▼前編記事はこちらから
withコロナ時代を強く賢く生きる力とは? ~クリティカルシンキングでフェイクニュースを見極める(前編)~
2020年夏。
都市部だけでなく、地方や一部の離島でも新型コロナウイルスの感染者数が広がり、せっかくのお盆休みなのに帰省ができなかった方も多かったことでしょう。
また、この夏休みは、留学・旅行・夏のイベントなど以前から立てていた計画を断念することになってしまい、「こんなはずじゃなかったのに…」と悔しい思いをした方もいらっしゃるかと思います。
この“withコロナ時代”は、先行き不透明でいつまで続くのかさっぱり分かりません。
1か月後の未来さえ、誰にも読めない世の中になってきています。
「withコロナ時代をどう生きていくのか?」
改めて、一人一人が自ら思考し、判断することを求められる時代になってきているのかもしれません。
今回も、このwithコロナ時代を強く賢く生きる力を培ってもらうために、
「withコロナ時代を強く賢く生きる力とは?~クリティカルシンキングでフェイクニュースを見極める(後編)~」をお届けします。
|クリティカルシンキングについておさらい
「クリティカルシンキング」とは、簡単に言うと「与えられた情報をうのみにせず、一度立ち止まって複数の視点から注意深く考えること」です。
世の中にあふれているフェイクニュースを見破るカギは、クリティカルシンキングにあります!
※「フェイクニュースとは?」については、前編記事よりご確認ください。
▼参考:そもそも批判的思考力(クリティカルシンキング)って何?
このクリティカルシンキングを構成する要素は様々あり、前編では「議論の明確化」を取り上げましたが、今回お届けする後編では「根拠の確かさ」をテーマにご紹介したいと思います。
急にクリティカルシンキング(以後、クリシン)という言葉を聞いても、なんのことやらさっぱり…という方もいらっしゃると思います。
簡単なWORKを通して、楽しく学んでいきましょう!
|クリシンWORK「根拠の確かさ」その1
次の4コマ漫画を読んでみましょう。クリシン力がアップするというブレスレットを買った彼ですが、そのブレスレットを身につけると、本当にクリシン力がアップするのでしょうか。
解説)
3コマ目において、「クリシン力がアップする」という主張の根拠をいくつか挙げていますが、その確かさはどうでしょうか?この買い物は、本当によい買い物だったのでしょうか?
どのようにして調べられたものか?ブレスレット以外のものが影響している可能性はないか?などなど...
クリシンにおいて、「根拠の確かさ」を判断することはとても大切になってきます!
この調子で、以下のWORKその2にも取り組みながら、より理解を深めて自分のものにしていきましょう。
クリシンWORK その2からは、ログインしてご覧ください!
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|クリシンWORK「根拠の確かさ」その2
問い)
野球が大好きな2人が、プロ野球選手について議論をしています。1人はイケダ選手が、もう1人はオガワ選手がいいと主張し、お互い譲りません。
そこで2人はあなたに意見を求めてきました。2人の意見を聞いて、実力のある野球選手だと思う方の名前を答えてください。
回答欄)
「 」選手
解説)
みなさん、いかがでしょうか?
主張を支える根拠があるかどうかを確認することが、まず第一のクリシンポイントです。
しかし、根拠があればその主張は必ず正しいというわけではありません。「その根拠が確かなものであるか?」が重要な観点となります。
この「根拠の確かさ」は、根拠の「強さ」と「数」の2つの側面で決まります。
こうして今回のWORKを振り返ってみると、「5年連続盗塁王である」「3年連続、ヒットを最もたくさん打っている」ということで、根拠の「強さ」も「数」も兼ね備えた主張を述べている黒谷君に軍配が上がりそうですね。
よって答えは、「オガワ選手」となります。
|クリシンWORK「根拠の確かさ」その3
問い)
次は、ある新聞に載っていた記事です。「近年、若者たちの思考力が低下している」という主張が確かなものかどうか確かめるためには、何を確かめるとよいでしょうか?
記事を読んで、確かめるべきことをア~オの中から選んでください(複数回答可)。
ア.以前の新入社員の資料は読みやすかったですか?
イ.企業では、どんな入社試験をしていますか?
ウ.細かく指示を与えないと仕事ができない理由は、ほかにありますか?
エ.どのようなゲームが原因だと思いますか?
オ.63%以外の企業は何と答えているのですか?
解説)
このコラム記事のさいごの問題としてのWORK3ですが、いかがでしょうか。
余裕だった方も、考え方が少し難しかった方も、次の解説を読んで答え合わせをしてみましょう。
ア・・・現在と比較して以前の若者たちの資料が読みやすかったことも調べなければ、「近年低下した」とは言えません。「比較対象群はあるか?」という観点がキーとなります。
ウ・・・細かく指示を与えないと仕事ができない原因として、「思考力の低下」以外のことが原因である可能性を排除しなければ、不確定な部分が大きく根拠として弱いと言えます(原因の例:仕事内容が以前より複雑になったため、など)。「全ての要因を考えているか?」という観点がキーとなります。
したがって、答えは、「ア」と「ウ」です。
このように、根拠が事実=調査・実験の報告であっても、それがどのように調べられたのかを確認しましょう。調べる方法や手続きが妥当でなければ、その根拠も正しいとは言えないのです。
|まとめ
みなさん、前編に続いて、後編のクリシンWORKはいかがでしたでしょうか?
日常会話などもネタになっていますので、「あ、こんな風に根拠の怪しい話をしている人が周りにいたかも」「根拠の確かさって、建設的な議論を行うためには結構使えるかも」なんて思った方もいらっしゃたかもしれませんね。
「クリシンを発揮するシーンって、実は日常生活の中にたくさん潜んでいるんだ」と気づくことが、とても大切なのではないでしょうか。
クリシンマスターになることができれば、フェイクニュースを見破ることは勿論、これからの人生を強く賢く生きていくことができます。
このコラム記事を読み込んだり、オンラインイベントに参加することで、学びをより深め、クリシンをぜひ自分のものにしていって欲しいと思います!
▼前編記事はこちらから
withコロナ時代を強く賢く生きる力とは? ~クリティカルシンキングでフェイクニュースを見極める(前編)~
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