新卒面接では「あなたのキャリアビジョンはなんですか?」と聞かれることがあります。しかし、いきなり質問されると「そもそもキャリアビジョンとは?」と戸惑ったり、「キャリアビジョンの答え方や書き方」と焦ることも多いでしょう。
本記事では、そんな就活生に向けて、キャリアビジョンの意味や面接での答え方などについて解説します。営業職やITエンジニアなど、職種別キャリアビジョンの例文もご紹介しますので、ぜひ答え方や書き方の参考にしてください。
目次
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キャリアビジョンとは?
キャリアビジョンとは、「将来どのような仕事をして、どのような自分になりたいか?」を描いた自分の未来像のことです。例えば、営業職を志望する学生であれば、「お客さまから信頼され、将来は誰よりも頼りにされる営業担当者になりたい」といった内容が、キャリアビジョンの一例です。
キャリアビジョンを考えておくと、「企業選びが進めやすくなる」というメリットもあります。将来なりたい姿を具体的にイメージできれば、その「なりたい姿」を実現できる企業や職種などの方向性が定まり、就活も進めやすくなるでしょう。
キャリアビジョンとキャリアプランの違いは?

キャリアビジョンとキャリアプランは、どちらも将来のキャリアに関する用語ですが、それぞれ意味が異なります。キャリアビジョンは「将来なりたい自分」、キャリアプランは「その姿に近づくための計画」と考えるとわかりやすいでしょう。
例えば、「お客さまから信頼される営業担当者になりたい」というのがキャリアビジョンです。一方、「1年以内に商品知識を身に付け、3年後には一人で顧客課題が解決できるようになる。5年後は後輩の育成にも携わる」など、キャリアビジョンの実現に向けた具体的な行動目標がキャリアプランです。また、キャリアパスは、キャリアビジョン達成に向けた「職位や役割の道筋」と理解しておきましょう。
| 用語 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| キャリアビジョン | 将来なりたい自分 | 信頼される営業担当者になりたい。 |
| キャリアプラン | 将来に向けた計画 | 1年以内に商品知識を身に付ける。5年後には後輩を育成したい。 |
| キャリアパス | キャリアの道筋 | 営業担当→リーダー→マネージャー |
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企業がキャリアビジョンを聞く理由
企業がキャリアビジョンを聞くのは、「あなたの将来の夢を知るため」ではありません。入社後にどのような仕事に取り組みたいのか、そのために何を学ぼうとしているのかを知り、入社後の姿をイメージするのが目的です。
入社後にどのような仕事をしたいのか知るため
企業はキャリアビジョンを聞くことで、学生がどんな仕事に関心を持っているのかを確認しています。例えば、「入社後はお客さまとの関係づくりを学び、将来は大きな案件を任される営業担当者になりたい」という回答なら、「営業」という仕事に興味を持っており、その道で経験を積んでいきたいという考えが伝わります。
企業には、仕事への関心を聞いて配属後の姿をイメージしたいという目的もあるのです。
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主体性を確認するため
企業は「将来目標の達成に向け、主体的に行動できる人材か?」という点も見ています。与えられた仕事をこなすだけでなく、キャリアビジョンに向けて主体性を持ちながら仕事に取り組める人かを確認しているのです。
そのため、キャリアビジョンを答える際は「将来は海外営業で活躍したい」という目標だけではなく、「そのため入社後は英語力を高められるように、誰よりもスキルを磨きたい」など、主体性をアピールするとよいでしょう。
入社後も成長できる人材かを見極めるため
企業は、キャリアビジョンを通して、学生が入社後にどのような目標を持ち、どのように成長していきたいと考えているのかを見ています。例えば、「将来はチームをまとめる立場になりたい」というビジョンからは、その目標に向けて必要な経験やスキルを身に付けようとする意欲も読み取れます。
キャリアビジョンを伝える際は、将来の理想像を伝えるだけでなく、そこに向かって学び、成長していこうとする姿勢を示しましょう。
キャリアビジョンの描き方3STEP
キャリアビジョンを考える時は、いきなり「将来の大きな目標やビジョン」などを考える必要はありません。はじめに自分の強みや価値観を整理し、そこから「将来のなりたい自分」を考えてみましょう。
目指すべきキャリアがわからない場合は、会社説明会やOB・OG訪問、面接で逆質問をしてみるのもおすすめです。実際に働いている人の話を聞くことで、自分にどのようなキャリアビジョンが向いていそうかイメージしやすくなります。
調査対象:採用担当者586名
STEP1:自己分析で強みや価値観を整理する
キャリアビジョンを考える時は、まず自己理解を深めましょう。学生生活やアルバイトでの経験を振り返ると、自分の強みや価値観が見えてきます。
例えば、「アルバイトでお客さまから相談を受けることにやりがいを感じる」と思うなら、「相手の役に立つことに喜びを感じる」といった自分の特徴に気づけるかもしれません。ゼミで一つのテーマに集中して取り組んだのであれば、「物事を深く追究することが好き」という一面が見えてくるでしょう。
こうした過去の経験を振り返りながら、自分が得意なことや大切にしていることを言葉にしてみると、キャリアビジョンを考える手がかりになります。
STEP2:将来なりたい自分や理想の働き方を考える
次は、強みや大切にしている価値観を、仕事でどう活かしたいのかを考えてみましょう。ここで大切なのは、特定の職種に限定して将来ビジョンを決めないことです。
例えば、「コミュニケーション能力が高い」という強みがあれば、営業職だけでなく、接客・販売、広報、採用など、さまざまな仕事で活かせるかもしれません。「物事を深く考えることが得意」であれば、研究開発、商品企画、システム開発なども選択肢になります。
