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【食品業界とは?】売上ランキングや志望動機の書き方まで解説!

  • 業界・企業研究
  • 2026.08.28
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食品業界は、身近な存在として、就活生から高い人気を集めています。しかし「志望動機が思い浮かばない」「年収はどの程度もらえるの…?」と悩んでいる人も少なくはないでしょう。

今回は、食品業界の市場規模や最新の動向・ニュース、気になる売上ランキングや年収まで幅広く紹介します。少しでも食品業界に関心がある方はぜひ最後までご確認ください。

目次

    本記事の監修者

    食品メーカー勤務・理系ライター

    理系大学を卒業後、新卒で大手食品メーカーへ入社。 工場にて品質管理や設備開発・導入を経験後、商品開発担当として、主力ブランドのNB商品設計や大手外食店向けPB商品の開発に従事。 その後、大手酒類メーカーへ転職。 これまでの経験を活かし、現在は主力商品の開発および新ブランドの立ち上げに向けた中味開発等の業務を行っている。

    食品業界とは?就活での人気ランキングも紹介

    食品業界とは、農作物や水産物などの原料を加工し、食品や飲料として消費者へ届けるまでの事業を担う業界です。

    私たちの生活に欠かせない身近な商品を扱うため、食品メーカーを中心に、就活生からも高い人気を集めています。実際、卒業年の就活生239名に対し「現時点で第一志望の業種は?」と尋ねたところ、食品を含む「メーカー」が2位という結果になりました。就活生にとって食品業界がいかに身近で魅力的に映っているかを示す数字と言えるでしょう。

    調査期間:2026年4月3日~2026年4月10日
    調査対象:dodaキャンパス会員の大学4年生・修士2年生239名

    食品メーカー勤務・理系ライター
    食品をはじめとした「メーカー」は、日常生活の中で自然と目に触れる機会が多く、企業名を知られやすい業界です。そのため志望者も集まりやすく、必然的に高倍率になりがち。だからこそ「商品が好き」という理由だけで終わらせず、その企業ならではの強みや価値観まで踏み込んで志望動機を磨き上げることが、内定への近道になります。

    食品業界だけでも企業の数は膨大です。「多くの企業から自分に合った企業を見つけるのは大変」という方には、希望業種を設定しておけばあなたに合った企業からオファーが届くdodaキャンパスがおすすめ。プロフィールを入力しておくだけで複数の企業と出会えるため、あなたにマッチした一社を効率的に見つけられますよ。

    食品業界の構造を解説

    食品業界には、身近な食品や飲料を製造する「加工食品メーカー」以外にもさまざまな企業があります。まずは業界の全体構造を理解しましょう。

    食品業界の仕組みと主要企業

    加工食品を製造するのは「加工食品メーカー」です。しかし、商品を製造するためには、農作物や畜産物、水産物などの原材料が欠かせません。そのため、農家や漁業者などの第一次産業や、小麦粉・調味料などを製造する食品原料メーカーから原材料を仕入れています。

    この取引を支えているのが商社・卸売業者です。原材料の調達だけでなく、完成した商品を流通させる役割も担っています。製造された商品は、小売店や外食産業を通じて消費者のもとへ届けられるのです。

    食品業界を理解する際は、まずこの全体像を押さえることが大切です。ここからは、それぞれの業種について詳しく見ていきましょう。


    第一次産業

    第一次産業とは、自然から資源を得る産業のことです。具体的には下記が挙げられ、食品業界では①と②が該当します。

    主な第一次産業
    ①農業 野菜や穀物を育てる
    ②漁業 魚介類の漁獲・養殖を行う
    ③林業 木材の生産や森林保全を担う

    これらの産業が生産する原材料があるからこそ、加工食品メーカーは商品を製造できます。一方で、第一次産業には少子高齢化や後継者不足、人手不足といった課題も。こうした社会課題への対応も、食品業界全体にとって重要なテーマとなっています。


