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【IT業界とは?】ビジネスモデルや仕事内容、業界動向まで…徹底研究!

  • 業界・企業研究
  • 2024.06.05
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本コンテンツでは、IT業界の識者にインタビューを行い、「IT業界とは?」をはじめ、その仕組みやビジネスモデル、仕事内容や職種、押さえておきたいキーワードまで解説!

時間のない方でもサクッと業界を理解することができますので、毎日少しずつ業界研究を進めましょう。

目次

    この記事の監修者

    株式会社ベネッセi-キャリア
    doda新卒エージェント事業部
    キャリアアドバイザー

    葛西 寛司さん

    大学卒業後、都市銀行、学習塾を経て、(株)ベネッセアイキャリアへ入社。
    理系学生様をメインにカウンセリングを実施し、IT業界やメーカー技術職など専門的な領域を担当。
    銀行時代に50社以上のお客様を担当していた経験から、幅広い業界・職種に関する知識を元に学生様の相談に応じる。

    IT業界とは?

    IT―「Information Technology(情報技術)」を活用したサービスを展開する企業や組織の集まりがIT業界です。 IT業界のビジネスは、日常生活と密接に関わるものばかりです。

    メールやチャット、SNSといったコミュニケーションツールから支払い手段、さらには交通機関、流通、教育現場、防災など、ITは社会のあらゆるシーンで活用され、必要不可欠なものになっています。

    IT業界の事業範囲は広く、業種や業態が多岐にわたって複雑化しているため、全体像が把握しづらい業界です。メーカーや金融、小売りなど、現在ではどの産業でも日々ITが用いられ、ビッグデータを活用してマーケティングを実施したり、業務の効率化を図ったりしています。IT業界に対する世の中のニーズは非常に大きく、ますます将来性が期待されています。

    情報通信産業の市場規模は約14兆円*で、これは国内産業全体の約14%を占めます。いまや自動車産業・不動産などの基幹産業を超え、国内最大規模の産業となっています。市場成長率が他業種と比較して突出して高いのは、国内産業が急速にIT化を進めていることが要因で、この状況は今後も続くと見られています。

    【参照元】株式会社矢野経済研究所「国内企業のIT投資に関する調査を実施(2023年)

    ポイント
    事業内容 情報技術を活用したサービス
    事業範囲 事業範囲がとても広く、どの産業でも関わる
    市場規模 国内産業の約14%を占める約14兆円
    今後も拡大が続く

    IT業界の分類、仕組みやビジネスモデル

    IT業界は、大きく5つの業界に分類できます。ただし、どの企業がどこに位置付けられるのか、明確な分類方法があるわけではなく、一つの分野に特化した企業もあれば、複数の業界にまたがっている企業も多くあります。

    1) ハードウエア業界

    ハードウエア業界は、パソコンやスマートフォンなど、目に見える機器や設備を開発・製造・販売する分野です。この業界は、IT技術を備えた消費者向けの家電製品から企業向けのプリンターまで、幅広い製品を取り扱っています。

    また、モノとインターネットとつながるIoT技術の進展により、自動車や医療機器など新たな分野でもハードウエアの需要が広がっています。

    2) ソフトウエア業界

    ソフトウエア業界は、システム全体を管理する「オペレーティングシステム/OS」と呼ばれる「基本ソフトウエア」と、そのOS上で特定の作業を実行する「アプリケーションソフト」の2種類に分類されます。

    「アプリケーションソフト」とは、法人向けの会計ソフトやプロジェクト管理ソフト、個人向けの画像編集ソフトなど多種多様です。

    これらのプログラムは、ハードウエアと違い、目には見えないものの、企業の業務効率化、消費者の生活向上などさまざまなニーズに応じたソリューションを提供しています。

    3) 情報処理サービス業界

    企業が使用するシステムを、IT技術によって構築するサービスを提供する業界。提供する企業のことを、システムインテグレーター(SIer:エスアイヤー)と呼びます。顧客から悩みを聞き、システムの設計、開発、運用まで幅広いサービスを提供します。

