26卒の就職活動がやばいという情報を聞き、「何がやばいの?」「今からできる対策ってあるの?」と漠然とした不安を抱えている方もいるのではないでしょうか?
この記事では、やばいと言われる理由について、昨今の就活事情や市場環境を踏まえ、丁寧に解説します。今すぐ始められる対策についても紹介しますので、ぜひ最後までご確認ください。
この記事の内容
- 26卒の就活が不安視される理由と実態
- 26卒で就活に苦労する人の特徴
- 今すぐにできる対策
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目次
なぜ今、26卒の就活は不安視されているのか?

2018年に日本経済団体連合会(経団連)が新卒採用ルールの策定を完了し、現在は政府が関係省庁連絡会議で就活スケジュールの方針を定めています。しかし、通年採用を始める企業もあり、結果として就活が早期化している状況です。
このような環境の中「26卒の就活がやばい」と取り沙汰されているのはなぜでしょうか。理由について解説します。
インターン参加が就活の前提条件となっている
現在、インターンシップへの参加は就職活動を進める上で必須条件と言っても過言ではありません。大学3年生の夏休みを利用してインターンに参加する学生が非常に多く、dodaキャンパスが行った調査では、8割以上の学生が夏のインターンに参加していました。

企業側も企業の募集要件に合致する学生に早期接触したいと考え、インターンを通じて学生の人物像の理解に努めたり、インターンに参加した学生だけに早期の選考案内を出すことも。また、インターンで学んだ内容が自己PRや志望動機で語る具体的エピソードになり、成長の証明と認められることもあります。
今やインターンシップは、就活において欠かせない重要なイベントです。
経済や政治の影響で、将来状況を見通しづらい
近年、新型コロナウイルスの流行や海外での紛争、物価高など社会環境が大きく変化しています。企業の業績や採用計画にも影響を与える要因が多く、業界全体の景気や外部環境がどうなるか予想しにくい状況です。
しかし、経済や政治の将来は学生自身ではコントロールできません。日ごろからニュースに目を向けて世の中の動向を把握しつつ、自分のスキルアップや企業研究など今できる準備に集中することが大切です。
「まずは業界全体から把握したい」という方はdodaキャンパスの「業界研究ファイル」を活用してみてください。人気12業界の業界動向やビジネスモデルなど、さまざまな業界の詳細がわかる資料を無料でダウンロードできます。 求められる人物像や押さえておきたいキーワードなども理解できますので、興味がありそうな業界から情報を整理してみると良いでしょう。