    食品原料メーカー

    食品原料メーカーは、加工食品のもととなる原料を製造・供給する企業です。

    食品原料メーカーの具体例

    • 即席麺のスープ製造メーカー
    • デザート用ソースメーカー
    • 香料、着色料などの添加物メーカー

    近年では、大豆ミートをはじめとする植物由来食品など、新たな食品素材の開発にも注目が集まっています。また、食品原料の供給だけでなく、自社ブランドの商品を販売したり、サプリメント向けの素材を開発したりする企業も少なくありません。

    食品メーカー勤務・理系ライター
    普段何気なく食べている食品も、実は多くの企業が手掛ける原料から作られています。名前を聞いたことがなくても、日本の食を陰で支えているBtoB(企業間取引)の食品企業は数多く存在するのです。こうした企業にも目を向けることで、就職活動における選択肢を大きく広げることができますよ。


    商社・卸売業者

    商社・卸売業者は、食品業界の「つくる」と「届ける」をつなぐ存在です。

    第一次産業や食品原料メーカーから原材料を調達し、加工食品メーカーへ供給するほか、完成した商品を小売店や外食産業へ流通させる役割を担います。

    商社と卸売業者の主な違いは下記の表をご参照ください。

    商社 卸売業者
    担う商流
    • 第一次産業や原料メーカーから加工食品メーカーへ
    • 加工食品メーカーから小売店へ
    • 加工食品メーカーから小売店へ
    主な役割
    • 生産者と買い手をつなげる
    • 生産者と買い手をつなげる
    • 仕入れた物品の在庫管理や配送
    業務のスケール
    • 大きい
      ※海外からの数百トン規模の輸入など
    • 比較的小さい
      ※国内が中心

    加工食品メーカー

    加工食品メーカーは、原材料を加工し、消費者向けの商品を製造する企業です。

    菓子、即席麺、冷凍食品、清涼飲料水、アルコール飲料といった直接飲食するものに加え、調味料や小麦粉などを製造する企業も含まれます。

    中には、外食産業向けの商品開発や、他社ブランドの商品を製造する「OEM(受託製造)」を手掛ける企業も。これらの企業は自社ブランドを持たないケースもあり、耳なじみがない企業もあるかもしれません。

    加工食品メーカーは食品業界の中でも身近で、商品開発やマーケティング、営業、生産管理など幅広い職種があるため、就活生から高い人気を集めています。


    小売店

    小売店は、食品を消費者へ届ける最後の窓口です。

    小売店の例

    • スーパーマーケット
    • コンビニエンスストア
    • ドラッグストア
    • 酒屋

    一般的には、商社・卸売業者を通じて商品を仕入れますが、メーカーから直接仕入れるケースもあります。消費者に最も近い立場だからこそ、売れ筋商品の分析や売り場づくり、販売戦略などが重要となるでしょう。


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    食品業界の主な職種・仕事内容

    ここでは食品業界の代表的な職種と仕事内容を紹介します。興味のある仕事を見つけ、自分の強みをどのように活かせるか考えてみましょう。


    研究・開発

    研究・開発職は、新しい食品や技術を生み出す仕事です。

    研究では、食品の品質向上や新原料・製法の開発など、将来の商品づくりにつながる活動を行います。一方、開発は、その研究成果をもとに、新商品やリニューアル商品の企画・設計を行うのが主な業務です。

    なお、開発者が考慮すべき点は、食感や風味、見た目だけではありません。コストや量産性、原材料名や栄養成分なども加味してレシピを設計することが重要です。

    食品メーカー勤務・理系ライター
    開発と聞くと「クリエイティブなアイデアマンがする仕事」と思う方も多いのではないでしょうか。しかし、これは大きな誤解です。既存商品のリニューアルや原価低減に対して地道に取り組む粘り強さや、上市に向けて着実に設計を進めるスケジュール管理能力も開発にとって大切なスキルです。また、開発はマーケティング部や生産部といった他部門と密接に関わるため、周りを巻き込むリーダーシップやコミュニケーション能力も重要なスキルとなるでしょう。


