企業からのオファーを見逃さない! dodaキャンパス公式アプリ ダウンロード

就活で志望業界は絞ったほうが良い?絞る時期や絞り方とは?

  • 就活ノウハウ
  • 2019.11.11

今の就職活動は開始時期などのスケジュールのルールが実質的に形骸化しており、各社前倒しで選考を行っているという話を聞いて、就活生の皆さんも不安を抱いているのではないでしょうか?

「最初に志望業界を絞ってしまうと、本当に自分に向いている業界と出会えなくなるのでは?」
「どこまで絞ればいいのか?」
説明会解禁前の11月~2月になると、
「今の時期から業界を絞り始めた方がいいですか?」
という質問もよく耳にします。

そこで本記事では、志望業界を絞るべきか否かをメリット・デメリットと併せて解説します。 さらに、志望業界を絞る時期や絞る際の注意点などもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

志望業界を絞る目的とは?

志望業界を絞る目的は、選択肢が多すぎる状況を回避することです。現在、数え切れないほど多くの業界や企業があり、それぞれに魅力があります。志望業界を絞らないままでいると、選択肢が多すぎて、どの企業を受ければいいのか決めきれない、ということも。

さらに、業界研究もどこから手を付けていいのかわからず、結局無駄な手間をかけてしまう可能性もあります。効率的に就活を進めるためにも、ある程度志望業界を絞っておくことは必要です。

dodaキャンパスでは、25問の質問に答えるだけであなたのキャリアタイプが診断できる『キャリアタイプ診断』をご用意!5分程度でサクッと分析ができるので、ぜひこちらもお試しください。その結果を見た企業から、あなたに合ったオファーを受け取ることができます。

※診断にはdodaキャンパスの会員登録・ログインが必要です

志望業界を絞るメリット・デメリットは?

志望業界を絞ることには、メリット・デメリットの両方があります。ここでは、主なメリット・デメリットを4つご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

メリット1:業界研究に時間を使える

前述した通り、志望業界を絞っておくと、無駄な業界研究をする必要がありません。その分、志望する業界研究に十分な時間を使えるということです。表面的な薄い業界研究ではなく、深い部分まで掘り下げた業界研究は、志望動機などを作成する際にとても役立ちます。

また、業界研究にどれだけ時間を費やしているかは、そのまま志望意欲として企業に受けとられることも多いです。志望意欲の高い人ほど就活では有利になるため、志望度の高い業界の研究に時間を費やせるのは大きなメリットと言えるでしょう。

「業種」「業界」「職種」「業態」違いとは? 就活前に知っておこう!

業界研究のやり方をやさしく解説|就活を成功に導く業界研究の必須項目4つ

業界研究のやり方を徹底解説!業界と職種の違いを理解して就職活動を有利に進めよう

メリット2:特定業界に強くなり、志望動機に熱意や説得力が生まれる

志望業界を絞るということは、特定の業界をとことんリサーチすることになります。特定の業界を研究すると、業界内の企業の関係性や代表的な企業の特徴も見えてくるものです。それは、企業研究をするうえでも役立つ情報になります。企業研究が徹底していれば、企業への理解が深まり、志望動機に熱意や説得力が生まれますし、何より志望意欲が高いという印象を与えられるでしょう。

企業研究のやり方を分かりやすく解説!就活や面接に使える企業研究の基本

企業研究に役立つSWOT分析。就活で使うメリットとフレームワーク

デメリット1:就職先の選択肢が減る

数多くの業界からいくつかを絞る、ということは、それ以外の業界は選択肢から除外するということ。除外した業界に、もしかしたら自分にぴったりの業界が存在していた可能性もあり得るでしょう。就職先の選択肢が減ってしまう点はデメリットとして理解しておきましょう。

デメリット2:視野が狭くなる

志望業界を絞って特定の業界のみを見ていると、どうしても視野が狭くなってしまいがちです。それは、志望動機が浅くなることにも繋がってしまうので要注意。志望業界を絞ったとしても、関連する業界の研究は必要だと言えます。業界同士の繋がりを把握したり、比較をしておくと、志望動機の説得力は増します。

志望業界を絞る時期はいつ頃から?

