業界研究などで「デベロッパー」という言葉を目にすると、「デベロッパーとは何をする会社?」と疑問に感じることがあるかもしれません。
この記事では、「デベロッパーの意味や仕事内容」、また「デベロッパーに向いている人の特徴」などを解説します。ぜひ、業界・企業研究の参考にしてみてください。
目次
デベロッパーとは?
まず、デベロッパーとは何を指すのか、ざっくりと概要を見ていきましょう。特に、不動産業界を志望している学生なら、デベロッパーの意味や役割を理解しておくことは大切です。
デベロッパーとは「不動産開発を行う会社」
デベロッパーとは、マンションやオフィスビル、商業施設などの開発を目的に、不動産の取得から販売、運営までを手がける会社を意味します。例えば、駅前の再開発であれば、土地を取得して開発計画を立て、建設会社や行政などと調整しながら街をつくっていくのがデベロッパーの役目です。
dodaキャンパスの「業界研究ファイル」では、人気12業界の業界動向やビジネスモデルなど、さまざまな業界の詳細がわかる資料を無料でダウンロードできます。求められる人物像や押さえておきたいキーワードなども理解できますので、デベロッパーに関連する不動産業界についてもチェックしてみましょう。
デベロッパーと不動産会社・ゼネコンとの違い
デベロッパーと不動産会社・ゼネコンは同じ不動産業界の企業ですが、担う役割が異なります。
【デベロッパー、不動産会社、ゼネコンの違い】
| 主な役割 | |
|---|---|
| デベロッパー | 土地の取得や開発計画の企画、事業全体の推進 |
| 不動産会社 | 不動産の売買・賃貸、仲介、管理など |
| ゼネコン | 建物やインフラなどの設計・施工 |
マンション開発を例に考えると、それぞれ下記のような役割を担います。
- デベロッパーがマンション建設用の土地を取得し、マンション開発事業を企画する
- ゼネコンがマンションを建築する
- 不動産会社が完成したマンションを販売する
しかし、実際には不動産会社が事業企画を行うケースも多く、「デベロッパー=企画だけ」「不動産会社=販売だけ」と完全に分けられているわけではありません。
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デベロッパーの仕事内容
デベロッパーは、土地や物件の取得、ビルやマンションを含む「街全体」の企画、建設会社との調整など幅広い業務に携わります。ここでは、デベロッパーの主な4つの仕事内容について解説します。
土地や物件の取得
不動産開発のための土地や物件の取得は、デベロッパーの重要な仕事の一つです。場所によって事業の収益性や完成後の価値も大きく変わるため、やりがいと責任が伴う仕事といえるでしょう。
不動産の取得では、人口動向や交通アクセス・周辺の商業施設などを調査し、開発地域として適しているかを判断します。そのうえで土地の所有者と交渉し、土地を確保するのがデベロッパーの仕事です。
開発計画の企画から実行
土地を取得したあと、デベロッパーは開発計画を企画・実行します。例えば、駅前再開発事業であれば、マンションやオフィスビル、商業施設の誘致などを含め、街全体をプロデュースするのがデベロッパーの仕事です。
開発には、自治体や地域住民など多くの関係者が関わります。各方面と調整しながら計画を具体化し、実際の開発へと進めていくこともデベロッパーの役割といえるでしょう。
建設会社との共同事業
開発や企画が進んだら、ゼネコンなどの建設会社と連携して建設や事業開発を進めます。建設会社と工事内容やスケジュール、予算などについて調整し、計画どおりに開発が進むよう管理するのがデベロッパーの仕事です。
大規模な再開発事業では、複数の企業がプロジェクトに関わるため、プロジェクト全体を管理するデベロッパーは非常に大きな役割を担います。
不動産の販売から運営
デベロッパーが、不動産の販売や運営・管理を担うケースもあります。住宅開発であれば、完成したマンションや戸建て住宅の販売を行います。オフィスビルや商業施設などでは、テナント誘致から賃貸、そして管理までをデベロッパーが行うケースも少なくありません。
このように、デベロッパーの仕事は土地の取得や建物の販売だけではなく、長期的な運営管理まで関わるケースがあるのが特徴です。
