
会社説明資料の作り方|採用で効果的な構成・作成方法を紹介
複数の会社を検討している学生に自社を選んでもらうには、分かりやすく魅力的な会社説明資料が必要です。
では、どうすれば自社の魅力が伝わる会社説明資料を作成できるのでしょうか。
本記事では、自社の強みや魅力が学生に伝わる会社説明資料を作成する手順やポイントについて解説します。会社説明会で用いるスライドの作成時にも応用できるので、ぜひ参考にしてください。
目次[非表示]
- 1.会社説明資料を作成する主な目的
- 2.会社説明会資料で学生の興味を惹きつけるには
- 3.会社説明資料(冊子・PDF資料)には何を盛り込むべき?
- 4.【対象者別】会社説明資料で強調すべきポイントの違い
- 5.会社説明会で使う資料作りのポイント
- 5.1.1スライドにつき1メッセージを徹底する
- 5.2.1スライドの所要時間が40秒程度に収まるように設計する
- 5.3.難しい言葉を多用せずにシンプルな表現を心がける
- 5.4.会場の最後部からでも読める文字サイズにする
- 5.5.グラフや写真を活用して具体的にイメージさせる
- 5.6.会社説明資料に独自の要素を最低1つ盛り込む
- 5.7.事前に話す内容を明確に決めておく
- 5.8.参加者が書き込めるメモスペースを設ける
- 6.会社説明資料の作成手順
- 6.1.伝えたい内容を決める
- 6.2.伝える順番を決める
- 6.3.スライドを作成する
- 7.会社説明資料の作成を効率化する無料ツール・テンプレート
- 8.まとめ
会社説明資料を作成する主な目的

会社説明資料は、単に企業の基本情報を羅列するだけのものではありません。
採用活動において、会社説明資料を作成することには主に3つの重要な目的があります。
視覚的なアピールで企業の魅力を伝える
口頭だけの説明では、事業の規模感や職場の雰囲気を十分に伝えるのは困難です。
会社説明資料に写真やグラフ、図解などの視覚情報を組み込むことで、文字だけでは伝わりきらない企業の魅力や事業の成長性を、具体的かつ直感的にイメージしてもらうことができます。
特に合同説明会などでは、視覚的なインパクトを持たせることで他社との差別化を図り、参加者の記憶に残す目的があります。
資料の配布による参加後のリマインド効果
説明会で配布した資料(紙やPDFデータ)は、参加者が後から内容を見返すための重要なツールとなります。
説明会終了後に資料を読み返してもらうことで、記憶の定着を促し、企業への関心を持続させるリマインド効果が期待できます。参加者が選考に進むかどうかを検討する際や、面接前の情報確認の際にも役立ち、結果として志望度を高めることにつながります。
発信情報の均一化による正しい理解の促進
公式な会社説明資料を用意しておくことで、全ての参加者に対して平等かつ正確な情報を伝えることができます。
担当者によって説明内容にばらつきが出るのを防ぎ、企業が意図する正しいメッセージを届けることが可能です。また、インターネットやSNS上で不確かな情報が流布することによる企業イメージの毀損を防ぎ、学生や求職者の正しい理解を促進する役割も担っています。
会社説明会資料で学生の興味を惹きつけるには
会社説明会において学生の志望度を高め、「この会社に入りたい」と思ってもらうためには、単なる情報の羅列ではなく参加者の心に響く工夫が必要です。
そのためには、学生が抱く疑問を解消する「論理的」なアプローチと、企業への共感を呼ぶ「感情的」なアプローチの両面を満たす資料構成を意識することが重要です。
論理的な疑問を解決して納得感を与える
学生は企業に対して、事業の将来性や業界内でのポジション、具体的な仕事内容など、さまざまな疑問を持っています。これらの疑問に対して客観的なデータや市場動向を交えて論理的に説明し、説得力を持たせることが求められます。
自社の強みや競合優位性を明確に提示し、学生が持つ「なぜこの企業を選ぶべきなのか」という問いに答えることで、論理的な納得感を与えることができます。
会社の価値観を伝えて感情を動かす
論理的な納得感だけでなく、企業に好意を持ってもらうためには感情を動かすアプローチも不可欠です。
会社が大切にしている価値観や、事業を通じて社会にどのような影響を与えたいのかといった熱意を伝えることで共感を生み出します。
経営陣の想いや社員のリアルな声を資料に盛り込み、人間味や組織のカルチャーを伝えることで、学生の感情に訴えかける魅力的なプレゼンが実現します。
会社説明資料(冊子・PDF資料)には何を盛り込むべき?

