大学生活でサークルやアルバイトなど様々なことに取り組んでいても、自分が経験してきたことを将来やりたいことにするか悩む方もいるのではないでしょうか。
今回インタビューに協力いただいた2021卒の佃さんは、大学生活の中で興味あることに積極的に取り組んでいたものの、将来何をやりたいか考えた時に悩むこともあったそうです。
どのように自分のやりたいことを見つけ、就職活動をしてきたのか語っていただきました。
興味をもったことに積極的に取り組んだ大学生活
――大学生活はどんなことをされていましたか?
「サークル、留学、アルバイト、長期インターンをしていて、その中で特にサークルを中心に活動していました。メディア系のサークルに所属していて、雑誌などフリーペーパーの作成やWebメディアを運営していました。」
――dodaキャンパスのプロフィールにも、サークルでの経験を中心に記載されていましたね。
「フリーペーパーを自分でデザインしたこともあり、その写真を自己PRに載せていました。 パッと見た時に、企業に興味もってもらえるように写真を入れたりと、視覚的に企業の目に留まるようなプロフィールは意識していましたね。他にも自己PRの文章では、冒頭で自分を表すキャッチコピーを記載していました。」
――フリーペーパーなど、もともとメディアに興味があったのですか?
「大学に入る前から興味はあって、学科の専攻もジャーナリズムですし、将来的に役に立ちそうと思い、メディア系のサークルに入りました。」
――メディアに興味をもったきっかけは何でしたか?
「中学生の時に、過激な反日デモのニュースをテレビでみたのがきっかけでした。
最初はそのニュースを見てひどいなと感じたのですが、新聞やネットを見ると日本人によるヘイトスピーチのことも報道していて、日本人も同様に感情的にひどいことをしているとショックを受けたんです。
その時にテレビは一方的な内容を発信していたと感じたのと同時に疑問を抱いて、大学ではメディアのことについて学びたいと思うようになりました。」
――長期インターンもメディア系のインターンに参加されていたんですか?
「そうですね。そもそも長期インターはサークルの代わりになるものを始めたいと思ったのがきっかけで、サークル引退後の大学3年秋頃から始めました。
インターンを始める時期としては遅かったので、今までやってきたことを活かせた方が効率的だと思い、即戦力で働けそうなWebメディアに関する長期インターンに参加しました。」
インターンの参加で気づけた自分の興味あること
――本格的に就職活動を始めたのはいつ頃ですか?
「大学3年の5月で、その頃から企業の説明会などに参加していました。最初は自分が知っている企業から調べたり、業界もマスコミ、IT、外資など幅広くみていました。夏インターンでは、マスコミ業界やIT業界の企業のインターンに参加していました。」
――夏インターンに参加する中で、気づきなどはありましたか?
「私は身近なものを扱った仕事の方が合っていると感じるようになりました。IT業界のインターンに参加した際に、SIerなども受けていたのですが、インターネットサービスのように身近に扱っているもので、ユーザの反応を感じやすいものの方が興味をもったんです。」
――秋冬インターンでは、夏インターンと比べて、何か変化はありましたか?
「業界を徐々に絞り始めることができましたし、業界の中でも企業が扱う事業も見るようになりました。その頃からソフトウェアに興味を持ち始めたり、自分がよく使っているネットサービスを扱っている企業を中心に調べるようになりました。」
――夏インターンや秋冬インターンではどのように選考対策していましたか?
「夏インターンはESの時点でおとされていたことも多かったので、秋冬インターンはESを大学のキャリアセンターの方や友人にみてもらいました。他の人の視点をいれてもらってからESが通るようになりました。」
友人との会話で気づけた自分が将来やりたいこと
――就職活動で、一番苦労したことや大変だったことは何ですか?
「最初やりたいことがみつからなかったことですね。サークルや長期インターンで、メディアに携わっていましたが、将来やりたいことを考えるとメディア以外のことに携わりたいなと思いました。
とは言っても、具体的にやりたいことがあるわけではなくて…。
今まで『将来これをやりたい』と考えるよりは、その場その場で興味あるものをやってきたことが多かったので、改めて就活を通して将来何をやりたいのか考えたり、それを言語化するのはとても大変でした。」
――メディアが将来やりたいことと違うと思った理由は何でしたか?