    また、システムの設計や運用のみならず、企業に対してITを駆使した業務改善の提案も行います。このように、コンサルティングも業務の一環として扱うため、業界の関与する範囲は非常に広いと言えます。

    4) インターネット・Web業界

    インターネット・Web業界は、Webサイトの制作、オンライン広告、電子商取引(EC)サイトの運営、そしてソーシャルメディアの管理など、インターネット上で利用できるさまざまなサービスを提供しています。

    この業界には、ホームページ制作やオンライン広告の代理業などを展開する「企業向け取引(BtoB)」型と、ECサイトの運営などを展開する「一般消費者向け取引(BtoC)」型の2分類が存在し、それぞれが独自のニーズに応じたソリューションを提供しています。

    5) 通信インフラ業界

    以上のIT業界全体を支えているのが通信インフラ業界です。通信インフラとは、インターネットや電話などの通信を支える基盤のことで、光ファイバー通信や5Gといった通信システムをサービスとして提供しています。海底ケーブル・衛星通信といった、通信の基盤となる設備の維持・管理も担っています。

    「IT業界以外の業界についても知りたい」「視野を広げておきたい」という方は、 人気業界12業界のビジネスモデルや動向がサクッと理解できる業界研究ファイルがおすすめ です。以下からダウンロードして、効率的に業界研究を進めましょう!

    業界研究ファイル

    各IT業界に向いている人の特徴

    上述した通り、IT業界はその事業範囲が広いため、分野によって求められるスキルや適性が異なります。そのため、今回は各分野別に向いている人の特徴を紹介します。これにより、自分に合ったIT業界を見つけやすくなるでしょう。

    ハードウエア業界に向いている人

    ハードウエア業界では、物理的な製品の設計・製造をするため、ものづくりが好きな方に最適です。この業界では、機械を操作したり、具体的な製品を形にすることに情熱を注げる人が求められます。

    また、製品の動作検証や問題解決のため、冷静で根気強い対応ができる能力も重要です。技術的な好奇心が旺盛で、新しいソフトウエアとハードウエアの統合に興味がある人も、この分野で充実したキャリアを築けるでしょう。

    ソフトウエア業界に向いている人

    ソフトウエア業界は、常に進化する環境で活動するため、新しい知識を学ぶことを楽しむ人に適しています。この業界は流れが速く、日々の変化に適応しながら学び続けることが求められるため、勉強を続けることが苦にならない人が向いています。

    技術やシステムの仕組みを理解し、問題解決に向けた論理的思考が得意な方も、この分野で活躍することでしょう。また、ソフトウエア開発はチームで行われるため、コミュニケーション能力と協調性も必要です。

    情報処理サービス業界に向いている人

    情報処理サービス業界は、企業の具体的な問題を解決することが主な仕事です。

    この業界で活躍するためには、顧客からの情報を正確に聞き取り、その課題を的確に理解し、適切な解決策を迅速に提案できる能力が求められます。そのため、優れたヒアリング力とコミュニケーションスキルを持ち、顧客の要求を明確に把握できる人が適しています。

    また、提案力や問題解決能力が高い人もこの業界で活躍することができます。顧客との対話を通じて最適なソリューションを見つけることができる人は、情報処理サービス業界で特に重宝されるでしょう。

    インターネット・Web業界に向いている人

    インターネット・Web業界は他と比べて比較的新しい分野なため、流動的で多様的な点が特徴的です。この業界で活躍するためには、新しい技術やアイデアを迅速に学び、取り入れることができる貪欲な姿勢が必要です。

    また、自由な発想力を持ち、主体的に行動できる人が活躍しやすいと言えます。

    通信インフラ業界に向いている人

    通信インフラ業界は、日常生活の基盤を支える重要な役割を担っています。この分野で働くためには、社会貢献をしたいという強い願望と使命感を持つ人が適しています。技術の進歩が速いため、常に新しい知識を学び、変化に柔軟に対応できる能力も必要です。

    また、通信インフラはIT業界において欠かせない基盤を提供するため、目立つ前線の職務よりも、裏方で静かに皆を支える役割などを好む人には特に適していると言えるでしょう。