会社説明資料に盛り込むべき項目は、以下の8つです。
- 表紙
- 会社の概要
- 企業の理念
- 事業の内容
- 労働環境
- 職場の雰囲気
- 求人内容
- 入社後のキャリアモデル
それぞれ詳しく解説します。
表紙
会社説明資料の1ページ目となる表紙は、資料全体の顔となる重要な要素です。
会社名やタイトルを大きく配置し、シンプルかつおしゃれでインパクトのあるデザインを心がけましょう。
会社のロゴやコーポレートカラーを効果的に取り入れることで、読み手に自社のイメージを強く印象付けることができます。
ポジティブな第一印象を与えることで、その後の会社説明会資料の内容にも興味を持ってもらいやすくなります。
会社の概要
会社の概要欄は会社の基本的なことを学生に伝えるための大切な項目です。
会社概要には、会社の基本的なプロフィールを書き込みます。
基本的には以下のようなことを掲載すると良いでしょう。
- 会社名
- 設立年月日
- 住所
- 役員名
- 事業内容
- 創設年
- 組織図
- 従業員数
- 拠点数など
企業の名刺のようなページですので、すっきりと分かりやすく記してください。
企業の理念
学生が知りたいと思っている点に、企業理念や企業の姿勢があります。
- 創業に至った経緯、沿革
- 企業のミッション
- ビジョン
企業理念について、学生はホームページなどを読んで理解している可能性があります。そこで、ホームページには書いていないような創業ストーリーなどを伝えると、印象付けに役立ちます。
事業の内容
事業の内容についても分かりやすく掲載する必要があります。業種やビジネスモデル、主力商品、サービスなどについて記載してください。業界内での自社の競争優位性や独自性、ポジション、売上シェア率などがアピールの材料となります。
IR情報を読み込めるレベルの学生は少ないと言わざるを得ません。そのため、数字だけでなく写真やイラスト、グラフなどを使い、事業内容がイメージしやすいようにアピールするのがポイントです。
労働環境
学生にとって入社後の労働環境は大きく気になるところです。人事評価制度、給与関係、福利厚生、取得できるスキルなど、企業サイトでは紹介していない内容を会社説明資料に盛り込むことで候補先の判断に有用な資料となり得ます。
他にも休憩スペースや、社員食堂など力を入れているオフィス設備があれば紹介してください。また、産休・育休の取得率や年次有給休暇の取得率、テレワークやフレックス制など、制度面でアピールできる点があれば会社説明資料へ積極的に盛り込みます。
職場の雰囲気
職場の雰囲気が学生の理想とマッチすれば、就職先として検討してもらえる可能性が上がります。オフィスの様子、社風、従業員の男女構成比や年齢分布などを会社説明資料へ盛り込むと良いでしょう。
先輩社員のインタビューなど実際に働いている人ならではの声を伝えることで、働くイメージが湧くとともに、会社に対して親しみを持ってもらえるかもしれません。
求人内容
求人の募集要項や、労働条件についても会社説明資料に盛り込みましょう。採用プロセスや具体的な業務内容も、採用ミスマッチを防ぐために伝えておくことが重要です。
企業が求める人材イメージについては下記を盛り込むことで、学生自身が採用対象としてマッチしているかどうかを判断する材料となります。
- 必要な資格・スキル
- 求める人物像
- どうして上記の人物像を求めているのか
入社後のキャリアモデル
参加者が入社後の将来像を具体的にイメージできるように、キャリアモデルの提示も欠かせません。
数年後のキャリアパスの例や、研修制度、スキルアップ支援などを会社の説明資料に含めることで、成長できる環境であることをアピールできます。
また、活躍している先輩社員の具体的な成長ストーリーを交えることでより説得力が増し、求職者の長期的な定着率向上にもつながります。
【対象者別】会社説明資料で強調すべきポイントの違い

会社説明資料に盛り込むべき内容は、ターゲットが新卒か中途採用かによって大きく異なります。それぞれのニーズに合わせて情報を調整することが重要です。
