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転職・起業希望者と地方をつなぎ活性化に貢献するアプリを考案!

  • インタビュー
  • 2024.05.01
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プロフィール

オリックス賞受賞
企画名:「盛り上げ隊」
東北大学 教育学部 2年
佐々木 瞭伍 さん

※本記事は「[キャリアゲートウェイ powered by dodaキャンパス]ービジネスコンテスト2023」の受賞者インタビュー記事です。

本ビジネスコンテストは、「大学低学年のうちに実践的な経験を経て、さらに学びや経験を深めてほしい」という考えのもと、大学1,2年生を対象に腕試しと成長機会を提供するべく開催されました。

「SDGs課題をアプリで解決」をテーマに、興味のあるSDGs課題を選択し、解決策を提案。多くの素晴らしい企画の中から、最優秀賞(1組)、優秀賞(2組)、企業賞(16組)、審査員特別賞(1組)の計20組が表彰を受けました。
この記事では、受賞企画の内容から、ビジコン参加の理由や参加によって得られた経験まで、受賞者の声をお届けします。

目次

    前回とは異なるアプローチで2度目の参加

    ――「キャリアゲートウェイ ビジネスコンテスト2023(ビジコン)」に参加したきっかけを教えてください。

    僕は昨年のビジコンにも参加しており、今回が2回目の参加でした。改めて挑戦したいと思ったのは、昨年よりもいい結果を出したいと考えたからです。この1年間、学内外を問わずアントレプレナー関連のプログラムを受講し、大学の授業でも多くのことを学びました。その努力の結果として新しい知識やスキルを吸収したので、昨年よりも自信を持って挑戦できたと感じています。

    ――ビジコンで発表したアプリの内容について教えてください。

    私が考えた「盛り上げ隊」は、人口減少や人手不足などに悩む地方を人材流入によって活性化するためのアプリです。ターゲットは大きく分けて、地方への転職を希望している人と、地方での起業を考えている人。

    転職したい人は、自らに適合した地域や業界、企業を探すことができます。また、地方での起業をめざす人は、アプリを通じて地方自治体やベンチャーキャピタルなどとつながることが可能です。こうしたマッチング機能に加え、各地域の特色をまとめて事業立案の参考にしたり、起業に向けてシミュレーションを行ったりできる機能をつけ、地方での転職活動や起業が円滑に進められるような仕組みを考えました。

    自身が抱いていた危機感がアイデアの原点に

    ――アプリを考えるうえで着目した課題は?

    私自身も地方出身者として将来の就職を考えていく中で、都会に出て働きたいという思いと、地元に貢献したいという気持ちで揺れ動いた実体験からこの企画を考えました。まわりでも「地方には仕事が少ない、働くなら公務員になる人が多い」という話を聞くなど、地方出身者として「過疎化」に対する危機感を現実に考えるように。この現状と課題感から、学生を地方に留めようとするのではなく、地方での転職・起業を支援するという方向性で企画を進めました。

    ――昨年は「キャリアについて相談できるオンラインコミュニティー」を考案されていた佐々木さん。今回のアプリにおいて、昨年とのアプローチの違いはありましたか?

    人々のキャリアや人生をサポートするという点では、共通するところも多かったです。ただ、前回は専門である教育分野からのアプローチであったのに対し、今回の地方創生は自分の危機感がきっかけで生まれたアイデアでした。現実のネガティブな課題に向かって企画を考えていくところが大きく違ったと感じています。

    幅広いアプローチから課題を解決するために、ターゲットを学生に絞らず、セカンドキャリアを考える人にも役立つようなアプリにしたいと思い至りました。

    ――企画を考えるうえでこだわった点やアイデアの独自性はありますか?

    競合サービスとの差別化には注力しました。単に地方の求人情報を調べられるサービスは多く存在します。そこで、地方の情報を多く掲載し、実際に生活しているところをイメージできるようにしました。仕事だけでなく、人生をサポートするという点が、このアプリの独自性になったと考えています。

    4つのアイデアを同時進行でブラッシュアップした

    ――企業の方からのフィードバックで印象に残っているものはありますか?

    「目的と手段の整合性」、「差別化の工夫」、「ターゲットの設定」の3点についてフィードバックをいただいたことが印象に残っています。前回のビジコンを経て、特に意識して臨んだところだったのですが、まだまだ突き詰める必要があったと感じています。具体的な解決策やターゲットの規模感は、アイデアを実現するうえで重要となる要素です。よりリアリティのある提案をするためには、深く考えなくてはならないことが多くあるのだと改めて学びました。

    また、企業賞をいただいたオリックス株式会社様の方とお話しする機会があり、私と同様に地方の人材不足に対する危機感を抱いていることが知れたのも印象に残っています。

    ――今回のビジコンに参加してよかったと思うこと、学べたと思うことは?

    実は、今回は4つの企画を考えてエントリーしました。4企画を同時進行しながらそれぞれのクオリティを高めることには苦労しましたが、その分学びも4倍になったと感じています。

    実は、残りの3つは教育分野に近い企画で、グランプリファイナルの後に行われた企業との懇親会で、教育業界の企業に企画を見てもらうことができました。企業が実際に行っていることや課題感を直接聞けたことで、課題の解像度が上がりました。なかなかできる経験ではないのでとてもありがたかったですね。

    競い合いではなく、人と出会うための大会

    ――今回の経験をこれからの大学生活にどのように活かしたいですか?

    2度の参加を通じて身につけた発想力や分析力、提案力は引き続き伸ばしていきたいと考えています。より高度な分析手法を手に入れて目的に合ったグラフなどを自ら作成できるようになりたいです。また、アンケートやヒアリングなど、多くの人を巻き込みながらリアリティのある企画を考えたいとも思っています。そうしたスキルを活かして、人々の人生や教育といった身近なテーマに寄り添いながら、課題の解決に貢献していきたいですね。

    ――2度の参加を通じて、改めて今回のビジコンの魅力をお聞かせください。

    キャリアゲートウェイのビジコンは、メンターの方からのアドバイスや企業の方からのフィードバックが充実していて、課題としっかり向き合える大会だと感じています。また、大学の枠組みがないところも大きな魅力ですね。

    多様なバックグラウンドを持つ学生と出会い、それぞれの課題意識に応じたアイデアに触れることができる。本当に行動力のある人ばかりで、僕としても刺激をもらっていますし、さらにスキルを伸ばしたいと思うきっかけにもなっています。

    ――最後に、ビジコンに興味を持つ学生にメッセージをお願いします。

    大学や地域の枠を超えたつながりをつくることもできる、さらに日本を代表するような企業の方々に自分のアイデアを評価してもらえる貴重な機会なので、積極的に参加していただきたいと思います。私のように4つの企画でエントリーしても、お金はかかりません(笑)。大学生活という自由な時間を、ぜひ有意義に使ってもらえたらと思います。

    ※掲載情報は2024年1月時点の内容です。

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