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早期から動いたことで研究活動と両立しながら進められた就職活動

  • インタビュー
  • 2021.02.12
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理系の方は、”進学か就職”、”自由応募か推薦応募“、”文系就職か理系就職“などの選択肢や、就職活動と研究活動との両立で悩むことが多いのではないでしょうか。

今回インタビューに協力いただいた2021年卒の川合さんは、大学院進学後、就職活動を始めたばかりの頃は、研究活動を活かせる研究職に就くか、他の選択肢は無いか悩んだそうです。

どのように就職活動を進めて、自分のやりたいことを見つけたのか、他にも研究活動との両立方法も教えていただきました。

目次

    学部生の頃から様々な活動に注力した大学生活

    ――大学生活はどのような活動をされていましたか?

    「学部生の時から部活動、アルバイト、勉学の3つに注力していて、その中でも勉学に特に力をいれていました。」

    ――dodaキャンパスの自己PRにも勉学面での功績に関する写真を添付されていましたね。

    「”自己PRで何を話したいか”を考えた時に、学会で受賞した経験があったので、そういった経験の方が、自分のことを何も知らない人に伝える時に分かりやすい業績かなと考えたんです。」

    自己PRの記載内容

    ――実際に面接で自己PRを話すときも研究活動について話すことが多かったですか?

    「面接で話した内容は、部活動・研究活動、半々くらいでした。部活動も研究活動も、それぞれで学んだことや考えていたことは、相補的なものだったので、自分の信念や考えていたことが、それぞれの分野でどのように活かせたかを話すようにしていました。」

    ――dodaキャンパスの自己PRや経験の欄を登録する上で意識されていたことはありますか?

    「読んで分かりやすい文章にすることや、目にとまるような写真を使うようにしていました。今まで様々な経験をしてきたこともあり、プロフィールで出せるものは全てだして、様々な企業に興味をもってもらうことも意識していました。」

    経験の記載内容①
    経験の記載内容②
    経験の記載内容③

    ――dodaキャンパスを使用されて、メリットに感じた場面はありましたか?

    「自己PRや経験を登録しながら、企業へ提出するエントリーシートの文章の作成や、就活用のまとめができた点は良かったと思います。また、研究活動をしている中でも、企業からアプローチがあるのは最大のメリットだと思います。
    自分は研究職に就くだろうといった、視野を狭める可能性があると思っていたので、企業から声をかけてもらうことで新しい発見をすることもできました。」

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    研究職に就くか否か悩みながら進めた就職活動

    ――学部生の時、院への進学と就職活動の選択では悩まれましたか?

    「もともと研究をやりたいと思っていたので、そこまで悩むことはなく、大学院に進学しました。
    ただ、学部生の時、大学の事務員だけ受けていて、選考など一連の流れを把握する意図で、就職活動をしていた時期はありました。就職活動を選択した学部生の時の同期は、研究系の営業職や、研究職に就いた人もいて様々でした。」

    ――理系の方だと、就職活動の時、大学の推薦も選択肢としてあると思いますが、その選択肢で悩むことはありませんでしたか?

    「大手企業の推薦だったので考えていた時期もありました。しかし、その企業にあまり興味がわかなかったことや、研究職が自分に本当に合っているか迷いがあったので、最終的に自由応募で就職活動を進めました。」

    ――迷いの理由はどんなところにありましたか?

    「研究は長い目でみて、基礎的なことを積み上げていかなければならない側面があるので、成果を実感しづらくメンタル的にもつかなといった不安がありました。」

    新たな選択肢を得られた企業からのオファー

    ――就職活動はいつ頃から始めていましたか?

    「大学院1年の5月から本格的に始めました。最初、医療系や化学系のメーカー企業の研究職を中心に、インターンに応募、参加していました。dodaキャンパスではSIerのインターンのオファーをもらって、そのインターンにも参加していました。」

    ――SIerに興味をもった理由はどんなところにありましたか?

    「元々ITで世の中を解決することに興味はあったんです。
    研究活動で計算科学というプログラミングに近い研究をしていて、計算機実験の準備・実験・解析の一連の流れを自動で行うシステムなどをつくっていました。そういった非合理的なことを合理化する仕組みは、社会にも大きな影響を与えられるのではと考えていました。
    プログラムの開発すること自体も興味はありましたが、上流過程の仕事をしたいという思いから特にSIerに興味をもちました。」

    ――では元々IT業界も選択肢としては、あったのですね?