新卒採用向けは社風や成長環境を重視する
新卒採用の対象となる学生は、企業や業界に関する知識が少ない傾向にあります。そのため、専門用語を避け、図やイラストを用いて事業内容を分かりやすく解説することが不可欠です。
また、入社後の研修制度や資格取得支援といった教育体制、若手社員の一日のスケジュールなどを具体的に示し、成長できる環境であることをアピールします。さらに、写真や動画を活用して社風や職場の人間関係を丁寧に伝えることで、入社への不安を払拭させます。
中途採用向けは具体的な業務やキャリアを提示する
中途採用の求職者は、即戦力としてどのように貢献できるか、そして自身のキャリアアップにどうつながるかを重視します。
したがって、配属予定部署の具体的なミッション、抱えている課題、裁量権の大きさなどを明確に伝える必要があります。また、実力や成果が給与にどう反映されるかという評価制度や、ワークライフバランスなどの働き方に関する情報を充実させることで、入社後の具体的なキャリアパスを提示することが求められます。
会社説明会で使う資料作りのポイント

会社説明会では紙のパンフレットや資料を配布するほか、スライドを使って説明すると効果的にメッセージを伝えることができます。そこで、以下に会社説明資料のスライドを作る際、重要となる8つのポイントについて紹介します。
印象に残る会社説明会の方法については「印象に残る会社説明会の方法」で詳しく紹介しています。
1スライドにつき1メッセージを徹底する
1つのスライドに入れるメッセージは1つのみに厳選しましょう。スライドに大量の情報を詰め込みすぎると、焦点がしぼれずに何を言いたいのかが分かりにくくなるためです。1スライドごとに「結論として何が言いたいか」をはっきりさせましょう。
1スライドの所要時間が40秒程度に収まるように設計する
1スライドにつき、表示時間は30〜40秒程度が良いとされています。30秒より短いと見終わらないうちに次のスライドに行ってしまい、学生は「大事なことを見落としたのではないか」と不安になる恐れがあります。一方、長すぎると飽きられてしまいます。
難しい言葉を多用せずにシンプルな表現を心がける
難解な用語を多用すると、読む側のストレスが大きくなります。業界特有の専門用語を使いすぎると、学生の理解が追いつかず、その後の説明を聞きそびれる恐れもあります。
知識がなくてもすぐに分かるように、シンプルで分かりやすい表現を心がけるようにしてください。
会場の最後部からでも読める文字サイズにする
小さい文字だと最後部の席からは読めない場合があります。文字はやや大きめにするように心がけましょう。
また、文字の大きさがバラバラだと読みづらくなるので、サイズは3種類程度にとどめるのがおすすめです。
グラフや写真を活用して具体的にイメージさせる
文字数は最小限にし、グラフや写真を使ってイメージがしやすいスライドに仕上げるのもポイントです。文字が多いと読みづらく、学生の理解が追いつかないままスライドが進んでしまう可能性があります。
資料やスライドには図表やグラフ・写真を積極的に使い、文章を必要最低限に減らすことで、学生の頭に入りやすくなるように設計してください。
会社説明資料に独自の要素を最低1つ盛り込む
他社と似通った内容では、せっかくのスライドも学生の印象に残りにくくなります。完全な模倣ではなく、独自性を出すことで印象に残せるようにしたいところです。
「採用 ピッチ資料」「会社紹介資料」などとインターネットで検索して、他社の会社説明資料を研究すると良いでしょう。
事前に話す内容を明確に決めておく
会社説明会資料の作成に取り掛かる前に、説明会当日に何をどの順番で話すのかを具体的に決めておくことが重要です。
話す内容に合わせてスライドを作成することでプレゼンと資料の連動性が高まり、参加者にとって分かりやすい内容になります。
また、事前に全体の構成を固めておくことで不要なページの作成を防ぎ、会社説明会資料作成の時間を大幅に短縮できるメリットもあります。
参加者が書き込めるメモスペースを設ける