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覚えておきたい3種類のデベロッパー
ひと言で「デベロッパー」といっても、一般的な不動産開発を手掛ける企業や、特定の分野に特化している企業など、いくつかの種類があります。就活では、興味のある企業の事業内容までを把握しておくことが大切です。
デベロッパーやメーカー・商社など、「どの業界にしぼったらいいかわからない」「自分に合う業界を知りたい」と悩んでいるなら、簡単な診断であなたに合う業界がわかる「企業マッチ診断」がおすすめです。数問答えるだけで診断できるので、自分に合った業界を探してみてくださいね。
総合デベロッパー
総合デベロッパーとは、マンションやオフィスビル、商業施設、ホテル、物流施設など、幅広い不動産の開発を手掛ける企業を指します。具体的には、駅前の大規模な再開発などで、オフィスビルや商業施設などを含め「街全体を企画する」のが総合デベロッパーです。
一つの建物をつくるというより「街をつくる仕事」とイメージするとわかりやすいでしょう。
専門デベロッパー
専門デベロッパーとは、特定の分野に特化した不動産開発を手掛ける企業を指します。例えば、マンション開発を中心に行うデベロッパーや、商業施設、ホテルなど特定の分野を得意とするデベロッパーなどがあります。
公的デベロッパー
公的デベロッパーとは、国や地方自治体などが関係する「公共性の高い不動産」を扱う事業者を指します。UR都市機構(独立行政法人都市再生機構)や、地域の住宅供給公社などが代表的な例です。
公的デベロッパーは、収益性はもちろん、地域の活性化や都市機能の整備など、社会的な役割も重視しながら事業を進めるのが特徴です。
デベロッパーはやめとけと言われる理由は?
就活を進めていると「デベロッパーはやめとけ」といわれることがあります。ただ、「やめとけ」と言われるのは、すべてがネガティブな理由によるものだけではありません。
ここでは、就活前に知っておきたい「デベロッパーはやめとけ」といわれる理由についても詳しく見ていきます。
関係者が多く調整が大変
デベロッパーは、一つのプロジェクトに多くの関係者が関わるため、どうしても調整業務が多くなります。例えば、建設会社・設計会社・行政・土地の所有者など、さまざまな相手と協議を進めなければいけません。それぞれの企業やステークホルダーの多様な意見を調整しながら計画を進めるのは大変です。そのため、「デベロッパーは大変だからやめとけ」といわれることもあるでしょう。
しかし、多くの人と関わりながら仕事を進めることは、大きなやりがいがある仕事ともいえます。「人との調整が得意」と思うなら、チャレンジしてみる価値はあるでしょう。
責任やプレッシャーが大きい
デベロッパーは大規模な事業を動かすことも多いため、大きな責任が伴います。なかには数十億円規模の開発プロジェクトに関わることも少なくありません。計画どおりに工事が進まなかったり、想定していた収益が上がらなかったりすると、担当部署の責任は重大です。
大きなプロジェクトを任されることにやりがいを感じる人がいる一方、責任の重さをプレッシャーに感じる人もいるかもしれません。
大手デベロッパーは競争率が高い
大手デベロッパーは、就職人気企業も多く、選考の競争率が高い傾向があります。特に大手企業には多くの学生が応募するため、インターンシップの参加、エントリーシートなどの事前選考、本選考通過までのハードルも高いでしょう。
デベロッパーを志望する場合は、知名度などイメージだけで選ぶのではなく、「自分がなぜその企業で働きたいのか?」、就活の軸をはっきりさせておくのが大切なポイントです。
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デベロッパーに向いている人の特徴
デベロッパーでは、多くの人と協力しながら大きなプロジェクトを進めるスキルが求められます。専門的な知識だけでなく、周囲を巻き込みながら物事を進める力や、企画力も必要になってくるでしょう。ここでは、デベロッパーに向いている人の特徴を紹介します。
主体性やリーダーシップがある人
