インターンシップに参加すると、ほとんどのケースでアンケートか感想文の提出を求められます。
特に、汎用的能力・専門活用型インターンシップの場合は、学生の情報が選考時に活用されることもあるため、採用担当者が感想文をチェックしている可能性は高いでしょう。
今回は、インターンシップに関する感想文の書き方や例文、そして周りと差がつくポイントについて詳しくお伝えします。
目次
インターンシップ感想文の作り方
インターンシップの感想文を書くときは「何から書けば良いかわからない」など、戸惑うことも多いでしょう。感想文の書き方がわからない場合は、参加内容を思い起こし、次の順序で考えを整理してみてください。
感想文を書くまでの流れ
STEP1:インターンシップの目的や概要を振り返る
STEP2:インターンシップで学んだことを整理する
STEP3:総括と今後の目標を考える
STEP4:御礼
STEP1:インターンシップの参加目的や概要を振り返る
インターンシップの感想文を書くときは、参加目的やプログラムの概要を思い出し、箇条書きにしてみましょう。
例えば「マーケティング関連の職種に興味があった」「〇〇株式会社の社会貢献事業に共感した」など、インターンシップに参加した理由を書き出してみてください。参加目的を明確にし、感想文に織り込めるようにすれば、好印象を持ってもらえる可能性も高いでしょう。
企業は「目的意識があるか?」「主体性を持っているか?」など、多面的な角度から学生を評価します。「漠然とインターンシップに参加したのでは?」などと思われないよう、参加目的は明確にしましょう。
STEP2:インターンシップで学んだことを整理する
次に、インターンシップで得た学びを簡潔にまとめましょう。
業務を通じて新しく知った知識や、チームでの取り組みから得た気づき、直面した課題とその解決策など、印象に残った内容を3〜4点ほど振り返ります。
企業は、学生が何を学び、どう成長したかを重視しています。参加中に配布された資料や担当者の説明を思い返すと、書くべきポイントが見つかりやすくなります。
STEP3:総括と今後の目標を考える
学びを整理したら、それを今後のキャリアにどう活かすかを明確にします。例えば「マーケティングの基礎を学び、次は戦略立案にも挑戦したい」といった具体的な目標を書くと、採用担当者に成長意欲が伝わります。
企業はキャリアビジョンの有無や前向きな姿勢も評価するため、ポジティブな方向性で締めくくりましょう。
STEP4:御礼
最後に、インターンシップへ参加できたことへの感謝を述べます。「貴重な機会をいただきありがとうございました」といったシンプルな一文で構いません。たとえ就職を希望しない企業でも、開催のために多くの時間や労力を割いてくれた担当者への感謝は、社会人としての基本マナーです。
また、インターンで得た経験は、あなたの魅力を伝える絶好の材料です。今すぐdodaキャンパスのプロフィール(キャリアノート)に反映し、企業にアピールしましょう。参加意欲が評価され、オファー獲得のチャンスが広がります。

類型別インターンシップ感想文の例文
ここからは、オープンカンパニーや汎用的能力・専門活用型インターンシップなど、実際のケースを参考に、理想的な感想文の例文をご紹介します。
ちなみに「感想文は最低何文字書くべきか」気になるところですが、特に決まったルールはありません。ただ「入力フォームがほとんど埋まらない」など、極端に文字数が短い感想文は考えものです。最低でも300文字以上、できれば500文字程度の文章は書きましょう。
オープンカンパニーの感想文
オープンカンパニーの感想文は、説明会で感じたことや、実際に企業の雰囲気を見て思ったことを率直に書くと良いでしょう。
仕事内容に関する具体的な説明があったなら、自分が描いているキャリアビジョンとの関連性や、「説明を聞いて目標が明確になった」といった参加前後の変化を伝えるような内容がオススメです。
オープンカンパニーは数時間のみの参加となるため、取り上げる要素が乏しく、内容も薄くなりがちです。単なる感想文で終わらないよう、説明会の内容などを一度書き出して情報を整理しておくと、上手に書けるでしょう。
インターンで得た経験は、あなたの魅力を伝える絶好の材料です。今すぐdodaキャンパスのプロフィール(キャリアノート)に反映し、企業にアピールしましょう。参加意欲が評価され、オファー獲得のチャンスが広がります。
【構成と例文 ※データサイエンティストに関するオープンカンパニーに参加した場合】
1.冒頭の挨拶 | このたびは、〇月〇日の御社のオープンカンパニーに参加させていただき、誠にありがとうございました。 |
2.参加目的の振り返り | 私は、現在教育分野におけるビッグデータの活用について研究をしています。今回のオープンカンパニー「データサイエンティストの未来」は、私の研究分野と重なる部分もあり、大変学ぶところが多くありました。 |
3.学んだこと | 今回、オープンカンパニーでの経験を通じて、データサイエンスの実践的な応用について多くを学ぶことができました。特に、教育分野におけるビッグデータの分析方法や、それを用いた学習効果の最適化に関するセッションは、とても参考になりました。また、御社からデータサイエンスの応用事例や課題についても教えていただき、大学での研究内容とリンクさせることもできました。 |