対面で配布する会社説明会 PDFや紙の資料には、参加者が自由にメモを取れる余白や専用スペースを設けておくのが効果的です。
説明を聞きながら重要なポイントや自身の疑問点を書き留められるため、学生の集中力維持に役立ちます。さらに、説明会終了後に資料を見返した際にも、自分が書いたメモを見ることで記憶が鮮明に蘇り、企業への関心を持続させることにつながります。
会社説明資料の作成手順

会社説明資料は以下の手順で作成します。
- 伝えたい内容を決める
- 伝える順番を決める
- 資料を作成する
それぞれ解説します。
伝えたい内容を決める
まずは伝えたいテーマと、ページ(項目)ごとの内容を決めていきます。
会社説明資料スライドのうち、全体のテーマには「会社として何を伝えたいのか」を考えます。「多様な人材を集めたい」「歴史の浅い企業のため、一緒に社員と成長していきたい」など、会社の姿勢や採用の目的が加味された内容が想定されます。
そして、各ページ(項目)で全体のテーマを補足する内容を入れていきます。会社の将来性を伝えたいのであれば、業績の伸び率などのページを設けるとよいでしょう。
伝える順番を決める
話が伝わりやすいように、どのページから伝えていくか順番を決定します。
順番に迷う場合は、最初に全体(結論)から入り、個別の内容へと進めるようにします。
最初に全体(結論)から伝えることで、資料全体を通して何を伝えたいのかが理解しやすくなるでしょう。
また、会社のイメージなどの抽象的な内容から入り、具体的に説明していくのも、受け手が理解しやすくなるのでおすすめです。
例えば、
「社員が働きやすい環境構築に注力している(抽象)」
→「2026年度から〇〇制度や〇〇休暇を導入(具体)」
といった具合です。
スライドを作成する
会社説明資料のスライドで伝える内容と順番が決まったら、実際の資料を作成していきます。
すでに全体の構成が決まっていますから、必要な情報を肉付けしていくだけで完成させることができます。
会社説明資料スライド作成のポイントは、文字数を最小限に押さえ、図表やイラストを使って視覚的に伝わりやすくすることです。ただし、図表やイラストも1メッセージ1図表にするなどバランスを考慮しましょう。
会社説明資料の作成を効率化する無料ツール・テンプレート
魅力的な会社説明資料を作成したいものの、デザインを一から考えるリソースがない場合は、便利なツールやテンプレートの活用がおすすめです。
Canvaなどのデザインツールを活用する
デザイン経験がない場合でも、Canvaなどのデザインツールを利用すれば、プロ並みの見栄えの良いスライドを簡単に作成できます。
これらのツールには、ビジネス向けの豊富なテンプレートが揃っており、自社のロゴやコーポレートカラーに合わせてカスタマイズするだけで、統一感のある美しい資料が完成します。表紙のデザインから各ページの見出しレイアウトまで、視覚的に洗練された構成を手軽に実現できるため、作成時間を大幅に短縮しつつ質の高い資料に仕上げることが可能です。
Slidesgoなどのテンプレートを活用する
デザインの方向性から考える時間を減らしたい場合は、Slidesgoなどのプレゼンテーション用テンプレートサイトを活用する方法もあります。
PowerPointやGoogle スライドで利用できるテンプレートが用意されているため、自社のイメージに合うデザインを選び、内容を編集することで効率的に資料を作成できます。
ただし、テンプレートをそのまま使用すると他社の資料と似た印象になりやすいため、写真や社員の声、自社独自のデータなどを加えてオリジナリティを出すことが重要です。
まとめ
採用活動において、会社説明資料は学生の気持ちを自社に惹きつけるために重要です。
多くの学生はすでに企業サイトから情報を得ていますが、社風や先輩の言葉など多角的に会社の魅力を伝えれば、学生は入社後のイメージが湧いて興味を持つようになるでしょう。写真やイラストなどを使った視覚的にも分かりやすい会社説明資料を作成し、採用活動を成功させてください。
学生のエントリー数を増やす資料作りのポイントを多数紹介しているので、ぜひ参考にしてください。





