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「もっと上のレベルの大学に行けた」その悔しさを前向きな原動力につなげたらよかったーしくじりM先輩の体験談とアナザーストーリー①-

  • 大学1,2年生
  • 2022.04.11

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M先輩のストーリー

皆さんは、第一志望の大学に入学しましたか?それとも、あまり志望度の高くなかった大学に入学しましたか?
今からお話しする「しくじり」は、私が大学の一般入試に失敗し、急遽3月に受験した大学に進学することになったことから始まります。

今思うと、「その大学に進学する」と決めたのは自分なのだから「もっと早く気持ちを切り替えればよかった」と後悔しています。
でも、その時はそんなに簡単に立ち直れなかったし、高校の時の友達は第一志望の大学や自分も目指していた大学に進むことが決まっていたので、誰にも相談できませんでした。

大学の入学式から1年前期

私ほど暗い気持ちで入学式に臨んだ人はいなかったでしょう。
「本当はここにいるような実力じゃないんだ」という思いが頭の中にずっとあり、笑顔で写真を撮ったり、友達と話したりしている同級生を横目に暗い気持ちで過ごしました。

親は受験に失敗した時にがっかりしたようでしたが、浪人は許してくれず、「資格でも取って就職の時に頑張ればいい」と言いました。 そう言われても、取りたい資格もやりたい仕事もなく、なんとなく経済学部に入学しただけの状況でした。サークルの勧誘も色々ありましたが、「就職で高校の同級生に負けないように」と思うと、遊んでいる時間はなく、自分には関係ないと他人事のように感じていました。

たまたま、同じような状況の同級生と知り合い、お互いに「こんなはずじゃなかった」と愚痴りながらなんとなく友達になりました。
5月の連休明け、その友達が「やっぱり仮面浪人をして来年こそ志望大に合格する」と打ち明けてきました。私の場合は親が許してくれないので、置いていかれたような、友達がいなくなってしまうような気がして、ますますやる気をなくしてしまいました。

正直、私の学力からしたらこの大学の単位取得は余裕だと思っていました。でも、なぜか小テストもあまりよい点数は取れません。レポートをなんとか提出してギリギリで合格する程度で、自分より下だと思っていたはずの同級生が高い評価をもらっているようでした。
「こんなはずじゃない」と気持ちばかりが焦り、勉強に打ち込むわけでもないまま前期の授業が終わりました。案の定、成績は頑張ったと言えるものではありませんでした。

公務員試験対策講座を受講し始めて、しばらくしてやめる

親から言われ、公務員試験の勉強をするため、1年の秋から大学の資格講座を受講しました。
普通の時間割以外に毎日勉強しなければならず、大変でした。また、予想以上に公務員試験の勉強の範囲が広く驚きました。

興味のある分野ならまだ勉強できましたが、そうでないものが大半で、「まだあと3年ある」と手を抜き始めると、あっという間についていくのが難しくなりました。受講生の中には「公務員になってやりたいこと」を明確に話している人もいて、気後れした面もありました。
結局冬頃にやめてしまいましたが、親には言えませんでした。
そもそも、親に言われて始めたことで、「本当に公務員になりたいのか?」と聞かれると「別に。でも他にやりたいこともないし。」としか言えませんでした。

2年生の大学生活

そのまま必要な単位を取ることだけを目的に学生生活を過ごしました。
新しく始めたことといえば自宅の最寄り駅にあるコンビニのアルバイトくらいで、あいた時間は家でゲームをしたり、好きなアーティストの音楽を聴いたりして過ごしました。
進級できればいいくらいの気持ちだったので、特に何も思うことはありませんでした。

仮面浪人となった友達とはその後連絡をとらなくなったので、結局どうなったかわかりません。大学で2人くらい気の合う友達もいるので、それで十分です。
親には公務員試験対策講座をやめたことがバレて怒られましたが、あきれたのか、それ以上は何も言われませんでした。

でも、本当はこのままじゃまずいと焦っています。自分が何をしたいのか、何だったらやる気になるのか。ここから変わるきっかけってどうやって作ったらいいのだろう…。

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M先輩のアナザーストーリー

入学式の朝、私は暗い気持ちでいました。「こんなはずじゃなかった」という思いを抱えたままだったからです。
でも、今から4年間を過ごす場所に行くのです。キャンパスの雰囲気がどんなものなのかを知っておきたいと思い、少し早めに家を出ました。

大学は入学式当日ということもあり、すでに賑やかな雰囲気でした。建物は古い校舎と新しい校舎が混在していました。図書館は広くて快適で、中庭のベンチでは音楽を聴きながら作業をしている人もいました。私も自分が落ち着ける場所を探してみようと思いました。