4.今後の目標 | 今回のオープンカンパニーでの経験を踏まえ、私は教育分野におけるビッグデータの活用方法について、さらに研究を深めたいと思います。また、データサイエンスのスキルを磨き、御社に貢献したいと考えています。 |
5.御礼 | 最後に、このような貴重な機会を提供していただき、心から感謝申し上げます。今後も御社のインターンシッププログラムや会社説明会があった際には、可能な限り参加させていただきたいと思います。この度は本当にありがとうございました。 |
汎用的能力・専門活用型インターンシップの感想文
次に「汎用型能力・専門活用型インターンシップ」の感想文についても例文を見ていきましょう。長期間にわたるプログラムでは、さまざまなスキルが学べるため、感想文も具体的な内容が理想です。
例えば、汎用的能力インターンシッププログラムの場合は、コミュニケーションスキルや課題解決能力、チームワークの在り方など、具体的に学んだ内容と将来的な目標を書くとよいでしょう。
専門活用型インターンシップでは、自分が希望している職種と学んだ内容がどのようにリンクしたかといった事柄について、具体的に書くのがオススメです。
【構成と例文 ※マーケティング戦略に関するインターンシッププログラムに参加した場合】
1.冒頭の挨拶 | 貴社のインターンシッププログラムに参加させていただいた「〇〇大学経営学部の〇〇〇〇」です。このたびは、貴重な機会を提供していただき、心より感謝申し上げます。 |
2.参加目的の振り返り | 私がこのインターンシップに参加した主な目的は、学んできたマーケティング理論を実際のビジネスシーンでどのように活用できるかを理解することでした。また、即戦力となれるようにWebマーケティングの最新の動向を理解し、実践的なスキルを身につけることも目標としておりました。 |
3.学んだこと | インターンシップを通じて、SEO、コンテンツマーケティング、デジタル広告戦略など、Webマーケティングに関する深い知識を得ることができました。特に2日目に実施されましたグループワーキングでは、御社の担当者さまや他校の学生の違った視点での考え方に刺激を受け、とても有意義な時間となりました。 |
4.今後の目標 | 今回の経験を活かし、将来はマーケティング戦略の立案と実行を通じて、企業の成長に貢献できるよう努めたいと思います。また、マーケティング分野での最新のトレンドや技術を学び続け、変化する市場環境に柔軟に対応できるスキルも高めます。 |
5.御礼 | 今回のインターンシップを通じて、大学で学んでいる理論と実務で必要なスキルとのギャップも埋めることができました。このプログラムをご準備いただいた関係者の方々に改めて感謝申し上げます。このたびは、本当にありがとうございました。 |
インターンシップの感想文を書いたなら、その内容を「ガクチカ」にも活かしましょう!インターンで得た経験は、あなたの魅力を伝える絶好の材料です。今すぐdodaキャンパスのプロフィール(キャリアノート)に反映し、企業にアピールしましょう。参加意欲が評価され、オファー獲得のチャンスが広がります。
これは気を付けたい!感想文を書く上での注意点
感想文は、書き方ひとつで印象が大きく変わります。せっかくの経験も、表現方法を誤るとマイナス評価につながることも。ここでは、インターンシップの感想文でやってしまいがちなNGパターンと、その改善方法を紹介します。
否定的な意見ばかりを書いてしまう
インターンシップでネガティブな体験があっても、感想文に否定的な意見ばかりを書かないようにしましょう。
また「インターネットの情報からコピーしただけ」のような、内容が薄い根拠のない感想文も書くべきではありません。実際に学んだ内容をもとに、説得力のある感想文を書きましょう。
企業の採用担当者は、学生の「主体性」を見ています。
ネガティブな体験をした場合でも、自分が主体となってどのように改善していくのか?など、前向きな意見に変換して文章にまとめるのが理想です。ポジティブな表現に変換することで、リーダーシップや問題解決能力をアピールする機会にもなります。
下記に、ネガティブな体験をポジティブな表現に変換する例文をまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
【ネガティブな体験をポジティブな表現に変換する例】
ネガティブ | ポジティブ |
---|---|
タスクが難しく、ついていくのが大変 | 挑戦的な課題を頂き、自分のスキル向上に役立った |
グループワークで意見が対立した | 違った視点での意見を聞くことができ、大変参考になった |
期待していた業務体験ができなかった | 自主的な学びをしていく機会を頂けた |
自己アピールばかりの感想文はNG
インターンシップの感想文は、自己アピールだけに偏らないよう注意しましょう。求められているのは、自分の強みやスキルの自慢ではなく、 実際に学んだことや将来に向けた気づきです。
自己主張ばかりになると、採用担当者に次のような印象を与える恐れがあります。
- 自己中心的:他人の意見や貢献を軽視しているのでは?
