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就活対策

就活におけるエントリーシートと履歴書の違いは「未来」か「過去」のどちらにフォーカスするか

update 2018.12.26 (公開: 2018.12.26)

「履歴書とエントリーシート(ES)の内容は重複していても問題ないの?」
「重複する内容をたくさん書くのは無意味じゃないの?」

就職活動中の学生、あるいはこれから就職活動を始める学生は、そのような疑問や不安、煩わしさなどを感じているかもしれません。しかし、ほとんどの企業が採用の際にエントリーシートと履歴書の両方の提出を求めることには、きちんと意味があります。その意味や目的を理解することで効果的なアピールができ、採用の可能性を高めることができます。

エントリーシート(ES)と履歴書の違いとは?

エントリーシート(ES)と履歴書、2通の応募書類を書かなければならない理由を考える際には、まず両者の目的の違いを理解するといいでしょう。

 

履歴書は過去の経歴を簡潔に伝えるもの

履歴書に記載する内容は、「過去の自分の経歴」と言えます。具体的には氏名、年齢、学歴、資格などです。自己PR欄や志望動機の欄が設けられていることも多いですが、スペースが小さめです。そのため、正確かつ簡潔に記載することが求められます。

履歴書単体で合否を判定するというより、最低限の応募条件を満たしているか、エントリーシートと内容の食い違いが生じていないか、などの確認のために見られていることが一般的です。

 

エントリーシートは熱意や将来の可能性をアピールするもの

エントリーシートは、企業に対して自分の魅力や熱意を伝えるために使用するものです。つまり、「入社後、どれだけ企業に貢献できるか」をアピールするための書類と言えます。そのため、エントリーシートは志望動機や自己PR、学生時代に取り組んだことなどの記入スペースが多く取られていることが多いでしょう。

 

どちらも重要だが特性や目的を理解して書き分ける必要がある

履歴書とエントリーシートは、どちらも選考において不可欠なものです。どちらか一方が重要という話ではありませんが、効果的にアピールするためには、特性の違いを踏まえて書き分けることが必要です。履歴書でこれまでの経歴を簡単に紹介し、エントリーシートでご自身の魅力を最大限にアピールしましょう。

 

エントリーシートと履歴書の内容がかぶるのは問題なし?

エントリーシートと履歴書の内容の重複によって、書類選考上の評価が下がってしまうことはないのでしょうか?

 

同じ強みを一貫して伝えることが重要!ただし切り口は変えたほうがいい

エントリーシートと履歴書の内容は重複しても大丈夫です。2つの書類において、主張している性格や強み、志望動機などに矛盾があると、書類の信憑性が薄れてしまうからです。

ただし、より効果的に記載するには、主張する結論は変えずに別のエピソードを記載したり、話の内容を膨らませたりして多面的にPRするのがベターです。まったく同じ内容ばかりだと、「手抜き」「視点が狭い」といったマイナス印象を与えてしまう可能性があるためです。

 

「学生時代に力を入れたこと」などは内容を変えて多様性を持たせる

エントリーシートと履歴書で複数のエピソードを使い分けることにより、多面的にアピールできる場合もあります。

たとえば、「学生時代に力を入れたこと」という質問に対して、エントリーシートでは部活について、履歴書ではゼミの研究について記入する、という方法です。このとき、強くアピールしたいほうのエピソードをエントリーシートに書くようにしましょう。エントリーシートが企業に自分の魅力をアピールする特性を持った書類だからです。

 

エントリーシート作成で大事なことは?

エントリーシート作成時の大事なポイントについて紹介します。

 

未来に焦点を当てる!伝えるべきは将来の可能性

新卒採用は「ポテンシャル採用」とも言われます。ほとんどの学生は職歴がないので、採用合否のポイントは「どれだけ成長の可能性を秘めているか」です。従って、エントリーシートでは大学時代の成果や結果を伝えるだけでは十分なアピールになりません。過去ではなく未来を意識して、入社後、どのような成長や活躍が期待できるかという可能性を予感させることが不可欠です。

 

「結論⇒理由・詳細の順番を徹底する」

エントリーシートの場合、結論を先に伝えることが原則です。話の内容を的確に伝えるには、PREP法を意識するといいでしょう。PREP法とは「結論→理由→例→ポイント(結論)」のビジネスでよく用いられる文章構成のことです。それぞれの頭文字の意味は、以下の通りです。

