大学生で一人暮らしをすることになり「生活費っていくらくらいかかるのだろう?」「仕送りっていくらもらえるの?」と不安を抱く方も少なくないのではないでしょうか?
本記事では、最新の仕送り平均額や大学生の収入額、生活費について詳細に解説します。ぜひ最後までご確認ください。
目次
大学生の仕送りは平均いくら?
ここでは、仕送りの全国平均額や東京都の平均額、家賃抜きの金額について解説します。
全国の大学生の仕送り平均は約7万円
全国大学生協連の2024年調査によれば、一人暮らし学生への仕送り額は平均7万2,350円*1で、2022年から2年連続で微増となりました。これは物価高の影響もあると考えられ、仕送りを10万円以上貰っている学生は増え、0円の学生は減少しています。
2021年 2022年 2023年 2024年 仕送り平均 7万1,880円 6万7,650円 7万120円 7万2,350円 10万円以上貰っている学生の割合 27.9% 25.1% 26.4% 27.2% 0円の学生の割合 7.5% 8.3% 7.5% 6.9% ただし、仕送り7万円はあくまで全国平均値であり、各家庭の経済状況や地域によって大きく異なることは覚えておきましょう。
*1:データ引用元:第60回学生生活実態調査
東京の仕送り平均は約9万円
首都圏の私立大学生を対象とした私立大学新入生の家計負担調査(2024年度)では、仕送りの平均額は8万8,500円と報告されており、全国平均よりも約1万5,000円多い結果となりました。
東京は家賃相場が高いため、その分を加味して仕送りする家庭が多いと推察できます。そのため、一概に「仕送りが多い=余裕がある」とは言えず、東京で一人暮らしをする場合、仕送りの大半が家賃に消えてしまうことも少なくないでしょう。
家賃抜きの仕送り平均は1万5,000円
大学生が家賃に払っている金額の平均は約5万6,000円*2です。したがって、全国平均7万2,350円から差し引くと、家賃を除いた仕送りの平均額は約1万5,000円程度と見積もることができます。
生活費の詳細な内訳は別途解説しますが、1万5,000円でひと月の食費や日用品代をまかなうことは簡単ではありません。そのため、この不足分を補うために、多くの学生がアルバイトをしているのが現状です。
*2:データ引用元:全国大学生活協同組合連合会:第60回学生生活実態調査 概要報告
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家賃込みで10万円は暮らせる?!収入や支出内訳の平均額
地域にもよりますが、大学生の平均支出を考えると10万円で生活するのは難しいでしょう。全国の平均収入と支出(生活費)の細かい内訳を確認していきます。
一人暮らし大学生の収入額は約13万円
仕送りやアルバイト、奨学金などを合わせた一人暮らし学生の月収入合計額は平均13万2,140円*3です。
収入の50%以上が仕送りに依存しており、アルバイトの平均収入は3万7,540円となっています。奨学金も約2万円受給していますが、生活費の一部になっているのが実情です。
2021年 2022年 2023年 2024年 仕送り 7万1,880円 6万7,650円 7万120円 7万2,350円 奨学金 2万380円 2万640円 1万9,660円 1万9,140円 アルバイト 2万9,130円 3万2,340円 3万6,110円 3万7,540円 定職 450円 490円 420円 600円 その他 3,450円 3,180円 2,940円 2,520円 合計 12万5,280円 12万4,290円 12万9,240円 13万2,140円 *3:データ引用元:全国大学生活協同組合連合会:第60回学生生活実態調査 概要報告
※補足:「定職」とは長期的&継続的な収入を指すため少額となっています
一人暮らし大学生の生活費平均は約13万円
2024年時点で自宅外生の生活費(月々の支出)合計は平均13万1,710円*4でした。
この金額は、前述の平均収入13万2,140万円とほぼ同水準です。平均で1〜2万円程度を貯金・繰越しに回せているものの、決して余裕があるとは言えないでしょう。
2021年 2022年 2023年 2024年 収入合計 12万5,280円 12万4,290円 12万9,240円 13万2,140円 支出(生活費)合計 12万5,040円 12万3,630円 12万7,500円 13万1,710円 *4:データ引用元:全国大学生活協同組合連合会:第60回学生生活実態調査 概要報告