- 協調性がない:チームより個人プレーを優先するのでは?
- 柔軟性の欠如:新しい考えや意見を受け入れにくいのでは?
インターンシップの感想文は、実際の学びを詳細に記載し、反省すべき点などがあった場合は謙虚な考えを書くことも大切です。
企業が感想文の提出を求める理由&チェックポイント
インターンシップ後に企業が感想文を求めるのは、単なる感想集めではありません。背景を知っておくと、何を書けば評価につながるかが明確になります。主な目的は次の3つです。
1)次回プログラムの改善
学生の感想は、プログラムの効果を測り、次年度の内容をより実践的で有益なものにするための材料です。率直なフィードバックは歓迎されますが、改善提案や感謝の一言を添えると印象が良くなります。
2)習熟度の確認
参加後にどの程度知識やスキルが身についたかを確認するためでもあります。理解度が低ければプログラム内容を見直す必要がありますが、学生側も適応力を見られる可能性があるため、努力や工夫を示す内容にしましょう。
3)組織適応度の把握
協調性・主体性・積極性といった「働く姿勢」も感想文から読み取られます。ネガティブな印象を避け、役割への責任感やイニシアティブを取った経験を盛り込みましょう。
インターンシップの感想文を書いたなら、その内容を「ガクチカ」にも活かしましょう!インターンで得た経験は、あなたの魅力を伝える絶好の材料です。今すぐdodaキャンパスのプロフィール(キャリアノート)に反映し、企業にアピールしましょう。参加意欲が評価され、オファー獲得のチャンスが広がります。

インターンシップに参加するときの3つの注意点
第一志望の企業を目指すなら、インターン参加中から感想文作成を意識しましょう。特に次の3点を押さえておくと、内容の濃い感想文が書けます。
1. 感想文に書くポイントをメモする
プログラム中に得た気づきや成果は、時間が経つと忘れがちです。活動内容や成果、挑戦や失敗からの学び、担当者からのフィードバックなどを簡単にメモしておきましょう。これが感想文の説得力を高めます。
2. グループワークには積極的に参加する
発言やアイデア提案、他者の意見を尊重する姿勢、リーダー役の経験などは、感想文でのアピール材料になります。問題が発生したら解決策を提案するなど、主体性を見せることも大切です。
3. わからないことは質問する
質問は、理解を深めるだけでなく積極性のアピールにもなります。単なる疑問ではなく、自分の考えを示したうえで尋ねると印象が良くなります。
例:「私は○○と理解したのですが、実務ではどのように行うのでしょうか?」
感想文は前向きな言葉で締める
インターン経験は選考の評価材料になることがあります。感想文では、自分の体験を根拠を持ってポジティブに表現し、最後に感謝の一文を添えましょう。
「学び→今後の目標→感謝」という構成でまとめると、読み手に好印象を与えられます。
本記事のおさらい
●インターンシップの感想文は、学んだことを振り返り、今後の目標と感謝で締めくくるのがポイント
●自己アピール中心の文章や、単なる感想は避ける
●インターンシップに参加する際は、あとで感想文を書くために要点をメモしておくのがオススメ

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