新卒採用はアウトソーシングで効率化? メリット・デメリットを紹介
新卒採用を成功させることは、企業にとって大きな課題です。例年の採用活動の結果を振り返ったり、採用方法を検討したりと採用担当者の負担も増加の一途をたどっています。採用活動に役立つさまざまな新卒採用サービスが提供されていますが、社内のリソースが足りず、担当者の業務を圧迫しているケースもあるのではないでしょうか。
このようなときに活用したいのが、新卒採用のアウトソーシングです。本記事では、新卒採用アウトソーシングでは何ができるのか、具体的なメリットやデメリットをご紹介します。
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目次[非表示]
- 1.新卒採用アウトソーシングが求められる背景
- 1.1.リソース不足
- 1.2.採用活動の長期化・通年化
- 2.アウトソーシングできる業務範囲
- 3.新卒採用アウトソーシングのメリット・デメリット
- 3.1.新卒採用アウトソーシングのメリット
- 3.2.新卒採用アウトソーシングのデメリット
- 4.効率的な新卒採用サービス
- 4.1.ダイレクトリクルーティングサービス
- 4.2.スカウト配信代行サービス
- 5.まとめ
新卒採用アウトソーシングが求められる背景
なぜ、新卒採用のアウトソーシングが求められるようになったのでしょうか。
リソース不足
新卒の採用活動には、事前の採用計画から予算管理、選考、学生とのやり取りなどさまざまなプロセスが発生するため、優秀な人材を確保するにも社内のリソースが不可欠といえます。
また、戦略的に採用活動を行うためには、定期的な効果測定も必要です。測定データに基づいて採用手法を見直して改善を図るとなると、さらに担当者の負担が増え、コア業務がおろそかになることもあるでしょう。
このように「採用活動が忙しくてコア業務に支障をきたしている」「採用活動を強化するノウハウやリソースが足りない」という問題を解消するために、採用業務の一部を外部へアウトソーシングする企業が増えています。
採用活動の長期化・通年化
現在の新卒採用市場では、求職者が求人数を上回る学生優位な“売り手市場”が続いています。学生は条件のよい企業を求めて就職活動を続けるため、内定を辞退されるケースが増え、辞退者の穴を埋めるために採用活動を継続しなければならないケースが多くあります。
その結果、企業の採用活動が長期化。年中採用活動を行うとなれば、担当者の負担が増加するため、採用業務を外部へ委託できるアウトソーシングのニーズが高まっています。
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アウトソーシングできる業務範囲
新卒採用のアウトソーシングでは、どのような業務を依頼できるのでしょうか。
採用業務は大きくコア業務とノンコア業務の2種類に分けられます。
コア業務とは、採用計画の立案や制作物(広告やHPなど)の作成、選考担当のトレーニングなどが挙げられます。企業のことをよく知っている社内の担当者だからこそできる業務といえるでしょう。
一方、新卒採用アウトソーシングでは、ノンコア業務を委託するのが一般的です。
ノンコア業務には、以下が挙げられます。
● エントリー管理
● DM・スカウト配信
ノンコア業務ではありませんが、状況によっては以下のような業務も委託可能です。
● 求人媒体選定
● 内定者フォロー
● 説明会・インターンシップの開催
このように、外部の人でも対応しやすい間接業務をサポートするのがアウトソーシングの特徴です。サービスによっては、採用計画の立案や、選考などのコア業務を支援・代行してもらえるものもあります。
新卒採用アウトソーシングのメリット・デメリット
新卒採用のアウトソーシングを活用するメリット・デメリットは、以下のとおりです。メリット・デメリットを理解したうえで、自社の採用計画や人的リソース、予算に応じて検討しましょう。
新卒採用アウトソーシングのメリット
● 採用業務の品質を担保できる
● 工数削減により、コア業務に時間を充てられる
● 採用活動の効率化により、トータルコストを削減できる
新卒採用のアウトソーシングを提供するサービス事業者は、採用における専門知識やノウハウが豊富です。こうした採用のエキスパートに業務を依頼することで、採用業務の品質を担保できるメリットがあります。
スケジュール調整や学生とのやり取りといったノンコア業務を代行してもらうため、工数が削減でき、本来注力する必要があるコア業務(採用戦略の立案や選考)に集中できるようになります。
また、アウトソーシングによって採用活動が効率的に進められれば、採用のリソースを減らすことができます。採用活動の工数削減、人件費削減につながるため、アウトソーシングを利用したほうがトータルコストを抑えられる場合もあります。
現在複数の採用サービスを利用している場合には、費用対効果を見直して取捨選択することで、不要なコスト削減にも役立つでしょう。
