学生のリアルな声を徹底調査!学生を惹きつける企業説明会のポイントとは
企業説明会は、企業と学生がはじめに接点を持つ場になります。
学生が説明会に参加後、自社に興味を持ちその後の選考に進んでもらう為には、企業説明会で学生を惹きつけることが非常に重要です。
そのためにも、企業は発信したい情報を一方的に発信するのではなく、学生が求めている内容をきちんと踏まえた情報発信にしていきましょう。
本記事では、インターン生の周りの友人から調査した学生のリアルな声を参考に、学生が企業説明会で求めている内容および意識するべきポイントを紹介します。
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説明会で知りたいのは「具体的な仕事内容」と「社風や社内の雰囲気」
学生が説明会で求めている内容は大きく分けて二つです。
一つ目に、「具体的な仕事内容」です。
企業HPなどでは理解しきれない、具体的な仕事内容や他社との違いなど、説明会だからこそ聞けるより細かい部分の説明を求めています。
二つ目に、「社風や社内の雰囲気」です。
こちらに関しても企業HPなどでは理解することが難しく、実際に社員と出会い、雰囲気を掴んでいく機会として企業説明会に参加している学生が多いでしょう。
このように大きく分けて二つのニーズがある企業説明会ですが、それぞれのニーズに応える為に、企業が意識するべきポイントは何なのでしょうか。
具体的なポイントについて紹介します。
企業説明で重要な「入社後の具体的イメージ」
まず一つ目のニーズとして、「具体的な仕事内容」に関する説明です。
その際に重要なポイントは「入社後の具体的イメージが湧くかどうか」です。
「企業HPをみただけではどんな仕事をしているのか分からなかったが、説明会に参加したことで入社後にどんな仕事ができるのか具体的イメージが湧いた」といった状態に学生を持っていくのが、説明会のゴールの一つでしょう。
そこで意識するべきポイントは以下の3つです。
噛み砕いた表現を使い、簡潔かつインパクトのある企業説明にする
企業説明会に参加する学生の中には、自社の企業もしくは業界を初めて知る学生もいます。
専門用語や学生にはイメージしづらい表現は避け、できるだけ噛み砕いた表現をするよう意識しましょう。
また、発表者の説明が長かったり、説明会の印象が堅かったりすると単調なものになってしまいます。そうすると結果的に学生の印象に残らず、学生は具体的なイメージをもちづらくなります。
発表者を複数人にしてパネルディスカッション形式にするなど、一方的な企業説明ではなく企業風土や社風も伝えられる「インパクトのある企業説明」にしていきましょう。
苦労話なども交えることで、実際に働くイメージが湧く説明を行う
企業説明を聞いただけでは、まだ仕事をしたことない学生にとって具体的な仕事イメージを持つことは難しいです。
そこで、1日の仕事スケジュールや取り組んだプロジェクト例など、実際に働くイメージが湧く説明を行いましょう。その際、苦労したことや直面した困難など、仕事のリアルな部分を交えて説明を行うことで、学生は実際に働くイメージを抱きやすくなります。
実際に学生への調査でも「1日のスケジュールや仕事内容を細かく教えてくれた説明会はとても印象に残った」「1日の働くイメージが湧くような内容や、仕事で大変なことや泥臭い部分をもっと聞きたい」といった声が多くあがりました。
綺麗な部分や成功例だけでなく、あえて泥臭い部分を赤裸々に話すことで、学生はより具体的なイメージを持つことができるでしょう。
学生が聞きづらい内容は、企業側からきちんと説明する
学生にとって、給与や福利厚生などといった企業情報は「聞いたら選考に響くのではないか」と思いなかなか聞きづらい内容です。
実際に学生への調査でも「福利厚生についてもう少しわかりやすく提示してほしい」「給料や福利厚生について本音を知る機会が少ないことが不満」といった声が上がりました。
ところがこうした情報は、企業を見ていく上で非常に重要な要素であることは間違いありません。
そこで、学生が聞きづらいと感じる情報は企業側から積極的に発信をし、学生が入社後の具体的イメージを持てるようにしましょう。
企業側からしっかり説明をすることによって学生の企業理解は深まり、お互いのミスマッチ防止にも繋がります。さらに、学生が求めている内容をしっかり拾えている説明会になるので、企業への印象もよくなるでしょう。
現場社員を巻き込み、社風や社員同士の関係性を伝えていく
企業説明会における二つ目のニーズは、「社風や社内の雰囲気」です。
実際に働いていく上で「どんな人達のもとで働くか」といった環境面を大きな選社軸においている学生は多いです。
そういった環境面を知ってもらうためにも、実際に働いている社員の雰囲気や社員同士の関係性などをしっかり伝えていきましょう。
そこで意識するべきポイントは以下の3つです。
人事以外の現場社員にも登壇してもらう
人事だけでなく、実際に現場の第一線で働いている社員の話を聞くことで、より具体的な仕事イメーシを抱くことができます。
海外駐在を経験した社員、新規事業立ち上げに携わった社員など、学生が興味のある部署や経歴をもった社員に登壇してもらうことで大きな魅力づけに繋がります。
実際に学生への調査でも「人事ではない現場の社員さんが、給料や休みの取り方などについて話してくれたのはとてもためになった」「人事だけでなく現場社員に、実際に行った仕事や企画の流れなどについて積極的に聞ける機会がほしい」などといった声が上がりました。
実際に働いている現場社員に協力を仰ぎ、リアルな仕事内容や社内の雰囲気を伝えていきましょう。
社員を複数人交えた少人数の座談会にする
学生にとって、社員の雰囲気だけでなく、社員同士の関係性も気になる要素の一つです。
そこで、社員を一人ではなく複数人交えた座談会にすることで、社員同士の関係性や会社内の雰囲気を伝えることができます。さらに学生にとっては一回の座談会で会える社員の数も増えることになるので、その分企業や社員への理解も深まることでしょう。
実際に学生への調査でも「少人数で話す機会をもらえた説明会は印象に残った」「座談会形式だったことでより社内の雰囲気や会話の様子が伝わってきた」といった声が上がりました。
働く環境や人間関係は、会社をみる上で重要な判断軸としている学生が多いので、正確に伝えられる工夫をしていきましょう。
社員座談会では、学生が質問しやすい雰囲気を作る
これまで解説した通り、社員座談会はリアルな仕事内容や社内の雰囲気を知れるとても貴重な機会です。
ところが、普段社会人と話す機会が少ない学生にとってはとても緊張する機会でもあります。また最近ではオンライン開催のものも多く、さらに発言しづらいと感じている学生は多いでしょう。
そこで社員座談会を行う際は、質問例を用意する、登壇した社員は話せるトピックを自ら提示するなど、学生が質問しやすい雰囲気を作りましょう。
オンライン開催の場合は、挙手制で自由に発言してもらうのか、チャット機能を用いた質問でも良いのかなど、企業側から細かく提示してあげることによって、学生はさらに質問をしやすくなります。
学生が質問しやすい雰囲気を企業側から作ることによって、より活発な交流にしていきましょう。
まとめ
本記事では、学生が企業説明会に求めていることおよび説明会で意識するポイントについて、学生目線で紹介していきました。
学生が求めている「具体的な仕事内容」と「社風や社内の雰囲気」。これらを伝えていく上でどちらにも共通して重要なのは、会社のリアルな姿を伝えることです。
企業HPなどでは分からないリアルな部分をきちんと伝えていき、具体的イメージを持ってもらえるような企業説明会にしていきましょう。
その際に本記事を参考にしていただければ幸いです。
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