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なんのために働くのか?就活生が悩む理由と答えの見つけ方

  • 大学1,2年生
  • 2025.11.10
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就活を進めていると「自分はいったい何のために働くのだろう?」と悩むこともあるでしょう。しかし、このような悩みは自分の価値観を再確認し、将来の方向性を見つめ直す貴重なチャンスです。

今回は、働く意味がわからなくなる理由や、働く目的の見つけ方などについて詳しく見ていきます。

目次

    就活で「なんのために働くのか?」と悩む理由

    就活中に「働く目的」がわからなくなるのには、いくつか理由があります。代表的な3つのケースを通して、働く目的がわからなくなる理由や具体的なアドバイスをご紹介します。

    自分に向いている仕事がわからない

    就活をしていて「自分に向いている仕事がわからない」と感じるのは、珍しいことではありません。
    学生は社会経験が少ないため、具体的な職業イメージが湧きづらく、「自分がどの仕事に適性があるのか?」を判断できないことも多いでしょう。

    また、業種や職種の選択肢がとても多く、「自分は何を基準に企業を選べば良いのか」が曖昧になり、自己理解が深まらないケースも少なくありません。

    「自分に向いている仕事」は、就職してから見えてくることもあります。
    自己分析を重ね、自分の価値観や強みを整理していけば、少しずつ自分なりの働く軸が見えてくるでしょう。

    歩むべき道がわからない

    世の中には膨大な企業や職種があるため、「自分の歩むべき道がわからない」と悩んでしまい、働く目的を見失ってしまうことがあります。

    これは、自己分析をしないまま、業界や企業を選ぼうとしていることに原因があるのかもしれません。
    自己分析が不十分なまま企業を調べると、「何となく興味が持てない」「どの会社も同じように見える」といった状態に陥りやすく、歩むべき道が見えなくなります。

    そんな時は、「自分は就活でどんな価値観を大切にしているか」といった就活の軸を見つけることが大切です。
    軸が明確になれば、業界や企業を選ぶ際の視点が整理され、「歩むべき道」も次第に見えてくるでしょう。

    自分なりの働く目的が見つけ出せない

    「お金、成長、社会貢献」など、働く目的はさまざま。
    しかし、「自分なりの働く目的を見いだせない」と悩むこともあるでしょう。
    また、「社会の役に立ちたい」という気持ちはあるものの、
    「給料が低い企業は避けたい」など、理想と現実とのギャップに悩まされることもあります。

    安心してください。
    このように、働く目的が見つからずに悩むのは自然なことです。
    働く目的は一つではありません。何年働いても、
    「お金は稼ぎたいし、自分の好きなこともやりたい」など、複数の目的が混ざりあう人がほとんどともいえます。

    学生のうちは社会経験が少ないため、
    本当の意味で「これだ!」と思える目標に出会うのは難しいかもしれません。
    しかし、入社後に実際に働いてみてから気づく目的もたくさんあります。
    複数の働く目的を考えながら、焦らずに企業や職種を選んでいくとよいでしょう。

    働く理由や意味は人それぞれ!自分に近い考え方を知ろう

    働く目的は人それぞれで、一つに絞ることは難しいものです。
    今回は、4つの代表的な働く理由について見ていきたいと思います。
    自分がもっとも共感できるポイントを探ってみると、歩むべき方向性が見えてくるでしょう。

    生活をするため(収入を得るため)

    「お金を稼ぐため」という理由も、立派な働く理由の一つです。
    経済的な自立や安定した生活を送るために働くのは、ごく当たり前の考えといえます。
    将来目標を達成するために貯蓄をしたり、趣味のために一定の収入を得ることを目的にする人もいます。

    収入を得ることを目的に働きたいなら、「お金を稼ぎたい」という考えから選ぶ業界を絞るとよいでしょう。
    例えば、「給料が高い企業がいい」→「実力が報酬に反映される企業をリサーチする」といったように、
    自分の目的に合った企業を見つけやすくなります。

    社会の役に立ちたい、貢献したいため

    「誰かのためになる仕事をしたい」「世の中の課題を解決したい」など、社会貢献を目的に働く人もいます。
    人々の生活を便利にしたり、安心や安全を提供したり、環境を守ったりと、貢献の形は実にさまざまです。

