理系学生のリアルな就活事情を徹底解説!採用に向けて人事が押さえておくべきこと
現代社会において、テクノロジー分野の急成長に伴い、IT人材をはじめとする理系学生の需要は増加傾向にあります。
一方で、新卒採用市場における理系学生は、母数が少なく、かつ院進や学校推薦といった進路決定もあるため、採用するのは比較的困難であると言えます。
本記事では、理系学生へのアンケートをもとにリアルな就活事情を解説し、獲得に向けて押さえるべきことを紹介していきます。
目次[非表示]
- 1.特徴は3つ!理系学生の就活とは?
- 1.1.特徴①:就活にかけられる時間が限られている
- 1.2.特徴②:学校推薦で就職先を決める学生がいる
- 1.3.特徴③:院進率が高い
- 2.理系学生へのアンケートを徹底解説!
- 2.1.第一志望群の企業に数件エントリーしつつ、負担のない範囲で10-20社ほどエントリー
- 2.2.希望業界は「食品」が、希望職種では「開発」が1位に
- 2.3.「必ずしも大手」という学生は多くない
- 2.4.学校推薦にとらわれず自分で就活する人は半数
- 3.ターゲットの理系学生を獲得するための3つのポイント!
- 3.1.ポイント①:学生の状況を聞き、忙しさを配慮した柔軟な選考スケジュールに
- 3.2.ポイント②:理系学生向けに特化したコンテンツを準備
- 3.3.ポイント③:出来る限り早く、遅くとも3月までに直接アプローチし、自社の魅力を積極的にアピール
- 4.まとめ
特徴は3つ!理系学生の就活とは?
まず、理系学生の特徴として、以下の3つが挙げられます。文系学生とは違った動きをしていくため、それらをきちんと把握した採用活動にしていく必要があります。
特徴①:就活にかけられる時間が限られている
理系学生の多くは学部3年の後半から研究室に所属するため、それ以降は研究で忙しく、就活に十分な時間をかけることが難しい傾向があります。
特徴②:学校推薦で就職先を決める学生がいる
自分で企業にエントリーするのではなく、研究室の教授のつながりや学校からの推薦で就職先を決めていく場合もあります。
特徴③:院進率が高い
文科省によって調査された「令和元年度学校基本調査について」によると、文系学生(人文科学部・社会科学部)の院進率が5%以下であるのに対し、理系学生(理学部・工学部)は40%前後と、院進率が高いという特徴があります。
理系学生へのアンケートを徹底解説!
次に、実際の理系学生の就活事情について紹介していきます。
アンケートをもとに理系学生のリアルな声をまとめました。
第一志望群の企業に数件エントリーしつつ、負担のない範囲で10-20社ほどエントリー
まず、理系学生は文系学生に比べてエントリー数は少ない傾向にあります。主な理由としては、2つです。
1つ目に、自分自身の研究内容や専門分野を活かした就職先を希望する場合、業界や職種が絞られるため。2つ目に、上述の通り理系学生は研究で忙しく、就職活動に十分な時間をかけられないため。この2点から結果的にエントリー数は少なくなる傾向にあります。
では実際に何社ほどの企業にエントリーするのでしょうか。個々人の状況や希望にもよるため「この数が最適」といった具体的な数値は出せませんが、目安としては以下のような数値が挙げられます。
第一志望群のエントリー数:5社ほど
第二志望群のエントリー数:10〜20社ほど
自分自身の研究内容や専門分野を活かせる第一志望群の会社数社にエントリーしながらも、それらに似た業界や職種の企業を第二志望群とおいてエントリーする学生が多いです。
希望業界は「食品」が、希望職種では「開発」が1位に
次に、理系学生の希望業界・職種のランキングです。
まず、希望業界について、もっとも人気が高かったのは「食品業界」でした。
東洋経済が調査した理系学生が選ぶ「就職人気ランキング100社」でも上位10社のうち5社は食品業界の企業であり、食品人気が高いと言えるでしょう。
次いで人気だったのは「メーカー」「化学」という結果となりました。
希望職種について、もっとも人気だったのは「開発」で、僅差で2位となったのは「研究」でした。やはり理系学生の特徴とも言える「開発」と「研究」は人気が高いということがわかります。
次いで3位となったのは「営業」で、理系でも営業に興味のある学生が一定数いることがわかります。
「必ずしも大手」という学生は多くない
次に、企業規模に関してです。
理系学生の場合、研究設備が整っている大手企業への就職希望が多いイメージがありますが、実際のアンケート結果は以下の通りでした。
”大手がいい”と回答した学生はわずか18%で、「大手・中小」が38%、「未定・問わない」と回答した学生が36%という結果になりました。実際には「大手でなければいけない」といった学生はそれほど多くないことがわかります。
学校推薦にとらわれず自分で就活する人は半数
最後に、学校推薦を受けるかどうかについてです。
学校推薦を受ける場合は、基本的に内定後の辞退ができません。では実際に学校推薦を受ける学生はどどれほどいるのでしょうか。
アンケートによると、「受ける」と回答したが5%、「希望職があれば受ける」と回答したのが50%という結果になりました。
つまり、学校推薦にとらわれずに自分で就活する理系学生は半数にのぼるということがわかります。この半数の学生に早めのうちからアプローチしておくことで、ターゲット層の学生獲得に一歩近づくでしょう。
出典:ネオキャリア「理系学生就活調査」
ターゲットの理系学生を獲得するための3つのポイント!
ここまで理系学生の特徴および就活事情について紹介してきましたが、実際に理系学生を獲得していくためには何が重要なのでしょうか。
これまでの内容をもとに、ターゲットの理系学生を獲得する上で押さえるべき3つのポイントを紹介します。
ポイント①:学生の状況を聞き、忙しさを配慮した柔軟な選考スケジュールに
上述の通り、理系学生は研究が忙しく、就職活動に十分な時間をかけることができません。そのため、学生の状況をしっかり聞き、平日の日中を避けた日程調整や、早めに日程を告知するなど、研究との両立が可能なスケジュールにすると良いでしょう。
ポイント②:理系学生向けに特化したコンテンツを準備
また、選考内容においても、理系に特化した説明会や理系職種の社員交流会を設けることによって、理系学生は効率的に選考を進めることが可能になります。ターゲットの理系学生を獲得するにあたり、「理系学生を積極的に採用している企業」」「理系学生への理解がある企業」と見られることで志望度が上がるきっかけにもなります。
ポイント③:出来る限り早く、遅くとも3月までに直接アプローチし、自社の魅力を積極的にアピール
理系学生は自ら情報を取りに行く時間を十分に取れない分、企業側から情報を多くアピールすることによって目に止めてくれるケースも多くあります。
自社の強みや社風をきちんと分析した上で、他社にはない会社の魅力をダイレクトに伝えていくことによって、学生を惹きつけることが可能になります。
出来る限り早めに、遅くとも学校推薦や企業説明会が本格化する3月までに、ダイレクトリクルーティングなどを使い、認知度を高めることが、忙しい理系学生の獲得に重要だと言えます。
まとめ
理系学生の採用は競争率も激しく、比較的困難です。
学校推薦や他社選考で進路決定をしてしまう前に、ターゲットとなる理系学生に直接アプローチをかけていくことが、人材獲得においてとても重要です。
効率的に理系学生にアプローチをし、採用成功へと導くためにも、ダイレクトリクルーティングを活用してみてはいかがでしょうか。
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