就活において自己分析と同じくらい重要となる「企業研究」。しかし「企業研究ってどのようにまとめたら良いの?」「調査しておく必須項目は何?」と疑問に感じている方もいるのではないでしょうか?
そこで本記事では、企業研究ノートのまとめ方や調査すべき内容について紹介します。すぐに使えるテンプレートも載せますので、ぜひ活用してみてください。
目次
本記事の監修者

doda新卒エージェント統括部
菅佐原 愛さん
前職では様々な業界のお客様を担当していたため、現在も幅広い業界での支援を得意としています。「自分自身で人生を決め、イキイキ働く人を増やしたい」という思いから、学生本人のやりがいを一緒に見つけ、言語化していくことを大切にしています。
やりたいことがわからない、考えを上手く言語化できない…と悩んでいる方は、ぜひ相談にお越しください!
企業研究のメリットは志望動機の明確化
企業研究ノートに記載する項目を知るためには、企業研究を行う理由を理解する必要があります。一緒に確認していきましょう。

志望動機が具体的になる
企業研究により、同業他社との違いや独自の強み、社風といったさまざまな情報を取得できます。これらの情報を整理し、各社を比較することで、あなたがその企業を志望する理由が明確になるでしょう。
丁寧な企業研究に基づいて作られた志望動機は、その会社だけに向けた特有の内容となります。自然と採用担当者にもあなたの熱意と真剣さが伝わるでしょう。
自分とのマッチ度を測ることができる
企業研究で得た情報と自己分析の結果を突合させることで、企業とのマッチ度を測ることができます。
「自身の性格に合った社風か?」「強みを生かせるか?」「自身の就活の軸に合致しているか?」を確認することで、入社後のミスマッチ軽減につながるでしょう。
「企業選びの軸が定まっていない」「本当にこの企業で良いのかな?」と悩んでしまう人は、就活の軸が明確ではない可能性も!以下のような診断ツールを活用して、「あなたが本当はどのような軸を大切にしているのか?」を考える際の参考にしてみるのも一つです。

企業研究ノートの情報収集法

ここでは、企業の情報を収集するための、代表的な6つの方法を紹介します。いずれの方法にも異なる長所がありますので、複数の方法を組み合わせて実施しましょう。
(1)企業のホームページ(HP)
企業のホームページ(以下、HP)は、自社がアピールしたいポイントが目につくよう工夫されています。創業年や売上高といった基本的な情報も網羅されているため、企業の全体像を理解したい場合にオススメです。
また、多くの企業では、HPに採用関連情報をまとめた専用ページを用意しています。先輩社員のキャリアステップや体験談など、よりリアルな様子を知る機会となるため、忘れずチェックしましょう。
(2)OBOG訪問
気になる企業に就職した先輩がいる場合、その先輩に面会を申し込んでもよいでしょう。直接会って生の声を聞くことで、ネットからは得られない、リアルな社風を感じ取ることができます。
OBOG訪問は、大学のキャリアセンターから紹介を受けることもできるので、ぜひ活用してみましょう。
(3)会社説明会
気になる企業の会社説明会には、できるだけ参加するとよいでしょう。座談会や演説を通して、活躍する社員の方と実際に話ができる場合もあり、疑問点を解決するチャンスとなります。
社員同士の会話から、社内の雰囲気を感じ取ることもできるでしょう。
(4)インターンシップ
インターンシップは、実務を体験しながら企業や業界への理解を深め、自分に合う仕事を見極めやすくなるチャンスです。その企業で働くイメージが明確となり、入社後のミスマッチを減らすことができるでしょう。
企業がインターンシップで得た情報を採用に活用できるようになった制度改正を背景に、インターンへ参加する学生は増加傾向です。志望企業が開催しているかどうかを適宜チェックし、積極的に参加を検討しましょう。
(5)書籍
「就職四季報」や「業界地図」などの書籍を活用することで、俯瞰的に業界を理解できます。
志望企業の業界内の立ち位置や、業界全体の成長性などについて知見を深めることができるでしょう。
(6)就活ナビサイト
就活ナビサイトでは、企業情報が同じ形式で整理されているため、比較しながら調べるのに便利です。エリアや条件で絞り込みもでき、自分の就活の軸に合う企業を効率よく見つけられます。
「企業研究の前に業界理解が足りていないな…」と感じた人は、人気12業界の最新動向や今後の予測がサクッと理解できるdodaキャンパスの『業界研究ファイル』がおすすめです。

