
【採用担当者必見】座談会の進め方と盛り上げる方法
学生の志望度を高め、自社への理解を深めてもらう施策として注目されているのが「座談会」です。
会社説明会では伝えきれない職場の雰囲気や社員の人柄を知ってもらえる一方で、テーマ設定や進行方法を誤ると、十分な効果が得られないこともあります。
本記事では、座談会を開催する目的やメリット、盛り上がるテーマの例、学生の本音を引き出すための進め方など、採用担当者が押さえておきたいポイントを詳しく解説します。
目次[非表示]
- 1.新卒採用での座談会とは?
- 2.座談会を開催する目的
- 2.1.就活生に自社を知ってもらう
- 2.2.自社に興味のある学生の志望度を上げる
- 2.3.採用関係者の一体感を生み出す
- 3.座談会を行うメリット
- 4.座談会の主な開催形式
- 5.座談会を成功させるポイント
- 5.1.テーマを明確に設定する
- 5.2.参加社員を厳選する
- 5.3.質問を予測し、回答をあらかじめ準備しておく
- 5.4.参加者全員が発言できるよう時間配分など工夫する
- 5.5.質問させることで学生の本音を引き出す
- 5.6.座談会開催のタイミング
- 5.7.参加者はテーマにより組み合わせを工夫する
- 5.8.社員から話を始める
- 6.座談会当日の基本的な進め方・流れ
- 6.1.人事からの挨拶と社員紹介
- 6.2.グループ分けと質疑応答
- 6.3.ローテーションによる交流
- 7.座談会で盛り上がるテーマ内容
- 8.座談会を盛り上げる企画アイデア
- 9.まとめ
新卒採用での座談会とは?
座談会とは、社員と自社に興味がある学生が意見を交わすための場です。質疑応答をしたり自社に関する意見を交わしたりする場として活用できます。座談会は採用活動の一環で実施されており、会社説明会の終了後に行われる場合があります。
座談会を実施すると学生とのコミュニケーションを取ることができ、自社に対するイメージや関心の度合いなどを把握できるでしょう。また、座談会は会社説明会だけでは伝えにくい職場の雰囲気や、社員の人柄などを学生に知ってもらうきっかけになります。
座談会を開催する目的

座談会は、企業と学生が交流してお互いへの理解を深めるために双方向のコミュニケーションを取るうえで、有効な手段として注目されています。企業が座談会を開催する主な目的を以下で解説します。
就活生に自社を知ってもらう
企業は、就活生に自社への理解を深めてもらうための手段として座談会を開催します。座談会では、質疑応答の時間を設けることで学生からの質問に回答でき、自社の組織風土や職場環境などを理解してもらうきっかけを作れます。
会社説明会は企業が一方的に説明をする傾向にありますが、座談会は学生が気軽に質問しやすい雰囲気を作りやすいので、自社に親しみをもってもらえるでしょう。企業は参加者のタイプや学部・学科の傾向などを分析できます。
関連コラム:学生のリアルな声を徹底調査!学生を惹きつける企業説明会のポイントとは
自社に興味のある学生の志望度を上げる
座談会の開催は、自社への関心度が高い参加者に向けて志望度を上げる目的があります。座談会の規模は小さく人数も少ないので、社員と学生がリラックスした雰囲気の中で会話ができます。
自社の存在を知ったきっかけや興味を持った理由などを会話に織り交ぜて聞くことで、学生の本音を引き出しやすくなるでしょう。座談会によって得た情報は、採用活動の見直し・改善に役立ちます。
採用関係者の一体感を生み出す
座談会の開催は、採用担当者と現場の社員の一体感を生み出す目的もあります。
座談会をスムーズに進行して成功させるためには、採用関係者が開催目的や自社が求める人物像のイメージの共有が欠かせません。
また、実際に現場で働く社員を座談会に参加させることができれば、現場で求められている社員のイメージを共有でき、学生への回答が社員によって異なるという事態を防げます。入社後のロールモデルになりそうな社員が参加することで、自社が求める人物像や組織風土などを学生に伝えやすくなるでしょう。
座談会を行うメリット

