新卒採用お役立ちコラム

catch-img

ストレス耐性を面接で見極める方法とは?具体的な質問例を解説

入社後のストレスを理由とする早期退職が発生してしまうと、ミスマッチ採用をしたのではないかと責任を感じる担当者もいるのではないでしょうか。ミスマッチかどうかだけでなく応募者一人ひとりのストレス耐性によるところも大きいため、いかに見極められるかが重要です。今回はストレス耐性の重要性や注目される背景を踏まえ、ストレス耐性を面接で見極める方法や具体的な質問例、ストレス耐性を確かめる際の注意点を解説します。


目次[非表示]

  1. 1.ストレス耐性とは
    1. 1.1.ストレス耐性はなぜ重要なのか?注目される理由
    2. 1.2.ストレス耐性が高い人の特徴
    3. 1.3.ストレス耐性が低い人の特徴
  2. 2.ストレス耐性の6つの要素
    1. 2.1.感知能力
    2. 2.2.回避能力
    3. 2.3.処理能力
    4. 2.4.転換能力
    5. 2.5.経験
    6. 2.6.容量
  3. 3.ストレス耐性を面接で判断できる質問例
    1. 3.1.感知能力を判断する質問例
    2. 3.2.回避能力を判断する質問例
    3. 3.3.処理能力を判断する質問例
    4. 3.4.転換能力を判断する質問例
    5. 3.5.経験を判断する質問例
    6. 3.6.容量を判断する質問例
  4. 4.ストレス耐性を面接で見抜く際のポイント
  5. 5.面接でストレス耐性を確かめる際の注意点
    1. 5.1.圧迫面接は避ける
    2. 5.2.複合的な視点を持つ
    3. 5.3.面接には限界があることも理解する
  6. 6.まとめ


ストレス耐性とは


応募者のストレス耐性の有無を面接で見極めるには、採用担当者がストレス耐性について理解しておくことが必要です。ここでは、ストレス耐性の重要性と注目される理由、ストレス耐性が高い人と低い人の特徴について解説します。


ストレス耐性はなぜ重要なのか?注目される理由

ストレス耐性とはストレスに耐えられる能力、あるいはストレスに対する強さのことです。

どれだけスキルが高い人材だったとしても、ストレスにうまく対応できず、本人が持っている能力を十分に発揮できなくなってしまうでしょう。

応募者のストレス耐性を面接で見極めれば、自社で健康的に働けるかどうかを事前に予測できます。入社後に精神的な健康を保てるかを判断することで、ストレスによる早期離職を予防します。


ストレス耐性が高い人の特徴

ストレス耐性が高い人には以下のような特徴があります。

  • ポジティブシンキングができる
  • 客観的な思考ができる
  • 楽観的で過度に自分を責めない
  • 主体性を持ち、マイペースな部分がある
  • 高い集中力を発揮し、雑念にとらわれない

自分の軸がしっかりしていて、ストレス要因を受け入れにくい性格の人なら耐性が高いといえるでしょう。


ストレス耐性が低い人の特徴

ストレス耐性が低い人の特徴は次のとおりです。

  • 真面目で完璧主義の傾向がある
  • 他人の意見や評価を気にする

  • 嫌なことがあると逃げてしまう

  • 自分の言いたいことが言えない

  • 几帳面で神経質なところがある

周りからどう見られるのかを気にしすぎたり、自分に対する理想が高すぎたりする人は、ストレスに耐えられなくなる可能性があります。


ストレス耐性の6つの要素


応募者のストレス耐性を見極めるには、以下に挙げる6つの要素に分解してチェックすることが大切です。それぞれ詳しく見ていきましょう。


感知能力

ストレス要因を感じとる能力です。感知能力が低い人はストレスそのものを感じにくくなるためストレス耐性が高いといえます。逆に感知能力が高い人はストレス要因に気づきやすいのですが、必ずしもストレス耐性が低いわけではありません。ほかの能力を併せ持っているかどうかにもよります。


回避能力

ストレス要因をそのまま受け止めずに回避する能力です。ストレス要因を感知しても気にしないようにしたり、仕方がないものとして流したりすることができます。ストレスを感じる場所から逃げ出すというより、その場にとどまって上手に避ける能力です。


処理能力

ストレス要因そのものを弱めたり排除したりする能力です。早い段階で自分のストレスになるものを見つけて適切に対応します。もしストレス要因になりうる業務があったら、その業務を得意とする人に委ねたり、効率化や省力化を考えたりします。自己解決能力が高い人によく見られる特徴です。


転換能力

ストレス要因を自分の中で再定義し、ポジティブなものとしてとらえ直す能力です。仕事でミスをしたときに「自分はダメなやつだ」と卑下するのではなく、今後に生かせる良い経験ととらえて成長しようと考えます。ポジティブシンキングである人ほど転換能力が高い傾向にあります。


経験

ストレスを乗り越えた経験が多い人ほど、新たなストレスに遭遇しても簡単には動じません。ただし、単にストレスを受けた経験が多いというだけでは、逆にストレス耐性が下がっている場合もあります。応募者がこれまでのストレスにどう対応してきたかを聞き取ることが必要です。


容量

どれだけのストレスを受け入れられるか、精神的な許容範囲のことです。容量は一人ひとりがどのような人生を経験してきたかによりますし、そのときの心身の状態でも変化します。容量を超えている状況が長期的に続いてしまうと、ストレスからくる不調に耐えられずに休職や退職を選ぶことになるでしょう。


