新卒採用お役立ちコラム

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【冬に就活を始めた学生の本音】資格取得から企業就職に切り替えた学生にインタビュー!

早期化が進む新卒採用市場。

株式会社RECCOOの調査によると、21卒学生では半数以上が「学部3年/修士1年の9月」までに就職活動をスタートしていたようです。

とはいえ、わけあって冬から就職活動を始めた優秀層の学生も多くいらっしゃいます。

「公務員試験を視野に入れていた」「教育実習に行っていた」「サークル活動に力を入れていた」など、冬まで就職活動を始めていなかった事情は様々です。

その中でも今回は「資格取得のための大学院進学」と迷った末、企業就職を決意したという22卒学生にインタビューし、冬からの就職活動の詳細や、選考を進めてみて感じたことをうかがいました。

目次[非表示]

  1. 1.インタビュー概要
  2. 2.就職活動は1月スタート
    1. 2.1.資格取得のための進学との葛藤
    2. 2.2.3月まで休みなしで就職活動
    3. 2.3.中小企業・ベンチャー企業の選考も経験
    4. 2.4.オンラインのインターンシップには不満を感じた
  3. 3.就職活動で後悔していること、採用担当に求めること
    1. 3.1.公務員や進学など、他の選択肢と企業就職を比較検討できていなかったこと
    2. 3.2.「選考と関係ありませんよ」と伝えてほしい
  4. 4.まとめ

インタビュー概要

インタビュアー:dodaキャンパスインターン生 光森(国立大学 人文系学部 4年)

インタビューを受けてくれた学生:Uさん(国立大学 文系学部 4年)

就職活動は1月スタート

資格取得のための進学との葛藤

(光森)本日はよろしくお願いします!早速ですが、Uさんはいつ頃から就職活動を始められたのでしょうか?

(Uさん)よろしくお願いします!私は3年生の1月から就職活動をスタートさせました。それまでは、エントリーシートも書いたことがありませんでした。

(光森)少し遅めのスタートでしたね。夏・秋インターンシップに参加されなかった理由も、よければ聞かせてください。

(Uさん)法律系の国家資格取得に向けて、大学院進学を目指していたためです。
これは、私の小学生の頃からの夢でした。

(光森)どうして企業就職に切り替えたのでしょうか?

(Uさん)資格の将来性や家庭の事情も理由の一部ですが、「資格を取って実現したい目標が、資格無しでも実現できると分かったこと」が大きなきっかけとなりました。

(光森)そうだったのですね。

(Uさん)もちろんすぐに企業就職に切り替えたわけではなく、2か月ほど悩んでの決断でした。過去の自分を徹底的に振り返り、自分が今後取り組みたいことを考え続けました。

3月まで休みなしで就職活動

(光森)年明けからはどういったスケジュールで就職活動を進めていたのですか?

(Uさん)とにかく3か月間は休みなしで、選考やインターンシップに参加していました。

7~8社のインターンシップへの参加、OB・OG訪問など、できることは全てやりました。

(光森)1月からエントリーを始めて、業界選びは大変ではなかったですか?

(Uさん)志望業界は割とスムーズに決まったと思います。企業就職と大学院進学で迷っていた際におこなった自己分析をもとに、2~3業界に絞ることができていたからです。

(光森)なるほど。

(Uさん)そのまま、冬インターンシップ経由で志望業界の日系大手から内定をいただき、5月には就職活動を終えることができました。

(光森)4ヵ月で入社先を決めたのですね。決め手は何かありましたか?

(Uさん)「社風」「福利厚生」「会社のリアルを学生にも教えてくださる誠実さ」の3つですね。

(光森)社風について、詳しく教えて下さい。

(Uさん)志望していた業界では珍しい、物腰やわらかな社員の雰囲気です。自分に合っている雰囲気だと感じ、何度か面談をしていただくうちに自然と志望度は高くなりました。

中小企業・ベンチャー企業の選考も経験

(光森)入社先は日系大手だと思うのですが、中小企業やベンチャー企業の選考には参加されましたか?

(Uさん)参加していました!特によく参加していたのは「ゲーム式の合同選考」です。

(光森)どんな選考だったんでしょうか?

(Uさん)与えられた課題にチームで取り組む、半日ほどの選考です。

参加学生が80名ほどいるなかで優秀者とみなされた場合、「役員面接に進める権利」など、副賞をいただけるシステムでした。

(光森)ちなみにUさんは優秀者に選ばれたんですか?