    キャリアタイプ診断

    IT業界の主な職種

    IT業界には多種多様な職種が存在します。一般的に知られるプログラマーだけでなく、ITコンサルタント、営業担当者、デザイナーなど、幅広い役割があります。

    この章では、IT業界で活躍する代表的な7つの職種を紹介します。

    システムエンジニア

    システムエンジニアは、顧客のニーズを理解し、それに基づいてシステムの設計や開発を行う職種です。システムエンジニアは、顧客からの具体的な要望を聞き取り、それを実現するシステムを設計する知識と技術が求められます。エンジニアという名前のため誤解しやすいですが、プログラミングを専門に行う役割ではありません。

    また、プロジェクトの管理や開発チームの指導も担い、プログラマーや他の技術者と協力しながら、システムの構築とテストを進めます。

    この職種には、プログラミングのようなテクニカルなスキルだけでなく、プロジェクトを円滑に進めるためのコミュニケーション能力や管理能力も必須です。

    プログラマー

    プログラマーは、システムやアプリケーションを開発する専門家です。彼らはシステムエンジニアから提供された仕様書を基に、具体的なプログラミング作業を行います。使用するプログラミング言語はプロジェクトによって異なり、複数の言語を扱える必要があります。

    また、プログラミングコードを書くだけでなく、そのコードが期待通りに機能するかを試し、問題があれば修正するといったテストも彼らの仕事の1つです。

    ネットワークエンジニア

    ネットワークエンジニアは、ネットワークの設計、運用、保守を行う職種です。企業や自治体、通信会社などで、データ通信の基盤を作り上げ、維持する責任を担います。

    この職種には、ネットワーク技術に関する幅広い知識とともに、異なるOSやハードウエア、クラウドサービスに対する豊富な知識が求められます。ネットワークがスムーズに機能するように調整し、クライアントのニーズに応じて最適化する能力が必要です。

    ハードウエアエンジニア

    ハードウエアエンジニアは、ハードウエアの設計と開発を行います。該当するのは、電子機器本体やその他のデバイスに使用される物理的な部品です。ユーザーのニーズや安全性、利便性を考慮しながら、最新の技術を取り入れた製品の開発に取り組みます。

    ハードウエアエンジニアには、電子工学の深い知識に加えて、ソフトウエアとの連携に関する理解も必要です。開発した製品のテストと改善を繰り返し、設計通りに機能するか確認するため、根気強さと細かい注意力が求められます。

    ITコンサルタント

    ITコンサルタントは、企業の経営課題に対して、情報技術を活用することで解決策を提案する職種です。彼らは顧客のビジネスプロセスを深く理解し、効率的なITシステムの導入を通じて問題を解決します。

    ITコンサルタントはシステムエンジニアと協力しながらも、より経営に近い立場で戦略的な提案を行い、企業のIT戦略を形成する役割を担います。そのため、高度なIT知識に加えて、業務に関する広範な知識と優れたコミュニケーション能力を持つことが必要です。

    営業

    IT業界における営業職は、他業界の営業職と同様に製品やサービスの販売を担いますが、専門的なIT知識を必要とする点が特徴です。

    彼らはシステム開発やWeb制作など、IT関連のソリューションを顧客に説明し、顧客の課題に合わせた提案を行います。顧客の要望を理解し、適切な製品やサービスを提案するためには、IT技術に関する深い知識が求められます。

    また、ただの販売だけでなく、顧客が技術を理解し使いこなせるよう支援する役割も担う事があります。そのため、コミュニケーション能力やプレゼンテーションスキルも非常に重要とされています。

    Webデザイナー

    Webデザイナーは、クライアントの要望に基づいてWebサイトの視覚的なデザインを担当する職種です。彼らはサイトの見た目だけでなく、利用者が使いやすいような配置やナビゲーションを考慮し、持続的に更新や管理がしやすいデザインを提供します。