学部のオリエンテーションで先生の話を聞いていると、学部の学びだけでなく、色々な講座や共通科目があるとのことでした。
もともと、大学生になったら何か新しいことを始めてみたい、大学に入ってから将来の仕事を考えてみたいと思っていたので、経済に関する座学の授業だけでなく、学外の人とも関わるワークショップがあると聞いて、少し面白そうだなと思えてきました。

入学直後から、すでに友達関係ができている同級生もいて焦りましたが、話を聞いてみると、同じ高校出身で、推薦入試で合格した仲間だったそうです。

気後れしながらも「自分はまだ知り合いもいない」と話してみると、その同級生は「大学に入ったら多くの人と友達になりたい」と言って、その場にいたみんなにも声をかけ、連絡先を交換してくれました。
留学にも興味があると言っていて、「入学したばかりなのにすごいな」と思いました。私は自分が学力的には上のほうだと思って少し慢心していましたが、目標を持って頑張ろうとしている同級生に負けていられないと刺激をもらいました。

授業が始まると、高校までの授業とは全く違っていて、自分の考えを文章にまとめたり、発表したりする場面が増えました。
友達に、「Mはいろんなニュースや言葉を知っているよね」と言われたことがあり、それが嬉しくて、難しいと思った内容のものでも自分で調べてチェックするようになりました。

2年生になり、経済学部の科目でやってみたかった学外の方と連携するワークショップに参加しました。
私が選択したのは、地域と地元企業との取り組みでしたが、予想以上にハードで、話し合いもうまくいかず、厳しい言葉もかけられました。
「所詮学生だから」と思われるのが悔しくて、文献を調べ、様々な立場の方の考えを聞いた上で意見をレポートにまとめ発表したところ、社会人の方から「自分たちになかった見方で面白い」と言ってもらえました。

その時「こういう作業は大変だけど、嫌いじゃない。むしろ好きかもしれない。」と思いました。
その科目は半期で終わってしまったので、同じような体験ができるようなものはないか探し、後期科目のインターンシップを履修し、参加しました。

就活では、ワークショップやインターンシップの取り組みが面白かったので、他の地域や海外に進出する取り組みをしている企業を調べました。大企業から中小企業まで様々な取り組みがありましたが、「自分が本当にいいな!と思う取り組みをしているところで働く」ということに重点を置き、社員の方にも話を聞きました。そして興味を持った会社の内定を得ることができました。
いつかは自治体の仕事をしてみたいとも思いますが、まずは企業で自分の力を試してみたいです。

M先輩の「しくじり」と「アナザーストーリー」を読んだ感想

Aさん:わかる・・・私も気持ちをなかなか切り替えられなかった。でも、アナザーストーリーでは、初日からキャンパスの好きなところを見つけたり、オリエンテーションの話をちゃんと聞いたりしていたよね。こういう小さなところから始められたんだな。

Bさん:推薦入試の人たちって、初めから友達関係ができている人たちが目立って、話しかけづらかったのを思い出した。でも、少し話してみると気が合うとわかって、友達になれる人もいたんだよね。
人見知りせずに、自分からも一言話しかけてみればよかったなと思う。今思うと、壁を作っていたのは自分のほうだったかもしれないな。

Cさん:私、嫌なやつと思われるかもしれないけど、同級生のことをどこか下に見ている感覚に共感した。絶対周りには言えないけど。そんな自分も嫌で、何をするのもつらかったな。
でも、ある時レポートを提出したら、先生に「君の着眼点はなかなか面白いし、文章が論理的でいいね。」と言われたことが嬉しくて。先生にとってはなんでもない一言だったと思うけど、そこから自分の価値基準が「偏差値」から「自分が頑張りたいことかどうか」に少しずつ切り替わったような気がする。

まとめ

M先輩の「しくじり」と「アナザーストーリー」の違いについて、あなたはどう感じたでしょうか。
「失敗した、悔しい」という気持ちを持ちながらも、自分の決断を否定せず、面白そうなものや刺激になることを素直に受け入れ、行動したかどうかが分岐点となっていましたね。

今、M先輩と同じような理由でしくじり気味だ、という人もいるかもしれませんが、大丈夫。間に合います。
自分で分岐点をつくればいいのです。M先輩のアナザーストーリーのように、なんとなくでも「やってみようかな」と思う小さな行動から始めましょう。
大学に用意されている、すぐにできそうなこと、面白そうなことにチャレンジしてみてください。それがスタートになるはずです。

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