座談会を成功させて自社への入社意向を高めてもらうためには、学生が参加するメリットを理解しておく必要があります。学生は座談会を通じて社風や社員の人柄などを把握できるメリットがあります。座談会は、会社の雰囲気を知ってもらえる場にしましょう。
座談会の主な開催形式

座談会には、大きく分けて「オンライン形式」「テーブル形式」「パーティー形式」の3つがあります。
それぞれの形式に特徴やメリットがあるため、自社が採用活動で重視する目的や、参加する学生の人数などに合わせて最適な開催形式を選択することが大切です。
オンライン形式
Web会議システムのブレイクアウトルーム機能などを活用して実施する形式です。場所の移動を伴わないため、遠方に住んでいる学生でも自宅から気軽に参加でき、企業側にとっては幅広い母集団形成に繋がりやすいという大きなメリットがあります。
オンライン上では、社員1〜3人に対して学生数人をひとつのルームに割り当てて会話を進めるのが一般的です。一方で、通信環境による予期せぬトラブルが起きる可能性や、対面に比べて社内の細かな空気感が伝わりにくい点には注意して運営する必要があります。
テーブル形式
会議室などの会場に複数のテーブルを配置し、数名の学生と担当社員が一緒にテーブルを囲んで会話する対面型の形式です。カフェのようなリラックスした雰囲気で実施できることから「ワールドカフェ形式」とも呼ばれています。
社員1人に対して少人数の学生がつくことで、参加者が気軽に質問しやすい環境を作れるのが特徴です。また、他の参加学生が企業に聞くことや、企業に聞くべきことを身近で参考にしながら情報収集ができるため、学生にとっても非常に有益で満足度の高い交流の場となります。
パーティー形式
会場内に軽食や飲み物などを用意し、立食形式で参加者が自由に移動しながら会話を楽しむ対面型の座談会です。学生は自分が最も興味を持っている部署や職種の社員のところへ自ら足を運び、自由にヒアリングできるのが大きな魅力です。
特定の社員とじっくり話せる一方で、自分から積極的に話しかけるのが苦手な学生が孤立してしまう恐れもあります。そのため、企業側は一人でいる学生がいないか常に気を配り、社員側から積極的に声をかけて会話の輪に入れるような配慮とサポートが求められます。
座談会を成功させるポイント