    生産技術

    生産技術は、商品を安全かつ効率的に製造できる仕組みをつくる仕事です。

    工場製造ラインの設計や設備の導入・改善、生産効率の向上、安全・衛生管理などを担当し、開発部門や工場スタッフと連携しながら、安定した生産体制を構築します。

    海外工場を持つ企業では、海外拠点の立ち上げや改善に携わることもあるでしょう。


    生産管理

    生産管理は、必要な商品を、必要なタイミングで届けるための司令塔です。

    販売計画や受注状況をもとに生産計画を立て、納期や在庫を管理します。食品には賞味期限・消費期限があるため、品質を保ちながら食品ロスを最小限に抑えることも重要な役割です。どの工場でどのように生産するかは原価に直結するため、原価戦略・管理の統括部門となっていることも珍しくありません。

    また、工場全体の取りまとめ役として、各工場への指示や工場従業員の教育指導を担当することもあります。


    原料調達・購買

    原料調達・購買は、原材料を調達する仕事です。

    品質・価格・納期のバランスを考えながら、国内外の仕入先と交渉し、安定的に原料を確保します。近年は原材料価格の高騰や国際情勢の影響も大きく、同一原料を同一価格で仕入れるのは簡単ではありません。

    原料の仕入れストップは、自社製品の発売停止につながり、会社の売上低下に直結します。そのため、類似品質の原料を複数の原料メーカーから仕入れるなど、コストと供給のバランスを考えた調達戦略を立てることが重要です。


    品質管理・品質保証

    品質管理・品質保証は、「安心・安全な食品」を守る仕事です。

    原材料や製品の検査・分析、工場の衛生管理、製造工程のチェックなどを行い、高い品質を維持します。また、食品表示の確認や、クレーム発生時の原因調査・再発防止策の立案も重要な業務です。

    食品は人の口に入るため、一度の品質問題が企業の存続を危うくすることも珍しくありません。品質管理・保証は消費者の信頼を支えるための、企業における最終防波堤といえるでしょう。


    企画開発・マーケティング

    企画開発・マーケティングは「魅力的で利益を生む商品」を考え、世の中に届ける仕事です。

    市場調査や消費者ニーズの分析をもとに、新商品や既存商品のリニューアルを企画します。開発部門と連携して商品化を進めるほか、営業部門と連携した販売促進や、CMなどのプロモーション検討も重要な仕事です。

    関わる部署が多く、業務も多岐にわたりますが、自分が考案したアイデアが商品として形になるのは大きなやりがいとなるでしょう。


    営業・販売促進

    営業・販売促進は、商品の魅力を伝え、自社の売上に貢献する仕事です。

    加工食品メーカーでは、スーパーやコンビニ、飲食店、卸売業者などへ商品を提案します。売り場づくりや販促企画を考案し、店舗の売上アップにつなげることも重要な役割です。また、チェーン店を担当する場合は、本部のバイヤーと商談を行い、大型契約を担当することもあります。

    「営業」と聞くと「売る仕事」と考える方が多いかもしれませんが、実はそうではありません。「顧客の課題解決」が営業の本質であり、その手段として自社商品を提案します。そのため、自社商品の強みや差別性への理解を深め、詳しく語れるようになることが大切です。


    事務

    事務職は、企業運営を支えるバックオフィスの仕事です。

    人事・経理・総務・広報など、それぞれの部門で事務業務を実施。企業によっては、営業をサポートする営業事務として、受発注管理や見積り作成、資料作成などを行うこともあります。

    直接商品をつくる仕事ではありませんが、従業員たちが働きやすい環境を整えるという、企業にとって欠かせない存在です。

    なお、食品以外の業界にも非常に多くの職種が存在します。「別の業界も知りたい」という方は下記の記事で業界研究の方法を詳しく紹介していますので、ぜひご一読ください。

    食品業界の魅力とは?