    この職種には、クリエイティブなデザイン能力に加えて、基本的なコーディングスキルやWeb技術の知識も求められます。Webデザイナーは、美的センスと技術的知識を組み合わせて、魅力的かつ機能的なWebサイトを作成することが重要です。

    キャリアタイプ診断

    IT業界で働くやりがいを感じる時

    IT業界では次々と現れる最新技術に触れることができるため、やりがいを感じやすい環境です。未経験者にとっては具体的なイメージを持ちにくいかもしれません。そこで、IT業界で働く人がやりがいを感じる具体的な事例を4つ紹介します。

    1. システムを作り上げた時
    2. 作ったシステムが実際に役に立った時
    3. チームで一丸となって働いている時
    4. 資格取得によって自身の成長を感じられた時

    それぞれについて詳しく見ていきましょう。

    1. システムを作り上げた時

    システムを作り上げた時の達成感はIT業界で働くだいご味といっても過言ではありません。構想段階から設計、開発、テストまでの過程では失敗や挫折を繰り返しながら取り組み、最終的に完成させることで、大きな充実感を得ることができます。

    システム作りはただ単に顧客の指示に従うだけではなく、ゼロから新しいものを作り上げていくという、非常にやりがいのある仕事といえるでしょう。

    2. 作ったシステムが実際に役に立った時

    自分が関わったシステムによって社会が大きく変化し、社会貢献ができていると実感できます。例えば、オンライン学習のシステムが開発されたことにより、距離や時間の制約にとらわれずに知識を身に付けることができるようになりました。

    自分の技術や知識がテレビで話題になったり喜んでくれている人の姿を見たりすると、社会の役に立っているという実感が得られるでしょう。

    3. チームで一丸となって働いている時

    IT業界には、エンジニアやプログラマーが一人で作業を行うというイメージがあるかもしれませんが、実際はプロジェクトの成功にはチームワークが欠かせません。

    プロジェクトにはエンジニア、デザイナー、プロジェクトマネジャーなど、多様なスキルを持つメンバーが参加します。これらのスペシャリストが協力し、各自が得意な分野で貢献することで、目標に向かって効率良く進めることができます。

    チームメンバー間でアイデアを出し合い、問題を共有し解決策を見つける過程は、大きなやりがいをもたらします。また、複雑な課題をチーム全員で克服した時の達成感は、一人では得られない貴重な経験です。このように、互いに支え合いながら働く環境は、IT業界で働くやりがいの一つです。

    4. 資格取得によって自身の成長を感じられた時

    IT関連の資格は知識やスキルを高めることができるため、仕事の幅を広げる際に役立ちます。また、資格を持っていない人と差をつけることも可能なため、自身の成長を感じつつやりがいを持って働くことができるでしょう。

    文系や未経験でもIT業界に就職する方法

    IT業界は急速に発展し技術の進歩により新しい職種が生まれ続けています。そのため、IT業界では常に新しい人材を求めており、未経験者でも活躍できるチャンスが数多く存在します。

    ここでは、未経験でもIT業界に就職するためにおすすめな方法を紹介します。職種選びで悩んでいる方は参考にしてみてください。

    技術職以外の職種を目指す

    ITに関する技術や知識に自信がないという方は、IT業界の中で技術職以外の職種を目指すのも一つです。

    IT業界には技術職だけでなく営業、マーケティング、人事、広報、デザイナーなど、さまざまな職種があります。選んだ職種の特徴や求められる能力を理解し、それに向けて自身のスキルを磨いていくことも大切です。

    以下は、IT業界の中で技術職以外の職種の一部を分野ごとにまとめた表です。他にもたくさん職種がありますので積極的に情報収集を行いましょう。

    ■ クリエイティブ系

    職種 仕事内容
    Webデザイナー Webサイトやサービスのデザインを設計
    Webプランナー Webサイトの企画・設計
    ゲームクリエーター ゲームの企画・開発・運営

    ■ 研究系

    職種 仕事内容
    Webマーケター WebサイトやSNSなどを活用して商品やサービスを宣伝
    データアナリスト データ分析ツールを用いてデータから価値ある情報を抽出
    データサイエンティスト 大量に蓄積されたデータ(ビッグデータ)を分析