(Uさん)ありがたいことに、選んでいただきました!
実際に役員面接にも進み、志望業界のとある企業の子会社に内定をいただきました。

(光森)でも辞退されたんですね。

(Uさん)はい。真剣に悩みましたが、内定先が子会社であることに引っかかってしまいました。「規模が小さいからこそ裁量があること」など、子会社ならではの魅力には、就職活動時点では気づきませんでした。

オンラインのインターンシップには不満を感じた

(光森)Uさんが選考に参加していた1~5月のインターンシップ・選考は、オンライン開催が中心でしたよね。参加してみていかがでしたか?

(Uさん)面接はオンライン開催でも不満はありませんでしたが、オンラインでのインターンシップには不満をもっていました。

(光森)それはなぜでしょうか?

(Uさん)円滑なコミュニケーションが取りづらいことに対する配慮が少ないと感じたからです。インターンシップのグループワークに必要な「特定の1人にだけ話しかけること」や「見せたい情報をメンバーにすぐに共有すること」ができない状態がもどかしく感じました。

(光森)確かに、オンラインのインターンシップにグループワークを取り入れるのであれば、必要な資料の事前送付であったり、ブレイクアウトルームの活用であったり、工夫が欲しいですよね。

就職活動で後悔していること、採用担当に求めること

公務員や進学など、他の選択肢と企業就職を比較検討できていなかったこと

(光森)Uさんの友人は、就職活動を遅くから始めた方が多かったんですか?

(Uさん)いいえ。そもそも企業就職を希望している友人がいなかったんです。
大学院の入学試験や、公務員試験を控えている方がほとんどでした。

(光森)なるほど。企業就職を検討しづらい環境だったのですね。

(Uさん)「企業就職のメリットや面白さに気づいていれば、もっと早く企業就職に切り替えていたのに」と考えることはあります。

(光森)どうすれば、企業就職のメリットや面白さに早くから気づけたと思いますか?

(Uさん)「公務員試験や大学院進学と企業就職で迷った末に企業就職を選んだ経験のある社会人の方」とお話できていれば、企業就職にも早くから興味を持っていたと思います。

(光森)それぞれの選択肢を比較検討する必要があったのですね。

「選考と関係ありませんよ」と伝えてほしい

(光森)他に、就職活動を通して感じた不満はありましたか?

(Uさん)強いて言えば、聞きづらいことも社員の方に聞ける機会が欲しかったです。

(光森)例えばどんなことを聞きたかったですか?

(Uさん)年収やノルマですね。

(光森)なるほど。リクルーターの方には質問されたのでしょうか?

(Uさん)いいえ。「自分の情報が選考官に筒抜けとなること」への不安があったため、リクルーターの方はあまり信用していませんでした。
就職活動の相談がしたいときも、周囲の社会人や大学の先輩を頼るようにしていました。

(光森)確かに、「選考結果に関わるかも」と思うと何も話せなくなりますよね。
例えばですが、人事不在の座談会であれば、聞きづらいことも質問できそうですか?

(Uさん)そうですね。あとは「選考に関係ありません」と明言していただきたいです。
前年の内定者が登壇した座談会で、「〇〇という聞きづらい質問をしても、私は内定をいただけました」とお話しいただいたときは、聞きづらいことも質問できてよかったです。

(光森)なるほど、実例を提示していただいたのですね。他にはありますか?

(Uさん)人事の方が例示した「よくある質問」の中に「通常は聞きづらい質問項目」が入っていたときも、色々と質問することができました。

(光森)安心感が何よりも大事ということですね。本日はありがとうございました!

(Uさん)ありがとうございました!

まとめ

いかがでしょうか。

冬期から就職活動を始めた学生の動向の一例として、参考にしていただければ幸いです。

優秀層の学生の中には「公務員や留学、大学院への進学」など、他の選択肢と企業就職の間で悩んでいたがために、「就職活動自体の動き出しは周囲よりも遅くなった」という方もいらっしゃるのです。

こういった学生は、他の就活生に比べると「短期間で」「行動量多く」就職活動を進める場合が多いため、学生ひとりひとりの状況や属性に合わせた選考フローの策定・自社の魅力の訴求が、採用に繋がるかもしれません。

dodaキャンパスは、他にも様々な属性の学生にインタビューを行っています。ぜひ合わせてお読みください。

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