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【社会人インタビュー】TwitterでDMを受け取ってから24時間後には就職先が決定?!「普通」とは違った就活で内定獲得 殿脇菜央さん

  • インタビュー
  • 2021.12.08
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プロフィール

殿脇 菜央 さん
京都外国語大学英米語学科4回生
山田崇オンラインかばん持ち
株式会社サーベイボックスCOO
SNSを利用した就職活動にて内定獲得
岩井ことみ さん
上智大学に通う大学2年生(24卒)
2021年7月より「dodaキャンパス クリエイティブキャリアサークル」コミュニティに参加し、コミュニティ内編集部プロジェクトに所属。
dodaキャンパスゼミのレポート記事や、プロジェクト内で行ったインタビューの記事を執筆。

就活…企業選び…

就活をしなくてはいけないけどどうしたらいいのだろう??

「実際に社会人の話を聞くなかで自分の視野を広げる」ことを目的に行った社会人インタビュー。今回は大学4回生殿脇菜央さんにインタビューさせていただきました。

SNSを利用して就職活動をされた殿脇さん。インタビューを通じて「人との繋がり」がいかに大切かが分かりました。

目次

    皆とは違った就活

    ――いつごろから就活を意識されたのですか。

    Twitterを普段の活動用に使っていて、大学3回生の12月1日を迎えた頃にベンチャー企業の内定をもらった子たちが「内定もらいました!」「就活終わった!」とツイートしていました。それを見て、そろそろ始めなきゃなと思いました。


    ――就活用のアカウントを作ったのですか。

    22卒や23卒と書いてあるようなアカウントではなく、自分の考えを発信するアカウントを就活に使っていました。Instagramはプライベート用に、Twitterは声を発信する用に、Facebookは普段の活動を投稿する用に使っていました。Twitterには22卒とは書かず、実名で使っていました。


    ――他の人のツイートを見て、「そろそろ始めなきゃ」という感じだったのですか。

    私は元から就活は一切しないと決めていました。「『殿脇菜央』が欲しかったらそちらから声を掛けてくださいね」スタンスでいたので、「もうみんな決まり始める時期なんや」と心構えを始めました。


    ――リクナビなどに登録し、企業側からのオファーを待つのと同じようなスタンスだったのですか。

    リクナビやワンキャリアには登録していましたが、情報を見るだけにしか使っていませんでした。面接やインターンなどのオファーは、私だけではなく他の何万人にも送っているんだろうなあとか。個人単位ではなく、就活生として一貫して見られている=ひとりひとりの個性は見られていないんだろなあと感じていました。

    人脈作りが功を奏す

    ――企業側から声をかけてもらうのは、どういった形でされていたのでしょうか。

    大学生活でこれまでにしたことや自分がメディアを見て感じたことなどを発信するようにしていたSNSを見てくださっていた社長さんたちが、「殿脇菜央就活始めます」というツイートに反応してくれたんです。「就活始めたんですね!こちらからオファーさせてください!」とTwitterのDMに連絡が来て、16時間後にはオファーしてくださった社長さんと1対1でZoomで面接をし、24時間後には就職先が決まっていました

    企業側が「こういう子欲しいな」と思って検索をかけた時に引っ掛かるくらい常に発信しておいたら引っ掛かります。オンラインイベントで社会人の方と話したり、Facebookのアカウントで大人の人と繋がって「イベント出たよ」と報告したりとか、常にやっていました。その社長さんたちもイベントの登壇者だったり、大学の部活終わりに勉強していた時に声をかけてくれた人だったり、clubhouse というアプリで、スピーカーで話していた時に、オーディエンス側でたまたま聞いてくれていた方だったり…色々です。


    ――就活を何から始められましたか。

    色々な人に相談しました。今までに出会った社会人や、Facebook上で募集していたオンラインで学生と社会人が繋がれるイベントで出会った社会で活躍している社会人とメッセージでやり取りしていました。1個上2個上の先輩に聞くよりかは、社会で活躍されている人に聞いていました。そこで、「縁を大切にしなさい」であったり「魅力的な人になりなさい」と言われました。


    ――人脈はどのように作られたのですか。

    「今に集中すること」を心掛けています。行くところ行くところで出会う人たちにきちんと向き合い、「今目の前にいる人をハッピーにする」ことを心掛けています。オンライン時代になってからは、憧れの人が出ているイベントに自分の予定を調整して参加し、その人がいるブレイクアウトルームに入ってアピールしていました。今を見てくれている人は、「話聞きたいです!」「あなたの傍でもっと勉強させてください!」と言ったら絶対機会をくれます。そうやって、自分からアピールしていっていました。