    ■ 営業・コンサルタント系

    職種 仕事内容
    IT営業 顧客の課題を理解し最適なITソリューションを提案
    ITコンサルタント 顧客の経営課題を分析しITを活用した解決策を提案

    ■ マネジメント系

    職種 仕事内容
    Webディレクター Webサイト制作やプロジェクトを監督、指揮、管理
    ITプロジェクトマネージャー ITプロジェクトの計画・実行・管理

    研修制度が充実している企業を目指す

    IT未経験者でも成長できる企業はたくさんあります。未経験から技術者を目指すような場合であれば、研修制度が充実している企業を目指すのがおすすめです。

    IT系の研修プログラムが提供される企業では、段階的に必要な知識やスキルを習得できます。そのため、業務の理解が深まり自信を持って仕事に取り組むことができるでしょう。

    インターンシップに参加して経験を積む

    IT業界のインターンシップに参加して、実際にIT業界の職業経験を積むこともおすすめです。インターンシップを通じて、さまざまな経験を積むことは多くのメリットをもたらします。具体的にどのようなメリットがあるのか詳しく見ていきましょう。

    1. 実務経験を積むことができる
      インターンシップでは、実際の業務に携わることで、IT業界の仕事内容や求められるスキルを肌で感じることが可能です。これは、就職活動で企業にアピールする際に非常に有効な経験となります。
    2. 業界知識やスキルを習得できる
      インターンシップでは、IT業界の専門知識やスキルを学ぶことができます。プログラミングやWebデザインなどの技術スキルだけでなく、プロジェクトマネジメントスキルなど、IT業界で働く上で必要なスキルを幅広く学ぶことができます。
    3. 企業研究ができる
      実際に企業で働くことで、その企業の社風や雰囲気を知ることができます。これは、自分に合った企業を見つける上で非常に重要です。

    以上のように、未経験者がIT業界に就職するために、インターンシップは非常に有効な手段といえます。積極的にインターンシップに参加して経験を積み、スキルを磨くことで自分に合った企業を見つけましょう。

    インターンシップに参加するに当たって、どんな準備が必要なのか知りたいという方は、ぜひ「『インターンシップ』準備チェックシート」をダウンロードして活用してみてください。

    就職に有利な資格を取得する

    IT業界への就職を目指す未経験者にとって、資格取得は大きな武器になります。未経験者が資格を持っていると「IT技術を学ぶ意欲」や、「IT系の基礎知識を持っている」ことの証明になります。

    また、資格試験の勉強を通じて、IT業界のさまざまな職種の知識も身に付けられるため、職種の選択肢も広がることでしょう。

    ここでは、IT業界で代表的な2つの国家資格を紹介します。どんな資格が良いのかわからないという方は参考にしてください。

    • ITパスポート試験:ITに関する基礎的な知識
    • 基本情報技術者試験:ITエンジニアの登竜門として知られる国家試験

    試験の概要

    資格名 ITパスポート試験 基本情報技術者試験
    レベル 初級(基本知識) 初級(基本知識・技能)
    受験対象 全ての社会人・学生 情報技術者
    出題範囲ポイント ITの基礎知識 ITエンジニアの登竜門
    システム開発・運用・保守
    試験時間 120分 科目A:90分
    科目B:100分
    出題形式 多肢選択式(四肢択一) A: 多肢選択式(四肢択一)
    B:多肢選択式
    実施時期 随時

    【参照元】ITパスポート│【試験ITパスポート試験】情報処理推進機構 (ipa.go.jp)
    基本情報技術者試験 | 試験情報 | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構

    資格取得のための勉強には時間と労力がかかりますし、IT業界への就職に資格取得は必須ではありません。そのため、できる範囲でチャレンジしましょう。

    特に技術職を志望する方は、入社後でも実務を通して勉強することが可能です。

    葛西さん:もちろん資格を取得していることは評価されますが、現在資格取得に向けて勉強に励んでいるという姿勢も評価の対象になります。時間がなくて資格取得は難しい方でも、まずは参考書を買って勉強を進めていきましょう。

    IT業界にまつわるQ&A

    続いては…

    「IT業界で働くことのやりがいは?」「IT業界に向いている人ってどんな人?」など、皆さんが気になる質問に回答!

