オンラインインターンシップを成功に導く3つのポイント
インターンシップ参加者数・実施企業数ともに増加しており、いうまでもなく早期化が進んでいる新卒採用。
コロナウイルスの影響もあり初期接点からオンラインでの採用活動を行う企業が多く見られます。
dodaキャンパスが2022年卒の学⽣を対象に⾏った調査では、2020年11月時点で95%以上の学生が1社以上のインターンシップにエントリーしているという結果が示されています。
本記事では、オンラインでの就活が主流となった現在において、学生へのアンケートや実際のインターンシップ成功例をもとに「オンラインインターンシップを成功に導く3つのポイント」について紹介していきます。
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目次[非表示]
はじめに:グループワークや社員との交流を含めたコンテンツに
学生がインターンシップに参加する目的とは
そもそも学生がインターンシップに参加するのは「企業・業界研究」が一番大きな目的です。そのため、この目的を正確に果たせるコンテンツにしていく必要があります。
学生が求めるインターンシップのコンテンツとは
では実際にどのようなコンテンツにしていくことでオンラインインターンシップを成功に導くことができるのでしょうか。
アンケートによると、22卒学生が実際に体験したコンテンツは以下の通りです。
・講義形式
・グループワーク
・社員との交流
どれか1つのみのインターンシップにおいて「物足りなかった」といった意見も上がったことから、どれかに偏ることなくバランスの良いコンテンツにしていくと満足度は上がるでしょう。
次章では、実際に夏のオンラインインターンシップを成功させた企業を例に「オンラインインターンシップを成功に導く3つのポイント」について紹介していきます。
オンラインインターンシップを成功に導く3つのポイント
ポイント①:一方的ではなくインタラクティブな内容に
まずオンラインでの会社説明においては、ただ説明動画を流す、といったかたちではなく、質疑応答の時間を設ける、チャット機能を積極的に活用する、といった工夫が重要になります。オンラインインターンシップの場合、お互いの表情や様子を直接見られないからこそ、一方的ではなくインタラクティブに自社を魅力付けすることを意識しましょう。
ポイント②:学生同士がスムーズにコミュニケーションを取れる環境づくり
インターンシップの醍醐味とも言えるのがグループワークです。
しかし、オンラインでの開催に伴ってもっとも懸念されるのがグループワークにおける「コミュニケーション」の問題です。学生へのアンケートによると、「話し出すタイミングがわからずに円滑に進められなかった」「オンラインの性質上一人ずつしか喋れず、発言が特定の人に偏っていた」といったような意見があがったように、オンライン上でうまくコミュニケーションが取れないケースは多く見られます。
そこで、開催する側が意識するべきなのが「学生同士がスムーズにコミュニケーションを取れる環境づくり」です。具体的には以下の2つが挙げられます。
・アイスブレイクの時間を長めにとる
・少人数のグループ編成にし、それぞれにメンター社員をつける
グループワークを始める前にアイスブレイクの時間をしっかりとることで学生同士の交流を活性化させ、よりスムーズにコミュニケーションを取れるような工夫が必要です。
さらには、少人数のグループ編成にした上でメンター社員をつけることによって、グループワークにおけるきめ細かいフォローが可能になり、コミュニケーションの問題を最小限に抑えることが可能になります。
ポイント③:社員との交流を多く行い、会社の雰囲気を伝えていく
最後に、社員との交流に関するポイントです。
学生がインターンシップに参加する最大の目的である「企業理解」。そのなかで、「実際に働いている社員と話す機会」は学生からとても大きなニーズが存在します。
オンラインで開催されていることをうまく活用し、できるだけ多くの社員と繋いだり、普段なかなか話を聞く機会のない海外支店の社員を呼ぶなど、社員との交流を充実させると良いでしょう。
オンラインで会社の雰囲気が伝わりづらいからこそ、社員交流の場を充実させることで雰囲気をしっかり伝えていくことが重要になります。
参加だけで終わらせない!その後のつながりでさらなる魅力づけ
どんなに充実したオンラインインターンシップを開催したとしても、その後の採用成功へと繋げられなければあまり意味がありません。
最終章では、インターンシップ参加で終わらせない、その後の学生に対するアプローチ方法について紹介していきます。
方法①:選考優待などの特別枠を設けることで学生をつなぎとめる
インターンシップに参加してくれた学生に対し、選考フローの一部免除や特別説明会の開催などといった「選考優待」をするのは、インターンシップ後のつなぎとめとしては一番効果的だと言えます。
選考優待があることによって、学生側はもともと志望度が高くない企業に対しても、「せっかく選考優待の機会をもらったんだし選考に参加しておこう」という動機が働きます。
たとえインターンシップでの魅力づけが刺さらなかった場合でも、その後の選考においてきちんと自社の魅力を伝え、学生側の興味を引くことができれば、より多くの有効母集団へと繋がるでしょう。
方法②:継続的な関係構築で相互理解を深める
インターンシップ参加後も定期的に学生とコミュニケーションを取り、継続的な関係構築をはかることは非常に重要です。
具体的には、個別フィードバック面談を行う、参加者限定でOBOG訪問のセッティングをするなど、インターンシップだけでは深めきれない、相互理解のための場を設けると良いでしょう。
継続的な関係構築を工夫することでその後の選考参加へとつながり、採用成功に一歩近づけることが可能となります。
方法③:オンラインフォローで長期的な繫ぎ止め
インターンシップ参加者全員に上述したフォローができれば最適ですが、時間やコストを要するため必ずしも可能とは言い切れません。
そこで、オンラインでコミュニケーションを取るだけでも、長期的に多くの学生を繫ぎ止めることが可能になります。
具体的には、メルマガ配信やSNS、ブログの更新など、一回の配信でより多くの学生に会社の魅力を伝え、興味を持続させていく内容にすると良いでしょう。
SNS運営については、以下の記事で解説をしているので、ぜひご覧ください。
まとめ
本記事では学生のニーズをもとにしたオンラインインターンシップのコンテンツ、さらにはその後のつながりについて紹介しました。
オンラインでの採用活動が当たり前となった新卒採用。
インターンシップを始め、各施策で学生のニーズをきちんと汲み取り、お互いをしっかり理解できるコンテンツに更新していくことがさらに重要になっていきます。
本記事の3つのポイントを、企画の参考にしていただければ幸いです。
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