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ダブルスクールでスキルを身につけ、未来を切り開こう!大学生が知っておくべきメリット・デメリット

  • 大学1,2年生
  • 2019.09.23
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入学前には意識していなかったジャンルに対して次第に興味を覚え、その資格試験やスキルを学びたいと考える学生もいるでしょう。とはいえ、実際に行動を起こそうとしてもダブルスクールでは何が得られるのか、メリットやデメリット、費用面などが気になり、なかなか一歩踏み出せないという学生もいるはず。

今回は、ダブルスクールで学ぶことが出来るスキルがどう役立つのかや、メリットやデメリットなどあわせてご紹介していきます。

そもそもダブルスクールとは

ダブルスクールとは、大学生や短大生が資格取得を目的として別の教育機関へ通うことを指します。たとえば、昼間は大学で講義を受けさまざまな知識を学びつつ、夜間は専門学校へ通うというように、ふたつの異なる学校へ通うことです。

中には、入学した大学では学べない分野を専門学校へ通って補うという学生もいます。いわばダブルスクールとは、将来の自分に対する自己投資だといえるでしょう。

ダブスクールで学べる就活で役にたつスキル

専門学校や通信学校へ通うことで、さまざまなスキルを身につけることができます。中には今後世の中で需要が高まると予想されるジャンルもあるため、就活でも役立つでしょう。ここではダブルスクールでどういったことが学べるのかお伝えします。

公務員

公務員は数多くの学生が目指すため、独学で公務員試験を合格するのは難しいといわれています。中には自分自身の力のみで公務員試験を突破する猛者も居ますが、すべての人に独学をおすすめできるかと言われれば、そういう訳ではありません。

高い倍率を誇る公務員は学生の中でも人気な職業のひとつ。公務員での就職を考えている学生は、ダブルスクールで予備校に通い、知識を蓄えておくことが大切です。国家公務員を目指すのであれば、なおさら予備校で勉学に努める必要があるといえるでしょう。

出典:公務員試験総合ガイド『公務員試験倍率一覧』

プログラミング

日本国内ではプログラミングなどができるIT人材が少なく、2020年には36.9万人、2030年には78.9万人が不足すると計算されています。この人材不足は年々深刻化しており、もはや社会問題にもなりつつあります。

総務省よりプログラミングを教育プログラムに組み込む活動もおこなわれており、今後もますますIT人材に対する需要が高まることは間違いありません。

プログラム言語はいろいろな種類があり、言語に応じて習得する難易度や、作れるサービスが違ってきます。「とりあえずプログラミングを学びたい」と曖昧な状態では、就活の場でIT企業に対して自己PRをするのも難しいでしょう。「プログラミングでどんなことがしたいのか」「どの言語を勉強すればいいのか」を事前にリサーチし、学ぶことを決めたうえで、それらにあったスクールを探すことが必要です。

出展:『総務省『若年層に対するプログラミング教育の普及推進(平成28年度~)』

『IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果』

Webデザイン

情報社会が進んでいる現在では、プログラミングと同じくWebデザインも重要視されています。どれだけコンテンツが優れていたとしても、そのコンテンツを置く場所であるホームページ上のWebデザインに失敗すると利用者が少なくなるともいわれています。Webデザインは、インターネット上でユーザーをいかに引きつけるかという点において重要なポイントを担っているのです。

そんなWebデザインにはHTML/CSSやJavaScriptといったプログラミング面の他、写真などを加工するためにPhotoshopやIllustratorなどのツールをうまく活用する必要があります。しかし、Webデザインに必要なのはそうした技術だけではありません。そもそものデザインスキルも身につけなければ、Webデザイナーとして活躍することは難しいもの。

そうした専門的なデザイン力を身につけるためにも、ダブルスクールで知識とスキルを蓄えることが大切です。本などを使い独学で学ぶことも可能ですが、インターネットの技術は日夜進化しています。独学で学ぶだけでなく、きちんとスキルや知識を持っている講師陣から学ぶことをおすすめします。

簿記

簿記検定はさまざまな団体がおこなっていますが、中でも知名度が高いのは日本商工会議所が検定している「日商簿記」でしょう。3級から1級まで存在する簿記検定では難易度がそれぞれ異なり、簿記1級に関しては合格率が10%未満、年間の合格者は千数百人程度とかなり少ないものとなっています。

しかし、簿記1級に受かると税理士試験などさらに上の受験資格を得ることが出来るため、公認会計士や税理士といった国家資格を目指している学生にとっては簿記検定の受験は見逃せません。また、とくに簿記1級を取得していることは面接での自己PRにも繋がるほか、目標を見据えて取り組む姿勢を示すひとつの指標ともなるでしょう。

ですが必ずしも、就活段階で1級を取得し終えている必要がある訳ではありません。「取得を目指して勉強している」と伝えるだけでも、十分なアピール材料になるはず。自分の将来像とあわせて採用担当者に伝えてみましょう。