    食品業界の魅力は、自分が携わった商品を日常生活の中で目にできること。

    加工食品メーカーはもちろん、食品原料メーカーでも、自社の原料が身近な食品に使われるケースは少なくありません。スーパーやコンビニで商品を見かけたり、家族や友人が手に取っている場面に出会ったりすると「自分の仕事が誰かの生活を支えている」という実感を得られるでしょう。

    また、食の安全や健康、子どもの食育といった身近なテーマに関われるため、やりがいを感じやすい点も魅力の一つです。

    食品業界の現状と課題

    食品業界の市場環境は大きく変化しています。ここでは、食品業界の現状と課題について確認していきましょう。


    食品業界の市場規模

    農林水産省の調査(※1)によれば、2022年の食品産業の国内生産額は114兆2,000億円で、日本の経済活動の約8.6%を占めています。2023年の従業員数は全製造業の15.9%にあたり、多くの人の暮らしを支える基幹産業といえるでしょう。

    また、令和7年に財務省が発表した「年次別法人企業統計調査(令和6年度)」(※2)によれば、食料品製造業の売上高は、2022年〜2024年まで3年連続で前年比5%〜10%の増加となっています。


    食品業界の最新動向と課題

    農林水産省の「食品産業をめぐる情勢」(※3)によると、食品産業の国内市場規模は、少子高齢化に伴う人口減少の影響で縮小する見込みです。総世帯の食料支出では生鮮食品の減少率が最も大きく、2040年には4分の3程度にまで減少すると予想されています。加工食品への支出は一定の伸びが見込まれるものの、人口減少の影響から消費量そのものは減少する可能性が高く、新たな商品やサービスの創出が欠かせません。

    現在、日本の食料自給率は諸外国と比較して低い水準であり、原料調達も輸入に頼らざるを得ない状況です。近年の円安や世界的な異常気象、エネルギー価格の高騰などによる原材料価格の上昇は非常に大きな課題といえるでしょう。

    一方で、健康志向や植物由来食品、環境に配慮した商品など、新しい市場も広がっています。変化が大きい業界だからこそ、新しい価値を生み出せるチャンスが多いともいえるでしょう。

    食品メーカー勤務・理系ライター
    食品産業は「胃袋産業」とも呼ばれ、人口減少(胃袋減少)が直接事業規模に影響を及ぼします。国内の人口減少が激しい昨今においては、各社の海外展開や新規事業方針をチェックすることで今後の成長度合いを推測できるでしょう。

    (※1)出典:農林水産省「食品産業をめぐる情勢」より

    (※2)出典:財務省「法人企業統計調査」

    (※3)出典:農林水産省「食品産業をめぐる現状と情勢の変化」

    (※4)出典:農林水産省「世界の食料自給率」

    食品業界の今後

    ここでは、食品業界における10年後・20年後の予測や将来性などについて解説します。


    国内の少子高齢化による海外展開の加速

    日本では少子高齢化の影響で、今後も人口減少が続くと予測されています。一方、世界ではアジアを中心に人口増加が見込まれており、食市場は今後も拡大する可能性が高い状況です。

    農林水産政策研究所によると、2030年の世界34カ国・地域の飲食料市場は約1,360兆円と、2015年比で約1.5倍に拡大する見込みです(※5)。また、2025年の農林水産物・食品の輸出額は前年比12.8%増の1兆7,005億円となり、過去最高を更新しました(※6)。

    国内市場の縮小が避けられない中、今後は海外市場、とくに成長が続くアジアへの展開が企業の成長を左右する重要なテーマになるでしょう。グローバル事業を強化する食品メーカーも増えており、海外で活躍できるチャンスも広がっています。

