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【人生の足跡 vol.2】「やりたいことがわからない…」弁護士を志望していた先輩が異なる業界に進んだ理由は!?

  • 大学1,2年生
  • 2021.02.10
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プロフィール

dodaキャンパス インターン生 各務 奨
・都内国立大学に通う2021年卒学生
・在学中は陸上競技部で活動し、人材系企業2社でインターンシップを経験

大学2年生のみなさんは、成人式の時期を終えて、今どういった気持ちでしょうか?
2021年は新型コロナウイルスもあり、もしかしたら参加できなかった方も多いかもしれません。
それでも心機一転、新しい挑戦をしていこう!とお考えだと思います。

そんな中、そろそろ周りの友人との会話や、広告で次のような言葉を見かけることが増えたのではないでしょうか?

「就活スタートダッシュ!」
「あの子、もうインターンシップに参加してるらしいよ。」
「就活どんなところ受けるの?」  

それを見て、聞いて、浮かんでくる悩みや不安は多いと思います。

「自分はどんな企業に合っているんだろう…?」
「やりたいこと、って何だろうか…?」
「夢がないんだけど大丈夫なのかな…。」

 将来の夢が描けない、先行きが不透明な不安を抱いている人も多いのではないでしょうか。

 今回は、そんな皆さんの為に、

【「やりたいこと」の見つけ方】


を考えてみましょう。やりたいことは、見つけてから行動を起こすもの、それだけではありません。行動をしていく中で見つかっていくものでもあるのです。

今回は「やりたいこと」の見つけ方と、社会人の先輩が「やりたいことを見つけた瞬間」を見ていきたいと思います。
先輩の「やりたいことを見つけた瞬間」を知ることが、やりたいことを考えるための時間の使い方を考える上での“ヒント”になるはずです。早速見ていきましょう!

目次

    偶然を計画せよ。計画的偶発性理論 

    実は、「やりたいこと」の見つけ方には、既に理論や規則があるのを知っていますか?

    それは……「偶然の出会いを起こすこと」なのです!


    しかしこれは偶然や運命に身を任せるという意味ではありません。
    【偶然の出会いを計画する】【自分から狙って偶然の出会いを起こす】という意味です。
    どういうことでしょうか?

    1999年、心理学者のジョン・D・クランボルツ教授によって、”PlannedHappenstanceTheory”という理論が発表されました。日本語にすると「計画的偶発性理論」「計画された偶発性理論」などと呼ばれます。

    この理論では、「人生とは偶然の出会いの積み重ねである」とされます。その偶然の出会いを起こすために、計画的に行動して出会いの場をつくりつつ、飛び込まなければならないと言われています。

    偶然の出会いはコントロールできないが、偶然の出会いにつながる機会は計画的につくれる、という考え方です。難しく言いましたが、噛み砕くと「楽しんでいろんな場所に飛び込んで出会いを広げていこう!」ということです!

    計画的偶発性理論とは?クランボルツ教授に学ぶキャリアデザイン | 外資系・グローバル企業への転職なら

    運命や偶然はコントロール出来ません。しかし、その中でも【「偶然の出会い」に繋がる機会】を計画的に創っていくことが大切なのですね。
    では、実際にそのような出会いを経て、やりたいことを見つけた社会人の先輩にお話を聞きましょう。

    「法学部だから弁護士。」それが本当にやりたいこと?

    ーーインタビュイープロフィール

    パーソルキャリア株式会社エージェント事業部 清水周平さん
    中央大学法学部2020年卒。大学時代はキャリア支援団体エンカレッジで、就職活動を行う学生の支援を行いつつ、現在もパーソルキャリア株式会社エージェント事業部で法人、個人の両方に対して採用と転職のサポートをするなど、一貫してキャリア支援に携わる。
    ※プロフィールは掲載当時のものです

    ーーパーソルキャリア株式会社で採用や転職のサポート役として活躍されている清水さんにお越しいただきました。よろしくお願いいたします!

    「よろしくお願いします!」

    ーーそれでは最初に、どのような大学生活を送られていたのか教えていただけますか?

    「中央大学の法学部に所属していました。フィールドホッケー部に入り、塾講師のアルバイトもしていました。基本的には朝起きて学校に行き、勉強と部活をして、夜はバイト、帰宅してさらに勉強をしていましたね。」

    ーー勉強に力を入られていたのですね!授業の課題ですか?

    「司法試験の勉強です。周囲と比べて力不足を感じ、劣等感やコンプレックス、責任感から、勉強しないといけないと思い、友達も意図的に作らないようにしていました。人と距離を置いて勉強に明け暮れていました。」

    ーーすごい…!大学時代はずっと勉強続きだったのですか?

