企業からのオファーを見逃さない! dodaキャンパス公式アプリ ダウンロード

自己PRでコミュニケーション能力を伝えるには?伝え方のコツを解説

  • 就活ノウハウ
  • 2024.03.29
  • Xアイコン
  • LINEアイコン

自己PRでコミュニケーション能力をアピールしたい就活生は多いのではないでしょうか。経団連の調査によると、コミュニケーション能力は企業が「選考時に重視する要素」で長年トップになっており、多くの仕事で求められていることがわかります。

今回はコミュニケーション能力の定義や、企業がコミュニケーション能力を求める理由、自己PRを作成するときのコツについて解説します。職種別の自己PR例文も紹介しているのでお役立てください。

目次

    dodaキャンパスは、あなたを魅力に感じた企業からスカウト(オファー)が届くベネッセの就活サービス。登録しておけば、自分自身では知り得なかった企業からオファーをもらうことができます。

    コミュニケーション能力とは

    企業がコミュニケーション能力を重視していると知り、自己PRで伝えたいと思うものの、うまくまとめられず困っている方もいるでしょう。人によってコミュニケーション能力の定義はまちまちで、企業や職種によっても変わります。

    だからこそ、コミュニケーション能力の定義を改めて押さえておくことが大切です。ここでは文部科学省の定義やビジネス領域での一般的な意味について解説します。

    文部科学省が定義するコミュニケーション能力

    有識者の意見をまとめた文部科学省の資料によると、コミュニケーション能力は次のように定義されています。

    “いろいろな価値観や背景をもつ人々による集団において、相互関係を深め、共感しながら、人間関係やチームワークを形成し、正解のない課題や経験したことのない問題について、対話をして情報を共有し、自ら深く考え、相互に考えを伝え、深め合いつつ、合意形成・課題解決する能力”

    引用:資料5 言語能力について(整理メモ)|文部科学省

    また、同資料では、コミュニケーション能力とは言語、非言語の広い領域にわたる能力とされています。

    • 言語能力:話す・聞く・書く・読む
    • 非言語能力:形や色などのイメージや、身体の動き、音の強弱やリズムなどの多様な手段

    一般的なコミュニケーション能力の解釈

    一般的な意味でのコミュニケーション能力は「他者と理解し合うための能力」といえます。このコミュニケーション能力は次のように3つの要素に分けられます。

    能力 具体例
    伝える力

    ・ボキャブラリーの多さ

    ・物事を明確にわかりやすく伝える力

    ・相手に合わせて伝え方を変える力

    など

    聞く力

    ・相手の話を理解する力

    ・わからないことを質問する力

    ・相手の立場になって話を聞く力

    など

    連携する力

    ・協力を依頼する力

    ・相手と交渉する力、

    ・良好な人間関係を築く力

    など

    また、言語能力、非言語能力は一般的に次のように理解されています。

    能力 具体例
    言語能力

    ・ミーティングや接客、商談などにおける応対スキル

    ・資料やメールなどの文書作成能力

    ・プレゼンテーションスキル

    など

    非言語能力

    ・場や相手に合わせた表情、しぐさ、声のトーン、話すスピードなどを選べる能力

    ・いわゆる「空気を読む」力

    など

    キャリアタイプ診断
    ※診断にはdodaキャンパスの会員登録・ログインが必要です

    企業がコミュニケーション能力を求める理由

    コミュニケーション能力はどのような仕事にも欠かせないスキルです。コミュニケーション能力が多くの企業で必要とされる理由を、2つの視点で解説します。

    仕事では他者との協業が必須のため

    仕事は、他者と協力し合って作業する場面が多くあります。具体的なコミュニケーションシーンの例をいくつか挙げてみます。

      • 上司や先輩とのホウレンソウ(報告・連絡・相談)
      • 同僚や部下と良好な協力関係を築くための会話
      • お客様への接客や商談、電話対応など
      • 協力会社との依頼内容の確認やスケジュール連絡など

    このように組織の一員として働くには、社内外を問わず円滑に意思疎通するためのコミュニケーション能力が必須です。このため企業はコミュニケーションスキルを重視します。

    コミュニケーション手段が増えたため

    コミュニケーション手段が多様化したために、コミュニケーション能力をより重視するようになった企業もあります。

    例えば、テレワーク導入にともない、ビジネスチャットやWeb会議ツール、社内SNSといったコミュニケーション手段を増やした職場も多く見られます。こうしたITツールを介したコミュニケーションは、対面コミュニケーションよりも非言語情報が乏しいため、より明確で論理的なコミュニケーションが求められる傾向にあります。

    また、手段が増えると、さまざまなシチュエーションに応じて適切な方法を選ぶ能力が必要です。たとえば「リアルタイム性が求められるときはメールでなくLINEを選ぶ」「重要な内容を話し合うときはWeb会議でなく対面会議を選ぶ」などです。

