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これから伸びる5つの業界!就活の業界選びに役立つ【2021年度版】

  • 業界・企業研究
  • 2021.10.13

就活生なら誰もが、「これから伸びる業界で働きたい!」と考えることでしょう。逆に、「衰退している業界は選びたくない」と考えるのも自然なことです。

少子高齢化による労働人口の減少に加え、2021年は新型コロナウイルスの流行もあり、人々の価値観や働き方、生活様式は大きく変わっています。変わりゆく時代のなかで、勢いを増している業界もあれば、陰りが見えはじめている業界があるのも事実です。

本記事では、これから伸びる業界やこれから衰退する業界などをまとめています。業界選びの際には、ぜひ参考にしてください。

目次

    これから伸びる5つの業界

    「これから伸びるであろう」と言われている業界はいくつかありますが、以下の5つの業界は、特に大きな成長が見込まれている業界です。

    ●IT業界

    少子高齢化社会を迎えた日本は、労働人口が減少しており、あらゆる業界で人手不足が深刻な問題になっています。このような問題を解決できる可能性を秘めているのが、AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)などのITテクノロジーを提供するIT業界です。

    「クロステック(X-Tech)」という言葉を聞いたことがありませんか? クロステックとは、既存の業界のビジネスとAIやIoT、ビッグデータなどのITテクノロジーをかけ合わせることで、ビジネスを革新していく取り組みのこと。今、様々な業界でクロステックの動きが盛んになっていますが、それを支えているのがIT業界です。
    クロステックの例をいくつかご紹介しましょう。

    クロステックの例

    ・フィンテック(FinTech):金融 × テクノロジー
    ・アグリテック(AgriTech):農業 × テクノロジー
    ・アドテック(AdTech):広告 × テクノロジー
    ・エドテック(EdTech):教育 × テクノロジー
    ・メドテック(MedTech):医療 × テクノロジー
    ・リーテック(ReTech):不動産 × テクノロジー

    このように幅広い分野にクロステックのシェアを生み出しているIT業界は、間違いなく、今後も成長を続けていくでしょう。

    ●インターネット広告業界

    インターネット広告業界は、右肩上がりで成長を続けている業界の一つです。2019年に、インターネット広告費が初めて2兆円を突破し、長らくトップを走っていたテレビ広告費を抜いたことが話題になりました。テレビを見る人が減り、インターネットを使う人が増えたなら、人が多く集まるほうに広告を出すのは当然のことですね。

    最近は、全年代でスマホの利用率が高まっており、TwitterやInstagram、LineやYouTubeなどのSNS広告が勢いを増しています。インターネット広告業界は、しばらく成長を続けていくと見ていいでしょう。

    ●エンタメ業界

    映画、ドラマ、アニメ、スポーツなどの動画コンテンツ、音楽やゲームなどのコンテンツを扱うエンタメ業界も、今後の成長が期待されている業界です。

    インターネットやスマホの普及によって、いつでもどこにいてもエンタメコンテンツを楽しめる時代になりました。2021年は、新型コロナウイルスの流行によって「外出自粛」「ステイホーム」を強いられましたが、おうち時間を充実させたいというニーズから、NetflixやAmazon Prime Video、Spotifyなどのエンタメ系サブスクサービス(※)は契約者が急増しました。 ※ 基本的に定額制で使い放題・見放題のサービス

    今後、5Gの普及によってさらに高速&快適な視聴環境が整えば、エンタメ業界は今以上に盛り上がりを見せていくでしょう。

    ●医療・介護業界

    日本は超高齢化社会を迎えていますが、高齢者の人口が増えてくると、介護サービスや医療サービスのニーズが拡大していきます。そのため、介護業界や医療業界も、今後の成長・発展が見込まれています。

    介護業界も医療業界も、IT化やロボットの導入が進んでいますが、人の判断や人の感情が必要不可欠な業界であり、人間でなければできない仕事がたくさんあります。利用者・患者への細やかな気づかいや、相手を思いやる対応など、今後も人の力が重要な役割を果たしていくでしょう。

    ●農業業界

    ひと昔前まで、日本の農業は衰退すると言われていましたが、ITテクノロジーの進化によって活路が見いだされようとしています。

    食料問題は日本の社会課題の一つですが、この問題を解決するために、農業とITテクノロジーをかけ合わせた「アグリテック(AgriTech)」の取り組みが盛んになっています。すでにアグリテックによって、農業の自動化や生産量のアップ、農家の負担軽減など様々な効果が現れはじめており、他業種の企業がアグリテックで農業に参入するケースも増えています。

    アナログなイメージが強い農業業界ですが、そのぶんITテクノロジーによって改善できる余地が大きく、これからの成長が期待されています。

    これから伸びる業界の特徴

    これから伸びる5つの業界について解説しましたが、上述した業界のほかにも伸びる可能性を秘めた業界はたくさんあります。これから伸びる業界の特徴としては、以下の3点が挙げられます。

    ●AIによる代替が難しい業界

    AIの進化によって、「人間の仕事がAIに取って代わられる」いう話を聞いたことがあるかと思います。実際に今、AIができることはAIが担う社会になりつつあります。逆に考えると、AIによる代替が難しい仕事はこれからも人間が担っていくわけです。

