プロフィール
企画名:「地域復興アプリーあなたと街の人をつなぐアプリ『Local Mate』」
創価大学 2年
松岡 さん
※本記事は「[キャリアゲートウェイ powered by dodaキャンパス]ービジネスコンテスト2023」の受賞者インタビュー記事です。
本ビジネスコンテストは、「大学低学年のうちに実践的な経験を経て、さらに学びや経験を深めてほしい」という考えのもと、大学1,2年生を対象に腕試しと成長機会を提供するべく開催されました。
「SDGs課題をアプリで解決」をテーマに、興味のあるSDGs課題を選択し、解決策を提案。多くの素晴らしい企画の中から、最優秀賞(1組)、優秀賞(2組)、企業賞(16組)、審査員特別賞(1組)の計20組が表彰を受けました。
この記事では、受賞企画の内容から、ビジコン参加の理由や参加によって得られた経験まで、受賞者の声をお届けします。
目次
ひとり暮らしを始めて感じた、地域における交流の不足
――「キャリアゲートウェイ ビジネスコンテスト2023(ビジコン)」に参加したきっかけを教えてください。
私と同じ学部の方が昨年のビジコンで優秀賞を受賞したことを知り、自らも力試しとして挑戦したいと考えたことがきっかけです。こうしたコンテストはグループでなければ参加できないイメージがあったのですが、個人でも参加できて、自分の考えを企業の方に見ていただけるという点に惹かれました。当初は大学生活が忙しい中で、最後まで完走できるか不安もあったのですが、自分のビジネスアイデアを具体化したいという思いが強く、ギリギリまで悩んで応募を決めました。
――ビジコンで発表したアプリの内容について教えてください。
私の考えたアイデアは、SDGsの11番目の項目である「住み続けられるまちづくりを」にフォーカスしたアプリです。タイトルは「Local Mate」。
私は大学生になってから一人暮らしを始めたのですが、地域コミュニティにおける対面での交流に物足りなさを感じていました。もしもインターネット上でのつながりがなくなったとき、大学でのつながり以外に、その地域に自分を支えてくれる人はいるのか。そうした危機感から、アプリを通じて対面でのつながりを生み出し、地域コミュニティの復興に貢献したいと考えました。
具体的な仕組みとして、スポーツや趣味を介して集まりたいコミュニティ側がアプリに情報を登録。それをアプリ内の地図上に表示し、ユーザー側はキーワード検索や位置情報から興味のある集まりに参加できるというものです。
類似のアプリを自ら利用して差別化のヒントを探った
――企画を考えるうえでこだわったところやアイデアの独自性はありますか。
このアプリは地域で発行しているコミュニティ関連の広報誌などの代わりになる可能性があるため、そこで使われている自治体の予算を分配いただくことでマネタイズの面をクリアしたいと考えました。
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これには、もちろん地域と密着したアプリにしたいという思いもあるのですが、もうひとつ理由があります。こうしたコミュニティアプリは、一歩間違えると詐欺や悪質な勧誘をはじめとする犯罪の入り口になってしまうリスクがあります。そこで、自治体と連携することによって信頼性や透明性を担保し、誰もが気軽に利用できるアプリにしたかったんです。
――今回の企画を考えるうえで大変だったことは?
自分のアイデアを具体的な企画にしていく作業は難しかったですね。他のアプリとの差別化を図るために、自分でもいろいろと使用してみたりして。ただ、既存のアプリはパートナー探しや国際的な交流に特化しているものが多く、地域交流に強みを持つ自分のアイデアに近いものがないという気づきもありました。
また、自分のモチベーションを維持することにも苦労しました。今回のビジコンではメンターの方がついてくださり、メインとなるアイデアのことからスライドのフォントといった細かいところまで定期的にアドバイスをしてくれるので、その貴重な機会を無駄にしないようにしっかりと準備を進めました。やっぱり、人の目があるのとないのではやる気が大きく変わると思いますね。
他の参加者の発表や企業からの意見が大きな刺激に
――今回のビジコンに参加してよかったと思うこと、学べたと思うことは?
今回の私のプランの大きな特長は、ユーザーやコミュニティからは一切お金をもらわずに、自治体からの資金調達のみで運営できるところにあると思っています。他の参加者の発表を見ていると、ユーザーの利用料や広告費用によって資金サイクルを回しているものがあり、視点の異なる発想から刺激をもらうと同時に、自らのアプローチの独自性に対して自信を持つことができました。私がアプリを通じて叶えたい最大の目標は地域交流の復興です。ユーザーの金銭的な負担がないという点は目的に合っていると感じましたし、実現の可能性も高いのではないかと思いました。どの発表も目的に応じた資金調達のアイデアが練られており、非常に発見の多いイベントだったと考えています。
――企業の方からのフィードバックで印象に残っているものはありますか?
「地域コミュニティに特化したアプリがない理由を考えてみてほしい」と言っていただけたことは衝撃的でした。それまで、自分は仮説に沿った思考ができていると思っていたのですが、「ない理由」をどうやって考えればいいのかわからなくて。そして、その要因がインターネットの情報を基に仮説を立てていることにあると思いいたりました。「ある理由」を考えるのであれば、インターネットにキーワードをいれて検索すれば多くの情報がヒットします。しかし、「ない理由」は自ら深く考えなければ辿り着けません。企業の方の意見を聞いて、自分ができていなかったことにも気がつくことができました。
IT技術を活用して社会課題の解決に貢献したい
――今回の経験をこれからの大学生活にどのように活かしたいですか?
アプリを使って社会問題を解決するというアイデアを考えたことで、IT技術による課題解決に対して自分が興味を持っていることを再認識できました。これからの時代、ますますIT技術と生活は切り離せないものになると思います。IT技術を活用して人のポテンシャルを広げるような仕事をしたいという自分のキャリアの方向性も見えてきたので、関連する企業のインターンなどにも参加しつつ、自分の理想とするキャリアを探していきたいです。
――最後に、ビジコンに興味を持つ学生にメッセージをお願いします。
今回のビジコンは、長期間にわたる取り組みで時にモチベーションが低下することもありました。それでも原点である「参加しようと思った理由」を思い出すことで、壁を乗り越える経験ができたと思います。少しでも参加してみたいと考えている人は、ぜひ諦めずに最後まで走り切ってほしいと思います!
※掲載情報は2024年1月時点の内容です。
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