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地域創生学部・地域創造学部出身の先輩の「まなぶ」と「はたらく」をつなぐ

  • 大学1,2年生
  • 2021.05.01

※本記事の著作権は(株)ベネッセ i-キャリアが保有しております。

教えて、先輩!今、苦労している科目は、将来何の役に立つの? 

地域創生学・地域創造学とは、地域を「政治」「経済」「社会」といった観点で分析し、解決すべき課題に対する仮説立案から始まります。
そして、フィールドワークを通じて仮説の検証をし、明らかになった真の課題に対して、地域にある資源・人・ネットワークを活用し、解決策を考え実行します。一連のプロセスで、社会で生かせる問題解決力をバランスよく養えます。

社会人の先輩に聞いた「専門基礎科目で大変だった科目」BEST3

・地域創生学・地域創造学

・フィールドワーク方法論

・経済学・経営学

先輩が学んでおいてよかったこと

【地域創生学・地域創造学】

学生:授業では、事例をたくさん聞けて面白いと感じる反面、経済や社会、歴史などをさまざまなアプローチで学ぶため、情報量が多くてとても大変です。私は、「地元を元気にする手伝いがしたい」と思い進学しました。
でも、まだ具体的にやりたいことがみつかっているわけではありません。いろいろ学んでも、どれも中途半端な気がして、自分は何を身に着けられているのだろうかと不安に感じます。
先輩「問題解決に必要な基礎的な力が身に着いた」
いろいろ学ぶことこそが課題解決力につながったと思います。講義で聞いて衝撃を受けたのが、「ある地域でうまくいったことが、他の地域では効果がなかったということがよくある」ということでした。例えば同じ「少子化」という問題でも、地域の歴史や文化、社会によって問題の背景や解決するべき方向性が異なるため、それをよく理解しないまま解決策を考え実行してもあまり効果は望めないとのことでした。

私は、「なぜその問題が起こっているのか」「本当に解決するべき課題はなにか」を考えることから仕事は始まると感じています。この科目では、地域の特徴を知るための「ものの見方」や「考え方」を学ぶことで、多角的に「向き合うべき本当の課題は何か」を考え、その解決策を検討するための基本の力を学べたと思っています。

【フィールドワーク方法論】

学生:実習が多いというイメージを持って入学したので、フィールドワークをするための座学があるなんて思いもしなかったです。座学よりも実践的に学びたいという思いが強く、しんどいです。受験で数学を学んでいなかったので統計でも苦労しています。
先輩「目的を達成するためには、知識も重要だった」
私も当初は、とにかく地域に飛び込めばできることがあると思っていました。でも、地域に関わるほどにきちんと知識を身に着けておくことが大事なのだなと実感しました。実習が始まるともっと勉強しておけばよかったと後悔しましたね。
例えば、地域の課題に迫ろうと、住民の方と話をしたりデータを分析したりしてみても、地域の状況を把握するためのアプローチの仕方が身に着いていないと、課題にはたどりつけません。どんな情報を集めたら効果的か、情報をどのように分析するかがわからないからです。やみくもに行動した結果、思い付きの解決策を提案してしまい、「誰にも共感してもらえない…」なんていう失敗もしました。

フィールドワーク方法論のおかげで、学生時代の実習はもちろん、社会人になった今も、「何が問題なのか」「問題の背景に何があるか」「誰がキーマンか」「問題に対して何ができそうか」と考える癖が身に着き、日々の仕事に役立っています。「悩んで止まるくらいなら行動した方がいい」という考え方は変わりませんが、戦略を練るための考え方を身に着けられたことで、仕事でもよりよいアクションがとれていると思います。

【経済学・経営学】

学生:時々、経済と経営の違いがわからなくなるほど混乱します。数学が苦手なため、授業についていくのが大変です。覚えなければならない理論が多く、小テストも頻繁に課されていて、かなりつらいです。
先輩「チームで問題解決するために必要な理論を学べた」
これらの科目は、実習などで実際に課題解決に取り組んだときに、非常に役に立つと思います。当たり前のことですが、地域の活性化は1人ではできません。チームの仲間、地域の方々、時には地元企業の協力が必要です。自己満足のようなアイデアや、根拠や効果の薄い提案は絶対に受け入れられません。
 経済や経営では、人間行動の理論や組織運営の理論モデルについて学びました。そこで学んだことが、地域の方や企業の立場の理解につながりました。また、自分が立案した解決策にどんなメリットがあるのかを考えるときに、これらの科目で学んだことを思い返すこともありました。

就職してからも、社内外の人と関わりながらチームで仕事をすることが多いので、「あの時学んだことはこれだったのか」と思う瞬間があります。特に「周りの人を巻き込んで活動する」という考え方が身に着いたと思っています。経済活動や組織とのかかわり方など「人」にフォーカスした学びは、今後も自身の原点になると思いますし、ビジネス書を読むときの理解にも役立っていると実感しています。

先輩が4年間の地域創生学・地域創造学の学びで身に付いたと思う力

地域創生学・地域創造学は、それぞれの地域の特性を踏まえた課題解決アプローチにより地域の活性化を図ることを目的とした学問です。 多角的に地域を探求して真の課題を見つけ出し、目標に向かって地域コミュニティの構成員を巻き込み行動します。

そのために、経済、歴史、政治(行政)などさまざま方向から地域を知る「ものの見方」「考え方」を身に着けました。同時に、仮説を立て、検証しながら真の課題を探り、解決策を立案するという思考力も鍛えられました。
「実習」と「知識や理論」を同時に学べることが、この学問の醍醐味だと思います。経験を積み重ねていくことで、課題解決力を高めていくことができますよ。

大学生のときに苦労した科目ほど、今の自分に生きています。いい苦労をたくさんして、思う存分、今を楽しんで欲しいです!

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