企業研究ノートで押さえたい項目と見本例
企業研究ノートには、基本情報として下記19項目の記載がオススメです。
1.企業名 | 11.主力商品 |
2.主業種・サブ業種 | 12.ターゲット顧客 |
3.代表者名 | 13.強みと弱み |
4.創業年 | 14.競合他社優位性 |
5.売上高・売上構成比 | 15.業界全体の環境と将来の展望 |
6.従業員数 | 16.社風 |
7.上場区分 | 17.求める人物像 |
8.本社所在地・その他拠点 | 18.勤務条件・給与体系 |
9.経営理念・ビジョン | 19.業界・企業の最新ニュース |
10.主力事業 | ー |
以下は、これらの項目に沿って作成した見本例です。作成時に不明な箇所は空欄のままにし、情報を得たら随時更新しましょう。
1.企業名 | 〇〇株式会社 |
2.主業種・サブ業種 | 主:食品メーカー、 副:食品専門商社 |
3.代表者名 | ** ** |
4.創業年 | 1995年 |
5.売上高・売上構成比 | 売上高:200億円、 売上構成比:添加物150億円、商社:50億円 |
6.従業員数 | 300人 |
7.上場区分 | 非上場 |
8.本社所在地・その他拠点 | 本社:東京都 拠点:東京、大阪、福岡、中国 |
9.経営理念・ビジョン | 経営理念:食品を通して人生に鮮やかさと楽しさを ビジョン:安心安全な添加物で食卓を豊かにする |
10.主力事業 | 食品添加物の製造・販売 直近10年で食品専門商社としての売上が増加 |
11.主力商品 | 〇〇色素、〇〇香料 |
12.ターゲット顧客 | △△株式会社等の各種食品メーカー(BtoB) |
13.強みと弱み | 強み:国内の主な食品メーカーとの取引がある 弱み:海外進出したばかりであり、利益が乏しい |
14.競合他社優位性 | メーカーと商社2つの業務を行うことで、添加物だけでなく幅広い商品知識を持って提案が可能 |
15.業界全体の環境と将来の展望 | 食品業界は胃袋産業であるため、少子高齢化に伴って国内の売上は縮小する可能性がある。海外への活路を見出すことが大切であり、説明会などで今後の展望は確認したい。 |
16.社風 | ー(説明会参加時に追記予定) |
17.求める人物像 | 新たな業務や領域にも果敢に挑戦できるチャレンジ精神を持った人物 |
18.勤務条件・給与体系 | 部門によっては在宅勤務あり(週1回以上の出社必須) フレックスタイム制度導入済 |
19.業界・企業の最新ニュース | 業界:アメリカで禁止されている食品添加物〇〇が日本でも禁止となることが決定(〇年〇月) 企業:昨年、中国の△△企業を子会社化。色素と香料に加え、増粘剤の販売も開始する見込み。 |
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記入例付き!企業研究ノート(シート)の書き方・作成手順