    つまり、コミュニケーション手段が増えたことでより一層、コミュニケーション能力が重要視されるようになったといえます。

    自己PRでコミュニケーション能力を伝えるときのコツ

    コミュニケーション能力は、どの企業でも必要なスキルのため、多くの就活生が自己PRでアピールしたいと考えています。他の学生と似たような自己PRにならないよう、自分らしさをアピールする工夫が求められます。ここでは、自己PRでコミュニケーション能力を伝える4つのコツを解説します。

    1.応募職種に求められるスキルをイメージする

    応募職種によって求められるコミュニケーション能力は異なります。その企業で必要なコミュニケーション能力とは何か、正しく理解した上で、自己PRに落とし込むことが大切です。

    例えば営業職は相手の心を開くための会話力や、自社商品をアピールするプレゼンテーション能力が求められるでしょう。一方、事務職であれば、正確でこまめな報告・連絡・相談ができるコミュニケーション能力を重視している企業があります。

    したがって、自己PRの際は応募職種に求められるスキルをより詳細にイメージして、自己PRを考える必要があります。

    2.自身のコミュニケーション能力を具体化する

    自分がPRしたいコミュニケーション能力を分解し掘り下げ、具体的な内容にしましょう。「人と話すのが大好きです」「わかりやすく説明するのが得意です」といった曖昧な内容では、説得力に欠けます。

    自分の強みを掘り下げるには、先に述べた「伝える力」「聞く力」「連携する力」の3つのどれが得意かを考えるとよいでしょう。次にその能力のなかで特に何が得意なのか掘り下げます。

    仮に「初対面の相手でもすぐに打ち解けられる」という長所を持っている人なら、「連携する力」の「良好な人間関係を築く力」が優れているといえるでしょう。この能力をさらに具体的に掘り下げて自己PRを作成するのです。コミュニケーション能力の中の1点にフォーカスすることで訴求力が高まります。

    3.他の言葉に置き換える

    自己PRに記述するコミュニケーション能力は、「協調性」「課題特定力」「調整力」といった、一般的な能力の種類で表現したほうが適している場合があります。冒頭でお伝えしたとおり、コミュニケーション能力は人によって解釈に幅があるためです。

    例えば、次のようなエピソードは、いずれもコミュニケーション能力以外の言葉に置き換えが可能です。

      • 学生時代にグループリーダーとしてメンバーをまとめていたときのコミュニケーション能力→調整力や協調性、場合によってはリーダーシップに言い換え可能
      • 友人から相談を受けることが多く、人とのコミュニケーション能力に自信がある→傾聴力や相手のことを観察し理解する力に長けていると言い換えが可能

    このようにコミュニケーション能力を他の言葉に置き換えつつ整理していくと、より自身がアピールしたい内容がクリアになるでしょう。

    4.面接でのコミュニケーションに注意する

    自己PRでコミュニケーション能力を伝える際、面接での会話力や自己PRの文章を見て、「本当にコミュニケーション能力がある人か」と、確認される点に注意が必要です。

    例えば、「誰にでもわかりやすく説明できるコミュニケーション能力があります」と自己PRに書いているにもかかわらず、面接での説明が不十分であれば、マイナスな評価に繋がる場合もあるでしょう。

    面接のコミュニケーションの質を高めるコツとして、次の3つを意識することをおすすめします。

    • PREP法(結論→理由→具体例→結論の順番で伝える手法)で伝える
    • 積極的に数値を入れて説得力を増す
    • 具体的なエピソードを盛り込んで相手の理解を促す

    このように相手が理解しやすい伝え方を把握しておくことで、説得力がぐっとアップします。

    自己PRのまとめ方に悩んでいる方は、以下のシートをダウンロードしてブラッシュアップしましょう。

    『自己PR』を作成するときのポイント
    どうやって書けばいいか迷っている際の整理
    自己PR内容のブラッシュアップ

    上記のようなお悩みがある方におすすめです。

    【職種別】コミュニケーション能力の自己PR例文

    ここでは職種別にコミュニケーション能力の自己PRの例文を紹介します。あくまで一例に過ぎないため状況に合わせてアレンジする必要はありますが、参考にしてください。

    営業職

    【例文】

    私は人の悩みを聞き取り、共に解決策を考えるコミュニケーションが得意です。このコミュニケーション能力は家庭教師のアルバイトを通じて学びました。

    当時私が教えていた中学生は、成績が伸び悩んでいました。そこで私は「何に苦手意識を持っているか」「なぜこの問題が解けなかったのか」とその中学生に質問し、原因や解決策を何度も深掘りしました。この経験を通じて人の悩みを丁寧に掘り下げて聞く力や、相手の中にある潜在的な悩みを見つけて、解決策を提案する力を養いました。