    社会貢献ができる仕事なら、「自分がやっていることに意味がある」という手応えも感じやすく、
    大きなやりがいを得られるでしょう。

    仕事を通じて自己成長やスキルアップをしたいため

    「働きながら新しい知識やスキルを身につけ、成長していきたい」という考えも、働く理由の一つです。
    自己成長を求める人は、失敗を前向きに捉えられる傾向があります。
    新卒で入社したばかりの頃はミスも多いですが、「ここから学べることは何か?」を考えて今後の糧にしていけば、より早く成長できるでしょう。

    また、「自分がどんな専門性を磨きたいのか」を意識しながら働くことで、キャリアの方向性も見えてきます。

    やりがいを感じたいため

    「仕事を通じて達成感を味わいたい」など、やりがいを目的にする人もいます。
    勉強やアルバイトを振り返ってみると、自分のモチベーションアップにつながった出来事が必ずあるはずです。
    そのような出来事を整理してみると、自分に合った仕事が見つかるかもしれません。

    例えば、大きな目標を達成した時にモチベーションが上がるタイプなら、
    若いうちからプロジェクトに参加できる企業を探してみると、やりがいを感じながら仕事ができるでしょう。

    働く理由別|自分に向いている業界や職種

    先ほどご紹介した「働く理由」を4種類に分類し、それぞれに向いていそうな業界や職種を簡単にまとめました。
    それぞれの理由ごとに、自分がどのような業界や職種に向いているのか、考えてみましょう。

    働く理由別|向いている業界・職種の傾向

    働く理由 向いている業界や職種 特徴・ポイント
    生活のため 公務員、銀行・証券など金融業界、大手メーカー、商社、インフラ企業など ・比較的給与水準が高い企業も多く安定している
    ・長期的に働きやすい環境が整っている
    社会に貢献したい 医療・介護、教育、行政、インフラ ・社会課題を解決する仕事に携われる
    ・やりがいや自己肯定感を得やすい
    ・大きな責任が伴う仕事でもある
    自己成長・スキルアップを重視したい IT業界、コンサル、研究開発、技術職 ・短期間で大きく成長できる可能性がある
    ・常に学ぶ姿勢が求められる
    やりがい クリエイティブ職(広告・デザイン・映像など)、企画職、営業 ・自分のアイデアを形にできる
    ・成果が評価や報酬に直結し、モチベーションを保ちやすい

    それぞれの「働く理由」をもとに、業界や職種を絞っていけば、意外な企業に興味が湧くかもしれません。
    業界や企業のイメージに囚われず、自分なりの働く理由を見つめなおし、フラットな気持ちで業界研究を進めてみると良いでしょう。

    「なんのために働くのか?」答えを見つける方法

    「なんのために働くのかわからない」と悩むなら、下記3つの方法を試してみましょう。

    • 自己分析で自分が重視している価値観を整理する
    • 自分なりの理想のキャリアビジョンを描いてみる
    • 自分が貢献したいと感じる会社を探してみる

    漠然と悩んでいても答えは見つかりません。
    自己分析や企業研究など、少しずつはじめてみることで、働く目的も見えてきます。

    自己分析で自分が重視している価値観を整理する

    働く目的がわからない時は、自己分析を行い、自分が重視している価値観を整理してみましょう。
    過去の経験から、どんなことにやりがいや達成感を感じたのかを整理していくと、自分なりの価値観が見えてくるはずです。

    例えば、部活動でリーダーを務めた時にやりがいを感じたなら、
    リーダーシップが生かせる企業や職種が向いているかもしれません。
    また、アルバイトで新しい企画を考えて成功した体験があるなら、企画職やクリエイティブ職が向いている可能性もあります。

    自己分析の仕方がわからない時は、成功体験と失敗体験を5〜10個ほど挙げてみるのがおすすめです。
    そして、なぜ成功(失敗)したのか、その時に自分はどう感じたのかを深掘りしていくと、自分の価値観やモチベーションの源泉が見えてくるでしょう。

    就活の軸診断

    自分なりの理想のキャリアビジョンを描いてみる

    「将来どんな自分になりたいか」をイメージすると、
    働く目的が見えてくる時があります。

    【理想のキャリアビジョンの描き方(例)】
    短期目標(1〜3年):基礎的なスキルを身につけ、社内で信頼を得る
    中期目標(3〜5年):プロジェクトのリーダーとして成果を出す
    長期目標(5〜10年):新事業や海外展開など大きな挑戦に主体的に関わる

    中長期的なキャリアを考えていけば、
    自分がどのように成長したいかが具体的になり、
    「なんのために働くのか?」という答えも見つかるでしょう。

    自分が貢献したいと感じる企業を探してみる

    「誰かの役に立つ仕事がしたい」「社会貢献をしたい」など、
    人や社会に貢献できる会社を探してみる方法もあります。
    自分の価値観と企業のビジョンを照らし合わせ、
    それぞれがマッチする企業をリサーチしてみましょう。

