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理学部の人気の就職先とは?業界や職種、学科別に紹介

  • 就活ノウハウ
  • 2021.02.08

理学部の就職は厳しいと言われることがあり、もしかしたら不安を感じている理学部の就活生もいるかもしれません。しかし、就職率などのデータは比較的高い数値が出ており、メーカーを中心にIT業界や保険・金融業界、教育業界などで多くの理学部出身者が活躍しています。

今回は、理学部の就活にフォーカスして、人気の就職先や職種、面接対策などについて解説していきましょう。

目次

    理学部の就職は難しいって本当?

    理学部の就活を語るとき、よく引き合いに出されるのが工学部です。理学と工学の違いとしてよく言われるのが、理学は「理論の学問」であるのに対し、工学は「実践の学問」だということ。工学は、社会に役立つ技術を開発する実践的な学問であるため、就活マーケットでも工学部生は高い需要があります。

    しかし、だからと言って理学が非実践的であり、理学部生が就職に不利というわけではありません。工学部のように自分の専攻分野の直結する業界・職種に就職する学生は少ない傾向にありますが、理学部で身に付けた知識・スキルを活かせる業界・職種はたくさんあります。実際に、多くの大学で理学部生の就職率は9割を超えており、様々なフィールドで理学部出身者が活躍しています。

    あくまでも一例となりますが、東邦大学(理学部)の就職率は95.1%、立教大学(理学部)は97.2%、山形大学(理学部)や京都産業大学(理学部)は100%と、非常に高い就職率を誇っています。理学部の先輩たちと同じように自信を持って就活に臨めば、きっと希望の就職を叶えられるはずです。

    ※参考:理学部 | 進路・就職 | 東邦大学

    ※参考:就職・進学データ | 立教大学

    ※参考:卒業後の進路 | 山形大学理学部・大学院理工学研究科

    ※参考:進路・就職 | 理学部 | 京都産業大学

    逆求人サービスを利用しよう!

    理学部に限らず理系全般に言えることですが、就活の時期なるとちょうど大学での研究が忙しくなってきます。今日は研究、明日はアルバイトとなってくると、なかなか就活に時間を割くことができません。そこで活用したいのが、「逆求人サービス」です。

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    理学部に人気の就職先・業界は?

    メーカーを中心にIT業界や保険・金融業界、教育業界など、幅広い業界で多くの理学部出身者が活躍しています。

    メーカー

    就活生必見!メーカー・製造業界の仕事内容や動向、トレンドを押さえよう

    理学部生の就職先としてダントツで人気が高いのがメーカーです。化学科の就活生であれば化学メーカーへ、物理学科の就活生であれば電機メーカーや半導体メーカーへ、生物学科の就活生であれば食品メーカーや製薬メーカーなどへ進む傾向にあります。

    IT業界

    IT業界も、理学部生に人気の高い就職先です。IT業界ではプログラミングスキルやデータ解析スキルが歓迎されるため、数学科や物理学科の就活生はIT業界を選ぶ傾向にあります。就職後はエンジニアとしてシステム開発やアルゴリズム開発に携わるなど、幅広く活躍しています。

    【就活生必見】IT業界を徹底研究!仕事内容や今後の動向とは

    保険・金融業界

    保険・金融業界に進む理学部生も少なくありません。理学部の研究では、データを根拠として論理的に分析を進めていきますが、このような経験は保険・金融業界で重宝されます。

    教育業界

    教師や塾講師として教育業界で働く理学部生も多くいます。教育業界はある意味、数学や物理、化学や生物など理学部で身に付けた専門性を直接活かせる業界だと言えるでしょう。

    理学部の学科別の就職先・業界は?