企業と学生の両者にとって有意義な座談会にするには、いくつかのポイントを押さえておく必要があります。ここでは、座談会を成功させるためのポイントを解説するので、準備を行う際に参考にしてください。
テーマを明確に設定する
座談会を有意義な場にするためには、テーマを明確にしておく必要があります。テーマを決めずに開催しても座談会を行う目的は果たせないでしょう。座談会を通じて学生に何を知ってもらいたいのか、どのようなメッセージを伝えたいのかを検討しましょう。テーマの例は次のとおりです。
- 各部門の仕事内容
- 社員が感じる仕事のやりがい・魅力
- 独自の制度・取り組み内容など
さらに、学生が魅力を感じられるテーマを設定すると、参加者を集めやすくなります。
参加社員を厳選する
座談会に参加させる社員はテーマに合わせた人選を行います。人選を間違えると座談会が失敗する可能性があるので、経営層や上長と相談して自社の代表として責任ある対応ができる社員を選ぶようにしましょう。
さらに、学生が「こんな先輩社員と一緒に働きたい」と思える魅力のある人柄の社員を参加させると、学生の入社意向の向上につながります。人選方法として、社員の了解を得たうえで適性検査を実施するのも良いでしょう。
質問を予測し、回答をあらかじめ準備しておく
座談会の成功を左右するポイントの一つは、予想される質問への回答を考えておくことです。座談会で学生からの質問にすべて即答するのは難しいので、参加する社員に想定される質問を提示して回答内容を準備しておきましょう。主な質問例は、次のとおりです。
- 仕事のやりがい
- 入社後に知った自社の強み・弱み
- 社員同士の交流の頻度
- 社員・上司の特徴
- 業務上の大変なこと・つらいこと
- 今後のキャリアプラン など
ネガティブな質問への回答は企業イメージを左右する可能性があるので、社員任せにせずに自社の指針を決めておきましょう。
参加者全員が発言できるよう時間配分など工夫する
座談会の参加者にとって有意義な場にするためには、すべての学生が発言できる工夫が必要です。座談会は学生が自由に発言できる場ですが、発言者が一部の学生に偏ってしまうと時間内に全員が発言できなくなる可能性があります。
すべての学生が質疑応答に参加できるように発言者の順番や制限時間を設けます。グループ分けする場合は各グループに社員が滞在する制限時間を設定し、時間厳守で進行しましょう。
質問させることで学生の本音を引き出す
座談会の目的は学生の本音を引き出すことにあるため、学生が質問しやすい雰囲気を作るようにしましょう。座談会は、会社説明会よりも気軽に質問しやすい傾向にあります。質問内容から学生の潜在的な素質を発見したり、虚言癖の傾向や情緒安定性を見極めたりすることも可能です。
学生が聞きたいことを質問できる場にするためには、会社説明会のような企業が一方的に話をするのではなく、学生が自発的に発言できる雰囲気作りを心がけましょう。
座談会開催のタイミング
就活生の動向を考慮せずに自社の都合だけで座談会の開催時期を決めてしまうと、参加者が集まらない可能性があります。座談会を開催する主なタイミングを確認しておきましょう。
- インターンシップ後
- 会社説明会の直後
- 一次面接後
- 内定後など
WEBで座談会を行う場合はイベントと一緒に開催する必要はありませんが、対面で開催するなら上記に挙げたイベントの流れで行う方が参加率を高められます。
参加者はテーマにより組み合わせを工夫する
座談会に参加させる社員の組み合わせは、テーマに合わせて工夫することが大切です。テーマを明確にしたうえで、どの部署や立場の社員を参加させるべきか、どのような組み合わせにするのかを検討しましょう。例えば、以下のような組み合わせが挙げられます。
- 若手社員のみ
- 中堅社員のみ
- 若手社員と中堅社員
- 上司と部下
- 特定の大学のOB・OGの社員のみ
- 女性社員のみなど
入社後のイメージを伝えたい場合は、学生の立場に近い若手社員を参加させると良いでしょう。
社員から話を始める
座談会をスムーズに進行するためには場の雰囲気で進めるのではなく、社員から話し始める必要があります。座談会は会社説明会や面接選考に比べて話しやすいと感じる学生がいる一方で、志望する企業の社員に「良い印象を持ってもらいたい」という意識から緊張感が高まる学生も少なくありません。
緊張している学生が発言しやすい雰囲気を作るためには、「最近の調子はどうですか?」と話しかけたり自己紹介から始めたりとアイスブレイクを挟むようにしましょう。
座談会当日の基本的な進め方・流れ

座談会をスムーズに進行するためには、当日のタイムスケジュールや全体の流れをあらかじめ決めておくことが重要です。参加者全員が満足できる有意義な時間を創出できるよう、基本的な進め方のステップを押さえておきましょう。
人事からの挨拶と社員紹介
座談会がスタートしたら、まずは人事担当者からの挨拶と当日のアジェンダを共有します。このとき、座談会はあくまで相互理解の場であり、ここでの発言内容が選考の評価には直接影響しない旨を明確に伝えると、学生の緊張がほぐれて安心感を与えられます。
続いて、当日参加する社員の所属部署やこれまでの経歴、担当業務などを順番に手短に紹介します。これにより、学生はそれぞれの社員に対してどのような質問を投げかけたいか、自分の中で考えを整理しやすくなります。
グループ分けと質疑応答
参加者の顔合わせが終わったら、対面であれば指定のテーブルごと、オンラインであれば専用の小部屋ごとに学生を数名ずつ振り分けます。各グループに入った社員が改めて簡単な自己紹介を終えた後、学生から自由に質問を募って質疑応答をスタートさせます。
緊張して沈黙が続いてしまう事態に備え、あらかじめ学生からのよくある質問を企業側でいくつかピックアップしておくのがおすすめです。質問が出ない間は社員の方からその話題を振って回答する準備をしておくと、場の空気が和み進行がスムーズになります。
ローテーションによる交流
一つのグループでの対話が一定時間経過したら、社員が別の学生グループへ移動するローテーションを実施します。この仕組みを取り入れることで、学生は一度の座談会で複数の異なる部署や年次の社員と接することができ、企業への理解がより多角的かつ深く浸透します。
特定の話題だけで終わらず、幅広い視点から自社の魅力を伝えられるのが利点です。なお、複数のローテーションを繰り返して座談会全体で2〜3時間などの長丁場になる場合は、適宜休憩を挟んで参加者の集中力が途切れないように工夫しましょう。
座談会で盛り上がるテーマ内容