「私は記事を書くより、記事をどれだけ色んな人にみてもらったり、読みやすいデザインにするかを考える方が好きで、伝える内容自体に重きをおくマスコミなどは自分がやりたいこととは違うと思いました。また体力的にも大変なことがあると感じて、今までサークルやインターンでメディアに携わってきたからこそ言語化できたのは良かったと思います。」
――なるほど。佃さんと同じようにやりたいことが見つからないという方も多いと思いますが、それをどう乗り越えましたか?
「友人に相談したことが、やりたいことを見つけるきっかけになりました。
もともと、周りの友人は明確にやりたいことがある人ばかりと思っていたのですが、いざ聞いてみると、具体的に「これをやりたい」と決まっている人は多くなくて、やりたいことが明確にないのは自分だけじゃないと思いました。
また、友人と話す中で、今まで自分は難しく考えすぎていたと感じ、立派なことを言おうとしなくても良いんだという考えに変わりました。」
――色々悩まれた中で、最終的に佃さんがやりたいことは何でしたか?
「“世の中を便利にすること”でした。過去を振り返った時に、私は効率的に物事を進めていくのが好きな性格だと気づいたんです。例えばパソコンのショートカットキーを使って効率的に作業したり、それを他の人にほめてもらう機会もあって、そういう自分の性格から、それをやりたいことにかえてみようと思いました。」
悩みや不安を乗り越えながら出会えた自分に合った企業
――就職活動全体を通して、佃さん自身が良かったと思う点はありますか?
「自分のことや将来やりたいことをしっかり考えられた点は良かったです。
私は周りの人に求められているものを察知して動く性格で、逆にやりたいことをやっていいよと言われると戸惑うことがありました。なので改めて自分が何をやりたいのか、周りの意見を気にせず、考えられたのは良かったと思います。」
――反対に反省点はありますか?
「大学の友人にもっと頼ってもよかったなと思いました。周りの人は、希望業界が同じ人同士でESを見せ合ったりしていたのですが、私は周りの人と違う業界を希望していたこともあり、あまり相談ができませんでした。
SNSなどを通して私と同じ業界を希望している人と繋がっていましたが、精神的な意味でも身近な友人に頼っても良かったかなと思います。」
――やはり就活で精神的につらい時期もありましたか?
「大学4年の4、5月頃は特につらかったです。 志望度の高い企業の最終面接でおちることが続いたのもありますし、尚更コロナの状況下で友人と会わなくなってしまい、メンタルケアが難しかったです。ただ、その時期にちょうど入社先の企業からオファーをもらい、事業内容や雰囲気が自分にあっていると感じて受けてみようと思いました。」
――最終的に佃さんが入社先を決めた理由はどういった点にありましたか?
「”企業の規模感” ”事業内容” “将来携われる業務”の大きく3つがありました。
“企業の規模感”に関しては、希望条件の1つであった少数精鋭な企業であったことや、社員の方も様々な国籍の方がいて、多様性のある環境に魅力を感じました。
“事業内容”に関しては、メディアの事業以外にも、オフィスソフトやロボットなども扱って、幅広い事業をやっていて、私の『世の中を便利にしたい』という想いが実現できると感じました。
“将来携われる業務”に関しては、新卒からマーケティングも携われる点にありました。将来的にはマーケティングや広報に携わりたいと思っていた中で、新卒からそういった業務ができるキャリアは、他と比べた時に中々ないのではと思いました。
また、企業の担当者の方からも『今までの経験もいかしてほしい』と言われて自分のできることの可能性が大きいと感じたんです。」
――これまで成功体験も失敗体験もあったと思いますが、最後にこれから就職活動を始める後輩の方に向けて、メッセージをお願いします!
「いざ就活となっても、自分のやりたいことがわからないと悩む方も多いと思います。
でも難しく考えすぎないで、『自分が何をするのが好きかな』『普段どういうことに興味もっているかな』とシンプルなことから楽に考えてみると良いと思います。
また、コロナの状況下では気分転換が中々難しいので、金曜だけは就活は休むとか、新しい趣味みつける、自分なりのご褒美をあげるルールをつくる、などしてメンタルケアも大事にしてほしいです。」
――貴重なアドバイスありがとうございました!
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