まず結論ですが、「この時期までに絞るべき」という明確な時期はありませんし、無理して業界を絞るべきではありません。 特に就活が本格的に始まる前から絞ると、自分に合った業界を見逃すことになりかねないので、注意が必要です。

3年次の夏からインターンシップに参加し、就活の準備をしてきた人の場合、3年次の2月頃(解禁前)に、様々な業界をリサーチしつつ自己分析を行うことによって、自分なりの企業選びの軸が見えてくるはず。自分にとって就活で最も重要視する部分は何かが見え始めると、自ずと志望業界も絞れてくるでしょう。

dodaキャンパスでは、企業からインターンや選考のオファーが届く逆求人サービスです。企業からアプローチがあることで、視野を広げるきっかけにも、自分1人では見つけられなかった企業との出会いもあります。自分で企業を探して応募するだけでななく、逆求人サービスも活用することをおすすめします。

逆求人とは?逆求人の意味や仕組み、利用するメリット

絞る基準(≒就職活動の軸、企業選びの基準)ってどう確立するの?

「説明会解禁前に業界を絞り始めた方がいいの?」という質問をする方は、視野を広げる活動に注力をしたほうがいいのか、それとも志望度の高い業界の対策に注力をしたほうがいいのか、という二者択一でおそらく悩んでいるのだと思います。

そもそも「視野を広げる活動」と「志望度の高い業界の対策」はどちらか1つを選ぶものではなく、両方とも継続して行っていくものです。ただ、自分自身の状況と時期に合わせて注力するバランスを変えていくことを忘れないように注意してください。

何となくインターンシップなどに参加して、「社員と合わなさそう」「雰囲気がなんか嫌だった」「参加している他の参加者を見て違うと思った」等の感覚的・表面的な感想で終わってしまっているようであれば、いつまでたっても絞る基準は確立できません。

そんな方に是非やって欲しいのは、「“違うかも”と感じた違和感の理由を振り返り、整理する」ということです。下記を参考に整理してみてください。

(1)ゴールデンサークル理論

ゴールデンサークル理論という言葉を聞いたことはありますか? TEDの人気講義「Whyから始めよ!」で知られているサイモン・シネックという方が提唱した理論です。

ゴールデンサークル理論は、下記の図のように、Why(なぜやるのか?)、How(どうやってやるのか?)、What(何をするのか?)に基づいて構成されています。 この理論の主張は、「Whyから考え行動に移すことが、本質的なプロセスであり、人を動かす」というものです。

(2)就職活動におけるWhy・How・What

就職活動においても、ゴールデンサークル理論は非常に有効です。 就職活動に置き換えると、Why・How・Whatは下記のようになります。

  • Why:何の為に働くのか?働くことを通じて何を得たいのか?
  • How:Whyを実現する為に、何が必要なのか? ※仕事内容、風土・文化、環境、制度など
  • What:どの業界か?どの企業か?

自分自身の中で就職活動におけるWhy・Howが確立されており、納得感を持てていれば、自ずと業界が絞られてきます。この状態が、無理せず業界を絞れている状態です。

インターンシップ・説明会等を通じて、自分自身のWhy(=何の為に働くのか?働くことを通じて何を得たいのか?)と向き合い、自分自身の価値観・こだわりが明らかになってきた時、自ずと業界は絞られます。

就職活動は時期によって市場の状況も大きく変わるので、「視野を広げる活動」と「志望度の高い業界の対策」のバランスを常に意識をしながら、就職活動に取り組んでいってください。

「視野を広げる活動」と「志望度の高い業界の対策」のバランスには、正解はありません。 ただ、「志望度の高い業界の対策」に余力を生み出す為にも、早めに「視野を広げる活動」を行い、説明会解禁直前の2月末までには、就職活動におけるWhy・Howが確立されている状態を目指して欲しいと思います。

業界を絞るときのポイントと注意点

多くの業界をリサーチする

選択肢を狭めすぎないためにも、多くの業界をリサーチしてみるのがおすすめです。たとえ興味がない業界でも「調べてみると意外に面白そうだった」ということがあるので、まずはいろいろな業界をリサーチしてみることから始めましょう。

自分の目と耳で確認しよう

インターネット上にはさまざまな情報が載っておりとても便利ですが、インターネットだけに頼るのはやめましょう。合同説明会や興味のある業界で働いているOB・OGなど、さまざまな場所から情報を得るようにすると、客観的な判断がしやすくなります。

ネガティブな意見だけを聞くのはやめよう

ポジティブな意見とネガティブな意見の両方が出てきたときに、どうしてもネガティブな意見を重視しがちですが、どの業界も良い意見と悪い意見があるので、あまりネガティブな意見だけに振り回されないようにしましょう。公平性のある情報から判断するのが、いい志望業界の絞り方です。

まとめ

就活を始める前から働きたい業界を決めている人であっても、調べてみると想像と違うこともあります。そこでおすすめなのが、最初から業界を絞るのではなく、まずは視野を広げて業界のリサーチをしていく中で興味が出てきた業界に絞っていく、という方法。いろいろなところから情報を得て、自分に合った業界を見つけ、就活を成功させましょう!

keyboard_arrow_up