座談会を成功させるためには、参加者全員が盛り上がるテーマを設定する必要があります。テーマは、学生が「参加したい」と思えるような魅力的な内容を設定しましょう。座談会で盛り上がるテーマは大きく分けて次の2つが挙げられます。
- 学生同士の対談
- 社員への質問会
それぞれのテーマ内容について以下で詳しく解説します。「座談会で盛り上がるテーマが思い浮かばない」という採用担当者の方は参考にしてください。
学生同士の対談
学生同士の対談は座談会で盛り上がるテーマの一つです。学生同士が交流できる場を設けることで他の参加者がどのようなキャリアを描いているのか、どのようなモチベーションで参加しているのかなどの考え方を知る良い機会になるでしょう。
企業側は学生から聞き出したい内容をテーマにすることで、対談中の発言から学生の考えやキャリアなどを引き出せるメリットがあります。テーマから外れる話題になった場合は、社員が軌道修正するフォロー体制を整えておきましょう。
社員への質問会
座談会は、会社説明会よりも少人数で行われるので、学生からの個別の質問に対して丁寧に回答する良い機会になります。緊張感のある環境で質疑応答を行うよりも、リラックスした雰囲気の中で学生が質問できる環境を作ることが大切です。
参加者が発言しやすい雰囲気の座談会になれば学生は自社に対する疑問や不安を解消できる質問がしやすくなるので、結果的に会社のイメージアップにつながります。
座談会を盛り上げる企画アイデア

学生の緊張を解きほぐし、より活発なコミュニケーションを生み出すためには、ただ質疑応答を繰り返すだけでなく、座談会自体を楽しめるような独自の企画を取り入れるのが効果的です。学生の記憶に残る魅力的なイベントにするための具体的なアイデアをいくつか紹介します。
クイズなどのアイスブレイクを取り入れる
座談会の冒頭やグループ分けを行った直後に、自社の事業内容や参加社員に関するオリジナルのクイズを実施するのがおすすめです。いきなり質疑応答に入るのではなく、まずはグループごとのチーム戦でクイズに取り組んでもらいます。
共通の目的を持って作業することで、初対面で緊張している学生同士でも自然と会話が生まれます。参加者間の心理的な距離が縮まり、その後の社員との質疑応答でも気兼ねなく発言しやすい、和やかで明るい空気が醸成されます。
軽食などを交えてリラックスした雰囲気にする
対面形式で座談会を開催する場合は、会場にお茶やお菓子、あるいはちょっとした軽食を提供しながらイベントを進めるのも非常に効果的な方法です。飲食を交えながら会話をすることで、まるでカフェで楽しく話しているかのようなカジュアルな空間が演出でき、学生と社員の心理的な距離感がぐっと縮まります。
お互いにリラックスした状態になるため、通常の面接や説明会ではなかなか聞きにくいような、社内のリアルな実態に迫る本音の質問も自然と飛び出しやすくなります。
テーマを設けたフリートークを実施する
学生からの単なる自由質問の場にするのではなく、「入社前後の意外なギャップ」や「仕事で経験した最大の失敗談とその乗り越え方」など、企業側であらかじめ特定のテーマを設定してフリートークを行うのも有効な手段です。
テーマが提示されることで社員のリアルな実体験に基づくエピソードを引き出しやすくなり、学生に対して自社で働く具体的なイメージがより明確に伝わります。あえて少し抽象度の高いテーマを選ぶことで、そこから派生して会話が多方面に広がりやすくなるというメリットがあります。
まとめ
座談会は、学生が企業をより深く理解し、志望度を高める重要なコミュニケーションの場です。参加者一人ひとりに合わせた接し方や質問への対応を工夫することで、より満足度の高い座談会につながります。
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