    理学部には、数学科や化学科、物理学化や生物学科、地学科などの学部が設けられているのが一般的です。それぞれの学科ごとに人気の就職先・業界をご紹介します。

    理学部「数学科」の場合

    数学科の就活生に人気があるのが、保険業界やIT業界、メーカーなどです。また、数学の教師・講師として働く人も少なくありません。

    保険業界では、新たな保険商品を考案するアクチュアリーや、数学・物理学に基づいた金融商品開発をおこなうクオンツとして活躍する理学部生もいます。IT業界では、数学や統計学の知識を活かしてITエンジニアとして働く人が多いようです。
    ※ アクチュアリー、クオンツ、ITエンジニアなど、職種についての詳細は後述しています。

    理学部「化学科」の場合

    化学科の就活生に人気があるのが、製造業界や化粧品業界、製薬業界などです。化学科の就活生は各種化学物質の特性を理解しているため、化学系メーカーや化粧品メーカーで化学繊維や樹脂、化粧品や医薬品の研究開発に携わるケースが多々あります。また、理科や化学の教師・講師になる人も少なくありません。

    理学部「物理学科」の場合

    物理学科の就活生に人気があるのが、メーカーやIT業界、コンサル業界などです。物理学科の就活生は力学や電磁気学、量子力学や統計力学の知識があるため、電機メーカーや半導体メーカー、医療機器メーカーで新製品の開発に携わる人が多くいます。また、IT業界とも親和性が高く、ビッグデータの解析やプログラミングの仕事に就く人も少なくありません。

    理学部「生物学科」の場合

    生物学科の就活生に人気があるのが、メーカーや食品業界、製薬業界などです。生物学科で身に付けた知識を活かして、食品メーカーや製薬メーカーの研究開発職に就く人は多くいます。また、バイオ系メーカーを志す学生もいます。

    理学部「地学科」の場合

    地学科の就活生に人気があるのが、建設・土木業界やエネルギー業界などです。地質調査の知識を活かして、土木・建設の分野や、石油・天然ガスなどエネルギー領域で活躍する人が多くいます。また、測量や地質調査(地質コンサルタント)、環境調査などの仕事も人気があります。

    理学部に人気の職種は?

    研究開発

    理学部の就活生にもっとも人気がある職種が研究開発です。研究職は、まだ世の中に存在しない新しいものを研究する基礎研究と、すでに存在するものを応用して新たな研究をおこなう応用研究があります。

    開発職は、研究結果をもとに新しい商品を開発する商品開発と、商品やサービスを生み出すための新技術を開発する技術開発に分かれます。なお、学部卒でも研究開発職に就くことはできますが、大手の研究開発職などは採用条件を「修士以上」に限定しているケースもあります。

    品質管理

    製品の品質が安定するように管理する品質管理職も、理学部の就活生に人気の職種です。品質管理の仕事は主に、高品質な製品を安定的に供給できるよう、生産ラインや完成品の分析・改善などをおこないます。

    食品や化粧品、医薬品、家電製品や自動車の部品など、様々な分野の製造現場で必要とされる職種で、製品の安全性・信頼性を担保する重要な役割を果たします。

    ITエンジニア

    ITエンジニアは理学部生と親和性の高い職種です。ITエンジニアと言うと、一般的にはプログラマやシステムエンジニアを指しますが、最近ではデータサイエンティストの需要が高まっています。

    データサイエンティストとは、主にビッグデータから必要な情報を収集・抽出する専門職のこと。データの分析結果から経営改善や商品開発などの施策立案をおこなうこともあり、エンジニアというよりコンサルタントとしての色合いが強い職種です。

    アクチュアリー

    保険業界で、アクチュアリーとして活躍する理学部生もいます。アクチュアリーとは、数学的手法を活用して不確定な事象を予測する専門職のこと。様々なデータを分析し、確率論や統計学を駆使して将来起こり得る事象を予測し、その結果を新しい保険商品の開発などに活かしていきます。なお、アクチュアリーとして働くには、公益社団法人 日本アクチュアリー会がおこなう資格試験に合格する必要があります。