デベロッパーには、主体性があり関係者を巻き込みながらプロジェクトを進められる人が向いています。開発計画を進める中で問題が発生した場合などでも、指示待ちではなく、主体的に解決策を考えて動く姿勢が求められるでしょう。
学生時代にサークルやアルバイトなどで、中心になって物事を進めた経験がある人は、その経験を仕事にも活かせるかもしれません。
企画やアイデアを考えることが好きな人
「この場所にどんな建物や施設があれば発展するのか?」など、企画を考えるのが好きな人にも、デベロッパーの仕事は向いています。ただ、デベロッパーには多種多様な職種があるため、すべての人が企画業務に携われるわけではありません。
「こんな街になったら地域が活性化するかも?」など、夢を実現するための企画を考えたい人は一度チャレンジしてみる価値はあるでしょう。
交渉や調整が得意な人
デベロッパーの仕事では、立場や考え方が異なる人との調整業務が多く発生します。なかには、関係企業との調整で意見が食い違うケースもあるでしょう。例えば、デベロッパーが考えるスケジュールと建設会社が想定している納期が食い違い、事業が思うように進まないこともあります。
異なる意見をまとめて、一つの目標に向かって進めることが得意な人は、デベロッパーの仕事で力を発揮しやすいでしょう。
就活でデベロッパーを検討する際に覚えておきたいポイント
就職先にデベロッパーを考えているなら、エントリーまでに準備しておくべきポイントがいくつかあります。大手デベロッパーは競争率も高いため、早めの準備を心がけましょう。
企業研究で確認しておくべき内容
企業研究では、そのデベロッパーが手がける事業や、過去の開発案件などを詳しくチェックしておきましょう。過去のプロジェクト事例などを見ていくと、その企業の特徴や方向性が見えてくることがあります。
企業研究をするときは、企業のWebサイトで事業内容や開発実績を調べ、気になった施設や街を実際に訪れてみるのもおすすめです。「なぜこの場所にこの施設をつくったのか?」と自分なりに考えることで、デベロッパーの仕事を具体的にイメージできるかもしれません。
選考に向けて準備したほうがよい内容
デベロッパーの選考では、特に「人と協力して物事を進めた経験」を伝えられるよう準備しましょう。デベロッパーは、多くの関係者と協力しながらプロジェクトを進めなければいけません。そのため、学生時代に主体性を持ちながら、どのように周囲と関わったのかを具体的に説明できるように準備しておくことが大切です。
エントリーまでに準備しておくことは?
エントリーまでに企業研究と自己分析を進め、「なぜデベロッパーなのか」「そこで自分の強みをどう活かすのか?」を説明できるよう準備しておくのも大切です。
まず、興味のあるデベロッパー企業の事業内容を調べてみましょう。そのうえで、「自分が大切にしている価値観」と、「企業が事業にかける想い」などを重ね合わせてみると、志望理由も整理しやすくなります。
デベロッパーとは?でよくある質問
デベロッパーについて調べていると、「デベロッパー大手にはどんな企業がある?」「年収はどのくらい?」といった疑問も出てくるでしょう。最後に、就活でデベロッパーを検討している際によくある質問についても解説します。
大手マンション7大デベロッパーとは?
大手マンション7大デベロッパーとは、一般的に下記の企業のことを指します。
- 三井不動産レジデンシャル株式会社
- 三菱地所レジデンス株式会社
- 住友不動産株式会社
- 野村不動産株式会社
- 東急不動産株式会社
- 東京建物株式会社
- 株式会社大京
なお、これらの企業は主にマンション開発を手掛けていますが、それぞれマンションだけを扱っているわけではありません。オフィスビルや商業施設など、幅広い不動産事業を展開している企業もあります。
まとめ|デベロッパーとは不動産開発を通じて街づくりに携わる事業者
デベロッパーとは、街づくり全体を担うなど、スケールの大きな事業を進める企業を指します。デベロッパーが扱う事業は多種多様で、職種も多岐にわたります。就活では、自分の強みや将来のキャリアビジョンなどを考え、あなたの価値観とマッチする企業を選ぶのがおすすめです。
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