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TwitterやFacebook、Instagram……みなさんはSNSを通じて友人とコミュニケーションをとったり、情報発信をしていることでしょう。総務省のデータによると、20代の97.7%がいずれかのサービスを利用しています(2016年時点)。
芸能人をフォローしたり友人の写真や投稿を見たりと、とても楽しいSNSですが、使い方を誤って一度「炎上」してしまえば、学生生活だけではなく就活や今後の人生にも影響が出てしまいます。場合によっては、内定取り消しや損害賠償問題になってしまうことも……。
では、そうした炎上にならないためには、どういったことに気をつけるべきなのでしょうか? 今一度、SNSの使い方について学び、楽しく利用しましょう!
参考データ:総務省『データ主導経済と社会変革』
炎上によって退学や内定取り消しも。実際にあったSNSがらみの事件
「炎上」とは、失言や不祥事によってインターネット上で非難が殺到し、収拾がつかなくなってしまう事態のこと。芸能人もなにげない一言で謝罪に追い込まれる……なんてこともよくニュースになりますよね。しかし、それは芸能人に限ったことではありません。ここでは、過去に実際あった学生によるSNSの炎上例をみていきましょう。
2013年、京都の高校生がコンビニの冷凍庫に入り、寝転んだ写真をTwitterに投稿。数日前に同様の事例があったこともあり、あっという間に避難が殺到。ハンドルネームで登録をしていたのにも関わらず、過去のツイートから本名や通っている高校が1日も経たない間に特定されてしまいます。被害を受けたコンビニは、警察に被害を届出。男子高校生計3人は威力業務妨害の疑いで書類送検されることに……。
参考:コンビニ冷凍庫に客入る 今度は京都、高知の店員に続き
つい最近も、大学生が自身のアルバイト先のコンビニでキャンペーンくじや景品の商品を盗んでいることをTwitter上で書き込み、またたく間に炎上。コンビニ本部だけでなく、大学や警察にも通報され、退学や逮捕はまぬがれない事態となっています。
参考:セブンイレブン商品を盗んでいた慶應義塾大学在学の店員 / セブンイレブン本部「しかるべき対応とる」
停学や退学、内定取り消し……さらに損害賠償ともなってしまえば、数百万〜数千万の金額を支払わなければならないことも。どれだけ悪気がなく、悪ふざけの延長線上だったと言えど、学校やお店に実際に損害が出ている以上、どうしようもありません。
また、一度インターネットに公開された書き込みや個人情報は、一度拡散されてしまうと完全に消すことが困難になり、半永久的に残り続けます。たったひとつの投稿から一瞬にして人生が変わってしまうのです。
これだけは覚えておきたい!SNSを使う際に守るべき4箇条
では、そうした炎上を起こさないためには、どういったことに気をつけるべきなのでしょうか。もちろん、前述の例のように人様に迷惑をかけたり、ルールを守っていれば問題のないことでありますが、ちょっとしたことで言葉狩りにあったり、誤解が生まれてしまうこともあります。また採用担当者もある程度まで候補者が絞れてきた段階で、SNSを閲覧することもあります。不特定多数の人に閲覧されるSNSだからこそ、使う際に守るべき注意点について考えてみましょう。
・他人の誹謗中傷は絶対しない
ツイートひとつでも、性格がみえてしまうもの。特定の個人や集団に対する侮辱、人種や性別、思想や信条・宗教、政治などに対して、攻撃的であったり差別的、排他的な表現はしないようにしましょう。
誰かを傷つけるような書き込みを採用担当者に見られると、人格を疑われ評価が下がってしまうことも考えられます。誰かを傷つけるような書き込みは絶対にしないようにしましょう。
・できれば“閲覧制限”をかける
SNSの楽しみ方は、プライベートでの行動や思い出を他人を共有することにありますが、SNSの炎上を避けるための1番有効な方法は、“閲覧制限をかけること”。
これまでお伝えしてきたように、SNSは想像以上にリスクがあるものです。信頼できる友人以外に自分の投稿をみせないのが無難でしょう。
もし鍵や閲覧制限をかけたくないというのなら、上記の「実名や大学、所属しているサークル名は記載しない」「写真の背景に気をつける」「誹謗中傷は絶対しない」の3点をしっかりと守るようにしましょう。
・実名や大学、所属しているサークル名は絶対記載しない
友人とフォローしあうために、名前や大学、サークル名をプロフィールに書いている人も多いでしょう。しかし、こうした行為は本当に危険です。
SNSでは、自身を特定される書き込みはしないのが鉄則。「僕(私)は炎上しないから大丈夫!」という気持ちでは、将来後悔することになるかもしれません。もしもの時のために先手を打っておきましょう。
・写真の背景に、場所を特定できるものがうつっていないか気をつける
何気なく撮った風景の写真……そうした写真が、家の住所や大学を特定されてしまうきっかけになることも。背景に写り込んでいるビルの配置だけで、その人がどこにいるかが特定され住所を割り出されることもあります。
また、SNSに写真をアップロードする際には、不必要な位置情報が掲載されてないかも確認し、細心の注意を払っておきましょう。
SNSの書き込みひとつで変わってしまう人生
SNSを通して友人と交流したり、情報収集したりするのはとても楽しいことですが、一歩使い方を誤れば自分の首を閉めてしまう凶器となります。
また、“デジタルタトゥー”として半永久的に残ってしまうのもSNS炎上のこわいところ。
今一度、自身のSNSを見返してみませんか?自分の過去の投稿に、特定される内容やSNS炎上に繋がるものがないか確認しておきましょう。
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