    「いえ、最初、IT業界は選択肢としてありませんでした。プログラミングに近い研究はしていたものの、化学系の専攻ということもあり、『情報系の人達と一緒に本当に働けるのか...』という不安がありました。なので、SIerについては最初知らなかったですし、考えてもいませんでした。」

    ――様々なインターンを通じて、やりたいことは明確になりましたか?

    「自分のやりたいことは、研究職ではないと決定的になりましたし、大学院1年の12月以降はSIerに絞って就職活動を進めることができました。インターンを通じて、自分自身、成果が見えやすかったり、携わったことの影響や変化を実感できた方がやりがいに感じる性格だと思うようになりました。プログラミングであれば、プロダクトとして世に出せれば、自分がやった成果を実感できるし、社会に大きな影響を与えられると思ったので、最終的にSIerが自分に合っていると思いました。」

    “希望条件に合うか””自分に合うか”で悩んだ入社先

    ――SIerの事業内容を見た時に、企業ごとの大きな違いは見えづらい部分もあると思いますが、どういった基準で企業を選んでいましたか?

    「確かに事業内容では差別化しづらかったです。業界をまたいで様々なSIerを見ていく中で、自分はどこの業界でも興味をもって仕事できるのではと思いました。だからこそ、社員の方の印象など、減点方式で企業を絞っていきました。」

    ――他に企業を選ぶ際の条件はありましたか?

    「関西エリアでの就職を希望していたので、関西に拠点がある企業が1つの軸としてありました。」

    ――入社先の企業は、関西拠点の企業ではなかったですが、最終的に何が決め手でしたか?

    「純粋に企業の印象が良かったのと、自分に合うと感じたことでした。インターンのオファーをもらった時や、実際にインターンに参加した時から好印象で、それは最終選考の役員面接まで変わらなかったんです。
    内定をいただいた他の企業は、全て関西に拠点がある企業でしたが、ちょっとしたことで『この企業どうなんだろう?』と思うことがありました。
    例えば、IT系の企業でも紙のエントリーシートだったり、インターンに参加した時の社員の方の態度だったり、そういったところで、度々違和感がありました。
    入社先の企業は、関西に拠点はなかったので、その点で最後まで悩んだのですが、最終的には、自分に合う企業ということで入社を決めました。」

    ――就職活動全体を通して、川合さん自身が苦労したと思う点はありますか?

    「早い時期から用意周到に動いていたのもあって、実はそこまで苦労したと思うことはないんです。強いてあげるとするなら、面接でおちた時の精神的なつらさだったり、研究活動に専念するために、早く終わらせなければという焦りの中で両方するのは、難しかったかなと思います。」

    ――やはり理系の方は特に研究活動との両立が難しいと思いますが、どのように両立されていましたか?

    「サマーインターンの前といった就職活動が本格的に始まる前の、比較的時間がとりやすい時期に、準備をすることで両立をしていました。
    先輩の就職活動の様子を見て、大変そうな印象が強かったので、早い時期から自己PRの構成だったり、履歴書のひな形を作成していました。暇な時にやるべきことを前もってやることで、両立できていたかなと思います。」

    ――では、最後にこれから就職活動を始める後輩の方に向けて、メッセージをお願いします!

    「就職活動は妥協せずにやってほしいなと思います。
    学部生の時の同期で、今社会人の友人の話になるのですが、就活を最後投げやりな形で終わらせてしまった人は、仕事に対してネガティブな意見を聞くことが多い印象があります。反対に、希望に合わなかったとしても最後まで諦めず自分に合った企業で働いている同期は、しんどいことがあっても充実している印象があるんです。
    企業とのミスマッチを防ぐためにも、自分が投げやりにならないためにも、面倒くさいと思うことがあっても、自己分析や業界研究や企業研究など、就職活動の準備で必要とされていることは、しっかり準備して最後まで妥協せず就職活動を行ってほしいです。
    また、理系の方は、専門性ということが、大きな強みになると思います。今までやってきたことを変に形作ろうとせずに、ありのままの自分を出すだけでもニーズはあると思うので、コロナの状況でも焦らず落ち着いて、就職活動を進めてほしいです。」

    ――貴重なアドバイスありがとうございました!

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