会社説明資料で採用難易度は変わる!効果的な資料の作り方を紹介
複数の会社を検討している学生に自社を選んでもらうには、分かりやすく魅力的な会社説明資料が必要です。では、どうすれば自社の魅力が伝わる会社説明資料を作成できるのでしょうか。本記事では、自社の強みや魅力が学生に伝わる会社説明資料を作成する手順やポイントについて解説します。会社説明会で用いるスライド作成時にも応用できるので、ぜひ参考にしてください。
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会社説明資料(冊子・PDF資料)には何を盛り込むべき?
会社説明資料に盛り込むべき項目は、以下の6つです。
- 会社の概要
- 企業の理念
- 事業の内容
- 労働環境
- 職場の雰囲気
- 求人内容
それぞれ詳しく解説します。
会社の概要
会社の概要欄は会社の基本的なことを学生に伝えるための大切な項目です。会社概要には、会社の基本的なプロフィールを書き込みます。
基本的には以下のようなことを掲載すると良いでしょう。
- 会社名
- 設立年月日
- 住所
- 役員名
- 事業内容
- 創設年
- 組織図
- 社員数
- 従業員数
- 拠点数など
企業の名刺のようなページですので、すっきりと分かりやすく記してください。
企業の理念
学生が知りたいと思っている点に、企業理念や企業の姿勢があります。
- 創業に至った経緯、沿革
- 企業のミッション
- ビジョン
企業理念について、学生はホームページなどを読んで理解している可能性があります。そこで、ホームページには書いていないような創業ストーリーなどを伝えると、印象付けに役立ちます。
事業の内容
事業の内容についても分かりやすく掲載する必要があります。業種やビジネスモデル、主力商品、サービスなどについて記載してください。業界内での自社の競争優位性や独自性、ポジション、売上シェア率などがアピールの材料となります。
IR情報を読み込めるレベルの学生は少ないと言わざるを得ません。そのため、数字だけでなく写真やイラスト、グラフなどを使い、事業内容がイメージしやすいようにアピールするのがポイントです。
労働環境
学生にとって入社後の労働環境は大きく気になるところです。人事評価制度、給与関係、福利厚生、取得できるスキルなど、企業サイトでは紹介していない内容を会社説明資料に盛り込むことで候補先の判断に有用な資料となり得ます。
他にも休憩スペースや、社員食堂など力を入れているオフィス設備があれば紹介してください。また、産休・育休の取得率や年次有給休暇の取得率、テレワークやフレックス制など、制度面でアピールできる点があれば会社説明資料へ積極的に盛り込みます。
職場の雰囲気
職場の雰囲気が学生の理想とマッチすれば、就職先として検討してもらえる可能性が上がります。オフィスの様子、社風、従業員の男女構成比や年齢分布などを会社説明資料へ盛り込むと良いでしょう。
先輩社員のインタビューなど実際に働いている人ならではの声を伝えることで、働くイメージが湧くとともに、会社に対して親しみを持ってもらえるかもしれません。
求人内容
求人の募集要項や、労働条件についても会社説明資料に盛り込みましょう。採用プロセスや具体的な業務内容も、採用ミスマッチを防ぐために伝えておくことが重要です。
企業が求める人材イメージについては、
- 必要な資格・スキル
- 求める人物像
- どうして上記の人物像を求めているのか
を盛り込むことで、学生自身が採用対象としてマッチしているかどうかを判断する材料となります。
会社説明会で使う資料(パワーポイントのスライド)作りのポイント
会社説明会では紙のパンフレットや資料を配布するほか、スライドを使って説明すると効果的にメッセージを伝えることができます。そこで、以下に会社説明資料のスライドを作る際、重要となる6つのポイントについて紹介します。
1スライドにつき1メッセージを徹底する
1つのスライドに入れるメッセージは1つのみに厳選しましょう。スライドに大量の情報を詰め込みすぎると、焦点がしぼれずに何を言いたいのかが分かりにくくなるためです。1スライドごとに「結論として何が言いたいか」をはっきりさせましょう。
