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【人生の足跡 vol.3】「私は何のためにはたらくのか?」 アルバイトを経て価値観が変わった先輩の答えは?

  • 大学1,2年生
  • 2021.03.12

プロフィール

dodaキャンパス インターン生 各務 奨
・都内国立大学に通う2021年卒学生
・在学中は陸上競技部で活動し、人材系企業2社でインターンシップを経験

withコロナでの大学生活もほぼ1年が過ぎ、思い描いていた大学生活とのギャップがある方も多いのではないでしょうか。

「海外にも行けず、大きな刺激がない……」
「もうすぐ新学年になるのにのにこんな毎日で大丈夫なのかな…」
「旅行などは外に出づらい雰囲気もあって行けず、なんとなく毎日が過ぎていく…」

新型コロナウイルスの影響に限らず、学生生活にも慣れてきて刺激がないと感じていたり、周りの目立つ学生と比べて、このままで良いのかと不安に思うこともあると思います。

そこで今回は、特別な経験ではなく、アルバイトという身近な生活の中で、「自分の価値観が変わった」という経験をした社会人の先輩にお話を聞きました。ぜひ参考に、あなたの身近にある成長へのきっかけを見つけてください!

目次

    1.「嫌です。」アルバイトはお金稼ぎ。その中で訪れた転機。

    インタビュイー紹介

    現在パーソルキャリア株式会社新卒採用部平原史絵さん。
    2008年早稲田大学卒業後、株式会社インテリジェンス(現パーソルキャリア株式会社)に入社、人材紹介事業に携わる。その後IT業界等への転職も経て、再びインテリジェンスに戻る。現在はパーソルキャリア株式会社でリクルーターとして就活生をサポートしつつ、採用企画業務に携わる。

    ーーそれでは実際に身近な生活の中で価値観が変わる瞬間を経験された、平原さんにお越しいただきました。まずは、大学生活についてお伺いできますか?

    「大学時代はとにかくアルバイトに明け暮れていました。朝7時頃起きて大学に行き、授業を受けた後、当時所属していたサッカーサークルに参加するか、サークルがない日はアルバイトでした。サークルがあっても、終わった後にアルバイトに行っていました。大体週5日くらい、入れる時にとにかくシフトに入って夜の11時頃まで働いて帰宅していました。」

    ーー多忙な毎日ですね…沢山アルバイトをされるのには理由などはあったのですか?

    「大学に通うための学費を稼ぐためです。とにかく効率良くお金を稼げるか、希望時間にできるだけシフトに入れるか、という軸でアルバイトを探して働きまくっていましたね。高校の時から長時間働けそうな飲食店のホールや携帯電話の販売員のアルバイトをしたり、大学に入ってからも飲食店で夜遅くまで働いていました。」

    ーーすごいアルバイト歴が豊富ですね…!

    「ですね。(笑)短期間で辞めたアルバイトもありました。しかし、大学1年生の夏頃に偶然出会ったアルバイトは大学を卒業するまで、3年以上勤めました。」

    ーーどのようなアルバイトだったのですか?

    「当時家の近くにあったスポーツクラブでのアルバイトです。たまたまオープニングスタッフを募集していたのと、大学での専攻がスポーツ科学系統だったので、学んだことも活かせて楽しそうかな、と思い応募しました。」

    ーーそうなのですね!そこではどのようなことをされたのですか?

    「私が勤めていたスポーツクラブでの業務は主に2つありました。フロントでの受付業務と、トレーナーとして、来てくださるお客様に運動のアドバイスや指導をするものです。私は主に後者のトレーナーをしていました。楽しくやらせていただいていたのですが、ひとつ私にとって転機がありましたね。」

    ーーどのような転機なのですか?

    「社員さんに、『スタジオプログラムを担当しないか』と提案されたのです。ここが1番大きな出来事でした。
     スタジオプログラムとは、スタジオと呼ばれる広い部屋を使い、30〜40人のお客様に向け、音楽に合わせて運動のレッスンをするものです。実際に自分がインストラクターとして前に立ち、手本を示しながら、参加しているお客様と一緒に運動をします。私はヨガに似たプログラムの担当として声をかけていただきました。当時私は大勢の人の前で話すことが本当に苦手で強く断りました。
    『嫌です。出来ることなら大勢の前で話すことはしたくないです。』と言っていました。」

    2.お金以外のやりがいが見つかる。「出来ることが増えた方がかっこいい」

    ーーでは、プログラムは担当されなかったのですか?