    (※5)出典:農林水産政策研究所「世界の飲食料市場規模の推計」

    (※6)出典:農林水産省「令和7年(2025年)農林水産物・食品の輸出額」


    人口減少による人手不足への対応

    食品製造業では、人手不足への対応も大きなテーマです。

    労働人口の減少を背景に、多くの企業では働きやすい環境づくりに加え、「技能実習」や「特定技能」などの制度を活用した外国人材の採用・育成を進めています。

    また、ロボットやAI、IoTを活用した生産性向上にも注力し、製造ラインの自動化や業務効率化を進める企業も少なくありません。今後は、こうしたテクノロジーを活用しながら、限られた人材で安定した生産体制を築くことが求められるでしょう。


    フードテックへの取り組み

    近年、食品業界ではフードテックへの注目が高まっています。フードテックとは、「Food」と「Technology」を組み合わせた造語で、AIやIoTなどの先端技術を活用し、食に関する課題を解決する取り組みです。

    背景には、世界的な人口増加による食料需要の拡大や、SDGsへの関心の高まり、健康志向の広がりがあります。こうした変化に対応するため、食品メーカーでは新しい食品や製造技術の開発、食品ロス削減、環境負荷の低減など、さまざまな分野でフードテックの活用を進めているのです。

    2020年には、国と研究機関、民間企業の連携によって「フードテック官民協議会」が設立されました。ここでは「フードテック推進ビジョン」(※7)として、下記の3点を目標に掲げて活動しています。

    1)世界の食料需要の増大に対応した持続可能な食料供給を実現する
    2)食品産業の生産性の向上を実現する
    3)個人の多様なニーズを満たす豊かで健康な食生活を実現する

    (※7)フードテック官民協議会「フードテック推進ビジョン

    食品業界の大手企業・企業ランキング【最新版】

    国内の売上高の上位と、世界の食品メーカー上位に入った企業をランキング式で紹介します。


    食品メーカーの売上高ランキング

    企業名 売上高
    1位 日本たばこ産業  34,677億円 
    2位 サントリーホールディングス  34,325億円 
    3位 アサヒグループホールディングス  28,947億円 
    4位 大塚ホールディングス 24,689億円 
    5位 キリンホールディングス  24,334億円 

    出典:日本経済新聞「食品製造」


    2023年の世界食品メーカートップ100にランクインした日本の食品メーカー上位5社

    企業名 食料品売上高(100万ドル)
    21位  Suntory(サントリー)  21,191
    26位 Asahi group(アサヒグループ) 17,916
    61位 NH Foods(日本ハム) 8,589
    63位 Kirin Holdings(キリン) 8,384
    65位 Ajinomoto(味の素) 8,073

    ※2023Top100Food&BeverageCompaniesをもとに作成

    食品業界の平均年収は?

    食品業界の年収は、職種によって大きく異なります。これは、求められる役割や専門性に違いがあるためです。dodaが実施した「平均年収」と「平均ボーナス額」の調査結果を以下に記載します。

    食品業界の平均年収
    職種 平均年収 年間ボーナス
    営業(食品・消費財) 461.1万円 97.9万円
    研究開発(素材・化学・食品) 496.6万円 159.5万円

    出典:doda「食品メーカーの営業(消費財メーカーの営業)」、「研究・開発(素材・化学・食品系)」

    なお、年収は企業規模や勤務地、経験年数によっても大きく変動します。特に大手食品メーカーでは福利厚生が充実している企業も多いため、年収以外の点も含めて総合的に比較・検討することが大切です。

    食品業界に向いている人とは?

