新卒採用お役立ちコラム

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【セミナーレポート】学生に聞く企業選びの本音 志望度が上がる・下がる企業の特徴

※本記事は、2021年11月24日、2022年1月21日にオンラインで開催された「学生に聞く企業選びの本音 志望度が上がる・下がる企業の特徴」のセミナーレポートです。

学生目線の採用活動を意識していても、なかなか学生の本当のニーズを把握することは容易ではありません。

dodaキャンパスでのセミナーアンケートでも、学生動向や学生の本音について知りたい、というご要望を多く寄せていただいています。

そこで、

・インターンシップの満足度を左右するもの

・選考を通じて志望度が上がった・下がった企業の対応

・本当に知りたい企業の情報

について、dodaキャンパスで長期インターンシップ中の22卒学生4名が本音でパネルディスカッションを行いました。

※学生のため、本名を伏せて登壇しており、セミナー中の発言に、特定の企業を批判する意図は一切ないことをご理解いただければ幸いです。


目次[非表示]

  1. 1.イベント概要
    1. 1.1.登壇者紹介
  2. 2.インターンシップの満足度を左右するもの
    1. 2.1.ワークの内容や難易度とフィードバックの有無
    2. 2.2.進行のスムーズさ
    3. 2.3.学生を受け入れる雰囲気
  3. 3.選考を通じて志望度が上がった・下がった企業の対応
    1. 3.1.面接編
      1. 3.1.1.■面接開始時の声かけ
      2. 3.1.2.■意図が伝わる質問の仕方
      3. 3.1.3.■学生を考えを尊重しようとする姿勢
    2. 3.2.選考途中でのフォロー
      1. 3.2.1.■人事以外の社員に会わせてもらえる
      2. 3.2.2.■後悔のない就職活動をサポートしてくれる
  4. 4.本当に知りたい企業の情報
    1. 4.1.社内制度のリアル
    2. 4.2.社員のキャリアのリアル
  5. 5.まとめ

イベント概要

登壇者紹介

1人目:みっちゃん(大阪)

見ていた業界:人材、エンタメ、損保 

2人目:だーかま(北海道)

見ていた業界:IT、広告、メガベンチャー

3人目:くり(兵庫)

見ていた業界:人材、コンサル、金融、ベンチャー

4人目:のんちゃん(東京)

見ていた業界:人材、IT、化粧品、エンタメ 

インターンシップの満足度を左右するもの

ワークの内容や難易度とフィードバックの有無

(くり)僕にとってインターンシップで最も重要だったのは、ワークの内容と難易度でした。

説明会と同じようなコンテンツだけではなく、ワークを通して事業内容やその変遷が理解できるインターンシップには、積極的に参加していました。

(みっちゃん)「事業内容を実践から理解できる」ワーク、すごく充実していそうですね。

複数日にわたるようなインターンシップだったのですか?

(くり)いえ。1dayどころか、3時間程度でも事業内容を理解できるワークはたくさんありました。すごろくなど、ゲーム風にうまくアレンジして、学生でも事業のことを深く理解できるように工夫されている企業が多い印象です。

(だーかま)私もゲーム風のワークがあるインターンシップに参加しました。ただ、あまりにも簡単すぎるワークへの満足度はそれほど高くありませんでした。

答えが1つしかないワークだと、グループごとの成果に差異が出づらいので、社員の方からもらえるフィードバックもあまり具体的ではない内容になってしまっていました。

(みっちゃん)だーかまさんは、インターンシップを通してフォードバックがきちんといただけるかどうかを重視されていたんですね。

(だーかま)そうですね。インターンシップは就職活動の準備段階だからこそ、社会人からの評価は貴重だと思っています。

(みっちゃん)どのようにフィードバックをもらえると良いのでしょうか。

(だーかま)「ダメなところも伝えてくれる」フィードバックの仕方が望ましいですね。

ワークが簡単すぎるインターンシップで時々あったのが、持ち上げすぎるフィードバックでしたが、むしろ企業への不信感が募ってしまい、志望度が下がりました。

(みっちゃん)なるほど。他にはありますか?

(だーかま)グループ全体に向けたフィードバックというより「個人に向けた」フィードバックであるとより嬉しいです。当日時間が足らなかったものの、後日メールにてフィードバックしてくださった企業のことは、今でも印象に残っています。


進行のスムーズさ

(みっちゃん)だーかまさんは、他には何かありますか?

(だーかま)当日のインターンシップの運営のスムーズさも重要視していました。

(みっちゃん)なるほど。浸透してそれほど経っていないオンラインのインターンシップだと特に、企業によって差異が大きそうなポイントですね。

(だーかま)そうですね。ZOOMの表示名や背景など、細かいところが統一できていたり、進行役の若手社員の方がスムーズな進行をされていると、「自分もこのように指導してもらえるのか」と入社後への期待が高まりました。

(くり)僕は「新卒採用にどれだけ力を入れているのか」も、進行のスムーズさや内容の充実度から判断していた気がします。


学生を受け入れる雰囲気

(みっちゃん)「新卒採用にどれだけ力を入れているのか」という視点で言えば、私はインターンシップの雰囲気もかなり重視していました。

(くり)歓迎ムードだとうれしい、ということですか?

