「“就職活動”に対して、どのようなイメージを持っていますか?」
この質問を大学1,2年生に問いかけると...
「就活している先輩が大変そうなので、“就活=大変”というイメージがある」
「たくさん面接を受けなければならないという話を聞いたことがある」
といった、どちらかというとネガティブな回答が返ってくることが多いです。
確かに、正解のない中で自分自身の人生と向き合わなければならないですし、“合否”に一喜一憂することにもなってしまうので、就活は楽な活動ではないのかもしれません。
しかし、大学1,2年生の話を聞いていると、就活のことを知らないが故に、就活に対してネガティブなイメージが膨らんでしまっているような気もします。
※1,2年生が就活について知る機会もないので、致し方ないかとも思うのですが...
ということで!
今回は、大学1,2年生の皆さんに、ポジティブに将来に向けての第1歩を踏み出していただく為に、“就活の全体像”についてお伝えしたいと思います。
|全体スケジュールで見る“就活”
まず、就活の全体スケジュールは、上記画像の通りです。
分からない就活用語もあると思うので、少し解説したいと思います。
・就活用語について
■インターンシップ
簡単に言い換えると、“就業体験”です。選考がある場合と、選考がない場合があります。
また、22卒からは、2日以上の就業体験を「インターンシップ」、1日のみの就業体験を「1day仕事体験」と呼称するルールを定めています。
※〇卒:〇年卒業予定者の就職活動を示す。22卒は2022年卒業予定者の就職活動。
■エントリー
企業側への「御社に興味がある」という意思表示であり、学生側の情報を企業に開示することを指します。
基本的には、会社説明会に参加する為には、エントリーが必要になります。
企業側への興味の意思表示を「プレエントリー」として、選考への応募を「本エントリー」と呼ぶケースもあります。
■ES(エントリーシート)
選考への応募時に提出する資料となります。
氏名、大学、学歴などの基本情報だけでなく、企業が設定した設問も含まれるのが一般的です。
「自己PR」「志望動機」「学生時代に頑張ったこと」が、エントリーシートでよく使われる設問となります。
■内々定
簡単に言い換えると、“企業からの合格通知”です。
内々定を受けた後に、承諾するかどうか(=入社の意思表明をするかどうか)の判断をする必要があります。
内々定と内定の違いについては、長くなるのでここでは割愛します。
・就活スケジュールが決まっているのに、就活は早期化している!?
3年生の6月1日からインターンシップに参加する。
3年生の3月1日から企業説明会に参加し、エントリーシートやWebテストを提出する。
4年生の6月1日から本選考に参加し、選考に通過すると内々定を通知される。
というのが、現在定められている就活スケジュールです。
この就活スケジュールは、20卒までは日本経済団体連合会(=経団連)が、
21卒からは文部科学省などの政府が主導して定めているものであり、
リクナビ・マイナビなどの大手ナビサイトも遵守しています。
しかし、採用スケジュールが定められているにも関わらず、
「就活は早期化している」とよく言われます。
就活が早期化しているというのがどういうことなのか...
就活についての理解をもう少し深めていただくべく、
就活に関するデータを紹介していきたいと思います。
「数字で見る“就活”」からはログインしてご覧ください!
↓↓↓
続きを読むには⋯
ここから先は<会員限定>です。
ログイン(または会員登録)すると
記事の続きを読むことができます。
アカウントをお持ちでない方はこちら
|数字で見る“就活”
・就職内定率
※引用元:就職みらい研究所 , 就職プロセス調査(2022年卒)「2021年10月1日時点 内定状況」
まずは、就職内定率(以下、内定率)です。
内定率は、内々定を保有している人の割合で、上記画像には20卒・21卒・22卒の内定率の推移が示されています。
見ていただいて分かる通り、4年生6月1日時点での内定率が、
20卒:68.5%、21卒:56.5%、22卒:68.5% となっています。
就活スケジュール上は、選考開始・内々定通知開始が4年生の6月1日以降のはずが、実はその時点で約半数の就活生が既に内々定を保有しているのです。
「就活の早期化」がここからも読み取れると思います。
・インターンシップ
※左図引用元:マイナビ,「マイナビ2022年卒大学生インターシップ前の意識調査」
※右図引用元:ベネッセi-キャリア「【23卒対象】3年生9月時点での「就活状況」に関するアンケート」
年々インターンシップへの関心が高まっており、23年卒では、3年生の9月時点で既に「10社以上のインターンシップへエントリーをしている」という学生が大半でした。
就活の行動量を何となくイメージする為の数字として、受け止めてもらえればと思います。数多くエントリーすれば良いというものではないですが、これぐらいの活動をするというイメージを持っていただければと思います。
|まとめ
就職活動に対して、少しはイメージを持っていただけましたでしょうか?
今回のコラム記事でお伝えしたかったことは、
「就活の早期化からインターンシップの重要性が高まっているため、動き出しが一層重要である」ということです。
「就職活動のスタートは3年生8月の夏インターンシップに向けて、遅くても6月できれば4月から動き始めることをオススメします。早く始めれば、準備にかけられる時間も多くなります。
今から学業と並行して、少しずつ準備を始めておくと良いでしょう。
就活に関する理解を深めていくことによって、自分自身がいつ何をすべきかが明らかになっていくはずです。
引き続き、dodaキャンパスのコラム記事をチェックしてみてください!