    社会貢献をしたいのであれば、
    サステナビリティな経営方針を掲げている企業や、
    地域貢献に力を入れる地方自治体などを調べてみると、
    自分なりの働く理由が見えてくるかもしれません。

    企業を調べるには、企業の公式サイトやSNS、
    またはインターンシップや説明会で直接社員の話を聞く方法がおすすめです。

    インターンなどを通して実際に働いてみる

    インターンシップで実際の業務を行いながら、働く理由を見つける方法も良いでしょう。

    「インターンシップで仕事を体験し、人をサポートする喜びを知った」「営業同行で、目標達成の喜びを味わった」など、具体的な体験を通じて働く目的が見つかる場合があります。

    「なんのために働くのか?」答えを出せなくても大丈夫

    「働く目的がわからない」「目的が見つからないまま就活を進めるのが不安」など、就活に焦りや不安を抱えることも多いでしょう。
    焦る気持ちもわかりますが、学生の頃は完璧な答えを出す必要はありません
    社会人になってから、働く目的が見つかる場合もあります。

    今すぐ完璧な答えを出す必要はない理由

    就活を進めている段階で、「これが私の働く理由です!」と、確固たる答えを持っている学生はごく少数です。
    「とりあえず興味があるから」「先輩が楽しそうに働いているから」という理由で企業を絞り込んでいる人も多いでしょう。
    そのような学生でも、入社後に働く意義を見つけられるケースも珍しくありません。

    例えば、「初任給が高い企業がいい」という理由だけで企業を決めた学生でも、実際に働いてみて
    「仕事を通じた達成感がやりがい」「社会貢献ができるのが楽しい」など、後で働く目的が見つかる場合もあります。

    「働く理由」は経験を重ねながら変わっていく

    ライフステージの変化に応じて、働く理由が変わる場合もあります。
    働く理由は、自分の状況や経験に合わせてアップデートされていくものです。

    結婚や出産・親の介護など、自分を取り巻く環境が変わってくると、働く理由も変わってきます。
    新社会人の頃は明確な働く目的がなくても、異動や昇進を経て視野が広がれば、
    「もっと社会に貢献したい」「後輩の育成に関わりたい」など、新たな目的が芽生えてくることもあります。

    だからこそ、いま答えが見つからなくても焦る必要はありません。
    自分の価値観や経験を少しずつ積み重ねながら、
    「今の自分にとっての働く意味」を柔軟に捉え直していくことが大切です。

    面接で「あなたはなんのために働くのですか?」と問われたときの、理想的な答え方についても見ていきましょう。
    企業は面接で学生の価値観や希望のキャリアを知り、自社とのマッチ度を確認したいと考えています。

    以下は参考例です。

    【例文1:自分の得意分野を活かしたい場合】
    私の働く目的は、世の中に新しい価値を生み出すことです。
    学生時代に培った分析力を活かし、御社で新しいマーケティング施策を提案し、
    多くの人が便利に生活できるサービスを届けたいと思っています。

    【例文2:社会貢献をしたい場合】
    私が働くのは、「人々の生活を支える役割を担いたい」という考えがあるからです。
    大学でボランティア活動を行う中で、誰かのために動くことで大きなやりがいを得られると気づきました。
    御社が取り組む地方創生プロジェクトに参加し、地域住民の皆さんが安心して暮らせる環境づくりに貢献したいと考えています。

    【例文3:やりがいを求める場合】
    私の働く目的は、人の役に立つことで達成感を味わいたいからです。
    大学のサークル活動では自らイベントを企画し、成功を収めたことで大きな達成感を味わえました。
    御社では新商品開発のアイデアを提案できる場が多いと伺っており、
    クリエイティブな発想を武器に事業を盛り上げたいです。

    面接で自分が考える働く目的を伝える時は、
    「自分の価値観」と「企業が求める方向性」が一致しているかをよく考えましょう。

    何のために働くのかわからない時は、自分のキャリア感を深める絶好のチャンス

    「なんのために働くのか?」がわからなくなるのは、誰しもが経験することです。
    自分なりの働く目的を見つけるためにも、自己分析や業界研究を行い、インターンシップに積極的に参加するなどして視野を広げてみてください。
    焦らず模索していくうちに、きっとあなただけの「働く目的」が見つかるはずです。

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