「With/Afterコロナのニューノーマル」「正解のない不確実なVUCAの時代だ」「人生100年時代」「SDGsによる持続可能な社会」などなど、これからの社会に関するキーワードを、ニュースや大学の授業で聴くことも多いと思います。
結局何をすればいいの?
今やっている学習や経験では足りないの?
数年後のことなんてわからないのでは?
わかりにくい言葉じゃなく、実際の社会の動きはどうなっているのか?大学生がこれから身につけるとよいスキルを知るため、社会の最先端で働く社会人が、今、いったいどんなことを学んでいるのかを分析!業界別に、今の学習トレンドを見つけ出しました。
これからの将来必須のスキルを読み解き、これからの学びのヒントにしていきましょう!
目次
トヨタ自動車、三菱UFJ銀行などTOP企業の社会人が学ぶUdemy
今回分析対象にしたのは、世界で3,500万人が学習する「オンライン動画学習プラットフォームUdemy」。東証一部上場企業の中でも代表企業として扱われる、日経225企業の5社に1社が、企業研修に利用しています。
トヨタ自動車、三菱UFJ銀行、みずほフィナンシャルグループ、住友商事、富士通など、最先端を走るトップ企業の社員は、一体何を学んでいるのでしょうか?
業界の仕事で身につくこと×新しい学びが、必要とされている
みなさんもお気づきのように、社会は目まぐるしく変化しています。iPhoneは2007年より前にはありませんでしたし、コロナがなければ、判子による押捺を減らし電子取引を増やそうという流れが、ここまで急激に広がるとは考えられていませんでした。
企業の最先端で働く社会人は、業界で身につくスキルに加えて、新しい学びを掛け合わせて、新しい価値をつくっていく必要があります。そこに仕事の面白さがあるのかもしれませんね。
さて、実際にトップ企業で働く社会人が、どんな学びをしているのか、分析結果を見ていきましょう。
Udemyの学習履歴から分かる、将来必須のスキルとは?【全業界】
まずは全業界について、Udemyでの学習履歴を分析しました。ビジネスチャンスをつかむため、最新技術の情報取得や、思考力強化に向けた統計、プレゼン、デザイン思考、コーチングといった多様な分野が学ばれています。また、新しい学びをする時間を増やすために、手元の仕事の効率化につながるエクセル講座なども人気のようです。
業界別に求められるスキルとは?【金融/コンサル/メーカー/IT】
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【金融業界】数値分析のためのExcel学習や、ブロックチェーン学習が特徴
それでは、続いて業界別にどういった違いがあるのかを見ていきましょう。
金融業界での受講傾向は、企業評価といったファイナンス系の実務で必要な、Excel関数やショートカットといった、業務効率化に関する講座が多いようです。ほかには、フィンテック関連のブロックチェーンにはもちろん興味があり、金融業界で働く社会人として学んでおこう、という考えがあるようです。
【コンサル業界】経営把握のための財務や会計、データ可視化に関する学習が人気
つづいて、コンサル業界です。コンサル業界では経営を把握するための財務や会計スキルももちろん学んでいますが、ほとんどがAI・テクノロジーに関する講座でした。
コンサル相手になる企業の経営者に対して、どれだけ論理的な対応策を提示できるか。数字で語るためにも、データを活用するためのSQLやPowerBI、Tableauなどを学んでいるようです。そのデータをどう取得しているかまで知ろうと、プログラミング言語を学んでいる様子も見受けられます。
【メーカー】AI・テクノロジー・IoT・機械学習に関心。Pythonの受講者も多数
メーカーではどうでしょうか?やはものづくりをする社会人としては、AI・テクノロジーに関する学習がほとんどです。
今自分が携わっているものづくりの延長として、IoTや機械学習を学び、新しい商品づくりに活かそうとしています。また、データサイエンスの基礎となる、Pythonを学ぶ受講生が多いことが分かりました。
【IT(テック)業界】インフラ系やプログラミング学習を中心に、コミュニケーション関連も人気
最後にIT業界はどうでしょうか?Udemyで学習しているIT業界で働く層は、エンジニアが多く、開発環境として使われるAWS(Amazon Web Services)といったインフラ系やプログラミングに関する学習が多く見られました。
また、最近の開発現場では、エンジニアだけでなく、企画職や営業職と共にサービスを作り上げていく、アジャイル開発がトレンド。アジャイル開発で重要なコミュニケーションに関する受講も人気でした。
Udemyで就活のアピールにもなる武器をつくる
ここまで業界別に人気の講座を紹介してきました。実際の仕事のスピードをアップさせる業務効率化に関する講座から、新しい技術・知識を取り入れようとする学習のトレンドが見えてきました。
大学生の内に、どんなことを学んでおくといいか考えてみましょう。考えるポイントは、「今の学び」にプラスαの武器をつくる、ということです。
学習トレンドを見つつ、自分の興味のあるものでOK。例えば、文系学部だけどITに興味がある人は、実際につくるかどうかは別として、「DX:デジタルトランスフォーメーション」の講座を受けてみるのもいいですし、理系でも経営を知るために「財務分析」を受けたり、英語学習に取り組んでみるのもいいでしょう。
これからの社会でどんな仕事でも必要になってくる「データ分析」や基礎となる「Excelマスターコース」は強みになります。数字が苦手、という人ほど、一度は取り組んででみてほしいですね。
また、何から学ぼうか、自分の興味を探っている方は、「AIリテラシー」などの入門講座がおススメです。
今回Udemyを通して、トップ企業で働く社会人がどんなスキルが大事なのかを分析しました。大学での学びはもちろん、将来のキャリアに向けて、今の学びプラスαの武器をつくっていきましょう。自分の強みが磨かれるだけじゃなく、きっと興味の幅も広がっていくはずです。
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