    「そうですね、大学3年生まで変わらない日々が続きました。友達にも会わず、ただひたすら勉強のために生活を送る毎日でしたね。大学では自分を律する必要があるという思いがあったので。」

    ーーなるほど…ストイックですね…。

    「途中からは自分でもワケがわからなくなってきましたけどね。自分を律しないといけない、という思いから、途中で結局部活もやめました。部活を辞めたことから、大学に行くと部活の知り合いに会って気まずくなりますし、司法試験の勉強をし過ぎて大学の授業に価値がないと思ってしまって、とうとう大学にも行かなくなりました。
    文字通り、『ひとりで』朝から晩まで司法試験の勉強に明け暮れていました。」

    ーー苦しい日々ですね…

    「そうですね。でもそんな生活も続くはずもなく、ストレスと不安、疲労からある日突然勉強が手につかなくなりました。多分キャパオーバーだったのだと思います。
    『無理だ』という思いで心が満たされ、勉強も出来なくなりました。結局、唯一続けてきた司法試験の勉強もやめてしまい、『自分は何がしたいんだろう』と絶望しましたね。」

    自分の素直な気持ちに気づかせてくれた、偶然の出会い

    ーーまさにドン底ですね……。

    「キツイ時期でしたね。司法試験がなかったら就活をするしかない、と焦りつつ、司法試験からの逃げもあり、就活を始めました。
    しかし、頼れる友達も周りにおらず、手探り状態でこれで良いかのかもわからず就活を進めていました。片っ端から就活サイトに登録し、勉強も部活も挫折したコンプレックスから、大きくて良いところに行かないと、と思い、商社や銀行を見ていました。
    そんな中ある就活セミナーの広告のメールが届きました。とにかく不安だったので、迷いはありましたが飛び込みましたね。」

    ーーどのようなセミナーだったのですか?

    「とある有名な就活本の著者のセミナーでした。私はそこで、内定のための就活テクニックを教えてくれるかと思っていました。
    しかし、そこに参加したら、その著者の方は、突然自分の弱みや失敗した経験などを話してくれたのです。部活も勉強も辞めてコンプレックスを抱え、それを隠して就活をしていた私はとても驚きました。こんな有名な人までコンプレックスがあって、なおかつそのような弱みを初対面の大勢の前で曝け出し、行動に繋げる姿や、生き様に感動しました。すごい人だ!と素直に思いました。」

    ーー勇気をもらいますね…!その後はどのようなことをしたのですか?

    「本当に勇気づけられた私は、その後その人が主催するコミュニティに参加しました。 コミュニティでは、自己分析を繰り返して徹底的に自分自身と向き合いました。自分一人で考えるだけでなく、何より同じ志や思いを持った人たちとお互いに質問し合うことで、お互いのことを深め合っていきました。それは自分と向き合うことにも繋がります。人に弱みを曝け出す中で、素直な自分の思いに気付きました。自分の弱みやコンプレックスを隠して、感情に嘘をついても上手くいかない、と感じました。」

    ーー素敵な気づきですね!就職活動はどうだったのですか?

    「そうやって仲間と話しながら自分と向き合う中で、「自分もこの人のように誰かの人生に影響を与えたい!」と思うようになりました。ここから、人材業界を受け、なんとか内定をいただきました。」

    ーーすごい!何が結果に繋がったのだと思いますか?

    「司法試験の勉強をしていた頃は自分自身のやりたいことなんて考えたこともありませんでした。就活を始めてからも将来への思いなどもなく、コンプレックスから、「自分は有名なところに行かないといけない」と思っていたのです。
    しかし、途中で人と出会い、自分自身の素直な気持ちと向き合うことで少しずつやりたいことが形になっていきました。自分を律して動いたのではなく、やりたい、という思いに基づいて行動し続けた結果が現れたのだと思います。」

    ーーまさに出会いが全てを変えましたね…!最後に、これから就活を始める人たち、そして今就活をしている人たちにメッセージをお願いいたします。

    「就活やキャリアでは、自分自身を知る事が大切です。いつ自分はがんばれるのか?得意なことは何か?自分自身と徹底的に向き合ってください。そして何より、その中で自分の感情を大切にしてほしいです。自分に嘘をついてしまったら就職活動も苦しいものになってしまいます。弱みやコンプレックスとも向き合って、自身の心や率直な思いに嘘をつかず、動くことが大切だと思います。頑張ってください!」

    ーーありがとうございました!

    まとめ

    たったひとつの出会いが人生を変える

    いかがでしたか?偶然の出会いが、自分のやりたいことに気づくきっかけになるのです。
    就職活動では「自己分析」が大切と言われます。

    しかし、自分一人で自分を分析することには限界があります。人との出会い、本との出会い、新しい考え方や物事との出会いを通じて、新たな自分に気付くことが出来るのです。

    焦らず、一人で考えすぎず、困ったらまずは自分の外の世界に目を向けて、一歩踏み出してみましょう。

    どこに踏み出せば良いのだろう…?考えすぎる必要はありません。好奇心をもって、冒険心を忘れずに、
    「面白そう!」「ちょっと興味あるかも…」「ワクワクする!」
    そんな風に感じる環境に素直に飛び込むことが大切です。

    積極的に機会を創ること、そしてそこでの予期せぬ出来事を大切に、「偶然の出会いを計画」して楽しく生きていけると素敵ですね!

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