【セミナーレポート】21卒採用から学ぶ オンライン面接の成功術
※本記事は、2021年12月10日にオンラインで開催された「21卒採用から学ぶオンライン面接の成功術」のセミナーレポートです。
新卒採用において当たり前となったオンライン面接。いまだに対応が手探りで、どのように最適化すべきか悩む企業も多いのではないでしょうか。
本セミナーでは、WEB面接サービス「harutaka」を提供するZENKIGENの清水氏と、コロナ禍以前からオンライン面接を導入していたベイクルーズ 人財統括の早野氏をゲストにお迎えし、オンライン採用を成功させるためのコツを解説していただきました。
目次[非表示]
- 1.イベント概要
- 1.1.登壇者紹介
- 2.面接がオンライン化したことで生じた変化
- 2.1. 学生ひとりあたりにかけられる時間が増えた
- 2.2.アイスブレイクの重要性が増した
- 3.学生の志望度を上げるための工夫
- 3.1.面接でも学生に情報を提供する
- 3.2.選考後も様々なイベントを構築する
- 4.オンライン選考でも大事なことは変わらない
- 5.まとめ
イベント概要
登壇者紹介
面接がオンライン化したことで生じた変化
学生ひとりあたりにかけられる時間が増えた
(清水)まずはじめに、オンライン面接を実施して感じたことや、オフライン面接との違いを教えていただけますか?
(早野)最初は学生のことをオンラインだけで見極められるかどうか悩んでいましたが、選考を進めていくうちにオンラインならではのメリットが見えてきました。
1対1での個人面接を取り入れやすくなった分、学生1人当たりにかける時間が長く取れるようになりました。後から録画を見返すことで、ちょっとした仕草や表情などの素の部分がわかるのも、オンライン面接ならではですね。
アイスブレイクの重要性が増した
(清水)他社の人事担当の方からは「オンラインだと学生の緊張感や雰囲気が見えづらい」といったお悩みをよく耳にするのですが、お二人の場合いかがですか?
(早野)参加ボタンを押せばすぐに始まってしまうこともあり、初めは差し障りのない話題で徐々に緊張をほぐすことがすごく重要だと感じています。
(藤野)同感です。オンライン面接での注意点や進め方のガイドを人事が作成し、面接官に配布するといった基本的な整備も重要ではないでしょうか。
学生の志望度を上げるための工夫
面接でも学生に情報を提供する
(清水)オンライン面接だと学生の志望度を上げるのが難しいですよね。その中で何か工夫されていることはありますか?
(早野)まだ実現はしていないのですが、インターンシップや説明会で流している短い映像を面接でも流したいと考えています。
他にも、面談の機会は多めにとるようにしています。弊社の新卒採用では、最終面接までに平均10回ほどの面談の機会を用意しています。
(藤野)面接を受けた学生にお土産を持ち帰ってもらえるよう、1時間の面接のうち後半の30分は学生へのフィードバックと逆質問に時間を取るようにするのも有効だと思います。
「採用のため」だけじゃないコンテンツ発信に取り組む
(清水)早野さんは「オンライン就活相談室」を開いていらっしゃいましたが、これはどんな取り組みですか?
(早野)ひとことで言えば「自社でキャリアセンターの役割を担ってみよう」という取り組みです。コロナ禍で不安な気持ちを解消する場がなくなってしまった学生のために、一日中オンライン上の部屋を開放し、就職活動のことなら何でも相談に乗っていました。
(清水)一日中開くとなるとなかなかの工数がかかるのではないですか?
(早野)相談室には一度に1人の学生しか入れないよう設定していましたし、会議や他の業務で対応できないタイミングもあることは伝えてあったので、それほど工数はかかりませんでした。
むしろ、選考以外の場で学生と話したからこそ得られた情報など、私たちの側にもメリットはありました。会社とは関係ないことを相談室で話しているうちに弊社への関心を深めてくれた学生もいたくらいです。学生のために取り組んでいたことが、結果として弊社の採用成功につながっていました。
選考後も様々なイベントを構築する
(清水)早野さんは内定者に対する様々な機会提供にも力を入れていらっしゃいますよね。
(早野)コロナ禍では以前のような研修や内定式ができなかった分、内定者に対しても様々な代替イベントを構築し、接点を作っていました。
10月には人事が全国を周り、全ての内定者と1対1で直接話しました。私自身もオンライン上ではありますが、全員と個人面談の時間を取りました。また、内定者には次の卒年度の学生向けのインターンシップや就活体験談ワークショップの設計や運営をお願いし、同期の横のつながりや研修の機会も持てるようにしていました。
オンライン選考でも大事なことは変わらない
(清水)「やはりオフラインで選考をしたい」という人事の方もよくいらっしゃいますが、早野さんはどうお考えですか?
(早野)学生もオフラインの選考を望みながらも、このコロナ禍の状況下で対面の選考を行う企業に対して反発も感じていると聞くので、現状ではオフラインで選考を進めるのは難しいのではないかと思います。
オンラインオフライン関係なく、いかに企業の文化や価値観を伝えられるかどうか工夫することが、採用成功において重要なことではないでしょうか。
まとめ
急に選考フェーズの全てがオンライン化したため、いまだに慣れずデメリットにばかり目が行ってしまうご担当者もおられるかもしれません。
本記事を参考に、オンラインだからこそできる、学生の視点に立った施策にぜひチャレンジいただければ幸いです。
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