    ――SNSでの就活は、どのようにされていたのでしょうか。

    SNSはFacebook→Twitter→Instagramの順に、仲良くなる毎に交換するものを変えていっていました。

    Twitterに関して言うと、

    NewsPicksの編集長の人たちが今晩上がる動画についてコメントしていたらその動画を見る

    その動画をリツイートして自分のコメントをする

    NewsPicksの編集長さんたちがそれを喜んでリツイートしてコメントを入れてくれる

    これを必死にやってました。

    オンラインイベントに出るごとに#を付けてコメントもしていました。また、就活してますオーラはわざと出しませんでした。そうすると就活アカウントにフォローされてしまうため、就活生みんなと同じ「就活用アカウント」として捉えられてしまうんです。なので就活生ではありましたが、みんなと違うことを常に意識してやっていました。そして、とにかく自分の意見を発信していました。

    コロナ禍だからこそ、私たちにできること

    ――コロナ禍であるからこその学生の強みはありますか。

    考えられることは2つあって、1つはオンラインに強いことです。オンライン会議やパソコンに強くなります。もう一つは人脈が凄い作れるようになったことです。
    「コロナ禍だから」という言い訳でオンライン開催のイベントが多いため、学生でも交通費や時間を気にせずに参加しやすくなりました。イベントに出ていた登壇者の方と話して、自分の夢等を語って「もっと話聞かせてください!」と自分から近づくと、その人のアカウントを教えてもらえたりフォローしてもらえたりします。強みになると思うのは、面接官や会社の方々など「殿脇菜央のことを今から知ります」という方々がわたしのアカウントのフォロワーさんを見て、「ん?この学生は一体何をしている学生なの?」「何でこの有名人と繋がっているの?」と私への興味に繋がるのかなと考えたからです。

    皆一緒の状況だから、「コロナ禍だから」という言い訳は通用しません。すべてを肯定的に捉えて、「今」に集中して行動していました。

    大学2年生のうちにやっておくべき5つのこと

    ――ー2年生のうちにやっておくべきことはありますか。

    1つ目:企業という括りで色々な業種を見るのではなく、自分の興味に従って仕事を発見していくのが大事です。自分が魅力的だと感じた所に行って体験して何かを学び、そこで知ったことについてさらに知ってみる。ここで、何に興味を持つのか、何が向いているのかが分かり、勝手に自己分析ができます。自己分析を真面目にやろうとするとしんどいです…他の人と比べて皆一度は落ち込みます。自分の感じる方向に行ってみることをお勧めします。

    2つ目:自分の意見を発言する練習をすることが大事です。誰も自分のことは気にしていません。恥ずかしがらず、とにかく自分の意見を言えるようにしましょう。

    3つ目:SNSで自分の発信をし続けることが大事です。普段からやっている活動を自分から発信しないと、誰も気づいてくれません。オススメの媒体はFacebook、Twitter、note。自分の名前で活動しましょう。アイコンにも自分の顔を載せます。また、SNS同士を結び付けることで相手が短時間で自分の情報を知れるため、キラキラした自分が相手に印象付けられます。相手が自分の名前で検索をかけた時に記事が多く引っかかると、なお良いです。

    4つ目:資格を取っておくと良いです。大学の授業もしっかり受けましょう。私はいつも前に座って受けていました。やりたいことや、その時々の興味に沿って授業を取っていました。社会人になってからは学生の頃と比べて勉強する時間が減ってしまうと聞いたので、大学生の内に学びましょう。

    5つ目:自分がなりたい人・尊敬する人の近くにいることが大事です。魅力的な人の近くには魅力的な人が集まってくるため、有名企業の社長さんなど著名人との繋がりもできます。人脈を繋げるという意味でも大事です。

    インタビューを終えて

    今回のインタビューを通じて、就職活動においていかに「人脈」が大事なのかということが分かりました。殿脇さんのように人脈が就職先の決定に直結することもあると思いますが、就活中に相談できる大人が多いという点でも非常に大事だと思いました。社会人として働いたことのない学生としては、やはり多くの社会人から話を聞くことが将来を見つめる際に重要になってくるだろうと思いました。

    また、自己分析は無理に行わず自分の就業体験で得た直感を大事にした方が良いというのが印象に残りました。実際に就職することを考えた時に、やはり働いてみて感じたことが肝になってくると感じられ、この言葉に納得しました。

    「特定の企業に対してエントリーシートを出し、就活生側からアピールする」ことが就活だと思っていましたが、それだけではないことが分かりました。就活自体が枠にはめられたものでないことを理解できたため、自分なりの就活を見出していきたいと考えられました。

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