大学生がダブルスクールに通うメリット

大学生がダブルスクールに通うことで、一体どういったメリットが得られるのか。ここではダブルスクールで得られるメリットについてご紹介します。

専門的、実践的なスキルが身につく

もっとも重要なポイントは、ダブルスクールを利用することで専門的かつ実践的なスキルが身につくこと。たとえば、プログラミングの技術力は人によってさまざまですが、システム開発企業に務める場合などのIT企業で即戦力になるほどの技術を持っていれば、就職活動で圧倒的有利なのは間違いありません。

また、学んでいるプログラミング言語に応じて対応できる範囲が異なるのも事実。ダブルスクールでは、自身が学んだスキルが実践的な場でどの程度通じるのか予め想定することも可能なため、就職活動に不安を抱えている方にも最適だといえるでしょう。

効率よく資格の勉強ができる

ダブルスクールに通うことで得られるもうひとつの大きいメリットは、効率的に資格の勉強ができるということ。ダブルスクールではカリキュラムに沿って授業を行うため、独学で勉強するよりも確実に、そして効率的に勉強することができるのです。

また、中には「独学で資格の勉強を始めてもつい三日坊主になってしまう」という学生もいるでしょう。しかし、ダブルスクールでは自身のペースで進めるのではなく、周りの授業ペースに合わせる必要があるため、ついサボりがちになってしまう人でも勉強に対する意識改革をおこなうことができるようになるはずです。

ダブルスクールに通うデメリット

ダブルスクールに通うと専門的な知識を取り入れることが出来る一方で、メリットばかりあるわけではありません。ダブルスクールに通うデメリットを正しく認識した上で、自分がどのように立ち回るべきか考えておきましょう。

金銭的な負担

学ぶジャンルによって、専門学校ごとの金銭的負担は大きく変わります。その上で重要なポイントは、昼間は大学、夜間に専門学校へ通うダブルスクールの場合です。昼間と夜間では必要になる学費が異なり、夜間のほうが学費を安く抑えられる傾向にあります。

一例ではありますが、公益社団法人 東京都専修学校各種学校協会が出している資料から、それぞれの専門学校ではどれだけお金がかかるのかみていきましょう。

情報処理・IT

昼:入学金15.5万円 授業料61.1万円 実習費12.4万円 設備費27.1万円 その他2.9万円 計119万円

夜:入学金10万円 授業料32.4万円 実習費16.8万円 設備費11.4万円 その他0.3万円(3千円) 計70.9万円

簿記・ビジネス・IT

昼:入学金14.5万円 授業料64万円 実習費5.5万円 設備費15.5万円 その他3.8万円 計103.4万円

夜:入学金16万円 授業料62万円 実習費3万円 設備費5万円 その他6万円 計92万円

美術・デザイン・写真

昼:入学金17.1万円 授業料77.5万円 実習費9.7万円 設備費19.7万円 その他2.9万円 計126.9万円

夜:入学金13.2万円 授業料45万円 実習費3.8万円 設備費8.1万円 その他5.2万円 計75.3万円

出典:平成28年度 専修学校各種学校調査統計資料『調査2 平成 28 年度 学生・生徒納付金調査専門課程』

専門学校によって必要な費用が大きく異なるほかに、同じジャンルでも昼と夜で学費に大きな開きが見えているのがわかります。とはいえ、100万円前後の学費は学生にとって痛い出費となってしまうでしょう。

しかし、中には就職企業先と提携している専門学校やプログラムもあり、Webプログラミングを学ぶ過程で、「就職斡旋先へ就職成功すれば学費はタダ」というサービスをおこなっているスクールも存在します。

ダブルスクールの利点を活かすためにも専門学校は夜間に通い、あわせて割引制度を導入しているスクールを選択すれば、金銭的負担というデメリットを緩和することができるでしょう。

プライベートな時間が減る

学生の中には大学の授業だけでなく、サークル活動やアルバイト仲間との予定を抱えている人も多いでしょう。しかし、ダブルスクールともなれば、そうした予定に加え、より勉学に努める必要があります。自身に知識やスキルが身につくまでの間、プライベートな時間が減ってしまうのは避けられないでしょう。

その上、就活活動がはじまると、企業説明会や面接日時の設定など、予測不可能なスケジュールが次々と積み重なってきます。ダブルスクールを継続しつつ就活することも可能ですが、ゼミや面接などさまざまなスケジュールを常に管理しなければなりません。

中には、予定の多さに忙殺され、肝心の面接予定をすっかり忘れてしまった学生も……向上精神は非常に重要なものですが、忙しさの余り本当にやるべきことを見失ってしまわないよう注意しましょう。

忙しい中のスケジュール管理に関しては、以下の記事を参考にしてみてください。

就活と授業、バイトを両立するスケジュール管理法

ダブルスクールで、自分の将来を色づけよう!

ダブルスクールは専門的な知識を学ぶことで自身のスキルアップへ繋げられるだけでなく、学び得た専門知識が就活の場で役立つのは間違いないでしょう。

ダブルスクールは大変だからこそ熱意を持って取り組まなければなりません。熱意を損なうことなく勉学に努めるポイントとして、自分自身が将来的に何をしたいのかをあらかじめ見定めることができれば、おのずとやる気も湧いてくるはずです。

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