    クオンツ

    銀行や証券などの金融業界で、クオンツとして働く理学部生もいます。クオンツとは、金融工学や数理モデルなどの高度な数学的手法を活用して市場動向やリスクを分析・予測し、金融商品の開発や投資戦略の立案をおこなう専門職のこと。

    銀行や信託銀行、保険会社や証券会社、資産運用会社やコンサルティング会社など、金融関係の様々なフィールドで活躍します。

    教員

    理学部を卒業し、中学・高校などの教員になる人も多くいます。教育現場であれば、数学や物理、化学や生物など、各学部で身に付けた専門性を存分に発揮することができます。教員のほか、学習塾や予備校の講師も人気です。

    臨床検査技師

    理学部から臨床検査技師になる人も一定数います。臨床検査技師とは、医療機関などで患者の健康状態を検査する専門職で、主に血液や体液、排泄物などを分析する検体検査と、脳波や心電図、心音図などのデータを計測する生体検査に分かれます。主な就業先は医療機関ですが、食品業界や化粧品業界の研究開発室も就業先の候補になります。

    面接で理学部ならではの質問を聞かれたら?

    理学部を選んだ理由は「社会とのつながり」を意識して

    就活の面接では、理学部を選んだ理由を聞かれるケースもあるので、回答を準備しておく必要があります。素直に回答して構いませんが、自分目線での話にとどまらず、社会とのつながりや社会的な意義を交えて話せると印象が良くなります。

    ▼理学部を選んだ理由を聞かれたときの回答例

    東日本大震災で原発の問題が取り沙汰されたのをきっかけに、原子力に頼らないエネルギーづくりに興味を持ちました。同じ頃にニュースで、駅の改札で人々が床を踏むことで発電させる仕組みを知り、発想次第でいろんなところにエネルギーを生み出せるチャンスがあるのだと思い、その可能性を探るべく理学部への進学を決めました。資源が限られている日本では、新エネルギーにかかる期待は大きく、今後も避けて通れない課題であると考えています。

    理学部の研究内容は、知らない人にも分かりやすく

    就活の面接では、理学部での研究内容を聞かれるケースがあるでしょう。この質問は、もちろん研究内容から応募者の専門性を知るための質問ではありますが、それと同時に、コミュニケーション能力を測るための質問でもあります。

    人事担当や面接官は文系出身者も多く、当然、理学部の研究内容に精通しているわけではありません。仮に同じ研究内容だとしても、それを分かりやすく伝えられる人がいる一方で、何の話をしているのかさっぱり分からない人もいます。当然、企業として採用したいのは前者です。

    そのため、専門的な内容をいかに分かりやすく伝えられるかを意識して回答しなければいけません。事前準備としては、研究内容を知らない家族や他学部の友人などに説明して、感想をもらうのがおすすめです。

    ▼「研究内容」の質問に対する回答例

    私は、時刻による学習効率の変化について研究をしていました。私自身、高校受験の頃から勉強する時刻によって効率が上がったり下がったりすることを何となく認識しており、その謎を解き明かしたいと考えたのが研究テーマを決めるきっかけになりました。研究室ではマウスを使った実験で、脳の海馬にある体内時計の変化によって記憶のしやすさがどう変わるかを調べていました。研究は志半ばで後輩に託すことになりますが、いつかこの研究が学習効果の向上や、老化による記憶障害の改善に役立つ日が来ると思っています。

    まとめ

    理学部の学生はみな、「どうしてこうなるんだろう?」という探究心を持っています。その探究心に従い、物事を深く分析したり、根気よく観察・検証を重ねたり、そこから法則を発見したりする力に長けています。

    このような観察力や分析力、検証力といった能力は、様々な仕事で活かすことができるはずです。理学部生ならではの強みをうまくアピールして、ぜひ納得のいく内定を勝ち取ってください。

    また、dodaキャンパスでは、選考対策ができるイベントも随時開催していますので、ぜひ参加してみてください!

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