ストレス耐性を面接で判断できる質問例


応募者のストレス耐性を面接の質問で判断するには、何を見極めたいのか明確にしておきましょう。ストレス耐性を大まかにとらえようとすると焦点がぼやけてしまい、かえって難しくなります。質問内容を掘り下げて、上述した6つの要素を判断できるようにすることで、応募者のストレス耐性を容易に見極められます。以下に挙げる質問例を参考にしてください。


感知能力を判断する質問例

感知能力を判断する場合は、ストレスを感じる出来事やタイミングなどがわかる質問をします。

  • 今まで学校やアルバイト先でストレスを感じた出来事はありますか
  • 眠れなくなるのはどのようなときですか

  • 最近で不愉快に思ったことがあったら教えてください


回避能力を判断する質問例

回避能力を判断する場合は、理不尽な状況でどう対応するかを尋ねるとよいでしょう。

  • お客様から高圧的な態度をとられたら、どのように対応しますか
  • ストレスを感じたときにどのようなことを考えますか、あるいはどのような行動をとりますか


処理能力を判断する質問例

処理能力を判断する場合は、ストレス要因への対処方法を面接で質問してみてください。現実的かつ具体的な話ができる応募者なら、ストレスの処理能力が高いといえます。

  • やりたくない仕事が目の前にあるとき、どのように対処しますか
  • 今まで経験した最も困難な状況において、あなたはどのような行動をしましたか


転換能力を判断する質問例

転換能力を判断する場合は、失敗や挫折を自分の中でどのように消化し、人生の糧としたのかを聞き出します。

  • 人生で最も大きな失敗をしたとき、どうやって乗り越えましたか
  • これまで失敗から学びを得た経験があれば教えてください

  • 挫折を感じたことはありますか。そこからどのように立ち直りましたか


経験を判断する質問例

ストレスに関する経験を判断する場合は、単純に経験の内容を問うだけではなく、どのような過程で乗り越えたか、あるいは乗り越えられなかったかまでを聞いておきたいところです。

  • あなたが今までで一番悩んだのはどのような場面ですか。それは乗り越えられましたか
  • もともと苦手だったことができるようになった経験はありますか


容量を判断する質問例

ストレスの容量を判断する場合は、応募者本人が自分の容量をよく把握しているかも重要です。また、ストレスが容量オーバーにならないような心がけがあるかも聞いておきましょう。

  • これまでストレスの限界を感じたことはありますか
  • 休みの日には何をしていますか

  • あなたのストレス発散の方法は何ですか


ストレス耐性を面接で見抜く際のポイント


ストレス耐性に関して質問されることを想定し、応募者が事前に回答を用意してくる可能性もあります。より正確にストレス耐性を判断したいのなら、なるべく具体的な内容を聞くようにしましょう。特に応募者が抽象的な回答をした場合には、「そのような行動をとったのはなぜですか」「たとえば、どのような状況ですか」「そのとき、何を感じましたか」といった、深掘りするような質問を投げかけるのがポイントです。


面接でストレス耐性を確かめる際の注意点


採用面接でストレス耐性を確かめる質問をするのが一般的になってきました。応募者側がストレスに関して聞かれることを理解していたとしても、採用側は質問の仕方に注意しなければなりません。聞き方を間違えるとうまく話を引き出せなかったり、圧迫面接だと思われたりするためです。ここでは、ストレス耐性を確かめる際の注意点を3つ紹介します。


圧迫面接は避ける

面接でストレス耐性を見極めるのは、自社で健康的に働けるかどうかを判断するのが目的です。けっして応募者にストレスを与えるためではありません。自社と応募者の双方にとって適切な採用をおこなうことが第一ですから、圧迫面接にならないよう注意してください。言葉遣いはもちろん、応募者が話したがらないことを無理に聞き出そうとしたり、威圧的な態度や声のトーンで接したりするのは避けましょう。


複合的な視点を持つ

これまで説明してきたとおり、ストレス耐性は「感知能力」「回避能力」「処理能力」「転換能力」「経験」「容量」という6つの要素で判断されます。1つの質問に対する回答だけで見極められる性質のものではありません。応募者にいくつかの質問を投げかけ、それらの回答を複合的な視点で評価する必要があります。


面接には限界があることも理解する

面接時間は限られているため、応募者のストレス耐性を正確にチェックするのは困難です。採用側が事前に考え抜いて作成した質問であっても、応募者側が面接用に優等生的な回答を用意している可能性は否定できません。ストレス耐性を面接だけで判断するのは限界があることを念頭に置いておきましょう。


まとめ


応募者のストレス耐性を面接で判断することは採用担当者にとって非常に重要な仕事です。高い精度で見極められるなら、ストレスが原因の早期離職を予防することができます。ストレス耐性を6つの要素に分解して、それぞれに対応する質問をすることで判断しやすくなります。ただし、面接だけでストレス耐性を性格に把握するには限界があることも理解しておいてください。

自社に合った人材を効率よく採用したいのなら、ダイレクトリクルーティングサービスの「dodaキャンパス」がオススメです。大学1~4年生の幅広いデータベースから「経験」や「パーソナリティ」「スキル」といった豊富な検索軸で探すことができます。お問い合わせ、または資料ダウンロードをぜひご検討ください。

dodaキャンパスの詳細はこちら

開催予定のセミナー

お役立ち資料

採用成功企業のインタビュー

dodaキャンパスとは?

新卒スカウト型サービス dodaキャンパス

カテゴリ一覧

人気記事ランキング