(みっちゃん)はい。休憩時間やワークの合間に楽しく話しかけてくださるような企業には良い印象を抱いていました。ただし、盛り上げようとして社員にしか伝わらない雑談をしている企業も多かったので、学生を巻き込む・学生を受け入れる雰囲気が大切だと思います。

選考を通じて志望度が上がった・下がった企業の対応

面接編

■面接開始時の声かけ

(のんちゃん)私にとって、面接を通して志望度に変化がうまれた企業の対応は3つほどありました。

まず、面接開始時の声かけの有無です。

「今日は〇〇さんのことをちゃんと知りたいからリラックスしてね」などと声をかけてもらえると、自分のことを評価してもらえる企業だと感じ、志望度が高まりました。

(みっちゃん)自己紹介なしで志望動機を聞かれる企業もいらっしゃいますし、冒頭に一言声をかけていただけるだけで大違いですよね。

■意図が伝わる質問の仕方

(のんちゃん)2つ目は面接官の深掘りがうまくて、質問の意図が伝わることです。

(みっちゃん)なるほど。「意図がわからない質問」の具体例はありますか?

(のんちゃん)学生時代の活動としてアカペラサークルのことを話したとき、「何歌ってるの?どこで歌ってるの?」など、取り組みと全く関係のないところを深掘りされて終わってしまったことがあります。私の本質をみてくれているかな?と心配になりました。

(みっちゃん)面接の冒頭にアイスブレイクをしてくださることは嬉しいのですが、面接中に終始して意図のわからない質問をされると不安になりますね。

■学生を考えを尊重しようとする姿勢

(のんちゃん)3つ目は私のことを理解してくれようという姿勢があることです。

様々な企業の選考に参加する中で、決めつけるような発言をされる企業の方が多かったため、「決めつけない」姿勢を見せてくださるだけで嬉しいです。

(みっちゃん)「決めつけるような発言」とは、どんな発言でしたか?

(のんちゃん)数回しか話したことがない人事の方に、「営業職ではなく〇〇職が向いていると思う」「▲▲なタイプだよね」と言われたことがあります。

(みっちゃん)のんちゃんは営業職志望でしたよね?

学生のやりたいことや考え方を理解しようとし、尊重していただけると嬉しいですよね。


選考途中でのフォロー

■人事以外の社員に会わせてもらえる

(くり)僕の場合、人事以外の社員の方に会うと入社後のイメージが湧くため、志望度が自然と高くなっていたような気がします。

人事以外の方と話す場合は、「話の内容が選考に関わっている可能性が少ない」ため、選考では話しにくいことを話せるところも良かったです。

(みっちゃん)社員との面談は、どうやってアポをとっていたんでしょうか。

(くり)リクルーターや企業HPを通して、企業側から社員の方をご紹介いただいていました。OB・OG訪問のアプリに登録されている社員の方のみでは、年次・担当している事業分野に限りがあるため、ご紹介いただけるのはありがたかったです。

■後悔のない就職活動をサポートしてくれる

(くり)今でも印象に残っているのは、「自分にとって納得のいく選択を一番に想いサポートしてくれた企業」ですね。

(みっちゃん)具体的には、どういうサポートがあったんですか?

(くり)僕のやりたいこと・キャリアプランを聞いたうえで、「〇〇は自社だからこそ実現できることだけど、▲はA社の方が実現しやすいですね」などと、他社の強みも包み隠さず教えてくれました


本当に知りたい企業の情報

社内制度のリアル

(みっちゃん)福利厚生や残業など、待遇について数値だけでは実感がわかないので、具体的なエピソードを知りたいですよね。

(だーかま)確かに、「残業〇時間」と言われても自分が働いているイメージは湧きませんね。

(のんちゃん)育休・産休の取得率も数字を教えてくださる企業が多かったのですが、「部署によって取得率に違いがあるのか」など、数値以外にも知りたいポイントが沢山ありました。


社員のキャリアのリアル

(だーかま)育休・産休でいえば、育休・産休を経て復帰された社員の方の業務内容やキャリアプランについても知りたかったです。

(みっちゃん)復帰後の職種・部署は限られてしまう企業が多いと聞きますね。

(だーかま)それぞれの社員のキャリアの話にはプライベートなことも含まれているので、学生からは聞きづらいですし、座談会やセミナーを通して企業側から積極的に発信していただけたら嬉しいです。

(くり)僕は、入社の決め手についてもっと詳しく知りたかったですね。

(みっちゃん)確かに「人が良かったから」と言う社員の方が多いですが、正直あまり参考にならないですよね。

(くり)「どんな業界と迷ったのか」「その業界と比較して自分の業界、自社はどこが良いor自分にあっていて入社を決めたのか」が知りたいです。

(みっちゃん)他にはありますか?

(くり)転職率や転職後のキャリアについても気になりますね。

「今後どんなキャリアを歩める可能性があるのか」「社員が転職をどう捉えているのか」はすごく気になっていました。

(みっちゃん)なるほど。終身雇用が当たり前じゃなくなりつつある世代なので、就職活動の時点で長期的なキャリアについて考える学生は確かに増えていますよね。

本日のセミナーは以上です!ありがとうございました!

(くり・だーかま・のんちゃん)ありがとうございました。


まとめ

いかがでしょうか。学生4名の就職活動で実際に感じていた本音が伝われば幸いです。

学生が企業に対して求めているのは、具体的な情報です。

OB・OG訪問やリクルーター制度、インターンシップなどを活用して、説明会や選考では得られないような情報を届けながら学生に寄り添うことが大切なようです。


学生の心情を理解するための一助として、dodaキャンパスでは、Uターン希望者や内定辞退経験者など、様々な属性の学生へのインタビューを公開しております。ぜひ合わせてご確認ください。


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