    「一度断っても何度も声をかけられ、最初は断り続けていました。しかし、同年代のアルバイト学生がそのプログラムにチャレンジしていく姿をその間にたくさん見る中で、少しずつ心境が変化していきました。みんな正直すごく大変そうで、プログラムのためにアルバイトの時間外にもたくさん練習をしていました。でもそれと同じくらい楽しそうに練習をしていたのです。」

    ーーなるほど、それは刺激をもらいますね。

    「そうなのです。その様子を見て楽しいのかな?と少しずつ惹かれていって、最終的に大好きなクラブに貢献したいという思い、そして何より『出来ることが増えた方がかっこいいじゃん!?』という意欲から決断をしました。」

    ーー素敵な決断ですね!その後はどうなったのですか?

    「とにかく練習をする日々ですね。インストラクターに合格するための試験があるのですが、その試験に合格するために音楽を聴きながら話す内容を覚える、また、インストラクターとしては絶望的に身体が硬かったので、柔軟性を高めるためのストレッチを繰り返したり、少しでも柔らかく見せるためにどのように身体を動かすか考えたりました。」

    ーー実際にどのくらい練習をされたのですか?

    「正直アルバイト以外の私生活はほぼ全て練習に費やしていましたね。半年の間、毎日、大学に通学する電車の中でもプログラムで使う音楽を聴きながら原稿を読んでイメージトレーニングをしました。また、アルバイトが終わってからもジムに残り、本番を想定して音楽を流しながら練習しました。私が練習をしていると同期もお客様役として協力してくれて、客観的に見たアドバイスをくれました。仲間の力をもらいながら努力しましたね。」

    ーー最高の仲間ですね!最終的に試験は合格したのですか?

    「はい!大勢の人の前で話すことは緊張してしまうので、緊張して頭が真っ白になっても勝手に言葉が出てくるくらい内容を染み込ませていたので一発で試験に合格しました。晴れてスタジオプログラムを担当させていただけることになったので、いよいよ本番です。本番も事前の準備と練習をたくさん行い、緊張もしましたが間違えることなくやり切れました。大勢の前で話す苦手を克服した瞬間です。」

    ーーチャレンジして特訓で乗り越えたんですね!

    「はい、決断をして挑戦していなかったらこの結果はなかったと思います。その後も週に一度から二度ほどのペースでプログラムを担当し、大学卒業まで3年以上続けました。私のプログラムへの常連さんも出来て、『平原さんのレッスンを楽しみにしてジムを続けられています。』と言ってくれるお客様もいてやりがいをとても感じました。」

    3.「何のためにはたらくのか。」価値観の変化が成長になる。

    ーーそれは嬉しいですね…!「自分の価値観が変わった」という点だと、どのような点が1番大きく変わりましたか?

    「1番は「はたらく」に対する見方が変わりました。元々はたらくこと、アルバイトはお金を稼ぐ手段のひとつでしかなく、ついでに楽しければいいかな、程度の認識でした。しかしスポーツクラブのアルバイトで自分の苦手と向き合い、苦手を克服したことで自己成長することの楽しさや達成感を知ることが出来ました。また、自分がレッスンをすることで喜んでくれるお客様やスポーツクラブの仲間の顔を見るのも楽しくなりましたね。貢献している実感が湧くのも忙しい毎日の中で生き甲斐になりました。」

    ーー素敵ですね!アルバイトでも挑戦を通じて大きく自分が変わるんですね。
    今のお仕事の中でも活きている場面はありますか?

    「社会人になって味わうたくさんの「はじめて」に挑む時ですね。社会人になってからは経験したことがないことだらけです。でも、自分の苦手を克服した経験から、やればなんとかなるから、やるしかない!という気持ちで挑むことが出来ました。」

    ーーすごい!刺激をもらいますね!
    最後に、大学生のみなさんにメッセージをお願いします。

    「苦手なことや出来なさそうなこと、出来るかわからないことにはどんどん挑戦してください。やらない限りは何も起きません。それをやれば、出来なくても得ることは必ずありますし、なんだかんだ出来ることの方が多いので。
    自分で蓋をせず、制限せず、大学生のうちは可能性しかないので、色々なことに興味をもって挑戦してみてください!」

    ーーありがとうございました!

    4.価値観が変わる瞬間はあなたのすぐ隣に

    いかがでしたか?価値観が変わるきっかけはあなたの身近にあります。 自分がワクワクして楽しかった経験、不安を乗り越えて達成感を得た経験、自分が何かに全力で挑んだ経験など、ひとつひとつの経験が自分の価値観を創るのではないでしょうか。

    自分の身の回りのものを少し注意して見て、そして勇気を出して一歩チャレンジしてみると色々なものの見え方が変わるかもしれません。

    自分の生活への解像度を上げ、そして挑戦をしていきましょう!その挑戦はあなたの糧になるはず!

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