実は追い風!26卒の就活がそれほど「やばくない」理由
ここまで、26卒の就活が不安視される要因を見てきましたが、実際にはそれほど悲観する必要はありません。企業側の採用意欲は高く、市場環境は学生に有利な状況が続いています。
26卒にとって就活が「やばい」ばかりではない理由を見ていきましょう。
求人倍率が上昇し、売り手市場が継続
朗報の1つ目は、コロナ禍で一時的に落ち込んだ求人倍率が上昇傾向にあることです。求人倍率とは、就職希望者1人に対して何件の求人があるかを示す指標で、この数字が高いほど、学生にとって有利な「売り手市場」であるといえます。
この背景にあるのは、少子化による学生数の減少や、人手不足を感じる企業の増加です。特に中小企業や地方企業では人材確保が重要課題となっており、新卒採用に力を入れる傾向が強まっています。学生にとっては「選べる立場」で就活を進められるチャンスです。視野を広げて複数の企業にアプローチすることで、内定獲得の可能性も高まるでしょう。
就職内定率が回復傾向
求人倍率同様、コロナ禍で大卒の就職内定率も一時低下しましたが、その後は毎年着実に改善しています。
厚生労働省が行った「令和7年3月大学等卒業予定者の就職内定状況共同調査 P4」によると、令和7年4月1日調査時点の2025年の卒業予定者就職内定率は98.1%に達し、前年同期より0.8ポイント上昇しました。
この数字は、すでにコロナ前(令和2年)の98.0%を超えており、直近18年間で最大の値です。
22年卒 | 23年卒 | 24年卒 | 25年卒 | |
---|---|---|---|---|
就職内定率の 推移(4月1日) |
96.0% | 95.8% | 97.3% | 98.1% |
【参考】令和7年3月大学等卒業予定者の就職内定状況共同調査 P4の数値を編集部にて図表へ編纂
このように、内定につなげるには、あきらめずに粘り強く取り組むことが必要です。大切なのは周囲の内定状況に焦らず、自分のペースで準備を進めること。目先の結果に振り回されず、着実に努力を続けていけば、納得のいく結果につながるでしょう。
要注意!26卒の就活がやばくなる人の特徴とは?
26卒の就職活動で苦戦しがちな人には、いくつか共通する特徴があります。自分に当てはまる点がないか確認しておきましょう。
「まだ大丈夫」と行動を先延ばしにしている
就活において、先延ばし癖は危険です。「就活本番はまだ先」「今はまだ大丈夫」と思って準備を後回しにしていると、後になって取り返しのつかない状況になる可能性も……。
就活の準備は時間を要するものです。例えば、自己分析や業界研究がその一つ。準備不足で作成したエントリーシート(ES)は、多くの応募書類を見ている採用担当には決して響かず、良い結果につながらない可能性が高まります。
仮に内定をもらえたとしても、本当に自分に合った企業かどうか熟考できていないため、入社後にミスマッチで悩むことになるかもしれません。まだ準備を開始出来ていない方は、この機会にぜひスイッチを入れ替え、積極的に取り掛かりましょう。
志望先を大手企業のみに絞っている
知名度の高い大企業ばかり志望する状態も避けたいところです。大手に絞って就活を進めた結果、「自分は社会に出て何をしたいのか」という軸がないまま就活に臨み、入社後に後悔する可能性も少なくありません。
さらに、大手企業には学生の応募が集中し選考倍率が非常に高くなる傾向に。そのため、大手企業だけ受けているとどこからも内定をもらえず負のスパイラルに陥るリスクが高いといえます。
企業名から志望先を決めるのではなく、目指すことや実現したいことから再考してみましょう。
まだ間に合う!26卒が今すぐできる就活対策

就活解禁以降思うように進んでいない人や、これから巻き返したいと考えている人に向けて、今からでもできる対策を整理しました。今すぐできることばかりですので、ここから挽回していきましょう。
就活スケジュールを把握する

就活が出遅れていると感じている方も、まずは基本の流れを整理してみましょう。
上記は26卒の一般的な就活スケジュール。6月時点で多くの企業が本選考を開始しています。エントリーがまだの方は、そこから始めるのが第一歩です。
3年生でインターンに参加していない方も、秋以降の募集にはまだ間に合います。10月以降に選考を開始する企業もあるため、秋採用の情報も継続的にチェックしましょう。
これまで動けていなかった方も、今から本気で取り組めば挽回は可能です。自己分析や企業研究、選考対策とあわせて、企業イベントにも積極的に参加してみてください。
自己分析のやり直しで“本当に合う企業”を見つける
就活の目的は、内定を取ることではなく「自分に本当に合った企業と出会うこと」です。そのためには、自分の価値観やモチベーションの源を掘り下げて言語化し、自分の軸を明確にすることが大切です。
「どんなときにやりがいを感じるか」「譲れない価値観は何か」といった視点で過去を振り返ってみましょう。自己分析が不十分だと、「有名だから」「給与が良さそう」といった表面的な理由で企業を選び、入社後にミスマッチに気づくリスクが高まります。
自分の強みや志向を知るには、診断ツールの活用もおすすめです。たとえば、dodaキャンパスの「就活軸診断」なら【所要時間5分】で価値観を言語化でき、あなたの軸に合った企業からオファーが届くことも。ぜひ試してみてください。

