プロフィール
企画名:「Today Food 〜「てまえどり」でポイントゲット〜」
名古屋国際工科専門職大学 情報工学科 2年
鈴木 愛歩さん
※本記事は「[キャリアゲートウェイ powered by dodaキャンパス]ービジネスコンテスト2023」の受賞者インタビュー記事です。
本ビジネスコンテストは、「大学低学年のうちに実践的な経験を経て、さらに学びや経験を深めてほしい」という考えのもと、大学1,2年生を対象に腕試しと成長機会を提供するべく開催されました。
「SDGs課題をアプリで解決」をテーマに、興味のあるSDGs課題を選択し、解決策を提案。多くの素晴らしい企画の中から、最優秀賞(1組)、優秀賞(2組)、企業賞(16組)、審査員特別賞(1組)の計20組が表彰を受けました。
この記事では、受賞企画の内容から、ビジコン参加の理由や参加によって得られた経験まで、受賞者の声をお届けします。
目次
周りの友人から刺激を受けて、ビジコンへの参加を決意
――「キャリアゲートウェイ ビジネスコンテスト2023(ビジコン)」に参加したきっかけは?
ビジコンに積極的に参加している大学の友人に触発されて、自分も2年生のうちに参加してみようと思ったのがきっかけです。私が通っている大学には就職を意識した実践的なカリキュラムが多く、授業のプログラムを通してビジネスコンテストに参加する学生もいます。2年生で参加できるコンテストを探していて今回のビジコンを見つけて、自分の力で何かを成し遂げる経験をしてみたいという気持ちで参加しました。
――ビジコンで発表したアプリの内容について教えてください。
商品棚に陳列されている商品を購入するときに、手前に置かれた販売期限の近い商品を選んでもらう購買行動のことを「てまえどり」といいます。コンビニやスーパーを利用するときの「てまえどり」を促すことで、食品ロス削減に貢献するアプリを考えました。
このアプリを使って賞味期限や消費期限が近い商品を購入することでポイントがつき、それを使って割引を受けることができます。さらに、購入した商品情報に基づいて自動で献立作成をしてもらえるのも大きな特徴です。
お店での消費者行動をもとに「てまえどり」にフォーカス
――なぜこの企画テーマを選んだのでしょうか?
以前コンビニを利用した際に大量のおにぎりが廃棄されている光景を目にしたことがあり、漠然と食品ロスへの問題意識がありました。食品ロスについて調べていくと「てまえどり」というキーワードにたどり着きましたが、一方でコンビニのお客さんを見ると、棚の奥にある商品、つまり賞味期限が長い商品を取っていく姿がまだ見られます。世の中の流れとして「てまえどり」の重要性が高まっている反面、まだこの考えが浸透していないことから、「てまえどり」に焦点を当てて企画を進めました。
――アプリの機能面で力を入れたポイントを教えてください。
特に力を入れたことは、大きく3つあります。1つ目は、てまえどりを継続して実践してもらうための仕組みづくりです。ユーザーに気に入って使い続けてもらえるために、アプリを継続的に使う特典として、商品の値引きチケットもしくはポイント還元率アップという選べる特典を用意しました。
2つ目は、購入した食材を使った献立メニューを探せる献立機能です。リサーチをしてみると今回の企画と類似するアプリも多くあったので、類似サービスと差別化するためにこの機能を考えました。お店で購入した商品をタップすると料理が一覧で表示され、献立決めに悩まずに賞味期限が近い食材を消費できます。
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3つ目は、このアプリを導入するお店側にもメリットを持たせることです。レジにアプリと連携したシステムを導入することで、その商品の売れ行きといった需要を可視化できるよう工夫しました。廃棄負担の減少以外にもお店側のメリットを作り訴求することで、より広く普及できるよう意識しました。企業からのフィードバックでも、食品ロス削減に向けて多角的な面から効果的な機能を考えられているという評価もいただけました。
母や友人の声を反映することで、現実的かつ需要の高いアプリに
――発表までに特に苦労したことはありますか?また、それをどのように乗り越えましたか。
当初は「自分の力でやってみたい」と個人参加を決めましたが、どうしても考えが行き詰まることがよくありました。たとえば「てまえどり」というテーマはすぐに決まったのですが、具体的な機能面を考えていくのには苦労しましたね。アイデアが偏ってきて行き詰まりを感じたときには、母や友人など第三者の話を聞くことで、新しい視点を得るようにしていました。私の母はまさにてまえどりではなく、奥の商品に手を伸ばすタイプだったので、アプリにどういう機能があればてまえどりをしたくなるかヒアリングし、献立機能が生まれました。
また、コンビニでバイトをしている友人からもレジのシステムについて詳しく教えてもらい、既存のシステムに付加すれば実現できるレベルまで、実現可能性を高めたアプリにすることができました。
――ビジコンを通して成長を感じられた部分があればお聞かせください。
考えたアプリを事業化していくために必要な考え方を学べたことが大きいですね。ひとりでの参加で苦労した部分もありましたが、自分に足りない視点や知らなかった考え方を学びながら成長できました。あわせて、このビジコンをきっかけに社会問題への関心も高まりました。以前から関心があった食品ロスについてより深く理解できたのはもちろん、他の参加者のプレゼンを聞くなかで自分が知らなかった課題にも気づくことができました。
視野を広く持って社会を見ていきたい
――ビジコンでの経験を、今後どのように活かしていきたいですか?
課題を解決するビジネスモデルを考えた経験は、大学卒業後に企業で働き始めてからも活かされるように思います。次年度は大学で企業プレゼンの機会もあるので、この経験を糧に次のプレゼンに活かしていきたいです。また他の方のプレゼン発表から、自分の視野の狭さも実感しました。これからはより視野を広げて社会問題を見ていきたいと考えています。
――最後に、ビジコンに興味を持つ学生にメッセージをお願いします。
このビジコンでは、企業の方々からのフィードバックや先輩メンターの方々のサポートがあるので、私のようにひとりでの参加でも、いろんな観点からアドバイスをもらいながら企画を作成していくことができます。個人参加の場合はやることが多くて大変な側面もありますが、その分、たくさんの学びを得ることができるはずです。ビジコンへの参加が初めての方も、ぜひ一歩を踏み出してみてください。
※掲載情報は2024年1月時点の内容です。
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