P=Point(結論)
R=Reason(理由)
E=Example(具体例)
P=Point(再度、結論を繰り返す)

(PREP法で記載する志望動機の例)
P:私が貴社を志望する理由は、世界の食料問題を解決したい、という思いがあるからです。
R:そのように考えた理由は、大学時代、アジアの国に旅行したときに、飢饉に直面している人々を目の当たりにしたことです。
E:ニュースや図書館の文献で詳しく調べてみたところ、世界にはこのような飢餓に直面する人々が7憶9500万人もいることがわかりました。一方で、食べられるのに廃棄してしまう「食品ロス」が大きな問題になっていることも知りました。
P:私は食品を通じて、人々の健康を支えたい、と思っています。積極的に食材ロスの取り組みをされていて、食糧支援の取り組みのパイオニアでもあり、さまざまな取り組みをされている貴社で、学生時代に学んだ英語力や6か国を旅行した経験などを活かして、貢献したいと思っています。

 

指定文字数の8割以上は書く

簡潔に書くことは重要ですが、決して短い文章でもいい、という意味ではありません。むしろ自分の魅力をフルに伝えるには、与えられたスペースを十分に使ってアピールしたほうがいいですし、エピソードや具体例を詳細に記載すれば、自ずと8割以上は埋まるはずです。もし埋まらない場合は自己分析が不十分だと言えるので、改めて自己分析をやり直しましょう。

 

履歴書の作成で大事なことは?

 

学歴や資格など、書き方の基本ルールを押さえる

基本ルールに従って履歴書を記載することで、減点を防ぎましょう。項目別にまとめると、以下のポイントが重要です。

(日付)
・手渡しの際には手渡しをする日、郵送の際にはポストに投函する日付を記載

(印鑑)
・欄がある場合は、必ず省略せずに捺印する
・かすれや大きな傾きはNG

(学歴・職歴)
・学校名は中学校から記載する
・学校名は省略しない(〇〇県立〇〇高等学校、〇〇市立〇〇中学校など)
・大学は学科・コースまで記載し、「卒業見込み」と記載する(〇〇大学〇〇学部〇〇学科 卒業見込み)
・アルバイトは職歴に含まないため、「職歴なし」でOK

(免許・資格)
・複数の免許資格がある場合は、免許から記載し、その後資格を記載
・省略せずに正式名称を記載する(×普免→〇普通自動車第一種運転免許)
・業務にまったく関係のなさそうな資格や、英検3級・漢字検定2級などアピール性の乏しい資格は記載しないほうが無難(直接業務に関係がなくとも、努力をして難関資格を取得した場合、自己PR欄などでアピールしてOK)
・アピールに繋がりそうな場合、勉強中の資格を「〇〇の資格取得に向けて勉強中」と記載してOK。具体的な試験日程が決まっている場合はその旨も記載(〇〇年〇〇月に取得予定/〇〇年〇〇月に受験予定)

(本人希望記入欄)
・「貴社指定に従います」と書くのが一般的。希望する給与や労働条件について記載する欄ですが、新卒の学生は謙虚な姿勢を示すことが重要です。

(全体的なルール)
・書き間違えた場合には、訂正線や修正液は使用せずに一から書き直しをする
・年号は西暦、もしくは和暦で全体を統一する
・油性、もしくはゲルインクのボールペンで記入する
・丁寧に、正しい日本語で記載する

 

エントリーシートよりも簡潔さが求められる

履歴書は、エントリーシートに比べて記入できるスペースがかなり限られてしまうため、より簡潔に記載することが求められます。

市販の履歴書もありますが、おすすめは大学指定の履歴書です。「学生時代に力を入れたこと」や「ゼミの研究内容」などアピールできる項目が多いためです。

関連記事:
就活の選考を突破する履歴書の書き方を解説!定番の自己PRや学歴の書き方、封筒やサイズについて紹介

 

まとめ

エントリーシートと履歴書の違いを一言で表すと、「過去にフォーカスするのか、未来にフォーカスするのか」です。特に、エントリーシートで将来の可能性を感じさせることは、就活生の大きなアピールとなるため、重要なポイントです。もし、効果的なアピールが思い浮かばない場合は、自己分析に戻って自分の魅力と可能性を伝えられるようにしましょう。

将来の可能性を予感させることは、エントリーシートの作成だけではなく、就活全体に共通する重要なポイントです。過去だけに捉われずに、未来を見つめていきましょう!

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