1スライドの所要時間が40秒程度に収まるように設計する
1スライドにつき、表示時間は30〜40秒程度が良いとされています。30秒より短いと見終わらないうちに次のスライドに行ってしまい、学生は「大事なことを見落としたのではないか」と不安になる恐れがあります。一方、長すぎると飽きられてしまいます。
難しい言葉を多用せずにシンプルな表現を心がける
難解な用語を多用すると、読む側のストレスが大きくなります。業界特有の専門用語を使いすぎると、学生の理解が追いつかず、その後の説明を聞きそびれる恐れもあります。
知識がなくてもすぐに分かるように、シンプルで分かりやすい表現を心がけるようにしてください。
会場の最後部からでも読める文字サイズにする
小さい文字だと最後部の席からは読めない場合があります。文字はやや大きめにするように心がけましょう。
また、文字の大きさがバラバラだと読みづらくなるので、サイズは3種類程度にとどめるのがオススメです。
グラフや写真を活用して具体的にイメージさせる
文字数は最小限にし、グラフや写真を使ってイメージがしやすいスライドに仕上げるのもポイントです。文字が多いと読みづらく、学生の理解が追いつかないままスライドが進んでしまう可能性があります。
資料やスライドには図表やグラフ・写真を積極的に使い、文章を必要最低限に減らすことで、学生の頭に入りやすくなるように設計してください。
会社説明資料に独自の要素を最低1つ盛り込む
他社と似通った内容では、せっかくのスライドも学生の印象に残りにくくなります。完全な模倣ではなく、独自性を出すことで印象に残せるようにしたいところです。
「採用 ピッチ資料」「会社紹介資料」などとインターネットで検索して、他社の会社説明資料を研究すると良いでしょう。
▼関連資料
会社説明資料の作成手順
会社説明資料は以下の手順で作成します。
- 伝えたい内容を決める
- 伝える順番を決める
- 資料を作成する
それぞれ解説します。
会社説明資料のスライドで伝えたい内容を決める
まずは伝えたいテーマと、ページ(項目)ごとの内容を決めていきます。
会社説明資料スライドのうち、全体のテーマには「会社として何を伝えたいのか」を考えます。「多様な人材を集めたい」「歴史の浅い企業のため、一緒に社員と成長していきたい」など、会社の姿勢や採用の目的が加味された内容が想定されます。
そして、各ページ(項目)で全体のテーマを補足する内容を入れていきます。会社の将来性を伝えたいのであれば、業績の伸び率などのページを設けるとよいでしょう。
会社説明資料スライドで伝える順番を決める
話が伝わりやすいように、どのページから伝えていくか順番を決定します。
順番に迷う場合は、最初に全体(結論)から入り、個別の内容へと進めるようにします。最初に全体(結論)から伝えることで、資料全体を通して何を伝えたいのかが理解しやすくなるでしょう。
また、会社のイメージなどの抽象的な内容から入り、具体的に説明していくのも、受け手が理解しやすくなるのでおすすめです。
例えば、
「社員が働きやすい環境構築に注力している(抽象)」
→「2023年度から〇〇制度や〇〇休暇を導入(具体)」
といった具合です。
会社説明資料のスライドを作成する
会社説明資料のスライドで伝える内容と順番が決まったら、実際の資料を作成していきます。すでに全体の構成が決まっていますから、必要な情報を肉付けしていくだけで完成させることができます。
会社説明資料スライド作成のポイントは、文字数を最小限に押さえ、図表やイラストを使って視覚的に伝わりやすくすることです。ただし、図表やイラストも1メッセージ1図表にするなどバランスを考慮しましょう。
まとめ
採用活動において、会社説明資料は学生の気持ちを自社に惹きつけるために重要です。多くの学生はすでに企業サイトから情報を得ていますが、社風や先輩の言葉など多角的に会社の魅力を伝えれば、学生は入社後のイメージが湧いて興味を持つようになるでしょう。写真やイラストなどを使った視覚的にも分かりやすい会社説明資料を作成し、採用活動を成功させてください。
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