    IT業界に詳しい識者の方をはじめ、毎年多くの学生のキャリアカウンセリングを行い、累計20,000人以上の内定支援実績のあるdoda新卒エージェントのキャリアアドバイザーたちが、この後ズバリ本音でお答えします。

    ー IT業界のやりがいについて教えてください。

    IT化による社会貢献がやりがい。専門スキルを付けて成長できる魅力もあります。
    ITは人々の生活に根差しているといえるほど、社会にとって必要不可欠な存在です。IT技術を現実の社会に応用することによって、人々の暮らしや社会を豊かに便利に安全にしていけるという実感が得られる点は、この業界の大きな魅力として挙げられます。

    また、どのポジションにいても仕事の中で学び続けることができ、結果として専門スキルが身に付くでしょう。

    ー通信インフラ業界に未経験で就職できますか?

    大学で学んでいなくても働くことは可能です。

    大学でこの分野を学んでいなくても働くことは可能です。新卒・中途問わず、未経験でもチャレンジできる傾向にあります。求人としては顧客獲得の営業職のボリュームが多く、懐に飛び込む力、行動力、継続力、忍耐力などが活きる業界・職種です。また、成果に対する評価が高く、それに見合った対価を得られる企業様が多いのも特徴です。

    ーソフトウエア業界を目指す場合、勉強しておくことを教えてください。

    パソコンの周辺機器など、広く知識を身に付けておきましょう。

    エンジニアとしてモノづくりを行う場合、開発環境が必要となるので、セットアップのためのパソコン関連知識が多いに越したことはありません。プログラミング言語などのIT知識に加え、OS、ネットワーク、パソコンの周辺機器などにおいても、広く知識を身に付けておくとよいでしょう。特に、コマンドプロンプトなど、マウスを使わずにパソコンの情報を確認できるツールなどにも知識があるとよいと思います。

    IT業界の現状と今後

    IT業界は市場拡大と新技術の急速な進化を続けている一方で、人材不足が大きな課題です。この状況に対応するため、各企業では教育の強化や新たな人材獲得戦略が進められています。

    深刻なIT人材不足

    IT業界は市場の拡大と技術進化が続く中で、人材不足に直面しています。経済産業省が公開した「IT分野について」によると2030年までに約79万人の不足が予測されています。これはIT技術への需要拡大や少子高齢化による労働力の減少、IT技術の急速な進化が問題です。

    そのため、十分な人材確保が追いついておらず、多くの企業が未経験者を採用し、内部教育に力を入れる動きを見せています。

    この人材不足は、今後のIT業界にとって大きな課題でありチャンスです。企業は新しい教育手法や外国人材の活用、AI技術の導入など、さまざまな解決策を模索し取り掛かることでしょう。

    新しい技術による需要拡大

    IT業界は、AI(人工知能)、メタバース、5Gなどの新技術が急速に進化しており、これらが業界の成長を牽引しています。

    AIは、生成AIや個別の顧客対応など、さまざまな分野で活用され、日々の業務の自動化や効率化を促進しています。また、メタバースは、リアルとバーチャルの境界を曖昧にし、オンラインでの交流やビジネスの場を提供する新たなプラットフォームで注目の的です。

    さらに、5G技術は、その高速かつ低遅延の通信能力により、産業のデジタル変革を加速させています。これらの技術により、市場の需要は大幅に拡大し、新しいビジネスモデルやサービスが次々と生まれています。

    しかし、これらの先端技術を扱うことができるIT人材は依然として不足しており、業界全体としてそのギャップを埋めるための対策が求められています。教育の強化や、より多くの人材をこの分野に引き付けるための取り組みが重要です。これからのIT業界は、技術革新とともに、人材育成の進化も同時に進めていく必要があります。

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