する
春夏採用と同様、積極的に説明会に参加することも大切です。気に入った企業があれば、ぜひエントリーして選考を受けてみましょう。
たとえ、それほど志望度の高くない企業であっても、実際に話を聞いてみたら魅力的な企業だった…ということは往々にしてあります。また、残念ながらご縁がなかった場合でも、さまざまな企業を知ることは業界研究や企業研究となり、就活の軸を固めることにも役立ちます。
最初から「この業界や企業は興味がないから」と決めてしまわず、幅広く参加するよう心掛けましょう。
秋採用、冬採用の注意点は?
春夏採用に比べて企業数が少ない
通年採用の企業も増えてきてはいますが、それでもやはり春・夏よりも採用活動を行う企業は減ります。そのため、時間をかけて悩んだり、より多くの選択肢から選んだりといったことが難しくなるでしょう。
多くの企業は、10月に内定式を設定しているため、それまでに採用活動を終えられるよう進めましょう。
中小企業やベンチャー企業が多い
ベンチャー企業や中小企業の求人割合は、春・夏に比べて多い傾向にあります。
ただし、企業の知名度や規模にこだわりすぎると、なかなか就活が進みません。少し視野を広げてさまざまな企業を見るよう意識しましょう。
倍率が高くなる
前述の通り、そもそも企業数が少なくなる中で、就活のやり直しを図る海外留学組や公務員試験組、体育会組も参入してくる時期です。
倍率自体も非常に高くなりますが、倍率以上の厳しい戦いとなることは明確。
10月からの就活を勝ち抜くためには、その狭く厳しい戦いに挑む覚悟と、しっかりとした準備が不可欠と心得ましょう。
面接で「10月就活」ならではの質問をされる
「なぜ、この時期に就活をしているのか?」という質問には、必ず答えられるようにしておきましょう。
これまでの就活で納得のいく内定を得られず継続しているのか、それとも10月から始めたのかなど、すべて正直に答えてください。
10月からの就活で内定をもらう3つのポイントは?
【1】希望業界や企業選びの幅を広げる(考え方を変える)
秋・冬採用を行う企業が「夏までに採用充足できなかった企業」ということは否定できません。
そのため、もしあなたが「みんなが知っているような人気企業に行きたい」「一流大手の一部上場企業に行きたい」と考えているのであれば、秋・冬採用はより難易度が高いと考えるべきです。
そのため、秋・冬採用において内定獲得を目指すのであれば、このような考え方を変えることも一つのポイントとなります。例えば「自分自身が活躍できそうかどうか」あるいは「企業ニーズが高く、大切にしてもらえるかどうか」といった観点もあるでしょう。
自分がどのような環境で働きたいか、いま一度考えてみましょう。
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【2】志望動機を徹底して「個社単位」で磨く
企業側の秋・冬採用の主な目的は「採用予定人数の充足」です。
そのため、この時期に内定を出したい学生は「辞退しない学生」「必ず入社してくれる学生」と言えます。
つまり、「私は御社に入社したいです!御社の内定が欲しいです!」ということをどれだけ伝えられるかが重要なポイントに。
「なぜこの業界なのか?」といった「どの企業に対しても使える」動機ではなく、「業界の中でも、なぜ御社じゃないといけないのか」「自分は御社でこんなことをしたい」といった具体的な志望理由を言えるよう、深堀りをして臨みましょう。
【3】面接対策を徹底して行う(身だしなみやマナー含めて)
「なぜこの時期でも就活をしているのか」「やり直しているのか」と言った質問は、秋・冬採用でよく聞かれる項目です。
まず、自分の現状を分析してみましょう。失敗の原因を分析できる冷静さや素直で謙虚な態度は、企業に好印象となります。
また、自分の想いや言いたいことを相手に伝えるためには、ある程度の「場数」も必要です。客観的な視点を知るためにも、「第三者(親や先生・友達など)」を面接官に見立てて練習を行うと良いでしょう。模擬面接後には必ずフィードバックをもらい、改善に繋げてください。
また、機会があれば、プロにアドバイスをもらうことがおすすめ。「doda新卒エージェントサービス」では、就活のプロであるエージェントが丁寧にお話しを聞き、就活の相談に応じています。気になる方はぜひこちらよりお申込みください。
秋採用に関するよくある質問
秋採用を行うメリットは?
新たなチャンスが生まれることが大きなメリットです。
春・夏の就職活動で納得のいく結果が得られなかった学生でも、秋採用で再挑戦できます。自己分析や志望企業の再検討を経て、自分により適した企業を見つけるチャンスです。
秋採用は受かりやすい?
決して受かりやすいとは言えません。
春・夏採用に比べて募集する企業の数や採用人数が少ないため競争が激しくなる場合があります。志望動機の明確化や面接対策といった本記事で紹介したポイントを参考に、しっかりと対策を行いましょう。
秋採用で受からなかった時はどうする?
通年採用を行っている企業を探してみましょう。
また、就職浪人や進学を検討する方法もあります。自分のキャリアプランや将来の目標を再確認し、必要であれば専門学校や大学院で学び直すことも選択肢の一つです。この間にスキルアップや資格取得を目指すことで、次の就職活動に活かすこともできるでしょう。
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