    マインド面では「食を通じて人々の生活を豊かにしたい」という想いを持っていることが大切です。「なんとなく名前を知っている企業だから…」という理由で応募してしまうと、入社後のモチベーション維持が難しくなってしまうでしょう。

    一方、スキルや性格の面では、目指す職種ごとに向いている人が異なります。前述の通り食品業界には幅広い職種があるため、必要とされる能力も異なるのです。

    職種ごとの向いている特徴例

    ■商品企画、営業

    • 消費者のニーズを捉える観察力や発想力がある
    • 新商品を見て「なぜ売れているのか」「もっと良い商品にできないか」と考えることが好き

    ■品質管理、生産管理

    • 細かな変化に気づく注意力がある
    • 責任感があり、ルールを正確に守る

    ■商品開発

    • 自分の考えを形にするのが好き
    • ものごとを定量的に評価するのが得意

    食品メーカー勤務・理系ライター
    食品業界を目指す際「食事や料理が好き」という理由は出発点として大切です。仕事の中でも飲食する機会が増えるため、食への関心がないと続けるのは難しいでしょう。なお、現代の食品業界は「安定」「堅実」という過去のイメージとは少し離れているかもしれません。市場規模の縮小や原料価格の高騰といった環境変化が進む今、変わることを恐れずに挑戦する姿勢を持つ人が強く求められています。


    食品業界の志望動機・自己PRの書き方ポイント

    食品業界の書類選考や面接で「昔からこの商品が好き」とアピールする就活生は少なくありません。しかし、食品は誰にとっても身近な存在だからこそ、この理由だけで他の就活生と差別化するのは難しいでしょう。

    採用担当者に響く内容にするためには「食品業界で何を実現したいのか」を伝えることが大切です。食の安全や安定供給への貢献、フードロス削減、環境への配慮など、食品業界ならではのテーマと自分の価値観を結び付けることで、説得力が向上するでしょう。

    食品業界には「似た商品や事業を展開している企業が非常に多い」という特徴があります。そのため、採用担当者の印象に残るには「なぜその企業なのか」という点を深く語ることが必要不可欠です。商品だけではなく、その企業ならではの「理念」「価値観」「強み」に着目して検討してみましょう。

    食品業界に関するよくある質問

    最後に、就活生から多く寄せられる質問について、わかりやすく回答します。


    Q.日本の5大食品商社とは?

    A.三菱食品、国分グループ本社、伊藤忠食品、日本アクセス、加藤産業の5社です。

    これらの企業は、原材料メーカーと食品メーカー、あるいは食品メーカーと小売店をつなぐ役割を担い、業界全体の物流や商品供給を支えています。取り扱う商品の種類が幅広く、業界動向をいち早くキャッチできる立場にあることから、就活生からも人気の高い企業です。


    Q.食品業界に入るのは厳しい・難しい?

    A.企業によって異なりますが、倍率は高くなりやすい傾向にあります。

    大手加工食品メーカーは、CMや店頭露出が多く、中には毎日名前を耳にする企業もあるでしょう。その結果、文系・理系問わずさまざまな専攻の学生が応募し、倍率を大きく跳ね上げるのです。

    食品メーカー勤務・理系ライター
    倍率だけを見ると厳しく感じるかもしれません。しかし裏を返せば「知っているから」という理由だけで応募する人も一定数いるということ。企業研究を深め、自分との相性をしっかり伝えることができれば、あなたの印象は強く残ります。BtoB企業にも目を向け、選択肢を広げていきましょう。

    食品業界の理解を深めて自分に合う企業を見つけよう!

    食品業界は、原料の生産から販売までのバリューチェーンを通して私たちの暮らしを支える身近な業界です。

    人気業界ではありますが、業界や企業への理解を深め「なぜこの会社なのか」を自分の言葉で語れれば、内定へ大きく近づくことができるでしょう。自己分析と企業研究を深め、自分に合う一社を見つけてください。

    最後に、本記事の内容を簡単にまとめます。

    本記事のまとめ

    • 食品業界は、第一次産業から小売まで多くの企業が関わる業界
    • 食品業界には、研究開発・生産・営業など幅広い職種があり、適したスキルも異なる
    • 選考では「なぜその企業なのか」を具体的に伝えることが内定への鍵になる

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