プロフィール
企画名:「WayWay ~散歩で楽しく防災を~」
同志社大学 政策学部 2年
梅田 大智 さん
岡本 瑞樹 さん
南堀 景 さん
吉村 謙伸 さん
※本記事は「[キャリアゲートウェイ powered by dodaキャンパス]ービジネスコンテスト2023」の受賞者インタビュー記事です。
本ビジネスコンテストは、「大学低学年のうちに実践的な経験を経て、さらに学びや経験を深めてほしい」という考えのもと、大学1,2年生を対象に腕試しと成長機会を提供するべく開催されました。
「SDGs課題をアプリで解決」をテーマに、興味のあるSDGs課題を選択し、解決策を提案。多くの素晴らしい企画の中から、最優秀賞(1組)、優秀賞(2組)、企業賞(16組)、審査員特別賞(1組)の計20組が表彰を受けました。
この記事では、受賞企画の内容から、ビジコン参加の理由や参加によって得られた経験まで、受賞者の声をお届けします。
目次
「おさんぽ機能」と「ポイント交換機能」でユーザーの防災意識を高める
――「キャリアゲートウェイ ビジネスコンテスト2023(ビジコン)」に参加したきっかけを教えてください。
梅田:自分たちの所属するゼミの先輩が、昨年度のビジコンに参加していたんです。ゼミの授業中に、先輩からそこで発表した内容を聞く機会があって。その後、今回のメンバーである4人でご飯を食べに行ったときに「参加してみよう!」と盛り上がったことがきっかけでした。正直、最初はみんな軽い気持ちだったと思います(笑)。取り組む中で次第に真剣になっていきました。
――ビジコンで発表したアプリの内容について教えてください。
南堀:地震や津波、豪雨の被害から逃げ遅れて命を落としてしまう人を減らしたいという思いから、散歩と防災を掛け合わせた「WayWay(ウェイウェイ)」というアプリを考案しました。
岡本:具体的な機能として、「おさんぽ機能」と「ポイント交換機能」の2つがあります。「おさんぽ機能」は、自分が歩きたい距離を入力すると、避難所などを通るルートをランダムで提示する機能。溝や段差など、街には避難時にリスクとなりうる場所が多くあります。このアプリでは、そうした場所の位置情報に写真やコメントを投稿してユーザー間で共有することで、情報が蓄積されたハザードマップを作成できます。
吉村:「ポイント交換機能」は、こうした散歩にインセンティブを与えるために考えた仕組みです。散歩の距離に応じてポイントを付与し、連携している企業の商品と交換することが可能です。
――今回の企画を考えるうえで大変だったことは?
南堀:「人はどこまで善意で動くのだろう」ということについては深く考えました。防災に対する関心は人によって大きく異なります。もちろん主体的に動いてもらうことは重要ですが、興味の薄い人にも防災意識を高めてもらえるようなアプリにしたかったんです。そこで、誰もが楽しんで利用できるように商品と交換できるポイント機能をつけることにしました。一方で、単にポイント目当てではなく善意で動いてもらうことが大切だとも思っていて。そのバランスを考えることには苦労しましたね。
吉村:アプリの機能面を考えるのも難しかったですね。既存のアプリに用いられている技術を調べていく中で、投稿機能についても実現できそうだと思いいたりました。
個性豊かなメンバーがそれぞれの強みを発揮した制作過程
――企画を考えている中で印象に残っているエピソードを教えてください。
梅田:もともと僕たち4人は、いわゆる“仲良しグループ”というわけではないんです。ただ、ビジコンの準備をしていると自然と話す機会も増えるし、深夜まで議論することもあって。その過程ですごく距離を縮めることができましたね。
岡本:僕も4人で参加できたことは大きかったと感じています。吉村くんは1日に何十個もアイデアを出してくれて、この企画のアイデアも吉村くんが出したものです。梅田くんはアイデアを再現するために、アプリの機能として具体的なイメージに落とし込んでくれました。南堀くんはニコニコしながらも全体をしっかりと見ていて、的確なアドバイスをくれる“縁の下の力持ち”のような存在でした。
南堀:岡本くんは知識量が圧倒的で、それらとアイデアを結びつけながら展開するような役割でした。はっきりと担当があったわけではありませんが、それぞれがキャラクターを活かしたことが評価につながったと感じています。
――発表の際に意識していたことはありますか?
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南堀:説得力のあるプレゼンをするのは大前提として、オーディエンスを飽きさせない工夫が必要だと感じました。そこで、発表に寸劇を取り入れたんです。4人のせりふを決めて、とにかく何度も練習を重ねました。会場の雰囲気がわからなかったので緊張しましたが、結果的に楽しかったという声を聞くことができて満足しています。
――「WayWay」は最優秀賞に輝きました。受賞時の率直な感想や、印象に残っている企業の方からのフィードバックを教えてください。
南堀:アサヒビール株式会社の方からいただいたフィードバックが特に印象的でした。ふたを開けると泡が出ることで話題になった商品が、既存のアイデアに最新技術を融合させたことで実現した商品だと教えてくれて。僕たちが「散歩×防災」という組み合わせからイノベーションの発想を得たことについても評価してくださったんです。既存のものを組み合わせて新しいものをつくるという発想法は、今後も活かしていけそうだという気づきがありました。
ときには勢いに身を任せ、貴重な学びの場に飛び込んでほしい
――ビジネスコンテストを経て、成長を感じていることはありますか?
梅田:企画を考えるにあたって文献などをたくさん調べたので、シンプルに知識量が増えたと感じています。また、企業の方を前に大舞台で発表できたことも、場数を踏むという意味で貴重な経験になりました。
南堀:グループで活動していると、他のメンバーの自分とは異なる考え方に触れることがあって。違う視点からの発想に驚くとともに、自分の強みについても改めて認識することができました。今後、この気づきを就職活動などでも活かしていきたいと考えています。
吉村:日常生活の中にビジネスアイデアが潜んでいるということに気がつけたのは大きいですね。今回参加してみて、人生が面白くなったような気がします。
岡本:4人の化学反応によってひとつの発表をつくりあげたこと、そしてそれを工夫しながら多くの人に伝えたことで、総合的な経験値が身につきました。今後も別のビジネスコンテストに参加することが決まっているので、今回の経験を活かしたいと思います。
――最後に、ビジコンに興味を持つ学生にメッセージをお願いします。
梅田:僕は友人とグループで参加したことで、挑戦というよりは楽しみながら発表できたように思います。最初は軽い気持ちでもいいので、興味があれば参加してもらえたらうれしいです。
南堀:人生は学びの連続だということを、ビジコンに参加して改めて実感しました。大学生活は“人生で最後の夏休み”と表現されることもありますが、ビジコンに出て、日々学ぶことの大切さを次の参加者の方にも知ってもらえたらと思います。
岡本:ビジコンと大学での学びには関わりがないようにも思われますが、文献やデータを調べる過程は共通しています。大きく異なっているのがアウトプットできる場所です。大学で調べた情報はレポートにまとめて提出すれば完結するのに対し、ビジコンでは企業の方を含め多くの人に見てもらうことができます。大学での勉強を活かせる場面もあると思うので、ぜひ力試しとして飛び込んでほしいです。
吉村:ときには勢いに身を任せることも大事です。僕たちも勢いで参加したところがあるので、皆さんもどんどん僕たちの後についてきてください!必ず成長のきっかけになると思いますよ。
※掲載情報は2024年1月時点の内容です。
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