    その意味で、AIに代替されにくい業界は将来性があると言え、これからも一定の雇用が確保されていくでしょう。

    ●人が生活するうえで欠かせない業界

    2021年は、新型コロナウイルスの流行によって「エッセンシャルワーカー」が注目を集めました。エッセンシャルワーカーとは、私たちが生活をしていくうえで必要不可欠な仕事に従事している人のことです。具体的には、スーパー・コンビニ・ドラッグストアの店員、物流に関わる作業員・ドライバー、医師や看護師、介護士や保育士、農家や漁師などが挙げられます。

    このような人が働く業界は、今後もなくなることはありません。

    ●シニア・高齢者向けの業界

    高齢化が進む日本では、2025年には3人に1人が65歳以上になると言われています。高齢者の人口が増えれば、シニア・高齢者向けの業界は活性化していきます。みずほコーポレート銀行の産業調査部によると、高齢者向けマーケットの市場規模は2025年には100兆円規模になると予想されています。

    高齢者向けマーケットには、医療・介護だけでなく生活産業(食料・家具・事家・被服・教育・娯楽・交通・通信など)も含まれます。このあたりをマーケットにする業界は今後も拡大していくでしょう。



    これから衰退する5つの業界

    「これから衰退する」と言われている5つの業界についてご説明します。

    ●出版業界

    インターネットの普及とペーペーレス化の推進によって、出版業界は縮小し続けています。紙の本は電子書籍になり、私たちは書店に行かなくてもスマホやタブレットで、いつでもどこでも本を読めるようになりました。情報を発信する側も、出版という形に頼る必要はなくなり、WebサイトやSNSで簡単に情報を発信できるようになりました。

    今後も、出版業界の縮小は避けられないと考えられています。

    ●テレビ業界

    YouTubeやSNSの発展によって、テレビでなくても有益でおもしろいコンテンツを楽しめるようになりました。YouTubeやSNSはネット環境さえあれば、いつでもどこでも利用可能。テレビのように場所や時間の制約はありません。

    消費者の選択肢が増えたことで、相対的にテレビを見る人は減り、視聴率も低下しています。上述のとおり、2019年にはインターネット広告費がテレビ広告費を上回りました。今後も、「テレビ離れ」の流れは続いていくと見られています。

    ●金融業界

    金融業界も、衰退が予想されている業界の一つです。特に、銀行は縮小が避けられないと言われています。その要因として大きいのは、金融サービスとITテクノロジーをかけ合わせた「FinTech(フィンテック)」でしょう。

    フィンテックの発展によって、すでに銀行の窓口業務はスマホ一つでできるようになっています。融資や資産運用も、人が分析して判断するより、AIやビックデータを活用したほうが効率的かつ効果的です。このように、金融業界の業務がAIに置き換えられると、雇用が減少して業界も衰退していきます。

    ●士業業界

    税理士や公認会計士、司法書士や社会保険労務士などの士業業界も衰退すると言われています。士業は、各分野の専門知識を兼ね備えた人たちのことですが、仕事内容は定型的・事務的なものが多いため、AIなどのITテクノロジーによって代替される可能性が高いです。

    今後、AIでは代替できないような付加価値の高い仕事を創出できなければ、士業業界の衰退は避けられないでしょう。

    ●製造業界

    「日本経済の屋台骨」と言われてきた製造業ですが、それはもう過去の話かもしれません。今、製造業界では工場や設備の自動化が進んでおり、人員はどんどん削減されています。

    今後はさらにAIやロボットを活用した無人化が進められ、生産ラインから人がいなくなっていきます。製造業界で、新たな雇用が生まれる可能性は低いと言わざるを得ないでしょう。

    新型コロナウイルスの影響が懸念される業界

    2021年は、新型コロナウイルスの流行によって外出する機会が減り、ソーシャルディスタンスが求められるなど、人々の生活様式は大きく変わりました。

    新型コロナウイルスの終息は見通しが立たない状況ですが、「Afterコロナ」の社会でも、人はウイルスと共存していかなければならないと考えている専門家は少なくありません。もしそうであるなら、飲食業界や観光業界、旅行業界や宿泊業界、イベント業界やアミューズメント業界など、多くの人が集まったり移動したりする業種は厳しい状況が予想されます。

    これから伸びる業界で働く際の注意点

    衰退する業界より、伸びる業界で働きたいと考えるのは当然のことですが、伸びる業界の企業がすべて優良企業とは限りません。「成長している業界の企業」というだけで、何となく「働きやすそう」「給料が高そう」「福利厚生が充実してそう」「社風が良さそう」というイメージを抱きがちですが、そのような保証はありません。

    業界の将来性と、職場の環境、労働条件、社風はまったく別ものです。「これから伸びる業界だから」という理由だけで企業を選んでしまうと、後悔することになりかねません。伸びる業界を志すのは良いことですが、必ず自分で企業研究をして、自分に合った企業を見極めるようにしましょう。

    まとめ

    これから伸びる業界や衰退する業界について解説してきましたが、最後にお伝えしたとおり、「伸びる業界の企業だから安心」というわけではありません。逆に、低迷している業界でも、社会構造の変化に柔軟に対応していける企業なら生き残っていくことができるはずです。このことはぜひ頭の片隅に置いて、業界選び・企業選びを進めてくださいね。

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