エントリー企業の幅を広げる
大手や有名企業に絞ってうまくいっていない場合は、「有名だから」という軸を一度手放し、視野を広げてみましょう。日本には優良な中堅・中小企業も多く、成長性や独自の強みを持つ企業も少なくありません。視野を広げることで、自分に合う企業と出会える可能性も高まります。
中小・ベンチャー企業では、個々の裁量が大きく、幅広い業務を経験できることも多いです。「自主性」や「積極性」を活かしたい人にとっては、大きなやりがいを感じられるはず。これまで候補になかった企業にも目を向けてみましょう。
実践で面接力を高める
面接で好印象を残すには、コミュニケーション力や自己アピール力が欠かせません。その力を伸ばすには、実践あるのみ。面接経験が少ない人は、模擬面接で練習を重ねましょう。
おすすめの方法は以下の通りです
- 大学のキャリアセンターを活用する
- 就活エージェントの面接対策に参加する
- 友人と面接官役を交代して練習する
第三者のフィードバックから、自分では気づけなかった課題が見えることもあります。本番に自信を持って臨めるよう、練習から真剣に取り組みましょう。
「なぜ?」をエピソードで語れるようにする
ESや面接では、「なぜそう考えたのか」を具体的なエピソードで語ることが重要です。企業が知りたいのは、結果や肩書きではなく、あなたの動機や工夫、取り組みの過程です。
例えばガクチカでは、「〇〇に取り組み△△を達成した」だけでなく、「なぜその活動を選んだのか」「どう行動し、何を学んだのか」まで論理的に話せるようにしましょう。
志望動機も同様で、「なぜその企業なのか」を明確に伝えることが大切です。使い回しではなく、企業研究を通じて自分の軸との共通点を見つけ、エピソードを交えて語りましょう。
オファー型・スカウト型就活サービスをフル活用する
オファー型・スカウト型の就活サービスでは、プロフィールや自己PRを登録することで、企業からインターンシップや選考のオファー(スカウト)が届きます。
思いもよらない優良企業と出会えたり、自分の強み・経歴がどんな企業から評価されるかを知るきっかけになるでしょう。
特に、就活の出だしが遅れてしまった人にとって、待っているだけで企業から声がかかる逆求人サービスは心強い味方となります。ベネッセのdodaキャンパスは、累計契約企業数1万1,400社超(2025年6月時点)!25卒では、プロフィールを充実させた学生の99%に企業からオファーが届いた実績があります。
また、適性診断や業界研究、自己PR生成AIなど、さまざまなツールを無料で活用できるのもオススメのポイントです。出遅れを感じて不安な人こそ、 逆求人サービスに登録し、企業からのアプローチというチャンスをフル活用してみてください。

インターンや説明会に積極参加して、情報と縁をつかむ
インターンや説明会は、業界・企業の理解を深めるだけでなく、熱意をアピールできる貴重な機会です。インターン参加者限定の選考ルートがある場合もあるので、「今さら…」と思わず積極的に参加しましょう。
インターンでは、仕事の具体的なイメージやビジネスマナー、スキルが身につき、自己成長にもつながります。説明会では社員のリアルな声や社風に触れられるため、質問やメモを通じて熱意を伝えるチャンスになります。
企業と「直接会える場」に積極的に参加することで、「本気で興味がある学生」と印象づけることができます。
焦らなくて大丈夫!26卒の就活、今からでも巻き返そう!
今からでも逆転のチャンスは十分にあります。他人と比べて焦る必要はありませんが「やばいかも」と感じた今が行動を起こす時です。
本記事で紹介した対策を参考に、できることから一歩一歩取り組んでいきましょう。
あなたに本当にマッチした企業と巡り会い、入社後も長く活躍できることこそが就活のゴールです。最後まで諦めず、自分のペースでベストを尽くしてください。
本記事のまとめ
- 26卒の就活がやばいと言われるのは、インターンの参加が前提となって就活が早期化していることと、経済状況が不安定ことが原因
- 一方で求人倍率や就職内定率が上昇している点は、むしろ追い風
- 行動の先延ばしや大手志向の26卒は苦労する可能性が高いため要注意
- これからしっかり対策を講じれば、まだまだ挽回のチャンスはある
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