新卒採用アウトソーシングのデメリット
● 採用ノウハウを社内で蓄積できない
● うまく連携できなければ認識にズレが生じる
● 学生との関係を構築しにくい
採用業務を外部に委託することには、失敗あるいは成功したデータを自社で蓄積できず、ノウハウが社内に残らないというデメリットがあります。外部に任せきりにしてしまうことで、採用担当者のスキルが向上しない可能性も考えられます。
アウトソーシングを利用するときには、外部に任せきりにするのではなく、採用担当者がオーナーシップをもって全体をディレクションすることが重要です。自社の今後にも目を向けながら、採用業務をどこまで委託するのが適切か検討しましょう。
また、自社と委託先で連携ができていなければ、認識にズレが生じ、思ったとおりにフローが進まなかったり、かえって工数がかかったりする可能性があります。双方の認識に相違がないよう、求める人材像や自社のアピールポイントなどをしっかりすり合わせておく必要があるでしょう。
最後のデメリットには、応募者との関係が構築しにくい点が挙げられます。採用業務を任せきりにすると、学生とのコミュニケーションが希薄になり、自社の魅力が伝えきれないこともあるでしょう。内定辞退や早期離職のリスクにつながることもあるため注意が必要です。
フォローアップなどは自社メンバーで対応して、面接日程の調整や呼び込みなどの間接業務を委託するなど、学生との接点を確保できるように業務を割り振りましょう。
効率的な新卒採用サービス
新卒採用のアウトソーシングは、採用工数やコスト削減が期待できるサービスですが、デメリットも存在します。うまく活用しなければ、自社の採用方針に沿ったアプローチができない、ノウハウが蓄積されないといった可能性もあります。
効率的に採用活動を進めたい企業は、アウトソーシングに限らず、以下のような採用手法にも目を向けてみてはいかがでしょうか。
ダイレクトリクルーティングサービス
ダイレクトリクルーティングとは、企業側から求める学生に直接アプローチする採用手法です。従来のように、求人を出して学生からのエントリーを募るのではなく、企業側から気になる学生にピンポイントで接触を図れることが大きな特徴です。
個人に向けてスカウトメッセージを送ることで、自社の魅力や想いを直接伝えられるため、採用の成功率アップが期待できます。自社をまだ知らない潜在層にもアプローチできるのも大きなメリットといえるでしょう。アウトソーシングする場合とは異なり、失敗・成功事例のデータを社内に蓄積できるため、今後の採用活動にも役立てられます。
「広告費をかけても人材を獲得できない」「求める学生から応募がない」とお悩みの企業におすすめです。
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スカウト配信代行サービス
スカウト配信代行サービスとは、ダイレクトリクルーティングの際に必要なスカウトメールの配信を代行するサービスです。企業が求める学生のターゲットを設定し、条件にマッチする学生のスカウトを代行します。
スカウトのプロがターゲットのペルソナ設定から送信・振り返りまで対応してくれるため、ターゲット設定やメールの文面作成などにノウハウがない企業にも安心です。「スカウトメールを考える時間がない」「新卒採用アウトソーシングではコストが高い」などのお悩みの方は、採用予算を考慮したうえでスカウト配信代行サービスも検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
新卒採用で求める人材を確保するのは困難です。そのため、採用担当者の負担も大きく、効率よく行うことが求められます。
「コア業務に時間を割けない」「人材のリソースが足りない」という場合には、新卒採用業務のアウトソーシングを検討しましょう。ノンコア業務を外部に委託することで、採用工数が削減でき、採用担当者はコア業務に注力できるようになります。
任せられる業務は外部へ任せる、自社でしかできないコア業務は集中的に行うといったように、効率よく採用活動が進めることで、採用コストの削減にもつながるでしょう。ただし、アウトソーシングには、自社ノウハウが蓄積されない、応募者との接点が持ちにくいといったデメリットもあります。
アウトソーシングサービスの活用が不安な方は、ダイレクトリクルーティングやスカウト配信代行サービスなどの手法も検討してみるとよいでしょう。
dodaキャンパスのダイレクトリクルーティングサービスなら、国内最大級のデータベースに登録されたさまざまな学生の中から、求める人材に絞ってアプローチできます。自社を知らない潜在層の学生と接点を持てるため、質の高い母集団形成にも効果的です。
学生にアプローチする際に効果的なスカウトメールの作成が難しいという場合はスカウト代行サービスの活用も有効です。
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