自分の強みにマッチしそうな企業について分析したいなら、下記の関連記事も参考にしてください。
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STEP3:エントリーシートや面接で使える文章に落とし込む
キャリアビジョンが見えてきたら、最後にエントリーシートや面接で伝えられる形にまとめます。ここでは、将来の姿だけを述べるのではなく、「なぜそうなりたいのか」「そのために何をしていきたいのか」まで含めましょう。
面接での例文
私は、お客さまから「この人に相談すれば大丈夫」と思っていただける営業担当者になりたいです。アルバイトでは、お客さまの要望をきちんと聞き、その内容をもとに提案をすることにやりがいを感じていました。入社後は1年以内に商品知識を身に付け、将来的にはお客さま自身も気づいていない課題を見つけ、解決策を提案できる営業担当者を目指したいと思います。
キャリアビジョンの例文【職種別】7選
キャリアビジョンは、志望する職種によって具体的な内容も変わります。ここでは、営業職、事務職、ITエンジニア、企画・マーケティング職、販売・サービス職、クリエイティブ職、研究職の7職種について例文を紹介します。
ただし、例文をそのままエントリーシートに使うのではなく、自分の経験や価値観に置き換えて使いましょう。面接では「なぜそのように考えたのか」と深掘りされることもあるため、自分自身の経験と結びつけることが重要です。
営業職のキャリアビジョン例文
事務職のキャリアビジョン例文
ITエンジニアのキャリアビジョン例文
企画・マーケティング職のキャリアビジョン例文
販売・サービス職のキャリアビジョン例文
クリエイティブ職のキャリアビジョン例文
研究職のキャリアビジョン例文
キャリアビジョン|面接での答え方
面接では、「なりたい自分」「その理由」「そのために取り組みたいこと」を軸にすると相手に伝わりやすい回答ができます。
自分の価値観と会社で実現したいことをつなげる
まず、「なりたい自分」と「その会社でできること」を結びつけて答えましょう。例えば、「お客さまから信頼される営業担当者になりたい」というキャリアビジョンなら、志望企業の営業スタイルなどを事前に確認しておくのがおすすめです。そこまでチェックできると、「なりたい自分」と「なぜその会社なのか」が同時に伝わります。
「結論」→「理由」→「具体的には」の順番で答える
面接でキャリアビジョンを聞かれた場合は、「結論→理由→具体例」の順番で話すと、面接官にも伝わりやすくなります。
【答え方の例】
- 結論:将来は、専門知識を活かして新しいサービスを生み出せる企画職になりたいです。
- 理由:大学のゼミで、課題を見つけて解決策を考えることに面白さを感じたからです。
- 具体例:入社後は市場や顧客について学び、さまざまな部署の人と協力しながら、ユーザーに選ばれるサービスを企画できる人材を目指したいです。
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キャリアビジョンのNG例3つ
キャリアビジョンは、無理に立派な内容を作る必要はありません。あまり背伸びしたビジョンを伝えてしまうと、面接で「なぜそう思ったのですか?」と聞かれた時に答えにくくなります。ここでは、キャリアビジョンを考える際に避けたい3つの例を紹介します。
抽象的で具体性がない
「社会に貢献したい」「多くの人を幸せにしたい」など抽象的なビジョンだと、どのような仕事をしたいのかが伝わりません。「社会に貢献したい」で終わらせるのではなく、「地域のお客さまが抱える〇〇な課題を解決できる営業担当者になりたい」のように、具体性を持たせましょう。
企業や仕事とのつながりがない
例えば、「将来は海外で働きたい」だけでは、「海外で何をしたいのか?」「なぜその企業でないといけないのか?」がわかりません。「異なる文化や価値観を持つ人と関わりたい。そして常に業界をリードする御社で、海外でシェアNo.1のサービスを提供したい」など、海外で働きたい理由まで明確にしましょう。
自分のビジョンと、応募企業の事業内容や実際の仕事のイメージとが結びつくと、より説得力のある回答になります。
無理に立派な将来像を作る
将来的に大きな目標を掲げる必要はありません。就活生はまだ仕事を経験していないため、入社後に興味や価値観が変わることも十分に考えられます。
「まずは〇〇な力を身に付けたい」「将来的には〇〇にも挑戦したい」というように、現時点で想像できる範囲で答えましょう。
キャリアビジョンに関するよくある質問
キャリアビジョンについて考えはじめると、「そもそもキャリアビジョンがない」「具体的に何年後まで考えるべき?」など、悩むことも多いでしょう。最後に、キャリアビジョンを考える時によくある疑問についても回答します。
キャリアビジョンがない場合はどうすればいい?
キャリアビジョンが思いつかない場合は、まず「将来なりたい自分」ではなく、「仕事を通じて、どんなことをしたいか?」を考えてみましょう。例えば、「人の役に立ちたい」「専門的な知識を身に付けたい」など、自分が仕事で大切にしたいことを考えてみます。
そこから、「なぜそう思うのか」「どんな場面でそれを実現したいのか」を考えると、少しずつ将来の姿が見えてきます。
キャリアビジョンは何年後まで考えておくべき?
必ずしも10年後、20年後まで具体的に考える必要はありません。「1年以内には〇〇のスキルを身に付けたい」「5年後には〇〇ができるようになりたい」というように、段階を分けて考えると整理しやすくなります。
大切なのは、ずっと先の将来を考えることではなく、自分がどのような方向に成長したいのかを説明できることです。
キャリアビジョンは「ありたい自分」を具現化するのがポイント
キャリアビジョンを考えるときに大切なのは、現時点で「こんな働き方をしてみたい」「こんな存在になれたらいい」と思う内容を言語化することです。完璧な将来像を決める必要はありません。まずは、自分の興味のあることや目指したい姿をできるだけ具体化してみましょう。それが、理想のキャリアビジョンにつながります。
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