ここでは、dodaキャンパスの企業研究ノート(シート)テンプレートを例に、具体的な書き方・作成手順をご紹介します。
企業研究ノート(シート)の作成手順・ステップ
- 企業研究ノート(シート)をダウンロードする
- 企業の情報を収集する
- インターンシップの情報を記載する
- あなたが興味をもったポイントや志望理由をメモする
企業研究ノート(シート)をダウンロードする
まずはdodaキャンパスの企業研究ノート(シート)を、ご自身が使いやすい形式でダウンロードしましょう。企業研究に必要な項目が網羅されているため、効率的に情報が整理できます。
企業の情報を収集する
各項目の情報を企業ホームページやナビサイトで収集しましょう。業界や事業内容、企業理念といった基本情報をはじめ、強みなども記載することで、後から横並びで比較しやすくなります。なお、この時不明な箇所は空欄でもかまいません。説明会などを通して情報を入手できたタイミングで追記していきましょう。
インターンシップの情報を記載する
インターンシップを通して得た知識や経験は、エントリーシート(ES)や面接などでアピールできる貴重な財産です。「参加したインターンの記憶が曖昧……」とならないよう、インターンシップに関する情報もまとめておきましょう。下記の項目は整理必須です。
インターンシップのまとめるべき内容
- インターンシップに参加した時期と内容
- 実施した業務に対する感想
- 社員の人柄や全体の雰囲気について気になったことや感じたこと
あなたが興味をもったポイントや志望理由をメモする
集めた情報について、深掘りしたい項目や興味を持った内容があればメモしておきましょう。説明会の質問タイムなどを活用して解決できます。
また、自己分析の結果と見比べ、自分とマッチしている点についてメモすることもオススメです。志望動機を作成する際、きっと役に立つでしょう。
企業研究ノート(シート)をWORD・エクセル・PDFで活用してみよう!
なお、企業研究では、同業他社との比較も大切です。比較により、業界内での立ち位置や、特異点も明確になります。dodaキャンパスでは、ダウンロードするだけですぐに使えるWord、エクセル、PDF形式のサンプルフォーマットをご用意していますので、以下から、ぜひ活用してみてください。
▼企業研究ノート(シート)
▼競合比較表
企業研究ノート(シート)で集めた情報の見方
企業研究ノート(シート)をより効果的に活用するには、各項目の意味をしっかり理解することが大切です。ここでは、データの中でも特に注目すべき5つの項目について、その見方を解説します。
1)業態
業態は顧客の種類によって大きく2つに分類できます。
・BtoB(Business to Business)
企業に対して商品やサービスを提供
・BtoC(Business to Customer)
一般の消費者に対して商品やサービスを提供
また、「商社」のように同一業界でも企業によって取り扱う商品の幅が大きく異なる場合も。専門商社は特定分野の商品のみを扱う一方、総合商社は「ラーメンからロケットまで」と言われるほど幅広い商品を販売します。
業態を調査することで、企業がどの市場で競争しているかを知るヒントとなり、自分のキャリアビジョンとの合致度を確かめることができるでしょう。
2)取引先
取引先の数が多かったり、有名な大手企業の名前が並んでいれば、信頼性の高さを示唆していると言えます。自分が就職した際、どのような顧客が相手になるか知ることで、事前に相手先の業界を学ぶこともできるでしょう。
3)売上高
売上高は企業の規模を示しています。単年の数字だけでなく過去数年間の推移を確認することで、成長率を把握できるでしょう。なお、会社の成長を知るには、売上だけでなく利益も重要な指標です。これらは、決算書や統合報告書で確認しましょう。
4)資本金
資本金は、会社を運営するための基礎資金を意味し、株式会社では株主の出資額から決定します。資本金を見ることで企業規模を把握することが可能です。また、資本金の額が大きいほど、銀行からの融資も受けやすくなります。
一方、ベンチャー企業などの場合は新たな事業を始めるための資金を集めている可能性を示唆しており、成長の可能性をうかがうヒントとなるでしょう。
5)従業員数
従業員数とは、正社員と非正規社員の合計で、こちらも企業規模を確認する際の一つの指標となります。企業によっては「社員数」という表現で正社員数のみ提示している場合もあるため、覚えておきましょう。
なお、小売業や飲食業といった人手を必要とする業界の場合、売上高に対して従業員数が多くなる傾向にあります。
企業研究をもとに志望動機を書く方法
最後に、集めた企業情報をもとに志望動機を作成する方法をご紹介します。
STEP1:一言で企業の魅力を述べる
まずは企業研究ノート(シート)で整理した情報をもとに、あなたがどのような点に魅力を感じているのか、その根拠を簡潔に述べます。
例
私が御社を志望する理由は「豊かな水を未来へつなぐ」というビジョンに強く共感を得たためです。
STEP2:なぜ、どのように思うのか根拠を交えて述べる
次に、先に述べた志望理由に至った理由について、エピソードや想いを交えて説明します。ここでは具体的かつ、あなたの価値観が伝わるよう意識しましょう。
例
私は川の清掃ボランティアに参加しています。参加するまで、地元の〇〇山を流れる水は、幼少の頃から変わらず綺麗だと感じていました。しかし、いざ参加すると、川には想像以上のごみが流れ、当時見た魚の群れはほぼ見られない状態でした。初期メンバーの方は、ここ10年で不法投棄などが増え、汚染が加速していると嘆いています。私は、子供のころ見た地元〇〇川の美しさと美味しい水を守り、未来の子供たちにつなぎたいと強く感じました。現在ボランティアに参加して4年になりますが、今でも毎週清掃活動を実施しています。
STEP3:どのよう活躍したいのかを述べる
最後に、企業でどう活躍できるのか、どのような将来像を描いているのかを述べます。志望動機で大切なのは「その企業だけに当てはまる志望理由を持っていること」です。企業の発展と自己目標の実現がいかにマッチしているか伝えましょう。
例
御社は「豊かな水を未来へ」というビジョンのもと、主力であるミネラルウォーターの販売に合わせ、水の保全活動に力を入れています。御社のビジョンに向かって並走することで、御社と私の目標を一緒に達成できると感じています。目標に向かって粘り強く取り組む私の強みを、ぜひ御社で生かしたいです。
企業研究ノートを活用して就活を有利に進めよう!
就活では、自己分析・企業研究・面接対策・筆記試験対策……など非常に多くの時間を必要とします。特に企業研究はさまざまなやり方があるため、自分の方法が正しいか不安になることもあるでしょう。そんな時は、ぜひ企業研究ノートを活用してみてください。効率的に情報を整理できるため、他の対策に回す時間を捻出できるかもしれません。
この記事のまとめ
- 企業研究によって志望動機が明確になり、自分と企業のマッチ度が測れる
- 就活ナビサイトの活用により、効率的に企業研究ノートに必要な情報を整理できる
- 企業研究ノートには、企業の基本情報のほか、インターンの情報や、自分が関心を抱いた理由についてもまとめておくことがオススメ
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