家賃や食費、光熱費などの生活費内訳
生活費の内訳を見ると、家賃と食費で全体の約6割強*5を占めています。物価上昇により、家賃・食費ともに2年連続で負担が増加している状況です。
教養娯楽費と貯金・繰越費以外で10万円を超えており、仮に10万円以下で生活しようとした場合、さまざまな節約や工夫が必要となるでしょう。
2021年 2022年 2023年 2024年 食費 2万4,680円 2万4,130円 2万5,880円 2万6,110円 住居費 5万3,920円 5万3,020円 5万4,130円 5万6,090円 交通費 3,850円 4,210円 4,330円 5,050円 教養娯楽費 1万1,760円 1万3,270円 1万2,840円 1万3,870円 書籍費 1,700円 1,540円 1,500円 1,500円 勉学費 1,900円 1,430円 1,260円 1,300円 日常費 7,520円 7,430円 7,330円 7,520円 電話・通信 3,110円 3,460円 3,190円 3,320円 その他 2,310円 2,170円 2,290円 2,710円 貯金・繰越費 1万4,300円 1万2,970円 1万4,740円 1万4,250円 合計 12万5,040円 12万3,630円 12万7,500円 13万1,710円 *5:データ引用元:全国大学生活協同組合連合会:第60回学生生活実態調査 概要報告
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仕送りが足りないときに試したい3つの方法

「仕送りだけでは毎月のやりくりが厳しい……」そんな方に向けて、負担を減らすための具体的な節約方法を3つ紹介します。どれも無理なく実践できる方法なので、ぜひ試してみてください。
1)賄いが出るアルバイトで食費を節約する
食費の節約には、賄い付きのアルバイトがオススメです。居酒屋やファミリーレストラン、カフェ、ファストフード店などでは賄い制度があることも珍しくありません。
仮に1食500円かかっている方が週3日賄いで食事をした場合、500円×3日×4週間で月に6,000円相当の節約となります。食費は大学生の生活費の第2位です。一部をアルバイト先で賄えるだけで大きな家計の助けとなるでしょう。
2)住むエリアを変えて家賃を節約する
家賃は固定費の中でも最も大きな割合を占めるため、住む場所を見直すことで大幅な節約が可能です。家賃の負担が大きいと感じている方は、思い切って他エリアへの引っ越しを検討してみましょう。
特に都心部は家賃相場が高いため、少し郊外に離れたり、大学まで電車で数駅離れた場所に住むだけで家賃が数万円安くなることも。引っ越しには初期費用がかかりますが、月々の家賃差が大きければ1年で元が取れることも少なくないでしょう。
3)携帯電話料金などの通信費を見直す
毎月かかる携帯電話やWi-Fi費を見直すことも、手軽にできる節約策。スマートフォンは大手キャリアだと月額数千円〜1万円程度かかりますが、格安SIMに乗り換えれば月額2,000〜3,000円程度に抑えることが可能です。
2024年の電話・通信費は3,320円と決して高くありませんが、これ以上の費用がかかっている方は、契約内容を見直すことで節約の余地があると言えます。現在利用中のプランが自分の使用状況に合っているかチェックしましょう。
通信費は生活の質を大きく落とさず節約できるため、最適なキャリアや契約となるよう、定期的に見直すことがオススメです。
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大学生の経費事情をおさらい!
大学生の仕送りは直近2年増加傾向にありますが、仕送りだけで生活費のすべてをまかなうことは簡単ではありません。アルバイトや、固定費の見直しを行い、無理なく有意義に過ごせる方法を見つけていきましょう。
最後に本記事の内容を簡単におさらいします。
記事のおさらい
- 家賃を含めた大学生の仕送り平均は7万円
- 住居費平均は約5万6,000円であるため、住居費を除いた仕送り平均は約1万5,000円
- 大学生の収入平均と生活費平均はいずれも約13万円
- 仕送りが足りない場合は、賄い付きアルバイト、居住エリアの変更、携帯電話の見直しなどにより固定費を見直すことがオススメ
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