    人の悩みに寄り添い、本質的な課題解決に繋げるコミュニケーション能力は、営業の仕事に役立つと考えています。お客さまが安心して相談できるパートナーになれるよう、努力していきたいです。

    【ポイント】
    営業職では、お客さまと丁寧なやり取りを通して信頼関係を築くコミュニケーション能力が重要です。相手の心の奥にある悩み、ニーズを引き出し、提案に繋げるスキルが重要になります。営業職ならではの求められるスキルをイメージして、自己PRをつくってみましょう。

    事務職

    【例文】

    私には、ホスピタリティを重視したコミュニケーション能力があります。私はカフェのアルバイトで働いた際に、店長や先輩スタッフから「相手目線で細かい気遣いができる人」と評価をいただきました。理由は、荷物が多いお客さまが来店されたら、こちらから「お持ちのものをお席までお持ちします」と声掛けをしたり、シフトの人員が埋まらなければ可能な限りヘルプに入ったりするよう心掛けていたためです。この経験から、相手が声に出していないニーズをくみ取り、先回りして動くコミュニケーション能力を身につけました。

    事務職は、忙しい営業職のサポート要因として、常に周りを観察して行動するスキルが求められると思います。ただ、黙々と仕事をするのではなく、相手目線のコミュニケーション力を生かし、ホスピタリティ意識を忘れずに働きたいと考えています。

    【ポイント】
    事務職は言われたことを黙々と作業するだけでなく、サポート相手の欲している情報を察して動く能力が求められます。ホスピタリティの意識を高くもち、手のかゆいところに届くようなコミュニケーション能力をアピールすると良いでしょう。

    技術職(ITエンジニア)

    【例文】

    私は論理的なコミュニケーション能力に自信があります。大学ではロジカルシンキングをテーマとした講義を多数受講し、論理的なコミュニケーション能力を鍛えました。

    論理的なコミュニケーション能力は、IT業界の開発の現場で必須なスキルだと考えています。例えば、要件定義の際に、正しく一次情報を集めて情報を構造化しながらまとめなければ、開発メンバーの間で齟齬が生まれる可能性があるためです。お客さまからの受託業務を円滑に進めるためにも、コミュニケーション能力は必要不可欠だと考えます。 また、社外のお客さまに説明するときも、論理的でわかりやすい説明ができるよう心掛けていきたいです。

    【ポイント】
    ITエンジニアはプロジェクトチーム内やお客さまとのコミュニケーション機会が多い職種です。開発業務の進捗状況の確認や要件定義を行う際は、正しい情報を明確に伝える論理的なコミュニケーション能力が求められます。特にお客さまとのやり取りが多く発生するSE(システムエンジニア)は、ロジカルコミュニケーションを自己PRに含めても良いでしょう。

    販売職

    【例文】

    私はファミリーレストランで接客のアルバイトを通して、多様な年代やシチュエーションにあわせたコミュニケーションスキルを身に付けました。

    私の所属していた店舗は、早朝はご高齢のお客さま、昼過ぎは主婦や小さなお子さま連れの方、夜は学生や会社員の方など、非常に幅広いお客さまが来店される特徴的なお店でした。そのため、タブレットの操作が難しいご高齢者には直接オーダーを聞き取りしたり、お子さま連れの方にはゆったりと座れる広い席をご案内したりするなど、場面にあわせてコミュニケーションを工夫しました。

    その結果、アルバイト先で実施される接客コンテストで入賞もでき、社会人になっても接客サービス業の仕事に就きたいと考えるようになりました。

    貴社の店舗では、幅広い年代かつ、外国人のお客さまも多く来店されると聞いています。外国人の方の接客は初めてですが、アルバイト時代に身につけたコミュニケーション能力を一層磨けると考え、志望しました。お客さまの気持ちに寄り添い、臨機応変なコミュニケーションをとれる販売員を目指したいと思います。

    【ポイント】
    販売職は、さまざまな年代・属性のお客さまに対して、柔軟なコミュニケーションをとるスキルが必要な仕事です。応募先のお客さま層を想定しながら、コミュニケーション能力をアピールすると良いでしょう。

    企業に求められるコミュニケーション能力を見極めてまとめよう

    コミュニケーション能力は選考にあたって重視される項目の一つです。自己PR欄で自分が強みを持つコミュニケーション能力を伝えられれば、採用選考に良い影響が出る可能性があります。企業がどのような能力を求めているか見極め、本記事で紹介したようなコツを取り入れながら自己PRを考えていきましょう。

    なお、どのような企業にエントリーするか悩んでいる方は、ベネッセの就活オファーサービス「dodaキャンパス」の活用がおすすめです。大手からベンチャーまで累計契約企業数8,500社!あなたの魅力を知った企業からオファーをもらえるため、これまで興味のなかった業界や企業に目を向けるきっかけになるはずです。

    keyboard_arrow_up