【学生インタビュー】フルオンライン選考のリアルな満足度
最終面接までオンラインで完結させる選考のあり方は、今や当たり前になっています。しかし、「本当に学生が納得して意思決定をしてくれているのか不安」「選考に関する正直な不満を聞くタイミングがない」など、選考に関する悩みをお持ちの企業も多いのではないでしょうか?
本記事では実際に、エントリーから内定まですべてオンラインで意思決定をした22卒内定者にインタビューを実施し、オンライン選考の感想や不満、現在の心境を聞いてみました!
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目次[非表示]
- 1.インタビュー概要
- 1.1.学生紹介
- 2.オフラインの就活イベントについて
- 3.オンラインの面接について
- 4.内定先について
- 5.まとめ
インタビュー概要
学生紹介
インタビュアー:dodaキャンパスインターン生 光森(国立大学 人文系学部 4年)
インタビューを受けてくれた学生:Aさん(国立大学 人文系学部 4年、22卒で内定承諾済み)
オフラインの就活イベントについて
オフラインのメリットは気軽なコミュニケーション
(光森)よろしくお願いします!Aさんはいつ頃から就職活動を始めたんですか?
(Aさん)よろしくお願いします!自己分析始めたのは大学3年の4月くらいで、インターンに応募し始めたのは5月中旬ですね。
(光森)そうなんですね!ちなみに、オフラインで就職活動したことはありましたか?
(Aさん)11月後半に一度、東京で2dayインターンシップに参加しました。
(光森)わざわざ大阪から東京まで!結構志望度が高かったんですか?
(Aさん)正直に言えば志望度はそんなに高くはありませんでした(笑)
「一度くらい就職活動で東京に行きたい」という気持ちから参加を決めました。
(光森)なるほど!ちなみに、オフラインで参加したからこそできたことはありましたか?
(Aさん)やっぱりコミュニケーションは気軽にとれました!オフラインだと、相手に話しかけてもよさそうなタイミングが掴める分、休憩中に質問や雑談がしやすかったです。
この前オンラインのインターンシップに参加して「ランチ会」の形で話す機会があったんですが、誰か1人が話しているときは皆で黙って聞かないと会話が成立しないし、かえって気疲れしてしまいました…
(光森)他にオフラインでのメリットはありましたか?
(Aさん)ないです!企業理解に関してはオンラインでも十分だと感じました。
ただ、オフィスのデザインや雰囲気を重視する学生にとっては、直接オフィスを見られることもメリットになるかもしれませんね。
オンラインの面接について
面接はオンラインで十分、ただし相手の印象は掴みにくい
(光森)Aさんはオフラインの面接は一度も経験しなかったんですか?
(Aさん)そうですね…面接は合計で40回くらい受けましたが、全部オンラインでした!
(光森)「直接会って面接を受けたい!」とはあまり思いませんでしたか?
(Aさん)特に思いません。面接ではどちらかが突然話し出すこともないですし、インターンと違ってやりづらさは感じませんでした。
むしろ、ノックやお辞儀の角度といった細かいマナー対策に時間をとるのも嫌ですし、今はコロナの感染もかなり広がっていて不安なので、オフライン面接に呼ばれてもお断りしてしまうかもしれません。
ただ、「あなたは表情がかたく、話し方が単調」と指摘を受けたときは、その面接官とオフラインでお会いして話したいと思いました。
私、普段は「表情が豊かでうるさい」と言われることが多いんですよ。いつも通りのつもりでも実際の雰囲気が伝わらないのは、オンライン面接の難しさだといえますね。
面接官の細やかな配慮も企業選びの大きな判断軸になっていた
(光森)面接官でも反応が薄くて無愛想にみえる方が結構いらっしゃるけど、実際に会ってみたら違うこともあるのかもしれないですね。
他にオンライン面接で困ったり不満を感じたことはありましたか?
(Aさん)「メモを取っているのでPCに目が向いていますが、話はしっかり聞いているので安心して下さい」と言って、本当に全くこちらを見てくれない方の面接をうけた時は話しづらくて困りました。学生の不安を減らすための言葉だとしても、少しはこちらの話を聞いていると態度でも示してほしいです。
あと後ろの環境がうるさい面接官には不満を感じました。声が聞き取れなくて困るというよりも、「学生思いではない会社」という悪い印象を持ってしまいました。
(光森)入社後を見据えると「学生思い」だと感じられるかどうかは大事ですよね!どんな面接なら「学生思い」だと感じられましたか?
(Aさん)内定先の面接です!緊張していることを自己紹介で軽く伝えたとき、その後のアイスブレイクを長めにとってくれたので、自分の伝えたいことを伝えられました。
内定先について
意思決定に必要なのはオンラインでも十分な情報が得られるかどうか
(光森)次はその内定先について聞かせてください!エントリーから内定後のフォローまでフルオンラインで、内定を承諾するときに迷いは感じなかったですか?
(Aさん)本当に誰とも直接会えていないけど、迷いは全然ありませんでした!
そう思えたのは、リクルーターがLINEで質問に答えてくださったり、いろいろな属性の社員の方との面談を調整してくださったから。選考中も内定後も、会社について知る機会を十分に提供してくれていると思います。
(光森)学生側からお願いしてOB・OG訪問するのが難しくても、会社側からそれを支援してくれることもあるんですね!
(Aさん)そうですね!
私は「ビジョンの浸透」「一緒に頑張れる社風・雰囲気」を重視していたので、自分からもアプローチして、できるだけ多くの人に会いました。内定先だけでも25人にOB・OG訪問しました。
(光森)自分から25人?すごい!
(Aさん)今はOB・OG訪問できるアプリが色々リリースされていて、私の場合は志望先の方が何人もそのアプリに登録していたから、積極的にOB・OG訪問できました。
でも、中には「志望先の社員が誰もアプリに登録していなくて、企業研究がはかどらない」という友達も結構いましたね…
(光森)Aさんの内定先は学生に対するサポートが本当に丁寧だったんですね。内定後のフォローも手厚いんですか?
(Aさん)内定が出てからまだ1か月ですが、既に手厚いです!オンラインの内定者懇親会と、リクルーターとの定期的な連絡があるので不安は感じていません。
学生だけで交流できる場作りも必要
(光森)いいですね。もっとこうしてほしいなと思うことはありますか?
(Aさん)強いて言えば「内定者だけで話す機会」はもっと欲しいです。社員の方がいると場が盛り上がるけれど学生自身の発言量は減ってしまう分、まだ同期のことをよく知らないかも…
(光森)オフラインの懇親会なら帰り道とか、学生だけで話すタイミングがあっても、オンラインだと自然に発生することは確かにないですよね…これからに期待ですね!
本日のインタビューは以上です!ありがとうございました!!!
まとめ
いかがでしたか?オンライン完結型の選考でも、Aさんのように満足度の高い意思決定ができた学生もいます。そのためには、学生への情報提供やフォロー、オンライン面接の準備を万全にして、不安や不満を取り除くことが重要です。
ぜひ、本記事を参考に、学生が安心できるか、を観点に選考フローや内定者フォローを見直していただければ幸いです。